ハリー・ポッターと空から降ってきた女の子 作:にゃんこ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
夜の学校の廊下はいつもよりひんやりしてる。
私達4人組は、トロフィールームに向かっていた。
今にもフィルチが現れるのでは、もしくはミセス・ノリスが現れるのではという恐怖を胸に抱きながら進む。
時計の針の音でさえ、怖くてたまらない。
動く絵画達も、あまり慣れてないから怖い。
私達は、無口に行動した。何を喋ってもみんなピリピリしだすことは明白だったから。
階段を曲がったり、降りたりして4階のトロフィールームへ行った。
その名の通り、トロフィーばかりだった。
トロフィーだなんて無縁なリンは、ただの鉄屑をまとめたやつに文字が書いてある無価値なものにしか見えない。
いや、本音をいうと羨ましいと思う。
でもいつか貰いたいとかは絶対に思ってないし?
「マルフォイ、遅いなぁ。」
「嵌められたんじゃないかしら、私達。」
「そうかも。」
「しいっ!静かに!」
足音が聞こえてくる。
「フィルチかも!逃げろ!」
4人は、自分達の足音すら気にせずに廊下へ飛び出した。
重心を前に!前に!とにかく前に進んだら
いつの間にか私1人になっていた。
「え?え?」
途中で3人と走る道がズレたのか、それとも別の理由があるのか、とりあえずホグワーツ入りたてで、校舎に詳しくない私にとって地獄だった。
どっちに進めばいいのかも分からなかったのだ。
「ハリー!ローン!ハーマイオニーー!どこにいるのみんなあー!」
どうしよう。
だんだん1人でいることに、怖いと感じはじめた。
目の前は真っ暗。点々とランプがあるが闇。あれ、懐かしい?
闇。黒い、闇。ただ自分1人。
帰りたい。グリフィンドールに。談話室で紅茶をまた飲んでみたいし、赤を基調とした天蓋付きのベッドに飛び込みたい。
本来ならばこの時間は、すやすや眠っている時間なのだ。
小学生の時に死んどけば良かったと思えるほどに。
人は孤独がこんなにも苦しいと思えるものなのか。
いや、この思いを孤独と言い表せていいものか?
少女だったら私はいつかは成人になる。
年老いていつかこの身体は土に還る。
ただそれだけの人生になぜ苦しみがあるの?
「あっ!!クィレル先生!」
ターバンぐるぐる巻きが目の前に現れた。
「ミ、ミ、ミス・ブラック。ど、ど、どうしてこんな遅くにここへ?」
「あー。えっと。」
決闘をみようとしたって言えないし、どうしよ?
「忘れ物、取りに行こうとしたんです。でもいつもより真っ暗で道がよく分からなくて。」
「ほ、ほ、本来ならば罰則を与えなければな、な、ならないのですが、ま、まあ。き、今日のところはみ、見逃します。ぐ、グリフィンドールまで送りますから。」
「ありがとうございます。」
イケメンやんけ。
あ、ここ来たことある!って階段を登ってる。おお、嬉しい。
「ブラック。聞きたいことがある。」
「はい。」
「君の父親は今どうしてる?」
「?会ったことないからわかりません。」
「…そうか。マルフォイとは、今のうちに仲良くしてたほうがいいと思うぞ。」
「そうですかー?生意気じゃないですか?」
「これ、飲むか?紅茶だ。」
黒いコップをどこからか出現させた。
「ありがとうございます。」
のどごし爽やかな飲み物を飲んだ。
その後のことは覚えてない。
クィレル先生って、服はどこで買ってるんだろう。