ハリー・ポッターと空から降ってきた女の子   作:にゃんこ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

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寒くなってきましたねー


それを

リンは今自分が何を口走っかが分からなかった。

杖からは緑色の光線が走ったがそれはトロールに届く前に空気中へ溶けたかのように消えていった。どこか幻想的で狂気的だった。

ロンが僕も戦うと言わぬばかりに杖をトロールに向けた。

「ウィンガーディアム・レヴィオーサ!!」

トロールが1センチばかり浮いた気がした。

「ブラック…」

先生たちがいつまにか来てくれていた。マクゴナガル先生は私を穴が開きそうなくらいみつめている。私、何か悪いことした?

スネイプが私には分からない呪文でトロールの動きを制御した。

沈黙が時を支配した。

 

 

ハリーとロンとハーマイオニーは寮の自分の部屋に戻っていいと告げられたがリンはマクゴナガルの部屋に連れて行かれた。先生の寝室に入るだなんて人生初の出来事でこの目にしかと映るように瞬きをしないように努力に努めていた。しかしマクゴナガルらしいレトロな部屋だ。そしてリンのように片付けを怠っていないようで几帳面さが現れている。

時々背もたれが消えたり現れたりする椅子に座らされたが、落ち着かない。しばらくしてマクゴナガルが紅茶をくれた。ありがたくて一気に半分以上飲んだ。体があったかくなった。

「ブラック、貴女は死の呪文をどこで学んだのですか?」

「死の、呪文?聞いたことないすよ。」

「貴女、先ほど使いましたでしょう?」

「私、あの時の事よく覚えてないんです。自分が何を言っていたのかも分かりません。」

マクゴナガルは嘘おっしゃいとでも言いたげにリンの瞳を見る。リンはなんだか心を覗かれている気がして嫌な気分だった。でも急にマクゴナガルが帰ってよろしいと言い放ったので紅茶を飲み干してから出て行った。

 

廊下はひんやりとした空気で、気持ちよかった。女の子は体を冷やしちゃいけないと言うけど、リンは少し冷たい方がいいな。

消灯時間はもうすぐのようでみんな部屋に戻っている。リンは部屋に戻ったら、ハーマイオニーが寝巻きに着替えていた。トロールに襲われかけたわけだし、夜更かしする気力はないのだろう。私もだ。早く寝よう。パドマはいないが多分談話室にいるのだろう。

ハーマイオニーに「おやすみなさい」と声をかけられ、「おやすみ」と返した。2人の間にあった壁がなくなったように感じた。

 

それ以来、ハーマイオニー・グレンジャーは三人の友人になった。共通の経験をすることで互いを好きになる、そんな特別な経験があるものだ。四メートルもあるトロールをノックアウトしたという経験もまさしくそれだった。ノックアウトしたのはスネイプ先生だけどね。

 

今日はクィディッチの試合でグリフィンドール対スリザリンだ。ハリーのデビューということもあって前々から楽しみにしていた。当の本人は朝食をあまり食べられていなかった。運動するんだから食べないと力が入らないよ!!

リンはクィディッチのルールについてあまり理解をしていない。サッカーだってあまりよく分からないのだ。ルールを覚えるのが苦手なのかな。

球技場の席をハーマイオニーとロンと一緒に確保するとリンはハロウィーンにもらった動く蛙チョコレートを頭から食べた。もぞもぞと口に入る直前も動くので噛み砕くのは気が引けたけど。実のことを言うと友達の試合へ行くのははじめてなのだ。ワクワクしないわけがない。

審判の笛が鳴り響く。試合開始の合図かな。

選手が一斉に上空に羽ばたくかのように箒で飛んだ。

「さて、クアッフルはたちまちグリフィンドールのアンジェリーナ・ジョンソンが取りました――何て素晴らしいチェイサーでしょう。その上かなり魅力的であります」

「ジョーダン!」

「失礼しました、先生」

あ、あの双子の友達が解説者じゃん!!ホグワーツの中で知ってる人は少ないものでね…嬉しい。

 

「ジョンソン選手、突っ走っております。アリシア・スピネットにきれいなパス。オリバー・ウッドはよい選手を見つけたものです。去年はまだ補欠でした――ジョンソンにクアッフルが返る、そして――あ、ダメです。スリザリンがクアッフルを奪いました。キャプテンのマーカス・フリントが取って走る――」

リンは目が悪い方だから距離的に選手が緑か赤の粒にしか見えない。ハリーを見つけないのだが無理なようだ。うぅ、視力が欲しい。近眼の辛いところである。

「ジョンソン選手、飛びます――ブラッジャーがものすごいスピードで襲うのをかわします――ゴールは目の前だ――頑張れ、今だ、アンジェリーナ――キーパーのブレッチリーが飛びつく――が、ミスした――グリフィンドール 先取点!」

イエーイ!!私たちがいるグリフィンドールの観客生らお祭り騒ぎだった。ロンのジャンプ力は凄く箒でも使ってるのではと思うくらい高くジャンプした。

「さて今度はスリザリンの攻撃です。チェイサーのピュシーはブラッジャーを二つかわし、双子のウィーズリーをかわし、チェイサーのベルをかわして、ものすごい勢いでゴ……ちょっと待ってください――あれはスニッチか?」

リー・ジョーダンの解説を聞いたハリーが稲妻のように飛んでくる。スリザリンのシーカーも飛ぶが、ハリーの方が速い。私の誇らしい親友だもん。

ハリーが手を伸ばした――

 

とそこで、スリザリンのシーカーがハリーに体当たりを食らわせた。ハリーはコースから吹き飛んでしまった。私たちグリフィンドールの観客席から怒りの野次が飛びまくった。

ロンの罵倒のボキャブラリーは凄かった。モザイクをかけなければならないほどだ。

「死ねよスリザリン」

あまり悪口を言ったことがなかったが(小学生の時はいう相手がいなかった)蓋が取れるとヤバいものが溢れる自分に気づく。

あまり死ねよとか言ったことないんだけどね。

試合は止まり、スリザリンのクソシーカーに注意をしてるようだった。失格になってしまえ。

 

「えー、誰が見てもはっきりと、胸くその悪くなるようなインチキの後……」

「ジョーダン!」

「えーと、おおっぴらで不快なファールの後……」

「ジョーダン、いいかげんにしないと――」

ロンが不可解そうに呟いた。

「ねぇ、ハリーどうしちゃったんだよ。おかしいよ?!」

何事?目が悪い人には分かりません。

ロンが指差した方向を頑張って観ると、そこには赤いユニフォームを纏った揺れてる人がいた。黒髪だ。きっとハリーだろう。

「え?どうゆうこと?」

「分かんない。」

ハリーは大幅に動いたが、何かを吐き出した。ゲロか?情けない姿を見られたくないだろうから目を瞑った。

途端に大歓声が聞こえる。

「ポッターがスニッチを取った!ポッターがスニッチを取った!」

うん?

「グリフィンドール、170対60で勝ちました!」

目を開けるとゲロはどこにも見当たらなかった。

そしてグリフィンドールは勝ったようだ。嬉しい。

ハリーも揺れてなくてよかった。

絶対今度の試合まで双眼鏡買おう。思う通りに楽しめない。親友の頑張る姿は日々の生活の糧になるしなんかもう眼福だ!ルールも頑張って覚えよう。

 

夜のグリフィンドールの祝賀会のご馳走を平らげ騒ぐだけ騒いだ後、ベッドに入った。

疲れがどっと押し寄せてきて、目を閉じた。

 

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