ハリー・ポッターと空から降ってきた女の子 作:にゃんこ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
目を開けたらハーマイオニーの顔がドアップでうつっていた。
「ひゃ!!」
「おはよう。リン。大広間にご飯食べにいきましょう!」
最近、朝から空気が冷え切っている。
雪が降り始めてきた。白くなっていくホグワーツは、ドラマチックだ。
暖炉の中の燃えたぎる炎は私達を照らした。
徐々にクリスマスが近づいていき、みんなは浮かれているようだ。あの、フィルチの飼い猫のミセス・ノリスでさえ足取りが軽いようにみえる。
リンはクリスマスはホグワーツに残ることにした。ハリーも残るしね。
今年、クリスマスプレゼントは何にしようかなぁ。去年のクリスマスは友達いなかったしその前もずっとだ。家にいてもなにも代わり映えしなくてじめったれた部屋に一人でなにもせずにいたっけ。いじめっ子に限って裕福なものでそういう子たちは大体おうちでクリスマスのご馳走を家族で楽しんでるようだった。冬の休暇の後、自慢されるのだ。羨ましかった。リンもみんなでわいわいはしゃぎたいのに。
でも、ホグワーツに入ったからこれからは大丈夫。
放課後、談話室でネビルとチェスした。誘われて、断るわけがない。ふと駒から目を離ししネビルを見たら、すっごい真剣な顔してて、カッコいいと思ってしまう。心が洗われるようだ。
ふくろうが遠くに聞こえる夜更けに、眠気を抑えながらベッドに入る。今日もよく頑張った、私。
ハリーへのクリスマスプレゼントは、ハリーのサイズに合う服にした。これが一番ハリーに必要だし喜ばれるだろうし。今までダドリーのおさがりの服しかなくて本当に可哀想だと思っていた。この歳だしすぐに体のサイズがデカくなりそうだけどそれは人間だから仕方ない。申し訳ないと思われない程度に2、3着を目処にしよう。
ちなみに、服のサイズはこの間聞いたので大丈夫だ。
マイブームの通販カタログを片手にあれやこれやと考えた。
ハリーはアーモンド型の美しい緑色の瞳をしている。宇宙からみた地球の大陸はこんな色をしてるんだろうなと前々から思っていた。そんなハリーの目とあう緑色のカジュアルなシャツを見つけた。なかなか似合いそう。これに決めた。
他にも数点選び、注文書を書いた。あと、服じゃない商品も一点、注文しといた。
夢を、見た。
私のアパートの隣の家が、すごい豪邸の夢。
それは魔法で隠されていて、湿気があって…。
朝起きたら休日だというのにハーマイオニーが真横の机で勉強していた。よく飽きないなぁ。
私服に着替えてハーマイオニーと一緒に大広間へ行く道すがら、フリットウィック先生に出会った。挨拶したら返してくれて優しく微笑んできてくれた。
ハリーの寝癖ほ今日も絶好調だった。朝食を食べ終わったらいつもの4人で図書室に行った。
最近、わたしとハリーとロンとハーマイオニーでニコラス・フラメルのことについて調べている。
わたしとしては三頭犬のことについて蒸し返したくはなかった。なぜならばトラウマだからだ。三人ともよくトラウマにならないな。
ニコラス・フラメル。どっかでみたような名前なのに思い出せない。うーん、なんかイライラする。
今日も特に大した収穫はなかった。私は探した時間はものの5分くらいであとはニコラス・フラメルのことは放り投げて興味ある魔女の小説に没頭したのも原因の1つかな。
いつもの4人で大広間でカボチャジュース飲でいる。ふと、ハーマイオニーへと目をやる。
ハーマイオニーへのクリスマスプレゼントは絶対小説だよなぁ。恋愛小説とかそんなに読まなそうだからどうだろう。
ちなみにロンへはお菓子に決めた。
瞬間、ロンが私を見て大爆笑した。
「ははははははは!」
ハリーも、そしてハーマイオニーも大爆笑している。息をするのが苦しそうなくらいに。どうしたの、この子達。
「リン!猫耳ついてるよ!!」
頭を触ってみたらもぞりと三角形が2つあるような。引っ張っても取れない。
少し離れたところの双子と目があった。めちゃくちゃ笑ってる。私は奴らに向けて全力で突っ走った。通行人を数人蹴散らした。
「どぉけ!退けどけどけ!!フレッドおおおおお!!ジョージいいいい!」
「「ぎゃははは!しっぽもついてる!!」」
「答えな!!私のカボチャジュースに何を入れた!!」
「俺たちの血と涙の結晶だミャ〜!な?ジョージ?」
「あぁ。変身術の授業の応用だミャ~。復習にもなったミャ〜!ミッ」
ジョージにアッパー。フレッドにストレート!!あ、さっき読んだ小説の影響で武闘家じみた行動をしちゃった。
そしてハリー達のもとへ舞い戻ったらなんと私の席には…キャットフードが置かれていた。
「「「ぶわっははははははははは!」」」
キャットフードをみた直後の私は相当おかしな顔をしていたらしい。ムカついたのでロンのスープに放り込んだ。3人のうちの誰かが用意したのか知らんがロンへのクリスマスプレゼントはキャットフードにしようと心に決めた。
ちなみに、ネビルへは手網のマフラーをプレゼントする。家庭的な女アピールをするの。
クリスマスの朝、ベッドの端っこにプレゼントがあって心躍った。
ハリーからは手袋だ。灰色の生地に端っこに赤いふくろうのマークが縁取られていた。助かる。ホグワーツ行く前に手袋を忘れてしまったのだ…。だから、最近はこのクソ寒い中でも手袋なしで手が真っ赤でもう感覚がない。それを見かねたのだろうか。
ロンからはゴキブリごそごそ豆板だ。手に持って至近距離で見てみると思っていた以上にキモい動きをしている。どうしよう、どうやって食べよう。はじめてマルフォイに会った時にこれを口に放り込ませたんだっけ。そりゃ走って逃げますわぁ。
ハーマイオニーからはぬいぐるみだ。可愛い黒い犬のぬいぐるみ。私はぬいぐるみを持ってないから本当にありがたかった。ペットもいないし何か癒しを!と思ってくれたのかな。そういえば女子って大体ベッドやもしくは机にぬいぐるみを置いている。置いていなかった者なんてリンくらいだ。私の生い立ちを知って気遣ってくれたのかな。リンは微笑みながら、枕の横にぬいぐるみを置いた。昨日から抱きしめて寝るんだ!
意外なことにマルフォイからもプレゼントがきていた。親愛なるクソ爆弾を投げあう友達。ちなみにリンはマルフォイにクッキーを送った。もちろん毒は入れていない。でもマルフォイは検査でもしてそう。
そしてなんと私の想い人であるネビルからは香水をプレゼントしてくれた。えっ、ドキッとした。普通の女性ならドキドキするよね?
まるで彼女にでもプレゼントするような品じゃん!!女としてみられている感じが嬉しかった。ネビルからの手紙によると、麝香草が使われている。昔から好きな香りなんだ。実家に帰ると料理と一緒によく食べている。と書かれていた。えっと…それって深い意味があったり?よくない表現だけどいつか私を食べたいと言っているようなものじゃない?エロい…。
ポーチの中にしまった。大切に使おう。香水のケースはハートの模様があしらわれていて、キューンとした。
談話室に行ったらロンとハリーがキャッキャとはしゃいでいた。
「どうしたの。私を置いてそんな盛り上がっちゃって。」
「リン拗ねないでよ〜。見て!これ、透明マント!」
「え、そんなのあるんだ!!」
魔法界ってなんでもあるなぁ。でもロンが体だけマントを被ってて生首だけが見えてしかもそれは右往左往している光景はあまり気持ちいいものではない。中々のホラーだよ。
ふと疑問に思って聞いた。
「ねぇ、これ洗濯できるの?」
「うーん。怖くてやりたくない。縮んだらやだもん。」
そういうものなのか。
この後、リンとロンとハリーの3人で誰か1人が透明マントを被って鬼ごっこをした。鬼はマントっていうルールを付け足した。結果は泥沼になった。急に手が出現したかのように出てきて触るんだもん。悲鳴あげちゃう。
数日経って、ハリーにハリーの親が見える鏡があると誘われた。ものすごく興味があるので同行することにした。夜、ベッドを抜け出して談話室でハリーとロンに合流し透明マントを被った。
量を抜け出し、クソ寒い廊下に出て、いざ、鏡の前へ!
鏡の上に「Erised stra ehru oyt ube cafru oyt on wohsi」と書かれてある。
下に目をやると
「ほら…お父さんとお母さんが…」
私は目の前の光景に息を呑んだ。
「……………………?!」
目の前の光景があまりにも美しすぎて、声にならない声が出た。
鏡には、綺麗な星空が映っていた。綺麗すぎて、どこか穢れは許さないと言った感じが伝わる。ていうかハリーの両親はどこ?
「ハリー、またきたのかい?」
私たちは驚きのあまり飛び上がった。振り向くと、ダンブルドアがいた。うっ、こいつ脳内に直接…?!と思うほどダンブルドアの声は頭の中でこだましてる。頭が痛いよ。
「おやおや、今夜はリンも連れたのかい。」
「ぼ、僕たち、気付きませんでした。」
「ハリーもリンも、透明になると近眼になるものじゃのう。」
「君たちだけじゃない。何百人も君と同じように『みぞの鏡』の虜になった。」
「先生、僕、そういう名の鏡だとは知りませんでした。」
「この鏡が何をしてくれるのかはもう気がついたじゃろう。」
「鏡は…僕の家族を見せてくれました…。」
「わ、私は綺麗な星空が見えました。」
「そして、友達のロンは主席になった姿をじゃろ。」
「どうしてそれを…?」
「わしはマントがなくても透明になれるのでな。しかしこの鏡は知識や真実を示してくれるものではない。鏡が映すものが現実のものか、はたして可能なものなのかさえ判断できず、みんな鏡の前でヘトヘトになったり、鏡に映る姿に魅入られてしまったり、発狂したりしたんじゃよ。
ハリー、リン、この鏡は明日よそに移す。もうこの鏡を探してはいけないよ。たとえ再びこの鏡に出会うことがあっても、もう大丈夫じゃろう。夢に耽ったり、生きることを忘れてしまうのはよくない。それをよく覚えておきなさい。
さぁて、そのすばらしいマントを着て、ベッドに戻ってはいかがかな。」
ダンブルドアの言う通りハリーは立ち上がって帰ろうとする。そして私も立ち上がる。
「あの、ダンブルドア先生、質問してよろしいですか?」
「いいとも。今のもすでに質問だったしのぅ。でも、もうひとつだけ質問を許そう。」
「先生ならこの鏡で何が見えるんですか。」
「わしかね?厚手のウールの靴下を一足、手に持っておるのが見える。靴下はいくつあってもいいものじゃ。」
ダンブルドアらしい答えだった。
そして私たちは透明マントを被り、月明かりに照らされている廊下へ出た。