初心者+初投稿なんで感想お願いします!
出来れば褒めてくれると嬉しいナ!
「パーティー?」
私、毛利 蘭は親友である鈴木 園子に問い返した。
彼女は、私の机の前に座っている。
丁度ホームルームが終わった時だった。
「そう!おじ様が主催のお披露目パーティーがあるの。だからさ、蘭も来ない?」
園子のおじさんは、鈴木財閥の相談役だ。強い権力を持ち、各方面に顔がきく。そして、派手な事が好きな人だ。飛行船を飛ばしたり、3億ドルで絵画を買ったり、多額の資金援助をして事業を拡大したりしている。今熱中している事は、あるキザな怪盗との対決だったりする。
「お披露目パーティーって…なんのお披露目をするのよ?」
「宝石よ!宝石!<紫淵の瞳>って言うの!」
よくぞ聞いてくれました、と言わんばかりに園子が顔を輝かせる。両手を合わせて顔に近づける。まるで恋する乙女だ。
「その宝石ね、あのキッド様が狙うビックジュエルなのよ!」
「キッドってあの?」
キッドとは、園子のおじさんが夢中になっている怪盗のことだ。最初は怪盗1412の名が付いていたが、ある小説家が面白がり1412の数字をくずしてKIDと名付けた。神出鬼没で大胆不敵、白いマントに白いシルクハット、鮮やかすぎる手際から怪盗キッドの名は世間に広がっていった。
「じゃあ、今回もキッドに挑戦状を送るの?」
最近ではおじさんがキッドと対決する為にビックジュエルを手に入れ、挑戦状を送っている。派手な事が好きなおじさんは、新聞で一面を使いキッドに挑戦状を叩きつける。今のところキッドにはいつもしてやられているようだが。
「それがねー、今度はキッドから予告状がきたのよ。なんでも暗号になってたんだとか。」
園子が机に肘をつき、手のひらに顎をのせる。
まだ公表されていない情報だからか少しだけ声をひそめる。
「暗号?盗まれる時間とか場所とか分からないの?」
「そうなのよ。だからおじ様も焦ってるのよね。」
私も声を小さくして園子の方に顔を寄せる。
クラスメートも少なくなっているが、念の為だ。
「なら警察の人に協力してもらって警備を強くするとか?」
「そうすればいいんだけどねー。おじ様、警察に協力して貰ってキッドを捕まえるって事が嫌みたい」
「あー…」
確かにあの性格からすると、自分の力でキッドを捕まえたいだろう。現にそういう事があった。
「そ・こ・で小五郎のおじ様に協力して欲しいのよ」
「あ、だから誘ってくれたんだ。」
私のお父さん、毛利 小五郎は「眠りの小五郎」と呼ばれている名探偵である。普段はお酒や競馬、パチンコが好きな駄目な大人だけど推理の時は、必ず眠るのだ。そして必ず当たるのだ。難事件を何回も解決したので一躍有名人になった。
この会話の発端を思い出す。パーティーのお誘いだ。鈴木財閥主催だったら美味しい料理や高価なお酒が出て来るだろう。お父さんも喜んでくれるんじゃないか。それに私もパーティーに出てみたい。
「私は行きたいな。それとお父さんにも聞いてみる。多分行けると思うよ。」
「やった!じゃ、招待状今度持ってくるね。3枚でいい?」
園子が首を傾げて聞いてくる。
私、お父さん、そしてもう1人、我が家に住んでいるのだ。
「うん。お願いね。園子。」
小学1年生なのに高校生の私より賢い。サッカーが上手でどこかアイツに似ている。シャーロック・ホームズが大好きで時々推理みたいなこともしていた。そのせいか、怪盗キッドから宝石を守りキッドキラーと呼ばれている。近所に住んでいる博士の親戚で私の家で預かっている男の子。
_________江戸川 コナン
あの子も暗号とかそういうのが好きだから喜んでくれるだろう。
そしてキッドを捕まえようと躍起になるに違いない。
(警察の人達に迷惑かけないようにさせないと…)
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俺、江戸川 コナンは蘭とおっちゃんと一緒に鈴木財閥主催<紫淵の瞳>お披露目パーティーに来ていた。
このパーティーには鈴木財閥の関係者と、宝石を購入するにあたって手を貸してくれた人達を招いているみたいだ。だから一般人はいないはず。なのに人がとても多い。パーティー場を埋め尽くすくらいの人の多さだ。
(お披露目以外にも何かあるのか?)
そう思っても仕方がない程の人が集まっていた。
パーティー場は、鈴木財閥が所有しているビルの1フロアをまるごと使用している。
天井には輝くシャンデリアが釣られており、真ん中にはとりわけ大きいものが配置されている。
部屋の中央には大きなテーブルが置かれている。その上にはたくさんの料理が並び、人々を楽しませている。
服装を揃えた使用人大人達にワインを振る舞い、気分を高揚させている。
(相変わらず派手なのが好きな爺さんだ。)
俺はそんな感想を抱いたが、蘭は違ったらしい。
「わぁ!素敵なパーティーだね。コナン君」
「そうだね。蘭姉ちゃん。」
俺ははぐれないようにと手を繋いでいる蘭を見上げ、返事をした。周りには俺よりも背が高い大人が沢山いるので油断するとすぐに迷子だ。
「それにしても、園子どこ行っちゃったんだろう?」
蘭はさっきから招待状をくれた園子を探しているがいかんせん人が多くて中々見つからない。
代わりに見つけたのは両手にワイングラスを持ち、赤い顔をしているおっちゃんだった。
「っかぁー!やっぱ高級ワインは上手いな!」
「もう!お父さんったら!」
俺は乾いた声でハハッと笑う。
(蘭も大変だな。)
その時蘭が振り向いた。
「ねぇコナン君。私園子を探して来るからここで待っててくれる?」
「うん、良いよ。」
俺が頷くと蘭は微笑み繋いでいた手を離すと人混みにまぎれていった。
手持ち無沙汰になった俺はキッドからの予告状を見るために携帯を開いた。園子から送られてきた日からずっと考えているのだが、暗号が解読出来ない。
俺は前にキッドから宝石を守ったことが何回かあるので"キッドキラー"と呼ばれている。そのおかげでこうした機密情報を手に入れることができる。
キッドからの予告状はこうだ。
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招待状
一輪の花が咲き乱れる月夜に<紫淵の瞳>を頂きに参上致します。
今回は私のショーを沢山の方々にご覧になっていただきたいので
世間に公表して頂きたく存じます。
怪盗KID
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貴方は数多の柵を持っている
私は張り巡らした糸を持っていた
糸だけでは柵を壊すことができず
私は外に出ることにした
今は中を見つめている
そして願っている
中から柵を壊してくれることを
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(くそっ!なんなんだ、この暗号は!)
今までずっと考えているが、これだと思う答えが出てこない。
それに何故2枚もあるのかが分からない。
(1枚目は犯行予告だ。時間は月が出ている夜。場所は件の宝石があるところ。ここまでは分かるんだが…一輪の花が咲き"乱れる"?これは何を示してるんだ?)
それに加えてまだ疑問がある。
("予告状"ではなくなぜ"招待状"になっているんだ?)
(それにこの違和感…いつもと何かが違う?)
以前の予告状を見るために携帯を操作する。
疑問を解消させようとしたその時。
「目の付け所がいいな。流石名探偵。」
突然、背後から声がかかった。
その声の意味も考えずに、俺はすぐに後ろに振り返った。
いたのは1人の男。
整った鼻、キュッとあげられた口角、形が良い唇、端正な顔立ちだ。
顔の色が少し黒いがそこもまた男を魅力的に魅せている。高身長でスタイルが良い。質がよさげなスーツを身にまとい、髪は今の若者らしく少し長めだ。
「初めまして、江戸川コナン君」
俺は咄嗟のことで驚いたから声が出なかった。
いや、違う。
驚いたからじゃない。
男の雰囲気だ。
まるで狩人のような、そんな雰囲気。
洗練された動き、妖しく光る目、整っている顔立ちすらも男を引き立てている。
そんな人間を知っているから分かる。
「お前は……?」
「俺は、安室 廻[あむろ かい]」
今度は本当に驚いた。
安室という名前…いや、偽名を知っている。
偶然なのか?
だが、安室という苗字がそんなにいるとは思えない。
「よろしくな」
そして廻は言った。
俺達の関係を決定する言葉を。
「工藤くん?」
廻は小さく笑っていた。