テニスのお弟子様   作:テニス歴0年 HORIO

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1・物騒な世界?

 今日 2月25日は 、この世に生まれ変わり 逹宮 将人 (タツミヤ マサヒト)としての11度目の誕生日である、そして世界は今日も平和だ

 

 人が吹っ飛んだりすることも無く、前世と殆んど変わらない普通の日本を満喫している

 

 美人な天使様の言っていた物騒な世界の片鱗さえ見当たらない…ここまでくると天使様が世界を間違えたんではないかと思うほどだ…

 

 あの経験が夢だったとも考える時があるが…現実こうして前世?の記憶を持ってるし、天使様から貰った3つの特典がこの身体に宿ってるのを実感出来る

 

 特典その1…「屈強な精神力」

 

 三日坊主だった俺が苦もなく毎日トレーニングを続けられている、 一応念のために身体は鍛えているのだ、特に役立ったのは赤ちゃんの時だ、何も出来ず…オムツとかその他諸々を耐えられたのはこの「屈強な精神力」のお陰だったと思う…

 

 特典その2 「器用さ」

 2歳の頃、始めて渡された軟らかいボールでジャグリングが出来たのはいい思い出だ…器用さというよりはコツを掴むのが早いみたいな感じである

 

 特典その3 「丈夫な身体」

 家族全員がインフルエンザにかかっても俺だけ元気だったり、傷の治りが通常より早かったりと一番目に見えて分かる特典だったりする

 

 ただこの特典を実感するたびに天使様のあの言葉を思い出す

 

 [その世界は、人が簡単に吹っ飛んだり 分身したり オーラや気を使ったり、物理法則をねじ曲げたりする そんな世界です]

 

 …いやいや無い無い、11年この世界で生きてきたら分かりますって ここ普通の日本ですやん

 

 

 現に俺は今 風呂上がりに牛乳を飲みながらリビングでくつろいでる…あー幸せだ

 

 「まーくん、テレビつけてほら、あの「世界で活躍したスポーツ偉人達」ってやつ、新聞のテレビ欄に書いてたんだけど 昔にママが応援してた選手も特集されてるみたいなのよー」

 

 「はーい」

 

 俺の誕生日会の後片付けをしてくれている母さんが時計を見て思い出したのか俺にテレビをつけるようにお願いする、ジャニーズが好きな母さんの事だイケメンな選手とかかな?

 

 リモコンでテレビをつけるとその番組はもう始まっていた

 

 (テレビ)「…いやー、メジャーで活躍した茂野吾朗投手の102mph(164km/h)はいつ見てもテンションが上がりますね」

 

 ん?…茂野吾朗投手? メジャー…?なにかを思い出しそうな俺…スポーツとか殆んど興味ないのに何でこんなに引っ掛かる?

 

 (テレビ)「…さて、続いてはテニスの偉人さんです」

 

 その後に紹介された選手の名前を見て俺は牛乳を盛大に吹き出した、

 

 

 越前南次郎

 

 

 聞いた事ありますわ~…あー…あれか…俺が世間を知らなすぎたんだな…あー分かったわ…人が簡単に吹っ飛んだり 分身したり オーラや気を使ったり、物理法則をねじ曲げたりする そんな世界だわ…

 

 ここあれか…スポーツ漫画の世界か

 

 

 ーーーーー

 

 

 衝撃の事実を知った誕生日から次の日、俺は学校終わりに近くの書店にあるスポーツ雑誌のコーナーに向かう…

 

 <小早川セナ ついに世界へ>

 

 <特集 キセキの世代 黄瀬良太>

 

 <青道高校野球部 片岡監督インタビュー>

 

 

 …おー見たことあるある…スゲーなおい…

 

 現実のスポーツには興味がなかった俺だがスポーツ漫画は好きでけっこう読んでた部類の人間だ…初めて立ち寄ったスポーツ雑誌コーナーには漫画で見たことある名前が沢山ある…

 

 

 …これは是非参加したい‼

 

 

 初めて現実?のスポーツに興味をもった瞬間だった、せっかく生まれ直した世界 楽しまなければ損じゃないか

 

 今から俺の参加出来る「タイトル」はあるんだろうか?…黒子のバスケは…キセキの世代を今特集してるんだから 年齢的に間に合わないし…よし 探そう

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 ありましたわー、一番 危険でクレイジーなタイトルが…

 

 「テニスの王子様」

 

 俺の家の近く青春学園があって手塚達3年生組が今1年生らしい…つまり物語が始まる前である

 

 俺の年を考えると、越前リョーマと同学年になるようだ

 

 俺はまだ11才、この春休みが終わったら次から小学6年生…まだ間に合う…間に合うよな?

 

 元凡人の俺がテニヌ超人達に果たして対抗出来るんだろうか?…あと1年か~

 

 …いや無理だろ…鍛えてるって言っても人並みだし、器用って言ってテニヌ超人達の超絶技術に勝てる気がしない

 

 でもどうしても参加したいな…

 

 さて…どうしたもんか

 

 ふと見上げた空、そこに映った光景はまた俺に衝撃を与える、刀をもった紫色のくの一がぴょんぴょんと屋根を跳んでる そんな光景…

 

 スゲーなこの世界 達人もいるのか…

 

 11年間、俺は何も気付かなかったんだなーと自分の鈍感さを恨む…

 

 まだ間に合う…あそこに行けば…

 

 

 目指すか、テニスの達人

 

 目指すか、世界最強のテニスプレーヤーを‼

 

 

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