テニスのお弟子様   作:テニス歴0年 HORIO

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5・楽しい裏社会見学(2)

 

 鳴り響く銃声に、叫び声、ホッホッと笑う老人に宙を舞う人…俺の目に写る光景は 全米が涙したアクション作品を鼻で笑えるくらいのとんでもなものだった

 

 「風林寺 人間手裏剣 」

 

 わー、人ってこんなに簡単に飛ぶんだね~…天使様、貴方の言った通りです、ここは人が簡単に吹っ飛ぶ世界です

 

 「アパパパパパ」

 

 通称「死んだほうが少しましかもパンチ」文字通りこれを喰らった大抵の者は動けなくなるほど強烈なパンチ…ほんとに死んでないよね…先生達のテンション高いから心配になる

 

 「風林寺 光鵬翼」

 

 うん、知ってた美羽さんも可愛い顔してそっち側の人ですもんね…

 

 あまりにもこちらの戦力が過剰な為銃声が聞こえるのに 謎の安心感みたいなものがある…見学でよかった…

 

 今回はなんかの取引現場の阻止みたいだ、般若の面を被った集団と黒服サングラスの集団がテンプレみたいな倉庫でアタッシュケースを交換していた

 

 俺は入り口付近でしぐれ師匠と逆鬼先生の二人に守られながらの見学…滅茶苦茶安全な空間なんじゃ無いだろうか

 

 しかしその超安全な空間は 、味方サイドの一言によって破られる

 

 「しまった、私としたことが、一名取り逃がしてしまったようだ、 きっと入り口付近の方に逃げるだろうなー(棒)」

 

 岬越寺先生の嘘つき~ 絶対わざとでしょ 、台詞に(棒)ついてますよ

 

 「おいちゃんに任せるね」

 

 おー倒してくれるんですね馬先生…優しい 、黒服の大男と馬先生が交差する

 

 「これで安全ね」

 

 彼の懐から拳銃等の危ない物をスリのように抜き取ってくれたようだ…それ倒したほうが簡単じゃないですか?…岬越寺先生ー スリルが減ったなって顔しない‼

 

 近づいてくる黒服の大男

 

 「ほれ、男なら決めろよ」

 

 逆鬼先生に何故かラケットを渡される…護衛じゃ無いんですか?…何故遠くに行くんですか…

 

 「どけー クソガキがー」

 

 凄い形相で迫る黒服の大男…

 

 「…ほい …ぱーす」

 

 近くにいたはずのしぐれ師匠もいつの間にか遠くにいて、俺は一人ぼっちになっていた…

 

 遠くからしぐれ師匠の投げたボールが的確に俺の超得意コースに飛んでくる

 

 「あー…もうッ」

 

 飛んでくるボールにタイミングを合わせて独特の居合いのような構えをとる

 

 

 「無拍子」

 

 

 テニスボールが黒服の大男の顔面にめり込む…ごめんなさい これは全部先生達のせいです…俺は悪くねー

 

 後方に吹っ飛ぶ大男…俺が今放てる最強の一撃

 

 「無拍子」

 

 剣術をベースに空手、柔術、中国拳法、ムエタイ の5種類全ての全身運動の要訣から放つ俺 独自の必殺ドライブショット

 

 独特の構えから先述の全ての動きを一瞬のうちにこなすことで、ノーモーションから最大パワー・最大スピードでのドライブショットを放つことができる 、しかしまだ欠点も多く 居合いのような構えが必要だったり 、現段階では得意コースにきた球にしか無拍子が打てない、今回上手に打てたのはしぐれ師匠の絶妙なトスコントロールによるものが大きい

 

 「…K.O」

 

 しぐれ師匠…それテニス用語じゃ無いですよ…いや?この世界だと…どうなんだ?

 

 ふと気が付くと倉庫は静かになっていて、あんなにいた謎の集団が今は1ヶ所に山積みのようにされている、どうやら最後の一人を俺に任されたらしい

 

 「この集団は結局 何の取引をしてたんですか、岬越寺先生?」

 

 「まだ小学生の君には知らなくても良いこともあるだんだよ」

 

 ならこんな所 連れてくんなし…

 

 「さて、去るとしようか…一応秘密裏で動く事になってるし 鉢合わせたら面倒だ」

 

 岬越寺先生がその台詞を言ってしばらくしたら パトカーのサイレンが聞こえてくる…

 

 「ホッホッ、つかまってなさい 将ちゃん」

 

 長老がまるで肩掛け鞄のように俺を肩に乗せる

 

 …待って、心の準備が、はふんッ

 

 長老が地面を蹴り上げ飛翔する…達人特有の超高速移動だ、かなりのGが俺の身体を襲う…ケンイチ先輩も逆鬼先生の小脇に抱えられて叫んでる

 

 気が付いたら近くの倉庫の屋根の上…速すぎるしジャンプ力どうなってんのさ?

 

 今までいた倉庫に警官隊が到着する、後の事は警察に全部丸投げで任せるらしい

 

 無事一件落着、めでたしめでたしと言ったところか…

 

 

 それにしても…右手に握っているものに目をやる、逆鬼先生から渡されたこの ラケット、初めて持つのに手に吸い付く様にフィットする

 

 「あの…これ?」

 

 「中学生になる君へ私達からの餞別だよ、公式の規格にも問題ない私の力作だよ」

 

 芸術品かのような雰囲気を漂わすシングルシャフトのこのラケット…

 

 「…秋雨作 かなりの業物 」

 

 武器の専門家から見てもかなりの業物らしい

 

 「ありがとうございます、大切にします」

 

 ラケットを強く握り誓う、コイツと一緒に俺はテニスの達人になります‼

 

 

 こうして楽しい裏社会見学は無事終了したのだった

 

 

 

 




投稿初日なので頑張りました、読んで下さった皆様ありがとうございます( ゚Д゚)ゞ、次回から舞台は青学へ…続きは来週の予定です(*´ー`*) では皆様良い一週間を!
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