目の前の景色に身を引き締める、桜が咲き誇るこの学園の門の前「代26回青春学園中等部 入学式 」と書いた看板が置いてある
やっと物語のスタート地点に立った俺、その1歩目は何の迷いもなく踏み出される
わくわくした気持ちが止まらない…あー早く ここでテニスをやりたい
わくわくを抑えながらサクラの木の根元付近に目線を向ける…確か主人公の王子様はそこで寝てるんだよなー
パッと見 見当たらない、まーサクラの木けっこう沢山あるしどっかで寝てるんだろう まー後で教室とかで会うし焦らなくてもいいかー…
ーーーーー
…と思って時期もありました…
おい主人公!何で一年生の名簿の中に「越前リョーマ」の文字が無いんだよ?えっナニコレ…ドッキリ?
これヤバくないかい…?青学強いけどさーリョーマ君主戦力だったじゃん…どこ行ったの主人公~ここがあなたの居場所よ王子様~
現実逃避終了
いや、でもプラスに考えよう そうしよう…リョーマ君のポジションが1つ空いたんだ 、これはある意味チャンスなのではないか
よし…一種のロールプレイだな、俺が主役ポジションを演じきってみせる…頑張れ 俺!
ーーーーー
衝撃の入学式が終わり、先生の話など全く頭に入らないまま今日の学校の日程は終わりを迎える、目指すはテニスコートだな
学校の鞄とラケットバックを肩から下げて廊下に出ると一人の男子に声をかけられる
「よう 同じクラスの達宮だよな!、そのカバンってお前もひょっとしてテニス部入んの?」
この声、この顔、その繋がりそうな眉毛 知ってます、テニス歴2年(笑)の少年、堀尾君だ…でもまー初対面として普通の反応をっと
「だれだっけ?」
「堀尾だよ」
軽く自己紹介をしてテニスコートに向かう為足にを進める
「お前知ってる?ここのテニス部名門だからメチャ強いらしいぜ」
よく知ってますとも、と思いながら下駄箱に到着、お決まりのテニス歴2年トークを横耳にテニスコートの場所を聞こうと適当にそこのにいた背の高い上級生っぽい人に声をかける
…桃ちゃん先輩? 振り返った顔が知ってる顔で驚く…秘技ポーカーフェイス発動、そのまま適当に会話を
「…あの、テニスコートってどっちですか?」
「ああテニスコート?あっちあっち」
ポーカーフェイスが効いたのか最初に顔をガン見していたのを気にせず良い笑顔で教えてくれる桃ちゃん先輩…良い先輩だ
「ありがとうございます」
「おう いいってことよ!」
手を上げてさって行く桃ちゃん先輩、その桃ちゃん先輩を信じて進んだ結果、今いる場所は相撲部の前…桃ちゃん先輩こんなキャラだっけか?
相撲部員さんに本当のコートの場所を聞いてようやくフェンスが見えてくる
「ったくよ!あの2年逆教えやがって!」
「なんかイライラしてたんじゃない?」
確か足を怪我してるんだっけか…暴れ足りてないんだな きっと
「おおーっ さすが青学!設備いいじゃん」
コートを見て駆け出す堀尾君…その先に二人いる…名前なんだったっけか…必死に思いだしながら近付くと向こうから話しかけて来てくれる
「今日は3年生とレギュラーの2年生が遠征でいないから 仮入部は明日からだって、ほとんどの1年も帰っちゃったけど ボク達この外でちょっと打っていこうかなって」
説明ありがとう、でもおかっぱ君に丸刈り君…まずは名前を覚えるから自己紹介と行こうか
カチロー君(加藤勝郎)にカツオ君(水野カツオ)…ついでに堀尾君は聡史だった、へぇーはじめて知った
軽い自己紹介が終わった頃、テニスコートの方から声をかけられる
「なあ、お前らうちのテニス部にはいんのかよ? 先輩の林と池田だ」
「「「ちわーす!!」」」
一年トリオの先輩への挨拶につられて会釈だけする…リョーマ君みたいな俺様キャラを演じるが…もともと気が弱いからいつまで続くか…今日主役不在を知ったんだしキャラ付けは後々考えて行こうか…でもリョーマ君みたいな俺様キャラだから目立ってレギュラー争奪戦に名前を書かれた説あるし…しばらく俺様キャラで頑張ろう
俺が自分のキャラ作りについて考えてるうちに一年トリオ達は「十球以内にこの缶倒せたら一万円(挑戦料200円)」というゲームをしていた
…確かこれボール代別だったけか?
サービスコートの端に置いてある缶めがけてサーブをするカチロー君にカツオ君…二人共 右利きなんだねー、ついでに俺は右利きだが両利きに改造された…梁山泊の先生達に両手を使えるようにと拷も…修行にて矯正させられた感じだ…確かに先生達に左右の概念無いもん…左と右のパンチの速度カワンネーもん…
そんなことを考えてるうちに「テニス歴2年堀尾いかせていただきます!」と言って意気揚々とサーブしてた堀尾君の球の残りが最後の一球になっていた
「おいおいあと一球しかねーぞ!」
堀尾君を煽る先輩方…
「ちぇっ、こんなの100球やったって、当たんないよっ!…しまった!」
堀尾君のサーブはフレームに当たりいい感じに缶の方向へ
まー結局 缶の縁を軽くカスっただけなんだけどね
「くーっもう数センチ右だったら倒れてたのに~」
悔しいがる堀尾君に先輩方が
「惜しいねぇ残念残念」
「まあ俺達だって10球じゃ無理だからな」
と声をかける、そんな先輩方に堀尾君は「やっぱ難しいっスね」と言いながら挑戦料の200円を渡す
「はぁ?なに勘違いしてんの…お前ら」
そう言って缶に書かれてる文字を一年トリオに見せる、「サーブ缶倒しゲーム・一球500円也(挑戦料別途) ・賞金一万円」
はい、知ってたー、と言うかPTAにこの事 訴えたら一年トリオは勝てると思うのは俺だけだろうか?
抗議をする一年トリオ、先輩方はヘラヘラ笑いながらこのゲームを遠巻きに見ていた俺にターゲットを移す
「ところで、そこのチビ…、おめーも見てねぇでやれよ」
チビではない、152cmは 中一の平均身長は越えている…このテニス界の身長がおかしいダケダ…
ラケットを出して所定の位置へと着く
「やりますよ…でも不正は駄目ですよ先輩…まー関係無いけど」
右手から上がったトスは通常のサーブよりかなり高く上がる それに合わせるように身体も宙へと飛び上がる、まるでジャンプスマッシュのようにラケットを振り抜く…「虎砲」
身体を目一杯使って高い打点から打ち下ろすサーブ…もちろんこの技は 山吹中のラッキー千石さんの技をパク…リスペクトしたものです、威力あるんで純粋に気に入って練習していた技だ
高い打点から打ち出されたボールはサービスコート端にある缶に吸い込まれた様に命中する、缶はメコッ と言う重たい音を立てて空を舞う
吹っ飛ぶ缶、へこんだ弾みで缶の蓋が開き中に入ってあった石を辺りにぶちまける
「あーっ先輩達ズルしてる、缶にみっちり石詰めちゃってキッタネーの!」
缶を指差し抗議をする堀尾君、うん不正は駄目だよな
「く…クソガキがぁ、余計なことしやがって!」
えっ!余計なこと?俺 不正してないよな~あくまでルールに乗っ取ってッと
へこんだ缶めがけもう一球打ち出す…石をぶちまけ軽くなった缶は更に吹っ飛び 先輩の顔の横スレスレに吹っ飛ぶ…絶句する先輩
「二万円~!…あー挑戦料とボール代で18800円か」
固まる先輩をよそに一年トリオが寄ってくる
「すげぇコントロールだなお前…?」
「まーね」
そんな会話をしてるとコートの方から メコッ っていうさっき聞いた音が鳴り響く
「お~っ、当たっちゃったよラッキー! 多分つぎは当たんねえだろ」
そんな台詞を言いながらやって来る人物が1人…
「あー、さっきの!ウソつき男」
堀尾君…ウソつき男って…確かに相撲部に案内されたけどさー 優しい先輩だよ
「桃 お前…」
「おいおい、林もマサやんも先輩達が居ないからって…、か弱い新入生をカモっちゃー いけねーなあ いけねーよ!」
軽く2年生の二人を注意した後 俺の前にやって来る
「よう、さっきのサーブ見てたぜ、お前名前は?」
「達宮 将人です…先輩は?」
俺の俺様キャラ態度を見て軽く笑いを浮かべ彼は答える
「出る杭は早めに打っとかないとな…桃城 武 2年だ!」
その頃…主人公
???「たるんどる!」
王子様「にゃろう…」