テニスのお弟子様   作:テニス歴0年 HORIO

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7・vs桃ちゃん先輩(怪我)

 

 

「達宮!マジで2年のレギュラーと試合すんのかよ!?」

 

 堀尾君の言葉を軽く受け流しながら俺はしっかりと動けるようにテニスウェアを着る

 

 桃ちゃん先輩との試合が始まるから…

 

 ーーーーー

 

 「おい桃!ちょっと待てって、だってお前っ」

 

 桃城がその先の台詞を手で止める

 

 「まぁいいじゃねぇの! お前らが一年からカモってたの内緒にしてやっからよ」

 

 「でもよ…」

 

 ーーーーー

 

 俺と桃ちゃん先輩はネット越しに対峙する

 

 「さっきのサーブ、つい最近まで小学生だと思えねえ芸当だ…なー もう一回見せてくれるよな」

 

 「その為に俺を試合誘ったんでしょ?桃先輩?」

 

 「だな、じゃあやるか、フィッチ?(どっち)」

 

 ラケットを回してスムース(表)かラフ(裏)かを聞いてくる

 

 「スムース…」

 

 カランっと音を立ててラケットが倒れる

 

 「残念ラフだ、サーブはやるよ、こっちはコートをもらう」

 

 桃ちゃん先輩はラケットを拾いさっさとコートに入って行く、それ対して先輩達が口を出す

 

 「おい!桃 先にサーブ取らねーのかよ」

 

 「だってあのサーブ早く見てぇじゃん!」

 

 そう言って桃城は軽く笑った

 

 

 ーーーーー

 

 

 「ザ・ベスト・オブ・1セットマッチ 達宮サービスプレイ!」

 

 堀尾君の元気な声がテニスコートに響く

 

 俺様キャラっぽくまずは挑発をっと

 

 右手で (軽く)トスを上げ 普通にサーブ

 

 シュ タンッ

 

 相手コートに響く球の音…

 

  「15ー0」

 

 「はえぇっ!」

 「いきなり桃からエースとりやがった!?」

 

 驚く2年を余所に桃ちゃん先輩がラケットを俺に向け言う

 

 「いーよ普通のサーブは、出し惜しむなよ!」

 

 「いやです…」

 

 「むうっ 生意気なヤツ…」

 

 「…なーんちゃった」

 

 挑発行動はこれくらいにして俺は右手からボールを上げる、もちろん今度は高く…

 

 シュ ドッ

 

 先程より高い打点から放たれたサーブは桃ちゃん先輩の横をさっきより速い速度で通り抜ける

 

  「30ー0」

 

 

 「ホントに一年のサーブかよ…おーコワイ コワイ」

 

 桃ちゃん先輩は面白い玩具を見つけた子供のような笑みでこっちを見てくる、それに答えるようにもう一度「虎砲」を放つ

 

 「だが、速いだけなら」

 

 パァン

 

 もうサーブにタイミングを合わせラケットに当ててくる桃ちゃん先輩、しかしそのボールは俺のコートに入らなかった

 

 ーーーーー

 

 想像以上に打球に力があるな…

 

 「タイミングだけじゃ返せねぇってことか…おもしれぇ!」

 

 

 「あの桃城がパワーで押された?」

 

 「タイミングはバッチリだったのにすげぇ威力ってことか…?」

 

 当たったのにあさっての方向に飛んで行ったボールに焦る2年生二人、焦りでその声が大きくなっている

 

 「ウソだろ!?桃城は団体戦のメンバーだぞ!?」

 

 「あんな1年に!?」

 

 そう焦んなって…林にマサやん

 

 また相手コートであの高いトスが上がり気を引き締める

 

 もうタイミングはつかんでるんだ、パワー勝負で負けられねぇっての!!

 

 パァァン

 

 「よっしゃあ!桃城がとうとう返しやがったー!」

 

 ーーーーー

 

 返ってきたボールを更に返しラリーが始まる、試合が動き出した…しかしここで俺はある問題について考える…桃ちゃん先輩があんなに走って大丈夫かというもの…無理そうなら…

 

 たしかめるか…

 

 ちょっと怖いがあえて相手を走らせるようなテニスをする

 

 やっぱりね…

 

 返しが甘くなった桃ちゃん先輩の球はフワッと上に浮いてしまう

 

 「いっけー逹宮スマッシュだ!!」

 

 チャンスボールに審判をしてる堀尾君が吠える…審判は公平にだよ

 

 チャンスボールに合わせて俺は飛び上がる

 

 スッカ

 

 「「えっ」」

 

 スマッシュをすかした俺の動きに皆が動揺する…わざとですよーっと

 

 クルッと空中で横回転してフワッとドロップボレーをおこなう

 

 「エアウォークドロップ」

 

 聖ルドルフのハチマキがトレードマークの木更津 淳さんの技をパクっ…リスペクトしたものこれも「虎砲」と同じく好きで練習していた技だ

 

 フワッ トン トン…

 

 桃ちゃん先輩は走れない…全力で前に踏み込むのを躊躇したせいだ

 

 「…げ ゲーム1ー0(ワンゲームトウラブ) 逹宮リード…」

 

 静かなコートに堀尾君の声が響く

 

 「おい お前そんな器用なのも出来んのかよ…」

 

 ストン と座り込む桃ちゃん先輩、足にダメージが入る前に終わらせないとな…俺様キャラっぽく 俺様キャラっぽく…

 

 「桃先輩、もしあれなら腕の良い接骨院紹介しますよ」

 

 座り込む桃ちゃん先輩の前に行って手を差し出す俺

 

 「チッ、気付いてたのかよ…たく…食えねー一年だ」

 

 手を取り立ち上がる桃ちゃん先輩…

 

 「中途半端なことして悪かったな、とりあえずは俺の行き着けの接骨院行ってくるわ、この勝負お預けって形でいいか」

 

 ポンっと頭に手を置いたと思ったら出口の方にヒラヒラと手を振りながら歩いてく

 

 「じゃあ 治った時にっすね」

 

 桃ちゃん先輩は後ろを振り返らず

 

 「おう、次にやる時 1ー0からでもいいぜ、俺が余裕で勝つからさー」

 

 「楽しみにしてますよ桃ちゃん先輩」

 

 初めて青学でしたテニスの結果はお預けに終わった、でもやっぱり真っ向勝負をしたいしね、再戦を楽しみにしておこう

 

 さー明日から仮入部だし今日は帰ってゆっくり寝るかー…そーだった…ヤベー今日から修行日以外の日は自主練習メニュー(秋雨作)しないと駄目だったわ…よしとっとと家に帰って始めよう、サボったら100%バレる

 

 堀尾君逹の賛辞や先輩達の不満そうな目を軽く流しながらに今日は帰路へと着くのだった

 

 

 追記

 自主練習のメニュー(秋雨作)がキツすぎます…頑張れ俺と俺の能力達(丈夫な身体)(屈強な精神力)

 

 

 

 




 その頃の王子様
 
 ・とあるゲーム実況動画で手塚を倒したテニスの女王様… 「あっ リョーマ君も立海なんだ」
 
 ・アメリカのJr.大会で4連覇した天才少年…「あんた 誰?」
 
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