テニスのお弟子様   作:テニス歴0年 HORIO

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8・はじめての部活動

 青学のテニスコートに向かう青と白を基調したジャージを着た学生達が数名

 

 「逹宮将人?」

 

 「聞いたことあるか?」

 

 「知らないッス」

 

 「桃の話じゃ並みの一年じゃ無いってよー」

 

 「ほう、それはデータの取りがいがありそうだ」

 

 「強い選手なら大歓迎じゃないか」

 

 「それは楽しみだね」

 

 

 ーーーーー

 

 「やっぱレベル高ぇーよ青学は!」

 

 練習前のフリーの時間を使ってコートでボールを打ち合っている先輩達を見て堀尾君が自分の事のように話してくる

 

「今だってレギュラーの先輩達が来てないのに あんなうめぇもん」

 

 更にどや顔をして指を振りながら堀尾君が続ける

 

「なんでレベルが高いか知ってるか?毎月1回の部内の「ランキング戦!」、毎回レギュラーの座をかけて試合すんだぜ、このへんに青学の……」

 

 青学ウンチクを自慢気に語る堀尾君、俺はもちろん知ってる為いつも通りスルーする、でも他の新入部員の一年生達は なるほどーと何人か集まって来る 堀尾君は更に自慢気に話している…

 

 さーてと、俺は軽く働くか…一年生達は堀尾君の話に夢中…自主練習って言ってもボール拾いは一年の役目、それがほぼ堀尾君のところへ…まー練習前だしボール拾いも強制じゃ無いからね、そして俺は堀尾話をスルーをした為 手が空いている…

 

 よし 今から ボール拾いだ!(主人公にあるまじき下っ端思考…)

 

 さて、ここで俺が考えたキャラ付けを整理しておこう、リョーマ君のようなキャラは俺には無理 、断言しておこう無理…自然に敬語出てくるし 出来てもちょい生意気が限界だ

 

 必要な事は「生意気な1年」では無く「目立つ1年」になること…目立つ事でのランキング戦のメンバー入りを目指すつもりだ…これなら行けると思う

 

 と言う訳でボール拾い開始!

 

 落ちてあるボールをラケットで軽く弾ませバウンドさせる、それを軽くポンっと打って次々に散らばったボールのカゴに入れていく

 

 秋雨さんが半年前に梁山泊の庭にテニスコートを作ってくれてボールを修行で使うようになってから片付けの際 毎回やっているこのボール拾い、カゴに持っていく作業が短縮されるためめっちゃ効率の良いやり方だと思う

 

 ついでにこのやり方になったのはボールを拾いを手伝ってくれた先生達が誰一人としてボールを拾って運ばず 蹴ったり ポイっと投げ百発百中でカゴに入れていて 持っていく作業がバカみたいに感じてしまったから

 

 カシャン カシャン カシャン カシャン …

 

 綺麗なリズムでボール入れのカゴへと入っていくボール達、「スゴい」とか「あんな簡単に入んのか」とか他のボール拾いの一年達から注目される、YES目立ってるぜ 俺!

 

 ポン ポンとラケットでボール拾いを続けていると後ろから声をかけられる

 

「スゴい1年ってのはお前か?」

 

 出ました、今回のキーパーソン、2年生の荒井先輩、原作ではリョーマ君に目立つ舞台を用意した人物…荒井先輩には悪いけど目立つ為に ランキング戦まではこの先輩だけには生意気にならざるをえない…すいません

 

 「…どの程度がスゴいのか分かりませんが…この程度なら…先輩も余裕で出来ますよね」

 

 と言ってさっきからやっているボール拾いを見せる…

 

「こんな大道芸みたいな事や桃城みてぇな怪我人と互角だったからって、調子こいてんじゃねぇぞ1年!」

 

 急に大声やめて下さい先輩…しかもこの程度では調子のれませんって…世の中には五感奪うテニスする人とかいるんですよ!

 

「俺なんて まだまだですよ」

 

「チッ だいたい1年は夏の合宿まではボール拾いと基礎体力作りのみだ…あんまり調子こいてるとこの2年の荒井様が…」

 

 ザッ ザッ ザッ

 

 コートに入って来る数名、一気にテニスコートの雰囲気が変わる

 

 「き 来たぁー!レギュラー陣」

 

 堀尾君が大きな声で反応してる

 

「「「ちぃーす!」」」

 

 続けてこの部の挨拶がコートこだまする…ついでに俺は「先輩ちぃーす」…煽ってるみたいに感じるから全体の挨拶以外は使って無い、普通に「こんにちは」です

 

 

「新入生も部の雰囲気に慣れてもらいたいから 部長が来るまで空いているコートに入ってもいいよ」

 

 大石先輩…ツッコミませんよその髪型…違うむしろ慣れろ俺、みんな当たり前に大石先輩を受け入れるんだ、この思考になる俺が悪いんだ…きっと…

 

「じゃあ オレ達も軽く打っておくか」

 

 大石先輩のその言葉で始まるレギュラー陣のフリー練習

 

 ガシャン! ガシャン!

 

 聞いたことあるような音がコートに響き出す、大石先輩がロブを上げてレギュラー陣がカゴへとスマッシュを放っている

 

「ホイ ホイっと」

 

 菊丸先輩がジャンプしながらカゴにボールを打ち返す、続いて不二先輩や乾先輩と次々にカゴにスマッシュを決めていく

 

「さすがだな 相変わらずうちの先輩達は…わかったか1年、あんなフワッとしたボールカゴに入れたくらいで調子に乗っ…」

 

 「あっ しまったデカい」

 

 大石先輩からポーンっと打たれたボールは俺のいる場所に飛んで来る…大石先輩あなたのコントロールって針に糸通すって言われるくらい正確でしょうに…わざとかな?

 

 せっかくの目立つチャンスなので 丁度飛んで来たボールに合わせてスマッシュを打ち込む

 

 ガシャン!!

 

 カゴには入ったものの威力でボールが5~6個 散らばってしまう…散らかしてすんません

 

 でもレギュラー陣達の目線が俺へと集まる、YES目立ってるぜ 俺!

 

 「おい ここは一年がしゃしゃり出る場所じゃあねーんだよ」

 

 俺の行動がまた隣にいた荒井先輩の何かに触れたようで大きな声で肩を持ち注意してくる…1年は目立たずおとなしくしてろって事かな?

 

「コート内で何をもめている」

 

 ピシッ と音が聞こえるくらいにコートの雰囲気が変わる

 

 青学テニス部の部長 手塚国光 、原作では登場してから一貫して作品内で最強レベルであり続けたテニプリ界最強クラスのテニヌプレーヤーである

 

 オーラが違う…この人ホントに中学生か?前世と合わせると手塚部長の倍くらい生きてた筈なんだが勝てる気がしない…何この完成された個体…

 

「コート内で騒ぎを起こした罰だ、そこの二人グランド10周」

 

 「はい!」( ゚Д゚)ゞ

 

 梁山泊の先生に似たオーラに当てられ反射的に走り出す俺

 

「えっ ちょっと待ってくださいよこの1年が…」

 

 「20周だ!」

 

 荒井先輩ファイトです、ごねたら回数が増える、梁山泊では常識ですよ…

 

 走りだす俺達を余所に手塚部長は渋い声で部員全員に指示を出す

 

「全員ウォーミングアップ、済んだ者から2年3年はコートに入れ、1年は球拾いの準備 以上!」

 

「「「ハイ!」」」

 

 

「…覚えてろよあの1年」、部員全員の返事に紛れてこんなセリフが聞こえてきたけど気のせいであると思いたい

 

 

 

 

 追記

 グランドは10周ですみましたが、テニス部の練習後の自主練(秋雨)で町内3周しています(重り付き)(´・ω・`)

 

 

 




お気に入り180越え本当にありがとうございます…これからも皆様のご期待に答えれるようにゆっくり頑張っていきます(*´ー`*)。それでは皆様良い一週間をお過ごしください
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