遠野物語(四季に憑依)   作:チョコラBB

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隠蔽ってどうやるんですかねえ(震え)

「よし他の連中にも連絡しよう。」

 

あれから価値のありそうなものは根こそぎ確保して俺の拠点へと運び込んだ。

ちなみにそこは遠野の名義で隣町に確保した古い洋館で一応俺の工房としている場所である。

象牙の書?あんなSAN値が減りそうなもの一切読まずに封印ですよ。

変な魔力を帯びてて燃えないので処分できないし。

若い身空で破滅したくないし、いやハヅキちゃんとかみたいなドエロリ精霊が出るのなら片目くらい・・・いや落ち着け。

 

 

残りの処分を後続の部隊に引き継いで帰宅。

しばらくしてキャスターの拠点をライダー陣営が補足、襲撃したとの連絡が来た。

残念ながらキャスターとそのマスターは不在(しってた)だったが、しばらくして帰還した彼らを補足。

現在は追跡中らしく、俺も含めて応援を頼まれた。

とりまキャスターやほかの陣営と争う可能性が高いので完全装備で向かうとしよう。

念のため、血晶は三つほど持っていくとしよう。

 

 

小林いぃぃぃ!!

そして仰木いぃぃぃ!!

巨大海魔とバーサーカーのせいで一機約120億円の戦闘機2機がぶっ壊れた・・・。

そりゃあ見事に。

コレ隠蔽ってどうするんだよ・・・。

流石に戦闘機の墜落にガス会社の不備は無理があるし・・・。

ま、まあそこらへんは偉い人に考えてもらおう!

ボク下っ端だからよくわからない。

 

 

さて現在は未遠川にて巨大海魔との戦闘である。

てかもうケイネス先生起源弾されて更に聖杯問答でのセイバー虐めが終わった後なのか。

まだ本格的に始まって3日しかたってないのだが早すぎませんかね?

 

・・・話が脱線したが現在我ら隠蔽班は茫然自失である。

大体みんな先ほどまでの俺と同様に戦闘機の値段を考えて真っ青になったり、巨大海魔を大勢の市民が目撃したりしている状況である。

なお、俺も含めて「これどうやって隠蔽しろっていうんだよ・・・」と死んだ魚(きりつぐ)のような目をしている。

あ、雨生君が狙撃されてキャスターがエクスカリバられた。

物ごっつい派手かつ目撃者多数だが今更その程度誤差の範囲である。

むしろ俺も含めて隠蔽班の連中はソレを為したセイバーと衛宮切嗣へ拍手喝采の嵐を送っている。

やったね!切嗣。俺たちのヘイトが減ったよ!

今君は「正義(俺たちの)の味方」だ。

 

 

絶望的な隠ぺいを終えて次の日の朝。

俺は今回の件を出汁に大きな災害が起きた時の避難計画や隠蔽計画などを隠蔽班の上に提出した。通常ならば一笑されそうな規模に対しての計画であったが、今回の大海魔やホテル破壊の件で割と真剣に閲覧された。

とりあえず聖杯解体を上手い事実施するためにも原作通りことを進めるつもりなのだが、この計画で少しは被害者が減れば幸いである。

 

ブランチを食べていると

言峰神父が銃殺されているのが発見された。

どうやら定時連絡がないので不審に思った教会の人間が発見したらしい。

 

「いよいよ大詰めだな。」

 

言峰神父が死んだということはそろそろランサー陣営が墜ち、バーサーカー、ライダーとどんどん各陣営が敗退していくはずだ。

そして、その後は冬木市民会館での最終決戦が始まるのだろう。

さて俺としては将来のためにこのタイミングで動くべきだな。

ケイネスについてはエルメロイ2世誕生にもかかわるかもしれないからウェイバー君に任せるとして、俺はウェイバー君に恩を売る方向で動くか。

雁屋については冷たいようだが特に旨味もないし放っておこう。

恐らくすでに廃人だろうから助けても意味がない。

よっしゃ!とりあえず冬木大橋は何が地雷なのかよく分からない英雄王がいるからスルーして、マッケンジー夫妻のところに行くか!

原作でも生存していたから大丈夫だろうけど一応聖杯の泥に巻き込まれないように結界を張ったり準備しとこう。

後は・・・直接顔を合わせられないのは残念だが、ウェイバーにはメモで残しておいて俺の存在だけでも知っておいて貰えばいいか。

なぜなら冬木市民会館に行かなければならないからだ。

監督役の言峰神父が何者かに殺害された上に、決戦の場所。

そして其のうち聖杯の泥などという異常が発生する場所でもあるのだ。

そんな場所を放っておいてマッケンジー宅に居たら流石に不信すぎる。

最悪は査問に掛けられて、何も関係ない大海魔とかの責任まで取らされかねない。

一応まじめに働いているポーズはとっておくとしよう。

 

「まずはマッケンジー宅へ。」

 

俺は魔術で更に強化した混血の脚力で大地を蹴る。

コンクリート舗装が円周上ひび割れたが見なかったことにして俺はそのまま跳んだ。

一瞬ごとに風景が後ろに流れていき、数分後にはマッケンジー宅のチャイムを押していたのだった。

 


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