今度こそ独自展開の嵐なのでいい加減そういうタグ付けた方がいいのかしら。
○○月××日―――――
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「相棒ー!頑張れー!お前は強いぞすごいぞかっこいいぞー!」
長田君は後ろであなたを応援している。
いくら平和になったとはいえ、人の往来で踏み固められた道を使うわけでもない旅には付き物な出来事があなたたちを襲う。
モンスター達の来襲である。
「グルルルルルァッ!!!」
「…………っ!」
あなたは飛び込んできたモンスターをすれ違いざまに斬り捨てる。
旅が終わってからの二年間、平和な生活を満喫していたあなたは旅の終わり頃のように高レベルではない。
無論、いざという時動けるようにある程度の鍛錬はしていたが日常において無理のない範囲に抑えていたため実力は随分と落ちた。
それでも、旅の経験はなくならない。
ザンスの鋭く激しい剣戟。ウズメの機先を制する投擲。乱義の冷静な立ち回り。ダークランスの流れるような戦闘術。
そして何より。父の豪快で乱暴で壮絶で、道を切り拓くかのような攻撃。
誰よりも近くで見ていたからこそ、身体が覚えている。
自分よりも強いみんなと過ごした想い出があるから、誰が相手だとしてもそう簡単には負けられない。
あなたは見た目と違って負けず嫌いな性格だと関わった人達みんなから良く言われたが、本当にそうかもしれない。
いつもと違う好戦的な笑みを浮かべて、あなたは残りのモンスターに向かい合う。
>…………来いっ!!
あなたたちはモンスターの群れを退けた。
○○月××日―――――
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「ん?おい相棒、あの後ろ姿ってダークランスさんじゃね?」
あなたたちは量が心もとなくなってきた消耗品の補充のために立ち寄った街で偶然長兄を見つけた。
どうやら露天の品を見て回っているらしいダークランスにあなたたちは声を掛ける。
「お?おー、エール達じゃねえか!ははは、久しぶりだなー!元気かー!」
ダークランスは締まりのない顔であなたの頭をわしわしと撫でる。
普段は落ち着いているのに下の子を見るとこれ以上なく溺愛する兄をあなたは好んでいた。
「えーっと、今日は珍しくお一人なんすね。お二人とは別行動なんすか?」
撫で続ける兄と撫でられ続ける弟を見て埒が明かないと悟った長田君は話題を振る。
言われてみれば兄の周りに人がいないのは珍しい。兄の隣にはいつも恋人や恋人未満がいたように思う。
「あー…足りないモンを補充に来たのはいいけど全員が全員お目当てが違うからなぁ。一緒に回るのもいいが別々な方が時間の無駄がないからな」
なるほど、とあなたは納得する。悪魔と人間と堕天使。姿形が似ていても違う部分は多々あるだろう。
「それで集合時間まではまだあるんだが、俺の用事は案外早く終わったからなぁ。どうせだから二人にプレゼントでもってな」
兄はマメな性格らしい。
「相棒、ダークランスさんってすげーな………モテる男ってのはこういうことを言うんだろーなー………」
あなたはこくこくと頷いた。兄は恐らく理想的な男性像という奴なのだろう。
「ははは、そんなに褒めても屋台の食い物しか出ないぞー。せっかく会ったんだ、何か奢ってやるよ」
「わーいお兄さん大好きー!」
長田君は抱き付いた。
>大好きー。
あなたも一緒に抱き付いた。
「………!!!よっし、そんなら屋台飯制覇するぞー!!」
兄はだらしない顔で拳を空に突き上げた。
「おー!」
あなたたちは立ち並ぶ屋台を楽しんだ。
余談ながら、3人で顔を突き合わせて選んだプレゼントは大層に喜ばれたらしい。
○○月××日―――――
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「かふかふかふ…うめー、うめーなこれ…」
「そうですにゃーケイブリス様…久しぶりの温かいご飯ですにゃん…」
「わんはもうちょっと味が濃いほうが好きかもわん…はぐはぐ…」
「そうかそうか、街で補充したばっかだから飯はまだまだあるぞー、もっと食うか?」
「「「おかわり!」」」
あなたたちは道中でたまたま見つけた洞窟に潜っていると、行き倒れ寸前の謎の三匹を見つけた。
いつぞやの長田君が思い起こされるような状況だったのでつい食事を共にしてしまった。
相棒ってホント妙な奴と縁があるよね、とは妙な奴筆頭の談。
「いやー、食った食った。大満足…」
「お腹いっぱいにゃん…」
「はふー…」
空腹が満たされた三匹は一息吐けたらしい。
「にしてもおたくら妙なところで行き倒れてたなー。何かあったの?」
あなたと共に食器の後片付けをしている長田君がそう問う。
「あー…それはだなぁ…」
「すごくでっかいモンスターに出会っちゃって必死に逃げた先がここだったのにゃん…」
「こわかった…ちびるかと思ったわん…」
「どんな奴でも俺様なら負けはしないんだが、今の状態だとどうにも勝てない奴だったからなぁ」
「ケイブリス様、今は我慢の時にゃん。アイツだっていつか絶対にデコピン一つで勝てるようになるにゃん!」
「わんは応援してるわん!ケイブリス様なら絶対できるわん!」
「お前達…おうよ!俺様はなんてったって最強になる男だからな!」
三匹は気合を入れている。
「楽しそうだなー、あの三人。相棒みてーにすげー前向きだし」
>長田君もあの二人みたいに応援しかできないし。
「だなー……いやちっげーよ!?戦いにも参加してるよ!?あっ、もしかして前の時応援ばっかりだったの根に持ってる!?」
ぺちぺちぺちぺち。長田君はあなたの足を叩いている。
あなたが長田君と戯れてしばらく後。
「おい、人間。あれだ、世話になったな」
「ご飯美味しかったにゃん」
「ありがとわん!」
三匹はあなたにお礼を言った。
あなたと長田君は気にしないでいいと笑う。
「そういうわけにはいかねぇ。いつかお前がどうにもならない時、俺のできることでなら一度だけ助けてやる。それが恩ってもんだ」
真ん中のリスが腕組みをしながら言った。
あなたはその時を楽しみにしていると笑顔で手を差し出す。
ふん、と鼻を鳴らしながら同じように手を差し出すリス。
ここにまた一つの縁が結ばれた。
そんな他愛のないことが嬉しくて仕方がないとあなたはより深く笑みを浮かべる。
これだから旅は止められない。
何度も何度も、繰り返し思う。
○○月××日―――――
××月△△日―――――
△△月□□日―――――
あなたたちは様々な出来事を越えて、再び―――――に足を踏み入れた。
この時空ではマリアとヌークは両立してます。
愛する人は一人で良くとも傍にいる人は一人じゃなくても良いと思う。
報われないとしてもダークランスの傍には居続けて欲しいワガママ。
何だかんだケイブリス派の魔人達は好きです。
ゼスに来たあのド外道以外と枕詞に付きますが。
最後に都市名入れてないのはどこに行こうかまだ決めてないからなので深い意味があるわけではないです。
しかし同じ言葉ばっかで日記の最後を締めてる気がする。
引き出し少なすぎっすね…。