→感想を眺めて電流走る
→大目標がないから閉塞感やばいんや!
→さっさと話進めて当初のプロットどおり進めたろ!
→顔見せ一気に終わらすために全親友ENDコンプリート目指すんや!
→まったく無関係な今回のお話が生まれる
おかしい…こんなことは許されない…
そして今回のお話は完全妄想全開です。気に入らない人はブラウザバックなーう。
ザンス×女茶エールいいよね…
童帝と処女王
一つの所に定住するのも久しぶりだなあ――――――
あなたは夜の空に浮かぶまんまるい月をぼんやりと眺めているとふとそう考えた。
しかし、思い返すと旅に出ていたのは今までの人生の10分の1以下の期間だったのだしそんな感想は筋違いではなかろうか。
とは言え人生初めての大冒険は2度とは味わえないだろうほどの苦難や喜びの連続だったのだから一概に長さだけを計算に入れるのもおかしな話だろう。
そんな他愛もない思考をぐるぐるぐるぐると続けていると。
「オマエはなにアホ面晒して空を見上げてんだよ」
なんて、ここ数年毎日聞き続けている声が耳に入った。
言うに事欠いてアホ面とはどういう了見だと頬を膨らませながら後ろを振り返ってみれば、
「アホにアホと言って何が悪いんだアホエールめ」
片目を閉じて溜め息を吐く、長兄そっくりの仕草でこれまた暴言を吐く
◇
きっかけは何だっただろうか。
母から言われて旅を始めて、リセットその他兄姉仲間を集めて、挫折や葛藤や修行の日々で、家族全員で迎えたハッピーエンド。
その間で結んだ絆に優劣はなく、性別種族の差もなかった。ただ修行の最後、アームズの贈り物を取りに行く際にたまたま一番相性が良かったのがザンスだったと言うだけの話。
旅を終えて家に戻り、母へと話す内容の中でたまたま一番登場回数が多かった人物がザンスだったと言うだけの話。
いつもの日常に戻ってしばらく、久しぶりに別の町に行ってみたいと考えた際たまたま真っ先に思い浮かんだのがリーザスだったと言うだけの話。
偶然が重なれば必然、必然が重なれば運命と言ったのは誰だったか。
そんなことはさっぱりとわからないしくっついた経緯もやはりさっぱりとわからない。
ただわかる事と言えば、どちらともが相手のことを好ましく思っており、この関係を悪くはないと考えている事だけだった。
◇
絶え間なく放たれる暴言にあなたの怒りのボルテージがぷりぷりと上がっていく。
さすがに何か言い返そうかと思い立ち、差し当たってはシモ関係の悪口でも言おうかと息を吸い込むあなた。
それを知ってか知らずか、将軍様で王子様な彼氏様は再び溜め息を一つ。
「寂しそうな顔してっから声掛けてやってんだろが、まったく」
一瞬、息が詰まる。言おうと思った悪口は消え去り、代わりに出た言葉は弱々しい物だった。
>そんなに顔に出てたかな…
確かにあなたはここ最近は寂しさを感じていた。
世界から魔王という存在自体が消えて数年が経過していた。
圧倒的な暴威から解放された人類はしばらくの間はお祭り騒ぎであり、かの東へルマンですら住民の顔には笑みが溢れていた。
しかし、人は慣れる生き物である。むしろ平和になった今こそ、過ぎた武力である魔王の子達を排斥せよとの声が大きくなっているのは皮肉な話だろう。
頻発する小競り合い。鎮圧の速度はさすがのリーザス軍ではあるが争い自体は起こっているという事実が国民を不安にさせ、治安を悪くする。
治安回復、勢力強化、事前鎮圧。普段の国営に加えてこれらもこなさなければならない為に次第に二人で過ごす時間が少なくなっていた。
ザンスが王子であるため、エールもまた王妃となるべく様々な作法や知識の教育を受けているので暇な時間がそうあるわけではない。
だからこそ、今のようにぽっかりと時間が空いてしまうとどうしても感情が抑えきれない瞬間があるのだ。
「エール、ちょっとこい」
指摘された途端に表情を上手く繕えなかったあなたをザンスは手招きする。
おずおずと、叱られる直前の子供のように近寄るあなた。
やがて暗い夜でもお互いの顔がはっきりと見える距離まで近づいた時、ザンスはゆっくりとあなたを抱きしめる。
「どうしようもねえ時くらいはきちんと我が侭を言え。それくらいの甲斐性はあんだよ」
そうやって耳元でささやくザンスに、あなたはザンスを好きになったきっかけがわかった気がした。
乱暴で横暴で傲慢なガキ大将。だからこそ、自分の内側に入れた人間にはこれ以上なく甘く優しい。
そのギャップにやられたらしい自分は、きっと相手よりも先に好きになってしまったのだろう。
何となく負けたような、だからこそ清々しいような奇妙な気分になったあなたはいつものようにくすりと笑う。
あなたが元気を取り戻したと悟ったザンスも同様に笑った、気がする。抱きしめられているのでお互いの顔が見えないけれど。
少し肌寒いはずの外気が生温く感じる雰囲気の中、あなたはふと思い立つ。
>ねえ、ザンス。
「あ?何だよ、言いたいことでもあんのか?」
言葉の必要ない空気に浸っていたらしいザンスがあなたの言葉に耳を傾ける。
今現在、あなたの心にはザンスへの愛しさと同時に少しだけ、そうほんの少しだけ苛立ちが混じっている。
恋人の良い男っぷりに誤魔化されてはいたが、思えば最初の暴言に対する仕返しが出来てないことに気付いたのだ。
一度気付いてしまえば小さい芽を出していた怒りや悪戯心や乙女心などその他諸々が一気に育って絡み合い、一本の巨大な木に変わる。
からかい混じりのものならばこれまでに何度もしてきたが本気で迫ったことは一度もない、しかしここまで気持ちが大きくなるとどうにも抑えようがなくなってしまう。
というかいい加減先に進みたいという思いがさらに木を育て、もうこのまま仕返しついでにぶちまけてしまおうと半ばやけくそになっていた。
そう、それはつまり。
>――――――――えっち、しよっか。
「ブッ――――!?ばっ、おまっ、何をいきなり……!そういうのはもっとちゃんとした時にだなぁ!」
>だからっていつまで童貞と処女でいるつもりなの!いい加減こじらせ過ぎ!
このありさまである。なんかもうすべてが台無しになった気がする。
この日を境に色々と吹っ切れたあなたはあの手この手でザンスの童貞を奪おうと、そして自身の処女を卒業しようと迫りゆく。
そのまま何だかんだあーだこーだと攻防を繰り広げながら結局のところ。
これまた数年後にリーザスが世界を統一するその日まで二人は純潔だったという。
余りにもピュアすぎる二人の恋愛模様に父は絶句し、母はぷるぷると笑いを堪えていたそうな――――――
ほぼ深夜テンションクオリティなので重複表現だら誤字脱字やら後半のおざなりさやらは見逃して…見逃してクレメンス…
茶エールちゃんはニヤニヤしながらからかうくせに本気になると受身になりそうな個人の感想
せっかくの短編形式だしこういうif完結とかやっていきたいっすね…