偽物であることがばれたM鎮守府の高雄は提督とリ級を亡き者にしようと試みた。
しかしM提督の取り計らいにより料理対決で決着をつけることに。
青葉「第一回チキチキ この世に高雄は二人もいらぬ!鎮守府対抗料理対決~~~~!!司会進行役は私青葉が務めさせていただきます」
リ級「一応料理大会だよね?」
「なんでこんな壮大な話になってんだ」
呂500「わびさびの心が入ってないのです」
青葉「ええっ!?そういうのは計算に入ってないんですけど・・・」
19「ろーちゃんすっかり日本に馴染んだのね」
今俺達がいるのは普段艦娘たちが集まる食堂。
その一部が改装され、キッチンが向かい合うように設置され、中央には食材が置かれている。そして前方には観客である艦娘たちがこの戦いの行方を見守っている。
いわゆる料理の鉄人的なアレだ。
青葉「今回対決するのはこの方達です!」
「まずは我らがМ鎮守府から高雄・摩耶ペア!」
向こうのチームが紹介されると、艦娘たちから大きな声援があがった。
「ワーキャー」「がんばってーー!!」「摩耶結婚してー!」
摩耶「つーかなんでアタシが、ウチの提督はどうしたんだよ」
高雄「しょうがないでしょ、まだ仕事残ってるんだから」
摩耶「なんだよ、提督が参加するって聞いてたから張り切ってたのによ。ところで最後のはn」
青葉「続いて、K鎮守府からこちらも高雄(?)・提督ペア」
パチパチパチパチパチ。
一応拍手はしてくれてはいるが、いまいち盛り上がりに欠けているのが分かる。
アウェイなのは分かっているが、これはひどい。
司会進行役の青葉もなんだかやる気がなさそうだ。
と、なにやら観客席の方が騒がしい。何かと思って見てみると
カ級「う~~~~///////」
カ級がもじもじしながら所在なさげに観客席に座っていた。レ級も一緒にいた。
「なんであいつ等がここにいるんだ!?」
リ級「そんなことよりあれじゃバレバレだよ!」
他の艦娘達は微妙に距離をとりつつ、生温かい眼で彼女を見ている。
「ねえ、あの子誰?艦娘?」
「潜水艦?知らない子ですね」
「19と同じ水着着てるし19の関係者かな?」
「ひょっとして提督の愛人?女の子にスク水着せて放置するなんて、新手のプレイかな?」
なんだか俺の方に被害が及んでいるような気がする。
俺が何をしたっていうんだ。
カ級「レ、雷ちゃん怖いよ~、車の中で留守番していたいよ~」
レ級「大丈夫だって、安心しろよ~」
カ級「えぅ~そんなこと言われても、みんなすっごい見てるよ~」
レ級「そうだ、僕達で提督を応援するんだ!そしたら提督の艦娘ってことで怪しまれないよ!」
カ級「ええっ!恥ずかしいよ~」
レ級「提督がんばれーーー!ほら、20ちゃんももっと声出して!」
カ級「20ちゃん!?」
レ級「イクの妹だから、20ちゃん」
カ級「え、なにそれは。ていうか私ほとんど変装してないよ、今更だけどこんなところに来たらまずいんじゃあ」
レ級「大丈夫だよ、もうみんなには19の妹ってことで話通してあるから」
カ級「レ級ちゃん何してんの!?」
こんなところでなにやってんだあいつ等・・・。
しかも何故かカ級が19の妹とかいう謎の設定になってるし。
まあ、バレなければこの際何でもいいや。
それに少しでも声援があればやる気が出るというものだ。
青葉「今回この勝負に負けたチームには切腹してもらいます!」
「は?」
リ級「提督、せっぷくってなんだ?」
「腹を切ることだ」
リ級「はぁ!?なんで料理対決で負けたくらいで死ななきゃならないんだ!?」
青葉「だってタイトルにもあったじゃないですか。高雄は二人もいらぬって」
「他の鎮守府にも高雄はいるんですがそれは」
青葉「この際細かいことはどうでもいいのです!」
カ級「あの人頭おか」
19「あのね、ここの青葉はあまり頭がよくないの」
衣笠「他の所に行くと、大体はバカのふりをしているか、いざという時に頼りになるかなんだけど、うちのは本当にバカだから」
レ級「通りでねぇ」
青葉「ちょっと、聞こえてますよ!」
衣笠「聞こえるように言ってんのよ!」
青葉「もっとひどいわ!」
衣笠「罰ゲームの内容も日本人=侍=切腹、っていう安易な発想で」
青葉「ええいうるさいでーす、今回の対決テーマはこちら!」
「強引だな」
青葉「カレーライスです!」
「よかった、これなら何とかなりそうだ」
リ級「提督、かれーってなんだ?」
摩耶「王道だな」
高雄「(そんな簡単なお題を出すなんて)馬鹿め!と言って差し上げますわ!」
青葉「それでは、料理対決スタートです!」
「今日は夏バテにいいということで、夏野菜カレーをつくるぞ」
リ級「なつやさいってなんだ?」
そういうリ級に俺は取ってきた夏野菜(なす、オクラ、トマト、玉ねぎ)を見せてやった。
深海棲艦である彼女にとって野菜は初めて見る未知の食材だ。物珍しそうに手に取って眺めている。
リ級「これがなつやさいなのか?っていうか変な色しているけどこんなの食べて大丈夫なのか?」
「人間の間ではこういうのは普通に食べられてるんだよ」
リ級「でも確かに、私達の間でもちょっと問題になってるからいいかもな。今年は特にひどいからね」
「去年まではどうやって乗り切ってたんだ?」
リ級「気合で乗り切るか、洞窟の中とか、あとは大規模作戦に志願して海外に行くとか」
「大規模作戦ってある程度強くないと行けないんじゃないのか?」
リ級「そんなことないよ、丙提督もいれば最近は丁なんてのも出てきだしたからね。みんな平等にチャンスはあるってことよ」
「へーそうなのか」
リ級「それで提督、まずは何をすればいいんだ?」
「材料はこれだ」
材料4人分
カレールー 100g
牛肉 300g
玉ねぎ 中1・1/2個
なす 中2本
トマト 中1個
オクラ 10本
サラダ油 大さじ3
水 600ml
コンソメ固形タイプ 1個
プレーンヨーグルト 1/2カップ
リ級「野菜って言ってたのに肉が入ってるぞ?」
「野菜だけだとパンチ力に欠けるからな。うまい人だと肉使わなくてもうまいんだけどな」
①材料を切る
「まずはナスを大きめの乱切りにしていこうか」
リ級「乱切りが分からないんだけど、っていうかほうちょう?っていうの初めて握ったんだけど」
そんなリ級の前に、まな板となすを置いてやった。
「2本あるから一緒にやっていこう。まずはへたを落として」
リ級「へた?」
「頭の上のギザギザしてるやつだよ」
リ級「ああ、これか」
「それから半分に切って、回して切って、回して切って」
リ級「見ながらでもうまくいかないな、ああっこれは小さすぎたか」
「いいんだよ、乱切りなんだからまあ多少はね?」
リ級にレクチャーしながら野菜を切っていき、玉ねぎは一口大に、トマトはざく切りに、オクラは半分に切っていった。
牛肉は角切りにしてブラックペッパーを振っておいた。
②材料を炒める
鍋にサラダ油を熱し、さっき切った牛肉、玉ねぎを炒める。
リ級「この赤いのが肉っていうのか、私初めて見たぞ。それにいい匂いがしてきたな」
「ずっと海にいるから肉なんてものには縁がないからな。少し試食してみるか」
リ級「えっ、いいのか?」
そんなリ級に俺は、炒めた牛肉に塩コショウを振り、小皿にとって渡してやった。
リ級「うんま~い!噛めば噛むほど味がしみだして美味いな!」
初めて食べる牛肉にリ級は大満足のようだった。
そんな俺たちに客席にいたレ級とカ級が近づいてきた。
レ級「コラー!二人だけでそんなおいしいそうなもの食べるなんてずるいぞ!」
カ級「レ級ちゃん、ちゃんと待ってなきゃだめだよ!」
「いいよ、少しくらいなら」
そう言うと、二人にも小皿を渡してやる。
レ級「うまっ!なにこれ!?」
カ級「うん、こんなの食べたことないよ」
レ級「こんなの入れたらおいしいに決まってるよ、提督の勝ち!この勝負今日まで~!」
青葉「勝手に終わらせないでください!ホラホラホラ、席に戻って下さい」
ホラホラダンスをする青葉に促され、レ級はしぶしぶ客席に戻っていった。
いざ料理を再開しようとすると、今度は青葉が俺に向かって話しかけてきた。
青葉「ところで提督、あの子本当に雷ちゃんなんですか?」
「なんでそんなこと聞くんだよ」
青葉「だって一般的に知られてる雷ちゃんと全然違うじゃないですか」
「よそはよそ、うちはうち」
青葉「あなた、まさか・・・」
ここへきてまさかの発覚か!?と思っていると
青葉「今艦これ界を騒がせているブラ鎮なんじゃないでしょうね?」
「別に騒いではないと思うんだけど、っていうか艦これ界ってなんだよ」
青葉「だってあの子顔色真っ青通り越して真っ白じゃないですか。ちゃんとご飯食べさせてないからあんなことになってるんじゃないんですか?」
「そんなわけあるか!」
青葉「牛肉を食べて、食べたことないとは一体どういうことですか!?」
「それはいい肉使ってるから、こんな高級な肉食べたことないよって意味だよ」
そう説明するも青葉は疑いの眼で俺を見つめたままだ。
どうやら全然違う方に勘違いしてくれているようだ。
こんな陸地に深海棲艦がいるわけがないと思っていたせいで、核心に迫ることができなかったのだろうか。
これはこれで面倒くさいが、深海棲艦と疑われるよりはるかにマシだ。
なんにせよ助かった。
リ級「提督ー、肉と玉ねぎがしんなりしてきたぞ、この後どうするんだ?」
「そこに茄子も加えて、色が変わるまで炒めるんだ」
リ級「この赤いのと緑のは入れなくていいのか?」
青葉「赤いの?野菜も見たことないというのですか!一体普段何食べてるんですか!?」
「うっさい黙ってろ!それは煮込むときに入れるんだ」
リ級「ん、分かったー」
③煮込む
「ここに水をドバーッと入れます」
リ級「えっ?こんなに大量に入れて大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ、まだ料理の途中だからもう少しすればわかるよ」
さらにトマトの半分とコンソメを加えて、沸騰したらあくをとり、中火で15分くらい煮る。
「煮ているにルーを細かく刻んでおこう」
リ級「ファッ!?ル級、なんて変わり果てた姿に・・・」
「そんなわけあるか!ルーってのはこれのことだよ」
そういうとリ級にカレールーを見せてやる。
ルーを渡されたリ級は興味深そうに臭いをかいでみた。
リ級「あっ、なんだかおいしそうなにおいがするなあ。これがカレーの素になるのか?」
「そうだよ、このままじゃ溶けにくいから刻んでおこうか」
リ級「こっちの方が手っ取り早いぞ」
そう言うとリ級はカレールーを握りつぶそうとした、が湿っていてうまくいかず掌にこびりついてしまった。
リ級「うわー、手にめっちゃ引っ付いてるー!」
レ級「あ、これも美味いな!(チュバチュバ)」
いつのまにか近くまでやってきたレ級がリ級の手を舐め、というよりしゃぶり始めた。
リ級「ひゃあん!レキ、雷さん何してんすか!」
カ級「ま、まずいですよ!////////」
レ級「おいしいぞ?」
「いやそういう意味じゃないだろこの場合」
すると今度は真っ赤な顔をした青葉が再びこちらに近づいてきた。
青葉「い、一度ならず二度までも、あなたたちは、何をややややばたにえんございますか!」
レ級「えー、だってこれおいしいよ。お前も食ってみろ」
そいう言うとレ級は青葉にリ級の手を差し出した。
青葉「そそそそ、そんなことするわけないでしょう!」
レ級「重巡アンド重巡!」
青葉「は?」
カ級「あの、たぶん同じ重巡じゃないか!って言うことを言いたいんだと思います」
「今のでよく分かったな」
カ級「うん、一応付き合い長いから」
リ級「っていうか私の手なんですけど」
青葉「同じ重巡でもそんなことしません!」
衣笠「えっ!?青葉ってノンケだったの!?」(大ショック)
「お前は何を言っているんだ」
?「あの~」
と別の誰かから話しかけられた。振り返ってみると
秋雲「今度のコミケのネタが浮かばなくて困ってたんですよ。お願いします!このネタ使わせてください!」
「ええ・・・(困惑)」
摩耶「お前らいい加減にしろ!」
と、今度は反対側から怒りの声が上がった。
摩耶「アタシ等だって料理してんだから、こっちもレポートしろよ!」
青葉「ええ~、だってそっち映したって何の面白味もないじゃないですか!なんか面白いことやってくれないと。こんなんじゃ番組になんないよ、頼むよ~」
摩耶「料理ってそんなもんじゃないだろうが・・・」
?「そういうことなら私にいい考えがあるわ!」
今度は妹の鳥海が乱入してきた、と思ったら摩耶のところまで歩いて行った。いったい何をするつもりなのか。
鳥海「摩耶!」
摩耶「な、なんだよ・・・」
鳥海「私の尻を舐めろ」
摩耶「バカかお前は!?そんなもん放送できるか!」
そういう問題ではないと思う、っていうかまたややこしいやつが出てきた。
今のはボケというよりも、目がマジだったような気がする。
そういやさっきの声援はコイツだったのか。
鳥海「えっ!?摩耶ってノンケだったの!?」(大ショック)
摩耶「お前もか!もう帰れよ~~」
衣笠「青葉ァ!」
青葉「ええっ!?なんで私怒られてんの!?」
衣笠「人ばっかりあてにしてないで自分で番組盛り上げようという努力が足りないんじゃないの!?」
青葉「す、すいません!私は一体どうすれば」
衣笠「私の前を舐めろ」
鳥海「そうか、後じゃなくて前だったのね!」
青葉「あーもうめちゃくちゃですよ」
摩耶「青葉、面白くなる方法思いついたぜ・・・」
青葉「えっ!そんな方法があるのですか?」
摩耶「さあ重巡解体ショーの始まりや」 E・中華包丁
カ級「やっぱり頭おかしい」
レ級「秋雲、これネタに使えるんじゃないのか」
秋雲「金!暴力!SEX!って感じ?」
リ級「金要素がどこにあるんだよ」
秋雲「えーと、包丁かな?」
「それは金物だろ!」
収拾がつかなくなってきたので結局ルーを包丁で刻んでから鍋に入れた。
ここにオクラを入れて、弱火でかき混ぜながら10分間煮る。
最後にヨーグルトを入れて、ひと煮たちすれば
「これで夏野菜カレーの完成だ!」
リ級「提督、トマトはどうするんだ?」
「おっとあぶない、最後に残りのトマトを入れてひと煮たちすれば今度こそ完成だ!」
向こうでは摩耶が包丁を振り回して大暴れしているが、残った高雄が我関せずといった感じで無事に料理を完成させていた。
出来上がった料理を見てみると、高雄はスパイスをうまく使ったらしく、いいにおいがここまで香ってきた。
「困ったなあ、少し、イヤはっきり言って勝ち目ないかもしれん」
リ級「そうなのか?だったらこっちもスパイスっていうの使ったらいいんじゃないのか」
「あれは使い方が難しいんだよ、分量を間違うとすごく不味くなってしまうからな」
レ級「そんなときはこれを使うといいよ!」
そういうとレ級はポケットから何かを取り出そうとした。
「なんだそれは?」
レ級「確かこれを使うとスーッとして気持ちの良くなるものなんだって」
「おい、それはヤバい薬じゃないのか?どこで手に入れたんだよそんなもの」
そんな風に話していると、
摩耶「このハゲーーーー!!!」
「「「のわーーーーー!!!」」」
青葉「なんで私までーーーー!!」
鳥海「重巡アンド重巡!」
衣笠「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
向こうから中華包丁を振り回しながら突進してきた摩耶と逃げ回る青葉達に気づくことができずにぶつかってしまった。
そのはずみで持っていた何かがどこかに飛んでいってしまった。
「どこいった?」
レ級「わかんない」
高雄「いい香り、我ながら会心の出来ね。この勝負はもう勝ったも当然かしら」
ボチャン!
高雄「ん?今何か・・・気のせいかしら」
青葉「あーもう終わり終わり!調理時間終了!しゅーりょー!ていうか誰か助けてー!!」
結局謎の物体は見つからずじまいで、タイムアップの時を迎えた。
摩耶は3人を追いかけたまま食堂の外まで出ていってしまいそのまま戻って来なかった。
青葉「さて、色々ありましたがいよいよ試食タイムに移りたいと思います!試食してくださるのはこの方達です!」
「まずはご存知、我らがM提督!」
ワーワーキャーキャー
M提督の登場により、客席から今日一番の歓声が上がった。
M提督「どうも、よろしくおねがいします」
青葉「続きまして、なんとあの伊19さんに妹がいた?、伊号型潜水艦の伊20ちゃんです!」
カ級「ど、どうも」『どうしてこんなことに』
ざわ・・・ざわ・・・
「伊20?」
「そんな子いたっけ?」
「聞いたことないわね」
カ級『うぅ~めっちゃ見てるよ~』
リ級「おい、やっぱりマズイんじゃないのか?」
「それは分かってるけど、どう断ったらいいか分かんなかったんだよ!下手に断ると怪しまれるし・・・」
レ級「おどおどしてたら怪しまれるよ。堂々としてればいいんだよ」
「そうかもしれない・・・のか?」
リ級「無理があるような気がするんですが、あれ?カ級ちゃんって確か」
青葉「最後はこの方、食堂でいつもお世話になってる給糧艦の間宮さんです!」
間宮「こんにちは、他所の提督だからと言って不利な判定をしたりしませんのでご安心ください」
どうやらこの人にも俺はあまり受けが良くないらしい。
ご安心くださいといわれても、あまり目が笑ってなかったのは気のせいだろうか。
青葉「まずは、K提督のカレーから試食してもらいましょう」
そう言うと3人の前に俺達が作ったカレーが並べられた。
M提督「モグモグ・・・、うん、おいしい!たまには他の人のカレーを食べるのもいいですね。ごろごろ入っている野菜も食べ応えがっていいですね」
カ級「私はお肉が好きです。あと夏バテ対策ということで私達のことを考えて作ってくれたのが嬉しいです」
間宮「隠し味にヨーグルトを使ったのがいいですね。具材も食べ応えがあって、なんというか家庭的な味ですね」
赤城「う ま い ぞ」
3人の評価はこんな感じだった。食べたことのないカ級はともかくとして、後の二人の評価は「普通だな!」と言ったところか。
勝負に勝つカレーを作るべきだったか。
負けた後のことを考えなくてはいけないかもしれない。
何か余計な奴が一人いたような気がしたが。
青葉「ちょっと赤城さん!何してるんですか!」
赤城「もう待ちきれないよ!早く出してくれよ!」
青葉「もう(食べ)始まってる!」
赤城「私も審査員として参加します!」
青葉「あなた何食べてもうまい、おいしいしか言わないじゃないですか」
赤城「すいません許してください、何でも食べますから」
青葉「ん?今何でも、とでも言うと思ったか!」
加賀「はいはい、赤城さんあっちでカレーパンでも食べてましょうね」
赤城「何するんですか!流行ラセコラ!ムーミン野郎!カレーパンはあとで食べます!」
加賀「誰がムーミンですか!」
あわれ赤城は加賀に引きずられながら食堂から出て行った。
青葉「続いて高雄・摩耶チームのカレーです!」
運ばれてきたカレーは俺のとは全く違う、見た目、匂いからして店で出されているような本格派のカレーだった。
「おおー」「いい匂い~」「もう香りだけで食欲をそそるわね」
外野の反応もさっきと明らかに違う。
「こうもあからさまだと傷つくなー」
リ級「提督の”かれー”も結構おいしいぞ、これじゃダメなのか?」
「奴が作ってるのは本格派、深海棲艦で言うところの姫級のカレーだからな。庶民派のカレーじゃ太刀打ちできんよ」
レ級「港湾棲鬼にカレーをぶっかけろ」
「本当にかけてどうするんだよ!っていうかそういう意味じゃないから」
レ級「だってあいつ白いからかれーがよく映える」
「やかましい!」
リ級「提督もその”ほんかくは”とやらにすればよかったのに」
「俺の腕じゃあれが限界なんだよ」
レ級「こんなときこそアレが役に立つのになー」
「さっきレ級が持ってたアレのことか?一体何だったんだ?」
そんなことを言っていると、先ほどと同じように3人の前にカレーが並べられた。
M提督「見た目はかなりいいですね」
カ級「なんだかすごくいい匂いがします」
間宮「高雄さんまた腕を上げましたね」
いざ試食!とここで間宮が
間宮「ん?提督、シップか何か貼っていませんか?」
M提督「私は知りませんよ?」
カ級(ふるふる)
間宮「じゃあこの匂いは一体・・・?」
とそこへ加賀を振り切った赤城が食堂へなだれ込んできた。
そしてカ級の前に置かれていたカレーを奪い取るとむさぼり食べ始めた。
カ級「えっ、なになに!?」
赤城「いっただきまーす!ハムハム、ムシャムシャ!」
加賀「ごめんなさい!すぐに連れて帰りますから」
加賀が赤城を再び連行しようとしたとき、赤城に異変が起きた。
赤城「ム、むぐわーーーー!!!!辛い!辛い!辛い!というか痛い!痛い!痛い!」
加賀「赤城さん!一体どうしたんですか!?」
高雄「もしかしてカレーが辛すぎたの?スパイスの配合は完璧だったはずなのに!?」
慌てて、高雄も自分で作ったカレーを食べてみる。
高雄「ぐおわっ!ゲッホゲホ!」
赤城「ヒリヒリする~~~~~!!」
リ級「なんだなんだ?いったい何が起こってんだ?」
「嫌な予感がするぞ」
俺は高雄の鍋に駆け寄り、鍋の中をすくってみた。
すると鍋の中から先程レ級の持っていた謎の物体が出てきた。
小瓶に書かれていた文字を見て俺は驚いた。
「レ級、これは食べるものじゃないんだよ」
レ級「そうなのか?」
「これはアンメルツヨコヨコといって筋肉痛になった時に塗る薬だよ」
レ級「きんにくつうってなんだ?」
リ級「そりゃそうだ、レ級さんが筋肉痛になるなんてありえないないもんな」
レ級「でもよかったじゃないか、これで提督の勝ちだな」
「そういうわけにはいかないだろ、ちゃんと話して謝らないと」
カ級「そうだよ、作ってくれた高雄さんに失礼だよ」
「そう、あなた達の仕業だったのね・・・!」
背後から怒気をはらんだ声が聞こえてきた。
振り返ると、憤怒の表情で高雄がこっちをにらみつけていた。
リ級「ヒエーーー!!」
カ級「どうしよう、ものすごく怒ってるよ~」
比叡「お呼びになりました?」
「呼んでないから」
比叡「ヒェ~~(落胆)」
高雄「私のカレーに一服盛るとはやってくれるじゃない!」
リ級「いや、これは不可抗力というか」
高雄「問答無用!こうなったら力尽くで思いしらせてあげるわ!」
このままリアルファイトに突入かと思っていたところへまたしても何者かが乱入してきた!
摩耶「やろうぶっころしてやるーーーーーーーーー!!!!」
3バカ「「「ギョエーーーーーーーー!!!」」」
摩耶が中華包丁を振り回しながら乱入、というより戻ってきた。
姿が見えないと思ってたらあいつらまだやってたのか、と思ってたらこちらへ向かって走りこんできた!
摩耶「死ねぇーーーー!!」
摩耶が中華包丁を振り下ろすも3人はすんでの所で何とかかわす。
高雄は怒りのあまり真横で3人が急に左右にかわしたことに気が付かなかった。その結果
高雄「さっきからうるさいわよ!今大事な話を」ズドッ!「あらぁ!?」
摩耶の中華包丁が脳天に直撃する羽目になり
高雄「ま、まら~、な、なにをするりれろ」
摩耶「あっ、やべっ」
高雄「ぱっぴっぷっぺっぽぉ~」バタン
さしのも高雄もこれには耐えきれずバッタリと倒れ伏した。すかさず青葉がかけよりカウントをとり始めた。
青葉「ワン・ツー・スリー!勝者提督・高雄(?)ペア!」
カ級「えーーーーっ!?いいのこれ!?」
青葉「こうなりゃヤケだピョーー!」
レ級「やったぁ!提督の完全勝利だね!」
「喜んでる場合か!」
リ級「もう料理対決じゃなくなってるんですが」
M提督「じゃあウチの負けってことで約束通りウチから何人か・・・」
「結構です」
天龍「た、大変だー!」
また誰かがやってきた。これ以上の騒動は勘弁と思っていると、
M提督「一体どうしたんだ?」
天龍「さっき遠征先で高雄と雷に会ったんだけどよ、様子が変なんだよ」
M提督「変?」
天龍「ああ、何故か下着姿でうろついてたんだよ。なんでも何者かに服を奪われたって」
M提督「それで犯人の顔は見たのか?」
天龍「急に襲われたから顔はよく覚えてないけど、なんか黒っぽい服を着たやつだとは言ってたぞ」
M提督「十中八九深海棲艦の仕業だな」
出かけに聞いたレ級の話を思い出し体中から一気に汗が噴き出した。
(小声)「おい!これはどういうことなんだよ!」
レ級「最寄りの鎮守府がここだった・・・みたいな、なんて~ハハァ」
リ級「笑ってる場合ですか!」
カ級「あ、あやまったほうがいいのかな」
「こんなこと言えるわけないだろ!」
この騒ぎでこの近海に警戒態勢を敷いたらしく、にわかに鎮守府全体が騒がしくなってきた。
このままここにとどまるのは危険な状況になってしまった。
レ級「じゃあどうするんだ?」
「決まってるだろ、逃げるんだよォォォーーー!!」
レ級「え~僕もっとカレー食べたいのに~」
「食っとる場合か!」
リ級「誰のせいだと思ってるんですか!」
この後適当な理由をつけて何とか鎮守府から脱出することに成功した。リ級の正体についてはこの騒ぎでうやむやになった。
あのままやっていたら確実に負けていたので、結果的にはレ級に助けられた形になった。
でも結局レ級のせいで逃げなくてはいけない羽目になってしまったのでプラスマイナスゼロだ。
高雄は入渠したらあっさり復活したそうだ。
K鎮守府
軽巡棲鬼「あっ、やっと帰ってきたわね。おーーーい!」
辺りがすっかり暗くなったころ、ようやく我が家、わが鎮守府に戻ってくるといつもの防波堤で軽巡棲鬼が手を振っているのが見えた。
待っててくれていたのはありがたかったがこれはマズイ。
軽「おかえりー」
「おかえりーじゃないよ、大声出さないでくれよ。艦娘たちに気づかれたらどうするんだよ!」
軽「みんな遊びに行ったか、家に帰ってるかしてて誰もいないわよ」
「これはひどい、ウチの鎮守府だけど、これはひどい」
軽「もういっそのこと私が住んじゃおうかしら」
「勘弁してくれよ」
そんな風に話していると、車の中で寝ていた3人が目を覚まして出てきた。
リ級「あれ?ナカノさんもしかして今まで待っててくれたんですか?」
レ級「ふあぁぁぁぁ~、んあ?ナカノちゃん?おはよう~」
カ級「レ級ちゃん、まだ夜だよ」
カ級はレ級の持ってきた酔い止めのおかげで帰りは快適な旅になったようだった。
軽「どうだった?」
レ級「結構面白かったよ、料理対決したり、カ級ちゃんにお姉さんができたり」
軽「お姉さん?どういうことなの・・・、っていうか向こうに行っても料理してたの?通りでおいしそうな匂いがするわけだわ」
レ級「ホント?じゃあナカノちゃん僕を食べ」
軽「じゃあ死のうか(本日2回目)」
「カレーは持って帰ってこれなかったけど、代わりにいいものを買って来たぞ」
軽「えっ、ホントにお土産買ってきてくれたの?」
軽巡棲鬼は冗談のつもりで言っていたらしかった。
俺はそんな軽巡棲鬼にあるものを手渡した。
軽「なにこれ?なんか黒くて甘い匂いがするんだけど」
リ級「それは羊羹といって、甘くておいしいお菓子ですよ」
「艦娘を何人かこっちに手配させてやるっていうのを、なんとか間宮羊羹にまけさせたんだ」
カ級「それだけじゃないよ、食べるとすごく元気になるんだよ」
軽「元気に!?なんかヤバいものでも入ってるんじゃないでしょうね」
「まあ、だまされたと思って食べてみなよ」
俺に促されると、軽巡棲鬼は羊羹についていた小型のナイフで羊羹を一口サイズに切り分けるとおそるおそる口に含んだ。
軽「おいしーい!前食べたのもいいけど、これは上品な甘さがいいわね。それになんだか元気が湧いてくるようだわ」
レ級「だよねー、今なら大和でも倒せそうだよ」
リ級「あなたは羊羹食べなくても普通に倒せるじゃないですか・・・」
「まだまだあるぞ」
そう言うと俺は袋いっぱいに入った間宮羊羹を袋ごと渡した。
リ級「提督さん!なにしてんすか!マズイですよ!」
カ級「いくらなんでもこんなにたくさんもらえないよ!」
軽「いくらなんでもこれはもらいすぎよ」
レ級「こんなにもらっちゃ悪いよ」
テレビで野菜をいっぱい渡しているお年寄りの気分だ。
久々に訪ねてきた客人にうれしくてついついたくさん渡しちゃうアレだ。
まさか自分でやるとは思わなかった。
「いいんだよこれくらい、今日はみんなのおかげで無事打ち合わせも終えることができたし、これはほんの気持ちだよ」
リ級「いやいやいや、私達実際邪魔しただけだよ?」
レ級「そうだよ(便乗)」
「まあまあ、そんなこと言わずに」
そんなやりとりを約5分ほど繰り返したのち、ようやく受け取ってもらえた。
この件もテレビで見たことがある光景だ。
軽「ほんとごめんね、私が言い出したことで」
リ級「ありがとう」
レ級「いろいろありがとなー」
カ級「ありがとうございました」
4人はそれぞれお礼を言うと、帰っていった。
ところでなにか忘れているような・・・。
あっ、あいつ等着替えるの忘れて帰ってる!
そのことに気が付いたのは、奴らが帰ってからしばらくたった後のことであった。
深海サイド
空母棲姫「それで、こんなにたくさん貰ってきたと」
リ級「は、はい・・・」
カ級「・・・・・(怖い)」
空母「もう、まだ借りも返さないうちからこんなにたくさんもらっちゃってどうすんのよ!」
軽「そんなに怒んなくてもいいでしょ、貰ったものはしょうがないじゃない!」
空母「別に怒ってないわよ」
レ級「えいえい、怒ってない?」(弱パンチ)
空母「怒ってないわよ」
レ級「えいえい、怒ってない?」(中パンチ)
空母「怒ってないわよ」
レ級「えいえい、怒ってない?」(強パンチ)
空母「怒ってないわよ」
中枢棲姫「えいえい、怒ってない?」(弱キック)
空母「怒ってないわよ」(空母カットイン)
中枢棲姫「ぎょええええええええええええ!!!!」
?「一体なんの騒ぎだ?」
空母棲姫のカットイン攻撃により黒焦げ死体と化した中枢棲姫、とそこへ駆逐古鬼と駆逐古姫と集積地棲姫が現れた。
古鬼「なんだこの黒焦げなのは、ゴミか?」
中枢「ヒデェ!」
集積地「シャベッタアアアアアアアアアアア!!!!」
中枢「ゴミじゃないわよ!」
軽「中枢が調子に乗って空母棲姫にちょっかいかけたのよ」
古姫「まるで成長していない」
集積地「ん?提督がまた何かくれたのか?」
空母「なんでもヨーカンとかいうものらしいわよ、ほら」
集積地棲姫が空母棲姫の持っていた袋の中身を見ると顔がしだいに青くなっていった。
空母「どうしたの?おいしくないのこれ?」
レ級「そんなことないよ!僕達だって食べたんだから間違いないよ!」
集積地「7000円」
空母「え?」
集積地「1本7000円」
軽「ちょっと何言ってるのか分かんないわね」
カ級「・・・ねえこの袋の中にいくつ入ってた?」
リ級「なんだろうすごくやな予感がしてきたんだけど」
空母「奇遇ね、私もよ」
事の重大さに気づいたのか集積地だけでなく、他のみんなの顔も青くなってきた。
あまりの恐ろしさに全員が黙っている中、空気を読めない奴が口を開いた。
中枢「みんなバカねぇ、こんな計算簡単よ。20本だから14ま」
空母「あああああああああああ!!」(空母カットイン)
リ級「えええええええええええ!!」(魚雷カットイン)
軽「何してんだあああああああ!!」(魚雷カットイン)
レ級「おおおおおおおおおおおおおおお!?」(魚雷カットイン)←状況がよくわかっていない
重巡棲姫「ヴェアアアアアアアアアアア!!」(夜戦カットイン)
艦載機「びゃああああああああああああ!!」(松本さん!)
憲兵「んんんんんんんんああああああああああああああ!!」(・・・すごい漢だ)
数分後、そこには中枢棲姫と似ても似つかないごみ屑ようなものが転がっていた。
中枢「ひ、ヒドイっす・・・」
空母「あーびっくりした。ぶっ放したおかげで少しは落ち着いたわ」
軽「何がほんの気持ちよ、あの提督はアホなのかしら」
集積地「14万?ボッタクリだろ」
リ級「ボッタクリではないでしょ」
古鬼「お前達まだいたのか」
リ級「艦載機と憲兵に何故カットイン攻撃が!?」
憲兵「解らんのか!!この戯けが!」
ヲ級「この人誰?」
艦載機「・・・・すごい漢だ」
古姫「重巡棲姫はなんでここにいる?」
重巡「雄たけびと言ったら私じゃない」
古鬼「でも師範が一番すごかったぞ」
重巡「負けたああああああああああヴェアアアアアアアアアアア!!」
集積地「うるせー!!」
レ級「空母棲姫元気ないのか?だったらこの薬を」
リ級「それはもうやめてください」
空母「?」
カ級「あの、誰か中枢棲姫様助けたほうがいいんじゃ」
後に提督はこの時のことをこう語った。
『こういう仕事してると外に出ることなんてほとんどないし、無駄に給料高いわりに金使うことなんてめったにないからな。だからこのくらいの出費はたいしたことないんだよ』
軽『おまえ精神状態おかしいよ』
中枢「まあまあいいじゃないの、せっかくもらったんだから食べないと失礼よ」
集積地「早い!もう復活したのか」
中枢「それがどうした私は中枢棲姫だぞ」
古鬼「お前はなにをいってるんだ」
空母「それはそうだけど限度ってものがあるでしょう?何よ14万って!」
中枢「こんな時こそ甘いもの食べて頭をスッキリさせるのよ。そしたらいい考えも浮かぶってもんよ」
空母「早く食べたいだけでしょうに、全く。ところであなた達いつまでそんな恰好してるの?」
リ級・カ級・レ級「ん?」
ここで初めて自分の恰好に気が付く3人。
リ級「ああああああああああ!忘れてたああああああああ!!」
カ級「着替えも置いてきちゃったよどうしよう!」
レ級「やったね!また遊びにけるよ!」
リ級「それまでずっとこの格好でいなきゃいけないんですか!?」
レ級「これでリ級もふぁっしょなぶるになれるぞ!」
リ級「嬉しくないですよ!」
そこへ騒ぎを聞きつけた新たな深海棲艦が入ってきた。
深海鶴棲姫「うるさいわねえ一体何の騒ぎよ、寝られないじゃない!」
ル級「あーーっ!また基地が壊れちゃーう↑」
タ級「いや、もう壊れてるから」
戦艦棲鬼「こんなところに艦娘が入り込んでるじゃない!さてはアンタたちの仕業ね!」
戦艦水鬼「姉さまやっちまいましょう!」
レ級「面白れぇ!やるか!?」
空母「やめなさいアンタ達!これ以上基地を壊す気!?」
軽「アンタも一緒になって壊してたじゃない・・・」
ソ級「きゃああああああ!カ級ちゃんカワイイイイイイイイ!お持ち帰りイイイイイイイ!」
カ級「お、お姉ちゃん!?見ないで~~~/////」
リ級「本当のお姉さんいるんだよなあ」
古鬼「このヨーカンとやらは美味いな、しっとりとしていてそれでいてベタつかないスッキリした甘さだ」
古姫「小豆はバンホーテンのものを使用したのか?」
集積地「ねーよ」
大本営
モブ提督A「一体どうなってんだ!こっちの攻撃がまるで当たらんぞ!」
モブ提督B「俺の所もだ!攻撃はよけるしやたらクリティカルだすし、あーもうめちゃくちゃだよ!戦艦どころか駆逐艦にも当たらないのはどういうことなんだ!?」
モブ提督C「そういえば艦娘の報告によると、敵がなんか光ってたとか」
やべえよ、やべえよ、絶対あの羊羹が原因だ。
どうやらあの羊羹は結構な範囲で広まったらしい。
俺は知らん、何も知らん。
お待たせしました。お詫びのしるしの1万4000字です。(記録更新)無駄に長いとも言う。
この話は夏頃にある程度できていたものなので、テーマが夏バテと言ったずれたものになっ
てしまってます。
ちなみに作中でカレーにアンメルツヨコヨコを入れてえらいことになってますが、実際にはそんなことはありません(たぶん)。いわゆる演出というやつです。
だからといって本当に入れるのはやめましょう。
伊20なんてどうせいるわけがないと思って適当に書いたら、実在したことに驚きました。