ナイトキングー勇者の王者と呪われし魔王たちー   作:レイガース

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ラーの鏡曰く真実の鏡を手に入れたラルクとミレイ。ついに、ミレイは鏡を使い、自分の故郷を救いに行く。

仲間が三人に増えて、ドラクエの物語にだいぶ近づいてきました。これからもどうぞお楽しみ下さい。


偽物の正体を暴け

ラルクとミレイが目覚めると、ヤッサンが外の様子をじっと見ていた。

 

「ミレイ王女、あんたの親衛隊が探しているぜ。そろそろ、問題を解決していったほうがいいと思うがな」

 

「そう、ね。お父様をそろそろ目を覚ましてもらわないと」

 

ラルクは武器やアイテムを確認し、鏡を自分の袋に仕舞う。ミレイは剣を磨き、準備を整える。

 

「ところで、ヤッサン。あなた何者なの?」

 

「俺か?俺はまあ、ラルクの父ゴルグさんの知り合いといっておこう。そのうち、話すこともあるさ」

 

ミレイはヤッサンの言葉に納得いかなかったが、強さは助けてくれたので把握している。ミレイは頷き、ラルクを引っ張り、ヤッサンとお城まで出向く。

 

ミレイがお城に着くと、兵たちが安心したように顔をして、一人は城の中に入っていく。ミレイは鏡を近くの兵全てに写し、偽物の兵隊を暴く。偽物兵隊は魔物に現し、ラルクたちに襲い来る。

 

「ギガデイン!」

 

「聖拳突き!」

 

「ベキラマ!」

 

魔物たちは消し飛ぶ。城兵はミレイたちを通し、王室の中が見える窓まで行く。鏡をそっとかざし、国王を鏡に映す。なんと、鏡に映ったのは魔物の姿だった。魔物を今倒したところで、国王が亡くなっていては意味がない。ミレイは地下に牢屋があることを告げ、三人は地下通路へ歩く。牢屋を見ると、中には痩せ細った男が座っている。

 

「お父様!どうしてここに?」

 

「ミレイか?失態だ。私がお前を外で遊ばさせている隙に魔物が化けた兵に捕まり、私に化けた魔物が牢屋に入れた。お前に会うのは、数日振りになる」

 

ミレイは拳を強く握り、

 

「必ず助け出してみせます。お父様のためにも、この国のためにも」

 

ラルクとヤッサンも魔物を倒すと誓う。ミレイはラルクとヤッサンを率い、王室に入る。ミレイは驚いている偽国王に鏡をかざし、正体を暴く。マントムマイムに戻った偽国王と、兵たちに化けていた脱け殻兵は、もう観念したか武器や爪を構え攻撃を仕掛ける。

 

「お礼はたっぷりするわ。今こそ、この国から魔物を追い出すわよ!」

 

「そうだね」

 

「おうよ!」

 

マントムマイムは強かったが、ミラードラゴンほどではなかった。回復と防御上げ、フバーハなどを使い、攻撃力の高い魔法や技を回避しながら脱け殻兵を先に倒し、弱ったマントムマイムを集中攻撃して、ラルクが最後の一撃を放って倒す。

 

「お、お許しを。・・・様!」

 

誰かの名を言い残し、マントムマイムは消滅する。ようやく豊かで平和が戻った国に、ラルクとヤッサンは、国王から褒美として船を譲り受けた。

 

「お父様、お話があります」

 

二人の前にミレイが立ち、

 

「どうした、改まって?」

 

「私は、このままでは時期女王としてもまだ経験が足りないと思うのです。真実の鏡を手に入れられたのも、この二人のおかげです。彼らのためにも、私のためにも、この二人と旅してみたいのです」

 

ミレイの真剣な顔に国王は頷く。

 

「行って参れ、ミレイ。彼らとともに、世界の平和を守るのだ」

 

ミレイはラルクの後ろに付き、正式に仲間に加わった。

 

ミレイの城を救い、仲間が増え、新たな旅立ちを決意するラルク。しかし、ミレイの父である城主の国王は、つい先ほど届いた伝令からの報せにより、少し離れたカタン城からの書状を目にし、ラルクに救援に向かうように願い出た。

 

ミレイの父である国王は、ラルクに船を旅立ちの恩恵として与えた。船でしか行けない地でもあり、徒歩では行けないという。未知の領域に突入するラルクたちは、武器や防具を強化して旅立つ。

 

船の旅はいくつもの困難が立ち塞がった。海で遭遇する魔物は地上での魔物と違い強く、船を守る戦いでもあるため、かなりの緊張で戦闘が続いた。ようやく、新たな土地に入り、ひとまず宿を探すことを優先にして町を探すことにした。

 

カントーの町に辿り着いた三人は、宿屋を探す。町の中は至るところで荒れ果て、傷だらけの家が多い。地面も魔物が踏み潰したような足跡があり、襲われた形跡が至るところで見つかった。

 

「何、ここ?何なの?」

 

ミレイは不安そうに辺りを見回している。もうすぐ日が暮れそうになってきた。

 

「心配するな。お前たち二人は、この俺が命に代えても守ってやらあ」

 

「頼もしいわね、ヤッサン!」

 

ラルクは二人の話を止めるように入り、家の陰に隠れる。大きな足音が聞こえ、大きな魔物が地面を踏み潰して現れる。

 

「町を救おう!」

 

三人は魔物の前に立ち、攻撃を連続で仕掛ける。魔物は予想以上に強く、気絶させるまでに時間がかかった。魔物は気絶し、人の姿に変わる。

 

「見てしまいましたか。この人は遠い異国から来たこの町の英雄なんです。妖美の魔物と美形の人との間に出来た、ハーフの人なんです」

 

神父は町の人たちを呼び、その男を運ぶように言う。

 

「さあ、教会へ来てくだされ。詳しくお話はそこでお教え致しましょう」

 

神父は三人を教会に案内して、椅子に座らせた。

 

「かつて、あのお方、いえ、マミル様は、普通の人間として戦士を志して戦っていました。しかし、強力な魔王が世界に現れてからは、それに呼応してかマミル様は妖魔の血が目覚め、夕方になると我を忘れてしまい町を襲うのです。どうか、このことは忘れてください」

 

夕方になり、かなり日の出は落ち暗くなった。大きな音とともに、魔物の足音が響く。

 

マミルが姿を変え、魔物ラミシスになっていた。一度戦った相手だけに、対処方法は心得ているが、人が姿を変え魔物になっていると分かると、少し心が揺らぐ。

 

「みんな、行くぞ!」

 

勇者ラルク率いる一行は、マミルの魔物ラミシスに戦いを挑む。

 

ー第5話に続くー

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