今日から毎日4時に投稿したいと思います。
「えっ、なんでここにいるんですか?」
振り返ると、さっきの女の子の姿があった。
「いい人だと思ったのに、、まさかストーカーだったなんて、、、」
女の子は携帯を取り出そうとしていた。えっ、家に帰ろうとしただけなのに通報されちゃうの、、、俺の人生ハードモードすぎない、、。
「ごめんね。さっきは取り乱して、通報しそうになっちゃって。」
彼女と俺はなぜか俺の部屋にいる。通報されそうになったためだ。俺がこのマンションの住人だと説明するために俺の部屋を紹介するとなんと彼女の部屋も2個隣の部屋だったのだ。なんだこの御都合主義。まあ大学まで徒歩10分と近いし、山手線内で1Kでユニットバスではないのに値段が良心的と人気物件だったため被るのも仕方がないのかもしれない。マンション中には他にも同じ大学の人がいるらしいし。
「さっきも言ったように、何かお礼させてくれないかしら」
彼女は正座をし、真正面から目を合わせてそう切り出してきた。
「いやー、そう言われても、、、、。別に大したことしてないし。」
俺は、目をそらして呟いた。まじで大したことしてないし。それにお礼って言われても何を頼めばいいかわからないしな、、、
「でも、それじゃ私の気が収まらないの。」
「って言われてもな、、、」
「まあ、同じ大学だし急いで恩を返さなくてもいっか。そういえば聞いてなかったけど何学部?」
「法学部だよ」
「えっ、同じ。すごいこんな偶然あるんだね!!!!!」
彼女が満面笑みで俺の手を掴んできた。ち、近い、、
「まあ、こんぐらいよくあることだろ。」
すると急にぐうーと間抜けな音が俺のお腹からなった。
「比企谷君今、もしかしてお腹なった?」
彼女は少し笑いながら話しかけてきた。
「なっ、なってねえし。耳おかしいんじゃねえか」
「誤魔化さなくてもいいのに、あっ私がお昼ご飯作ってあげるよ。何が食べたい?」
「いいよ別に。昨日買ったレトルトのハンバーグがあるし」
「駄目だよレトルトばっか食べてたら。栄養バランス悪いし。」
そういって彼女は立ち上がり、キッチンの方に行き冷蔵庫を開けると
「うわ、冷蔵庫レトルトのハンバーグと缶コーヒーしか入ってないじゃん、、それにやたら缶コーヒー多いし。」
「馬鹿、そこにあるのは一部だけでマッ缶のダンボールあと3箱あるわ」
「どんな食生活してるのよ、、ちょっと待ってて。」
そう言い残し、自分部屋に戻り食材をとって俺の部屋のキッチンで調理すること15分。
「ジャーン!!梨子特性ゆで卵サンド。まあ私の大好物なんだけど」
「う、美味そう。なんで卵サンドなのにこんなに豪華に見えるんだ、、」
「ふっ、そこらへんの卵サンドと比べないで欲しいわね。卵サンドに対する愛が違うのよ。」
胸をはり、若干ドヤ顔で卵サンドとサラダを渡してきた。
「じゃあ、いただきます。」
う、うめえ、なんだこの卵サンド。パンは薄くカリカリで、中の卵は厚く、一口食べると程よい甘さでふかふかでこんなサンドイッチ食べたことねえ。やべえ、止まんねえなこれ
「喜んでもらってよかった。また作ってあげるね。」
「いいよ別に。」
「だめよ、比企谷君。絶対栄養バランスとか考えてないもの。だからそんな目になっちゃったんじゃない?」
「おれの目は関係ないだろ。にしても男が苦手じゃなかったのか?」
「あっ、そういえば私まともに男の人と喋れてる。なんでだろう?比企谷君もしかして女の子?」
「なんでそんな発想になるんだよ、、、。とりあえずごちそうさん。朝から何も食べてなかったから助かったわ。」
「どういたしまして。あっ、食器洗うね」
「いいよ、片付けは俺がやるよ。そこにおいといてくれ。」
「本当?お願いするね。じゃあそろそろ部屋に帰るね。今日は本当にありがとう。」
「おう。こちらこそ色々とサンキュな」
桜内が部屋を出て行き、食器を洗うと冷蔵庫から冷えたマッ缶を取り出しベランダにでた。マッ缶で喉を潤し、タバコに火をつけた。それにしても今日はいろいろあったな。タバコをふかし外の桜を見ているといつの間にか今日初めてあった桜内のことを考えていた。にしても変わったやつだよな。まあ、卵サンドめちゃくちゃうまかったけど。そんなことを考えているとふと高校時代の恩師の言葉を思い出していた。
「比企谷、君は本当に賢い子だ。だからこそ自分の周りの人たちのことを自分より優先してしまう。それが悪いこととは言わないが、大学時代に君が何に変えても離したくないそんな子と出会えることを祈っているよ。本当はいけないことだが、君にはこれをあげよう。悩んだとき、何かに恐れたときはこれを使いたまえ。」
卒業式の告白の後、屋上で壁に寄りかかって空を見ている時に渡された高級そうなジッポを見つめながら、なぜか少し寂しくなっていた。そういえばあん時の平塚先生少し寂しいそうな顔してたな。