3話にあった未成年喫煙に関して色々とご指摘いただきました。それを踏まえて考えさせていただきましたが、この小説の肝となる部分の一つですのでそのままでいく事にしました。ですので一応あらすじの部分に注意書きをさせていただきました。また不快な思いをさせた方には深くお詫び申し上げたいと思います。
では4話目よろしくお願いします。
ふと高校時代の恩師の言葉を思い出していた。
「比企谷、君は本当に賢い子だ。だからこそ自分の周りの人たちのことを自分より優先してしまう。それが悪いこととは言わないが、大学時代に君が何に変えても離したくないそんな子と出会えることを祈っているよ。本当はいけないことだが、君にはこれをあげよう。悩んだとき、何かに恐れたときはこれを使いたまえ。」
卒業式の告白の後、屋上で壁に寄りかかって空を見ている時に渡された高級そうなジッポを見つめながら、なぜか少し寂しくなっていた。そういえばあん時の平塚先生少し寂しいそうな顔してたな。
入学式を終えると即授業というわけではなく、入学式から1週間ほどはうちの大学ではオリエンテーションが行われる。そこでの内容は履修登録からゴミの分別の仕方まで多岐に渡る。またこの期間新入生以外は休みなのだがサークル勧誘期間なので、上級生が新歓や履修登録さらには綺麗な先輩のライン先などを餌にサークルに連れ込む。まあ俺には縁のない話だが。そもそもなんでテニスサークルがテニスの予定が全くなく飲み会の予定ばっか入れてんだよ、、、、。
そんなオリエンテーション期間だが、大学はぼっちに優しいのか冷たいのか交流会という授業がある。これは同じ学部内で親睦を深めるために適当に席が近くの男女六人ほどで班を作り、配られたお菓子やジュースなど摘みながら談笑するというものだ。一見素晴らしく見えるが、全くそんなことない。それはなぜかと言うと、そもそも席が近い同士で組んでといってまともに守るやつなんて少数しかいない。大学以前の友人、また最近では入学前からSNSを利用して知り合いを作っているためそいつらで大多数が組む。作られた班を見ていくと案の定パリピたちはパリピたちと。大人しそうな人達大人しそうな人達と。気合いを入れてワックスを使ったが今まであまり使ったことがなくテッカテカになっている、いわゆる大学デビューの方達は大学デビューの方達と。どこにいってもカーストは変わらないんだなぁ、。
まあそのカーストの最下層にいる俺は班にさえ入ってないんだけど。しゃーない大学二日目からバックレるか、。俺が悪いんじゃない社会が悪い。荷物をまとめ、目立たないように外に出ようと立ち上がると
「比企谷君、班組まない?」
はにかんだ笑顔の桜内の姿がそこにはあった。
「一つ聞いていいか?」
「どうしたの?」
「どうしてこんな班構成になったんだ、、。」
「仕方ないじゃない。比企谷君が組む相手いないくせに逃げるから時間かかっちゃって余ってるのが女の子四人組しかいなかったんだから」
「だからといって男俺一人に対して女子五人の班はないだろ、。それに桜内と話してると周りの男の目線きちぃし、、、」
「まあまあ、細かいことは気にしない、気にしない!!』
こんな話をしていると、より一層男の目線がきつくなった。確かに男子が俺一人に対し女子が五人と歪な構成だがそれだけでこんなに注目を集めるものなのか、それとも他に理由はあるのか。あれれっおっかしいゾォ(裏声)そんな半ば現実逃避をしていると俺を除いた女子五人の女子会が始まっていた。うわーーキラキラしているなぁ、、。時折桜内が会話の輪に入れるよう話題を振ってくれるがろくに返すことができず、いつしか窓の外を眺めていると急にドン!と机を叩いた音がした。
「頭ぽんぽんより、壁ドン顎クイの方の方が尊いに決まっているでしょ!!」
「・・・・・」
一体何の話をしてるんだよ、、、