INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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一海「IS学園に入学する事になった猿渡一海は生徒会長の更識楯無と衝突してしまう。記憶を完全に取り戻した一海は楯無を救う為に大きな力を秘めたドライバー『スクラッシュドライバー』を使って仮面ライダーグリスになるのだった!」

??「やっと主役ライダーの登場か!」

一海「うおっ!?ダリナンダアンタイッタイ」

学兎「俺は戦場学兎だ。よろしくな、一海」

一海「学兎か、よろしく頼むぜ」

学兎「やっと変身か、長かったな」

一海「あぁ、本当に長かった。このままずっとビルドグリスとしているんじゃないかって思うくらい」

学兎「でも、スクラッシュって危ない物じゃなかったか?大丈夫なのかよ」

一海「まぁ、そこは本編見ればわかる事だから楽しみにしてくれ!……ん?」

オカマI.K「あら、イケメンが2人!二人揃って嫌いじゃないわ!」

一海「うぉぉぉぉ!?何か来たァァァァ!?」ロボットゼリ-!

学兎「変身して応戦するぞ!」ラビット!タンク!ベストマッチ!

一海「おっとその前にこのあらすじを終わらすぞ!」

学兎「おう!第11話、スタート!」

2人「変身!」


反撃のグリス

「中々良い着心地だな。快感」

 

一海はグリスとなった己を見る。黄金のボディは日光を反射している。

 

「さて、仕切り直しといこうか。こちとら暴れたくてうずうずしてんだよ」

「「「カシラァ!」」」

 

グリスは喜びの声を上げる三羽ガラスに親指を上へ立てて答えると、走り出し、クイーンの内の一体に飛び膝蹴りを当てた。

 

「誰だか知んねぇけど、大丈夫か?」

「その声……一海!って、なんだその姿!?」

「ん?その声は一夏か。お前も変身できたとはな」

 

グリスとビルド(一夏)は互いの背中を合わせながら話し合う。クイーンは3体。対してこちらは2人。数は不利。だが、

 

「量より質って事を思い知らせてやるよ。一緒に戦えるか一夏?」

「おう、勿論だ!今の俺達なら!」

「負ける気がしねぇ!」

 

「俺のセリフ!」と一夏がツッコミを入れる前にグリスはクイーン2体を相手にし始める。ビルドは少しやけくそ気味に最後の一体を相手にした。

グリスの様子を見る葛城。その目は真剣そのものだった。

 

スクラッシュドライバーはボトルの成分をフルに使える代償として、ネビュラガスの影響をより強く受けてしまうデメリットがあり、変身するとパンドラボックスの光を浴びた人間と同じように好戦的な気質を剥き出しにされ、変身を続けていくとさらに精神が汚染されてしまい、変身者諸共に戦闘兵器へと変貌していってしまう。また戦闘中はアドレナリンを過剰に分泌するため身体への負担も大きい。

しかし、一海は違った。精神力の強く、とある特異体質をしている彼なら。

 

「頼んだぞ、一海くん。君ならスクラッシュドライバーを使いこなせるのだから」

 

葛城の目には強い覚悟が宿されており、その手は固く握られていた。

 

「オラ!ドラァ!」

 

グリスはパンチやキックをクイーンに当てていく。

気のせいか高揚感を感じ出した。攻撃を当てる度に、攻撃を受け止める度に、熾烈な戦いを望んでいく。

 

「良いぜ、どんどん体が温まってくる!」

 

少しずつハイになっていくグリスはクイーンのパンチを受け流すと、背中に回し蹴りをいれた。後ろにもう一体のクイーンが迫ってくる。グリスは背中から黒い液体を放出しながらスライディングをして後ろに回ると、回し踵蹴りをクイーンの顔面に当てた。

しかし、クイーンを倒す事は出来ない。このまま嬲り倒せるのかさえ分からない。

 

「クソッ、決め手になれねぇ!」

「一海くん、ツインブレイカーを出せ!」

「あ?ツインブレイカー!?何だそr……」

『ツインブレイカー!』

 

葛城のアドバイスの際に出てきた単語をグリスが聞き返すように言うと、左腕にスクラッシュと同じカラーの水色に2つのスロットがある武器が現れた。

 

「成程、コイツがツインブレイカーか!」

 

グリスは再び肉薄して来たクイーンの顔面にツインブレイカーを向けると、砲身部分の「レイジングビーマー」から黄色のエネルギー弾が放たれた。突然の攻撃に仰け反るクイーン。

 

「ハハッ、いいなコレ!最高!」

『アタックモード!』

 

グリスはツインブレイカーの性能に嬉々とした声をあげると、レイジングビーマーを回転すると、杭「レイジングパレル」が飛び出て、回転を始める。

 

「強力!」

 

グリスはクイーンに接近すると、強く踏み込んで裏拳を叩き込むようにツインブレイカーを振り上げる。レイジングパレルがクイーンの体を削り、抉る様に捕らえていく。

 

「圧倒ォ!俺をもっと満たしてみせろォォォ!」

『ビームモード!』

 

グリスはレイジングビーマーを正面に戻すと、構える。すると、2つのスロットが目に入った。ゼリーやボトルが入りそうな幅である。

 

「そうか、そういう事か!」

 

グリスはツインブレイカーのスロットを見ると、すぐに使い方を予想すると、ベルトのゼリーとフェニックスフルボトルを装填した。

 

『シングル!ツイン!』

「やっぱりなァ!」

『ツインフィニッシュ!』

 

エネルギーをチャージし始めるツインブレイカーを構えると、その銃口をクイーンの一体に向ける。ツインブレイカーから黄金の炎を纏った不死鳥がクイーンに突撃する。クイーンはそのまま爆散していった。

 

「もう一体!」

『アタックモード!ツイン!』

 

レイジングビーマーを回転させてレイジングパレルを出すと、フェニックスの代わりにロボットフルボトルを装填させる。黄金のエネルギーがパイルを纏って螺旋を創り出す。

 

『ツインブレイク!』

 

クイーンに近づいたグリスは腹部にツインブレイカーを叩き込む。パイルはクイーンを容易く体を貫いた。

 

「俺も負けてらんねぇ!」

 

一夏はレバーを回すと、鎖を射出。クイーンを拘束すると、クイーンを鎖で引っ張った。

 

『Ready、go!ボルテックフィニッシュ!イエーイ!』

 

跳躍した一夏は引き寄せられたクイーンに青い炎を纏った拳でストレートを放った。堕ちたクイーンは地面に触れると、爆散していく。

残るはキングのチェスのみだ。

 

「くっ、猿渡一海!何故だ!?何故自身の駒の為に戦う!?君には何のメリットも無いのに!」

「馬鹿野郎、仲間の有難みが分からねぇ奴に、俺の考えている事なんて分からねぇよ!」

「かましてやれ、一海!」

 

混乱するチェスにグリスが一括すると、一夏の声の後にスクラッシュのレンチを下ろした。

 

『スクラップフィニッシュ!』

 

肩のゼリー型の装甲『マシンパックショルダー』が黒い液体が勢い良く放出。上へ上昇すると、後ろに90度に回転。グリスは蹴りの体制に入ると、マシンパックショルダーから再び液体を放出。

 

黒い液体は、まるでカラスの翼の様だった。

 

「オラァァァァァ!」

「クッ……グアァッ!」

 

勢いづいたキックをチェスが受け止めるが、勢いに負けて吹き飛ばされてしまった。

 

「や、やった!カシラが勝った!」

「ったく、ヒヤヒヤさせやがって」

「カシラぁぁぁ……無事で良かったよぉぉぉ」

 

赤羽、青羽、黄羽の順に喜びの声をあげる。グリスはチェスの元へと歩んでいった。

 

「さて、テメェには聞きてぇ事が沢山あるんだ。お縄にかかってもらうぜ」

 

チェスを捉えれば、ファウストについての情報を入手出来る。一海は今すぐにでも聞き出したかったが、そこは堪えて捕縛を優先する。

しかし、一海の足元に弾丸が連射される。チェスの側に黒い影が着地した。

 

「コイツを連れて行かれては困る。ここは退いてもらおうか」

「ローグ……!」

 

コウモリ男、ナイトローグだ。ローグはある物を取り出すと、グリスの足元に投げる。それは、計6本のフルボトルだった。

 

「……何がしてぇ?」

「そいつで見逃せ。もっと必要か?」

 

つまり、見逃せばフルボトルを上げるという訳である。グリスは少しの間だけ沈黙するが、ベルトからゼリーを外すと、変身を解除してボトルを拾った。

 

「貸し1つだぞ。良いな」

「お前が、話が通用する奴で助かったよ」

 

ローグはトランスチームガンを取り出すと、煙を撒いて、姿をくらました。ローグとチェスが消えた事を確認すると、三羽ガラスがこちらにやって来る。

 

「何で見逃したんだよ」

「ボトルまで渡されたんだ。それで取引を無視したら、男が廃る」

「……それでこそカシラだよ」

 

青羽が責めるが、一海が理由を話すとすぐに納得した。

一海は伸びをしながら楯無の元へ行く。楯無は何処と無く申し訳なさそうだ。

 

「一海くん……助けてくれて、ありがとう」

「楯無さんは、そうやって素直な方がイイっすよ」

 

一海は軽く笑うと、楯無に手を伸ばした。楯無はそれを掴むと、一海が引っ張って立ち上がらせる。

 

「帰りましょう。皆が待っています」

「……うん」

 

VTシステム暴走と、2度目のファウスト襲撃の1件は終わりを告げた。

 

***

 

何処かの国の、何処かの施設。そこは、ファウストの施設だった。

2人の男がおり、白いガスマスクの男達が時々通り過ぎていく。

 

「体は大丈夫か?」

「えぇ、大事には至りませんでしたが……厄介な物を創られましたね」

 

ローグがチェスが変身を解いた人間の姿「クロム・ターク」を気にかけるので、クロムは返事をするが、話題はスクラッシュドライバーに変わる。

 

「葛城め……余計な事を。それと、クロム。柊がチーズケーキを作ったそうだから食べるといい」

「スタークからは情報はありませんでしたから、創ってすぐにIS学園に向かったのでしょう」

 

ローグが舌打ちと、報告をするが、報告の方は無視される。ローグは仮面の裏で(´・ω・`)となった。

 

「どうします?猿渡一海を倒すのは至難の業ですよ」

「案ずるな。既に次の計画は立ててある。あと、チーズケーk」

「もう次のプランが!流石ローグです」

 

褒めてくれるのは嬉しいが、チーズケーキの事を聞いてくれ。とローグは嘆くが、そこをあえてこらえる。

 

「焦ることは無い。結構はまだ先だ……チーz」

「そうですか、何時でしょう?」

「………」

 

無言になってしまうローグ。ローグは配管から煙を放出して体を覆うと、人の姿に戻る。

 

彼はーーー氷室幻徳は憎悪を宿した笑みを作る。

 

「運命の時は、臨海学校……」

 

幻徳がポツリと告げると、クロムは微笑む。クロムは礼儀正しく一礼すると、後ろへ下がっていった。

 

「チーズケーキ食べないんだ……」

「あ、氷室くん、いちごパフェ食べる?」

「頂こう、柊」

 

本性は冷酷残忍な人物でも、いちごパフェには弱かった。

 

***

 

「スクラッシュってそんなに危険なのかよ!?」

 

IS学園の食堂に俺の驚きの大声が響いた。俺、三羽ガラス、葛城さんの計5人が集まっている。

 

「余りにも緊急事態だからね、悪かったと思っている」

 

葛城さんは物凄く深く礼をして謝罪する。別に怒っている訳では無い。あのままでは確実に一夏や楯無さんに何かあったかもしれない。

 

「イイっすよ。今少しダルいだけで、問題は無いですし」

 

俺は肩を何回か回して平気な事を伝える。戦ってた時は自分でも自覚してしまうくらい興奮していたが、今は落ち着いているし、体も言う事を聞いてくれる。

 

「でも、最悪暴走や負荷で倒れてしまうんじゃ……」

「実は一海くんはスクラッシュの負荷には耐性がある様だ」

『え?』

 

勝の心配の声に葛城さんはすぐに答えた。全員の疑問に葛城さんは空中にディスプレイを投影して解説を始める。

 

「スクラッシュは使用し続けるとアドレナリンを分泌する。これが過剰分泌するから体に悪影響を及ぼすんだ。でも、一海くんはこれをセロトニンで抑制するんだ」

「セロ……何それ?」

 

黄羽が頭に?を浮かばせていると、葛城さんがディスプレイの映像を変えた。

 

「セロトニンはアドレナリンを抑制させる機能を持っている。スクラッシュは一方的にアドレナリンを分泌させるんだけど、一海くんの場合、体内でセロトニンがアドレナリンと比例するように分泌しているんだ」

 

つまり、俺はアドレナリンがドバドバでも、勝手にセロトニンってのが勝手に発生して暴走を止めてくれるって事なのか。すごいな俺の体。自分で言うのも何だが。

 

「さて、僕の話は終了だ。一海くん、スクラッシュを使いこなせるようにしてくれ。……最悪が来ない為にも」

 

葛城さんは最後に真剣な顔で伝えると、「バーイ」と行って食堂から去っていった。さて、俺も用があるので行くとしよう。

 

「?カシラどこか行くの?」

「ん?ああ、ダチになり損ねたヤツがいるからな」

『あ〜』

 

俺が用を伝えると、三羽ガラスは納得が言ったように頷き、「行ってらっしゃい!」と送り出してくれた。さて、行くとしますか、医務室。

 

***

 

「邪魔するぜ」

 

俺は医務室に入ると、唯一カーテンがかけられているベッドを見つけると、そちらへ向かう。カーテンを退かして顔を覗くと、銀髪のチビがいた。

 

「む?お前は……」

「よお、ボー……じゃなかった。ラウラ」

 

VTシステムとか言うのに体を乗っ取られたラウラである。俺は置いてあった椅子に座った。

 

「大変だったな。これまでの事を水に流して、これから仲良くしようぜ」

 

俺はラウラの肩をポンポンとする。しかし、ラウラは何処と無く不安な顔をしていた。

 

「猿渡一海、少しいいか?」

「ん?猿渡先生の出番か?」

「……教官から、ラウラ・ボーデヴィッヒになれと言われた。だが、私にはどうしたらいいか分からない。猿渡一海、お前は知っているのか……?」

 

純粋な目で俺の事を見るラウラ。うわぁ、実は素直な奴だったのか。うん、凄い好ましい。よし!ここは猿渡先生がカッコよく答えよう。

 

「俺はその相談には乗れねぇな」

「え……?」

「いやよ、お前がこれから決める事なのに、他人に聞いたらなれねぇじゃねぇか。そうだろ?だからよ、その時一瞬一瞬をお前が決めろ。それでも悩むなら、仲間を頼りな。誰かに頼るんじゃなくて、一緒に答えを出せばいい」

 

俺が模範解答を言うと、ラウラは顔を伏せる。表情はまだ不安げだ。

 

「出来るか?私に」

「出来るさ、生きてる限りな」

 

俺はそう言うと、ラウラの頭を撫でる。驚くラウラだが、満更ではなさそうなのでナデナデするのを続行した。……妹に欲しいな。猿渡ラウラ(義妹)……アリだな。

 

***

 

ラウラをナデナデし終えて、俺はとある部屋の前へと来ていた。楯無さんとそのルームメイトの部屋である。

覚悟を決めると、俺はドアをノックした。

 

「楯無さん、俺です。一海っす!ちょっとイイっすか?」

 

数秒すると、部屋の中がバタバタと聞こえ始めた。とても慌ただしいが……何か問題でもあったのだろうか。

すると、ドアがガチャリと開いた。出てきたのは制服姿の楯無さんである。

 

「ど、どうしたの、一海くん?」

「楯無さん、俺ーーー」

 

俺は大きく深呼吸をすると、覚悟を決めた。

 

「楯無さんが無理しちゃうのは分かりました。別に止める気はありません。でも、でも!1人にはなって欲しくないです。俺の側から、離れないでください」

 

最後に深く一礼をする。暫しの沈黙。少しデジャブを感じるが、まぁ、問題は無い。

 

「一海くん、顔を上げて」

「は、はいーーームグッ!?」

 

顔を上げると、楯無さんに顔を胸に埋められた。頭は両手でガッチリと固定されているので動かせない。

 

「もう、一海くんはずるいなぁ。お姉さん、許しちゃうわよ」

「むがむがむが!がむがむ我夢!」

 

箒と同レベルのその豊満な胸に埋まっているせいでとても息苦しく感じる。……嫌ではない。むしろもう少しこうしたい。

 

「何やってんの、楯無」

「ひゃあ!?」

「ぷはぁ!」

 

部屋から女子の声が聞こえた。多分ルームメイトだろう。突然声をかけられたので楯無さんはビックリしていた。

 

「あ、あの、美空……」

「ハイハイ、言い訳は良いからさっさと元の部屋に戻って!……お願い♪」

 

ルームメイトの甘いねだるような声が俺の頭の中で反響する。その声は、ある人物の声に似ていた。

 

『はーい!皆のアイドル、みーたんだよ!』

「……みーたん?」

 

俺は楯無さんを避けてルームメイトの顔を何度も覗き込んでその顔を見た。そして俺は確信に至る。彼女は大人気ネットアイドル『みーたん』である事を!

 

「デュフッ!やっぱりそうだ……!」

「え、ちょ、一海くん……?」

 

困惑している楯無さんを他所に俺はその顔をまじまじと見つめる。ルームメイトの方は物凄く引いているが、まぁ、問題は無い。

 

「みーたんだ!ッ!!!」

 

感極まりかける俺だが、まだ泣いてはいけない。ここで泣いてはファンの名が廃る。

 

「え?」

「え、あ、んんっ!猿渡一海15歳独身。ネットで初めてあなたを見た時から心火を燃やしてフォーリンラブでした! あ……握手してください。」

 

謙虚に手を出す俺。しかし、みーたんは引いたままこちらを見るだけだ。楯無さんなんて顔を引き攣らせている。

 

「一海くーん?どーゆー事かなこれは?」

「何って、誰だって推しのアイドルと出会えたら興奮するもんですよ!」

「するもんですよ!じゃないわよ!カモン、一海くん!」

 

楯無さんに無理矢理引きずられていく。「みーたぁぁぁぁぁん!」と断末魔を上げるが、彼女の耳には届くことは無かった。

 

***

 

「今日は、ですね……皆さんに転校生を紹介します。転校生といいますか、すでに紹介は済んでいるといいますか、ええと……」

 

翌日。SHRにて山田先生が困り果てながら話していた。心なしか、というか、絶対何かあったに違いない。

 

「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします」

「ええと、デュノア君はデュノアさんでした」

 

「えええええ!?」と驚愕の声を上げるクラスの一同。三羽ガラスは口を開けたまま固まっている。氷室も予想外みたいな反応をしていた。かく言う俺も驚いている。

 

「あれ?って事は、氷室くんは女の子だって気づいていたって事?」

「え、あ、うん!一応……かな?女の子が困っているのを見過ごすわけにはいかないし……」

『キャー!』

 

氷室はたどたどしく答える。何か問題でもあるのだろうか?うーん考えてみても思い浮かばない。

すると、教室のドアを開けて誰かが入ってきた。銀髪の小柄なヤツ、間違いない、ラウラだ。

 

「ラウラ、怪我は平気なのか?」

「ああ、心配をかけたな、カシラ」

 

……カシラ?今ラウラの奴俺の事カシラって言ったか!?すると、三羽ガラスがラウラに突っかかっていった。

 

「おうおうテメェ、気安くカシラ呼びたぁ良い度胸じゃねぇか!」

「俺達三羽ガラスが聞き捨てならねぇな!」

「僕達を舐めるんじゃないよ!シュシュ!」

 

勝、修也、聖吉の順でラウラに高圧的な態度をとる。しかし、ラウラはビビるどころか笑っていた。

 

「安心しろ、三羽ガラスの諸君。私はお前達の場所を取る気はない。むしろこれから仲良くしていきたいと思っている」

「ま、まぁ、お前がそう言うなら……」

「しょ、しょうがないなぁ……」

「可愛い妹分が出来たと思えば……」

 

ラウラの言葉に3人は悪くない反応をする。3人とラウラの仲は良くないそうだ。うん、カシラ呼びも悪くない。

 

「嫁同様、よろしく頼むカシラ、三羽ガラス」

 

こうして、二人の転校生が起こした2つの事件は幕を閉じた。

しかし俺達は気づかない。悪意との決着が迫っていることを。

 

「……ん?嫁って誰だ?」

「誰って、一夏の事だが」

「え」

「え」




謎のオカマI.Kは2人によって倒されました。さらば、I.K。

さて、2巻もこれで完結です。次回からは3巻に突入です。一海の成長、幻徳とシャルの関係、そしてファウストとの決着。3巻以降からは物語が大きく動きます。臨海学校編、楽しみにしてください!

では、次回予告へGO!

***

次回、INFINITE・GREASE!

一海と幻徳によるかくれんぼが開幕!?

一海・幻徳「バレたら……死ぬッ!」

赤羽、運命の出会いをする!?

「妹おおおおおお!?」

そして、謎の計画『スクラッシュ計画』とは!?

「父さんはこんな計画を……!?」

第12話 サマーがやって来る
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