INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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一海「IS学園に入学した猿渡一海は仮面ライダーグリスとして謎の組織・ファウストと戦う事になる。チェスハードスマッシュを撃退し、ボトルを手に入れたら一海達だったが、裏ではファウストが新たなる計画に移行していた……」

??「すみませーん……ここがINFINITE・GREASEで合ってますか……?」

一海「お、また新しい奴か。入ってきな」

ベル「初めまして、僕はベル・クラネルって言います。みじかい間ですが、よろしくお願いします」

一海「おう、よろしく頼むぜ。いやぁ、やっとマトモなヤツが来たか」

ベル「その様子だと、これまでにもここに別世界の人が来たんですか?」

一海「来るのは良いんだけど、どいつもこいつも碌でもない奴でよォ。人のドライバー分解しようとしたり、脳筋のエビフライだったり、オカマ連れてきたりする奴らでよ」

ベル「それは大変でしたね……」

一海「分かってくれるか俺の苦労……良い奴だなお前。気に入ったぜ」

ベル「ありがとうございます。もうそろそろ始めた方が良いでしょうか?」

一海「おう!お前が終わらせてくれ!」

ベル「はい!では、第12話、スタート!」

一海「あ、俺の野菜料理食ってく?」

ベル「あ、だったら身内連れてきてイイですか?」

一海「おうおう、カモン!」


臨海学校編 Farewell,Rogue
サマーがやって来る


とある教室。丁度授業終わりの放課後である。

そこでシャルロット・デュノアは教材やノートを片付けていた。すると、1人の少年がシャルロットの元に来た。

 

「あ、どうしたの、幻徳?」

「……」

 

氷室幻徳。数少ない男子の1人だ。彼はシャルロットの前に立っただけ立って、無言である。

 

「あ、あのー、幻徳?」

「……シャルロット」

 

呼びかけるシャルロットに遂に幻徳が口を開いた。すると、彼は突然頭を下げた。シャルロットも急な事でビックリする。

 

「頼む!僕に……付き合ってくれないか!?」

「……え?」

 

幻徳の大声に教室にいる誰もが沈黙する。幻徳の言葉はあまりにも……告白に類似していたからだ。

 

『キャァァァァァァ!!』

 

愛の告白(?)に大興奮の女子達。された側のシャルロットは目を黒白することしか出来なかった。

 

「え、え、ええええええ!?」

 

告白(?)した側の幻徳は頭に?を浮かべるだけだった。

 

***

 

「……シャルロット。確かに俺は付き合ってくれとは言った。でも、『僕に』……『に』と言ったぞ?告白にしては文章がおかしすぎる。前にも言ったが、考えが消極的なのは直すべきだ」

「要件を言ってくれなかった幻徳に言われたくないよ!」

 

幻徳は臨海学校の為に持っていない水着を買おうとしていた。その時、シャルロットも水着を持っていない事を聞きつけて買い物の誘いを行ったのである。

何処からどう見ても幻徳が悪い。

 

「俺は無駄は省けるだけ省かないと気に入らない」

「省いたらダメな所まで省いてどうするのさ!」

 

普段は物腰の柔らかい好青年な性格の幻徳だがそれは自分を偽る為の偽の性格で、本性はプライドの高さと冷酷さのベストマッチの様な人物なのである。

現在2人は大型ショッピングモール『レゾナンス』に来ていた。

 

「シャルロ……お前、愛称はあるか?」

「名前を呼ぶ事にすら無駄を感じてきたの!?」

 

余りの無駄の省きっぷりにシャルロットは唖然としてしまう。幻徳の本性を知っているのはシャルロットのみ。だから、幻徳の横暴はシャルロットしか味わっていない。哀れである。

 

「無いのか、そうだな……シャル、シャルなんてどうだろうか?君らしくて可愛いぞ」

 

幻徳は無いネーミングセンスを使って愛称を付けてみる。幻徳の『可愛い』と言うワードにシャルロットはピクッ、と反応した。

 

「か、可愛い……?ホント?」

「む?あぁ、嘘はついてないぞ。実際君はとても素敵な女性だと思ったいる。君はーー」

 

スラスラと褒め言葉を口にする幻徳だったが、すぐにピタリと止んでしまった。

 

「(何を言っているんだ、俺は。目の前にいるこの女を褒めても意味は無いのに。いつかはこの女を騙して……騙して……)」

 

ーー彼女を騙して本当に良いのだろうか?

 

ハッとする幻徳。これまでの自分なら有り得ない考えだった。世界への復讐を成し遂げるためなら他人は平然と利用し、踏みにじる。それがファウストの長、ナイトローグなのだから。

 

「……幻徳?」

「あ、スマン。何でもない」

「ふーん、変な幻徳」

「悪かったな、変で…!」

 

苦虫を噛み潰したような顔をしながらシャルロットを連れて水着売り場に向かう幻徳。

しかし、2人は気づかない。2人の事を目撃してしまった人物がいる事を。

 

「(何で氷室とシャルロットがいるんだよォォォ!?)」

「どうしたの、一海くん?」

「いやぁ、何でもないっすよ楯無さん!ハハハハ!」

 

何を隠そう、我らが主人公・猿渡一海(15歳・独身)である。彼もまた水着を買いに行く為に楯無と来ていたのだ。

 

「ってか、楯無さん水着持ってるじゃないですか」

「え?だって前使ってた水着、ちっさくなってたから」

 

一海は「ちっさく……」と呟きながら楯無の体を見る。服の上からでも分かるくらいの胸に大きく、柔らかそうなヒップ。

 

「(うん、エロい)」

「……一海くん、今私をエロい目で見てたでしょ」

「そ、そんな事無いっすよ!ハ、ハハハ!」

 

半目で一海を見る楯無。一海は笑って誤魔化すが、隠しきれてない。流石むっつりスケベである。

 

「まぁ、新しいのを買うのは良いんじゃないっすか?早速行きましょうよ!」

「むぅ、誤魔化した……一海くんのスケベ」

「グハァッ!?」

 

痛いとこ突かれながらも水着売り場に向かう一海。

 

「(いや、待て。そもそもドルオタでむっつりな俺に構ってくれる楯無さんに感謝すべきだ。調子に乗るな、俺)」

 

自身を1度一喝していると、水着売り場に着いた。一海は男女の水着の比率に苦笑いする。女尊男卑の風潮で水着売り場は女子の水着の方が圧倒的に多い。

 

「楯無さんは楯無さんで自分の水着選んどいて良いっすよ。俺、自分で選んどくんで」

「え?あ、その……」

 

一海がすぐに水着を選びに行こうとすると、楯無が突然あたふたしだした。それに気づいた一海は不思議に思いながら楯無を待つ。

 

「あの……一海くん」

「ハイ、どうかしましたか?」

「一海くんに……え、選んで欲しいなぁって……ダメ?」

 

一海を上目遣いで見る楯無。少し恥ずかしがっているのが可愛さの威力を上げる。しかし、この猿渡一海。調子に乗っりすぎたら痛い目にあうのは知っている。ならば、答えは1つ。

 

「行きます。行かせてください。お願いします」

 

一海は楯無に90度に頭を下げた。

そして、それを発見した人物が1人。

 

「(何故貴様がいる、猿渡一海ィィィィィ!?)」

 

ファウストのリーダー・氷室幻徳(好物・いちごパフェ)である。彼は一海と楯無が来る数分前に水着売り場に来ていたのだ。

 

「幻徳?どうしたの?」

「ん、何でもない。シャル、水着は決まったか?」

 

突然動揺する幻徳に?を浮かべるシャルだったが、幻徳は得意のポーカーフェイスでその場を乗り越える。2人の手には水着があり、既に選んでいた。

 

「うーん、これ可愛いなーって思ったんだけど、僕に似合うかな……」

「不安を感じる事は必要ない。とても似合っている」

 

シャルが持っているのはイエローの水着である。幻徳はこれを似合わないとか言った奴スチームブレイクなと心の中で呟きながらシャルを褒める。それを聞いたシャルは嬉しそうに笑う。

 

「そ、そう?似合ってる?」

「あぁ、嘘をつくのは無駄だからな」

「そっかぁ……エヘヘ……」

 

畜生、可愛いなぁ!と幻徳は心の中で叫ぶ。しかし、一海の事はまだ解決していない。それは一海も同様である。

 

「(猿渡一海はまだこちらに気づいてないはず……ここを乗り切れば、後は2人で楽しめる筈だ!)」

「(氷室は厄介だが、この先行く道が同じだとは限らねぇ。ここが正念場!)」

 

「バレたら……死ぬッ!」

 

なお、死なない。

 

***

 

「このーままー、歩き続けーてるー」

 

歌を歌いながら廊下を歩いているのは長身のネギのような髪型をした大山勝こと赤羽である。

彼は基本一海や三羽ガラスの青羽や黄羽と共に行動しているのだが、自分以外は水着を買いに行ったので彼一人だけなのである。自分は既に某密林にてGET済みである。

ちなみに一海と黄羽は女子と共にである。コケてしまえばいいのに。

 

「明日の地球を投げーーーん?」

 

歩けるだけ歩いていると、1度だけ来た事のある場所だった。ISの整備室だ。一海が専用機を手に入れたら、三羽ガラスの3人で手入れしようと約束したのを思い出す。

 

「カシラの専用機、出来ないかなぁ……ん?」

 

ふと整備室の1つが開いてあるのが分かる。興味本位で部屋を覗く赤羽。そこには一機のISが鎮座していた。その側にはそれを調整している1人の女子がいた。

 

「なぁ、アンタ!」

 

赤羽が呼びかけると、驚いたのか肩をビクッと大きく震わせてからこちらを見た。

 

「だ、誰……?」

「俺?俺は大山勝!赤羽って呼ばれてんだ!よろしく!」

 

他人との壁が薄っぺらい発泡スチロール並の脆さである赤羽は女子に近くまで近寄るとその手を取って握手をする。

 

「あ、えっと……」

「あ、突然すまねぇな。これ、アンタが作ったのか?」

 

戸惑う女子に赤羽は1度だけ謝罪すると、ISを指さしながら問う。女子はしろもどろになったまま答えれずにいた。それを赤羽はすぐに察する。

 

「まぁ、立ち話はなんだ。俺ジュース買ってくるから、それ飲みながら話しようぜ!」

「あ、待っーー」

「それじゃ、後でなー!」

 

ピューと走り去っていく赤羽。結局、赤羽に振り回されてばかりの女子だった。

 

***

 

「ありがとね、態々買ってくれて」

「どうと言う事は無い。金は使う事が少ないからな」

 

一方、レゾナンスにいる幻徳とシャルは水着を買った後、辺りをブラブラとしていた。シャルが気になる服があれば、それを見に行くし、気に入ったら何故か幻徳が買ってシャルにプレゼントする。その繰り返しだった。

 

「そうだ!お礼に何か出来ないーー」

「シャル」

 

突然手で歩いているのを制された。幻徳を見ると、とても真剣な表情でいる。幻徳が見ている方を見ると、1人のスーツの男が立っていた。スーツの胸にはNHと書かれた歯車のバッチがあった。

 

「そのバッチ……難波の人間か!」

「シャルロット・デュノア。貴様は用済みだ」

「よって、我々が」

「排除する」

 

後ろにもスーツの男が2人現れる。彼らの手にはクモの巣の様な模様のボトルが握られていた。

男達はそれを振ると、フタを開けて、自身にボトルの粒子をかける。

男達はたちまちスマッシュに変貌。その瞬間、幻徳はシャルを抱きしめると、3階から飛び降りた。

 

***

 

「あ、そうだ。まだお前の名前を聞いてなかったな」

「えっと……更識簪」

「簪……へぇ、いい名前ーーん?更識?」

 

リンゴジュースを手渡しながら名前を聞いた赤羽。更識と言う所で何か違和感と言うか、何度か聞いた事がある様な気がする。

そう言えば、簪は誰かに似ているような。と赤羽は気づいた。更識、水色の髪、誰かに似ている。長い時間をかけて、赤羽は遂に答えに至った。

 

「も、もしかして、生徒会長の身内だったりする……?」

「え……あ、あの人は、私の……姉」

 

楯無は簪の姉。つまり、簪は楯無のーー

 

「妹おおおおおお!?」

 

整備室に赤羽の大声が響き渡った。

 

***

 

「グハァ!」

「キャア!」

 

3階から落下した幻徳とシャル。その下にはイベント用のテントがあり、そこに落下することによって衝撃を緩和した。しかし、二人分の重さに耐えれなかったのか、テントの布諸共床に衝突してしまう。

 

「無事か、シャル」

「うん、でも幻徳が……」

「俺なら平気だ。すぐに逃げるぞ」

 

幻徳がシャルの手を引いてスマッシュから逃げようとする。しかし、2体のスマッシュが2人同様飛び降りてきて、更に最後の1体は飛行して降りてきた。

 

「幻徳、下がって!」

「止めろ!ココでISを展開したら、敵の思う壷だ!」

 

シャルがここでISを展開すれば、それをダシに違法行為と見なされ、シャルは囚われるだろう。そうすれば、シャルが男としてIS学園に来た事がバレてしまう。

 

「そんな…どうるの?」

「それは……」

 

幻徳は今、トランスチームガンを持っている。しかし、今使えばシャルに正体がバレてしまうだろう。だが、今ここで使わなければ、シャルの命が狙われてしまう。

ここまでか。と幻徳は覚悟を決めると、トランスチームガンを取り出すーーその瞬間だった。

 

「氷室、シャルロット!」

 

上から呼び声がする。幻徳はそちらを見ると、一海が3階から覗き込んでいた。

 

「待ってろ、すぐ助ける!」

『スクラッシュドライバー!』

『ロボットゼリー!』

 

一海はスクラッシュドライバーを腰に巻き、ロボットスクラッシュゼリーをセットすると、3階から飛び降りながらレンチを降ろした。

 

「変身!」

『潰れる!流れる!溢れ出る!』

 

一海の体を黒い液体が纏われる。それが一気に爆ぜると、一海は床に着地。頭から黄金の液体を放出し、胴体と頭の装甲を創り出した。

 

『ロボット・イン・グリス!ブラァ!』

『ツインブレイカー!』

 

グリスに変身した一海はツインブレイカーを呼び出して、ストロング、ストレッチ、フライングの3体のスマッシュに攻撃を仕掛けた。

 

「丁度いい、逃げよう!」

「え!?あ、うん!」

 

落ちていた荷物を拾った幻徳はシャルと共にその場を逃げる。フライングが追いかけようとするが、グリスがビームモードのツインブレイカーでフライングを撃ち落とす。

 

「テメェらの相手はこの俺だ。行くぜ、心火を燃やして、ぶっ潰す!」

『アタックモード!』

 

3対1の勝負が始まった。

 

***

 

「お前、スゲェ頑張ってるんだな」

「あ、ありがとう……」

 

整備室ではジュースを飲みながら赤羽が簪から話を聞いていた。

楯無との関係。専用機『打鉄・弐式』が一夏の登場で開発が勝手に後回しになったこと。そして、打鉄・弐式を自身で創り上げていること。

 

「まぁ、疲れただろうし、臨海学校でパァーっと楽しめば良いさ!」

「えっと、臨海学校には、行かない」

「おう!そうか!………って、えぇ!?」

 

簪のまさかの答えに驚いてしまう赤羽。自分から楽しみを遠ざけるなど赤羽には出来なかった。

 

「私、一刻も早くコレを完成させなくちゃいけない、だから……」

「そうか……そうだ!」

 

折角のイベントなのに勿体ない。そう思った赤羽はピコーン!と名案(?)が閃いた。

 

「俺達、三羽ガラスが手伝ってやるよ!」

「えっ……!?」

 

ISについてだけは徹夜して勉強している(一般教科の勉強は皆無)ので手伝いくらいならそれなりに出来る。そうすれば早く出来るかもしれない。だから、臨海学校に行かない必要が無くなる。皆ハッピーで終わる(?)のだ。

 

「だ、ダメ……私一人で完成させないと」

「?どうしてだ?」

「お姉ちゃんは1人でISを作った……私もそれぐらい出来ないと……」

 

簪の言葉に赤羽はうーんと頭を悩ませるが、1度頷いてサムズアップをキメた。

 

「お前みたいな賢い奴が考えている事だろうからきっと意味のある事なんだろうな。でも、急ぐ事はねぇだろ?たまには肩の力を抜いた方が良い!……ってカシラが言ってた!」

 

カシラと言うワードに簪が誰?と言う顔をする。それに気づいた赤羽は一海について話し出す。

 

「あ、カシラってのは猿渡一海って人で、すっげぇ人なんだ!グリスってのに変身してーー」

 

グリスと言うワードに反応する簪。簪は赤羽に一気に詰め寄った。

 

「グリスって、あの仮面ライダーグリス……!?」

「え……?仮面ライダー?まぁ、その仮面ライダーグリスに変身するな」

 

目をキラキラと光らせる簪。そこでハッと何かに気づくような素振りをした。

 

「もしかして、三羽ガラスってコレ?」

 

簪が見せた画像はハードスマッシュに変身した三羽ガラスだった。キャッスルを見た赤羽はすぐに反応する。

 

「そーそー!この赤いのが俺」

「凄い……ホンモノ……」

 

グリスやハードスマッシュに目を輝かせる簪。それを見た赤羽はピコーンと新たなるアイデアが浮かび上がる。

 

「カシラの変身、生で見てぇか?」

「……見れるの?」

 

赤羽の提案にすぐに釣られる簪。予想通りの展開に赤羽は嬉しさでニヤッと笑いながら、更なる提案を持ちかける。

 

「だったらさ、臨海学校に来てくれたらカシラの生変身見せてやっても良いぜ?」

「……ホント?」

「ホントだって!」

 

ガチで悩み出す簪。それを見た赤羽は今すぐ答えを出すのは難しいと判断した。

 

「まぁ、無理にとは言わねぇからよ。連絡先教えとくから、返事は何時でもくれよな!じゃ!」

 

簪には無理をさせたくないと考えた赤羽は連絡先だけを渡してその場から颯爽(?)と立ち去っていった。

 

「……どうしようかな?」

 

赤羽の連絡先を見つめながら臨海学校に行くべきかを悩む簪だけが、残されていた。

 

***

 

レゾナンスでは熾烈な乱闘が行われていた。騒ぎの原因で一般人は辺りから消えてしまっている。レゾナンスをグリスはスマッシュ3体を相手にしていた。

 

「ほら、来いよ。もっと俺を滾らせてみな!」

 

グリスはストレッチを掴んで持ち上げると、ビームモードのツインブレイカーを連射させて吹っ飛ばした。

 

「(そういや、葛城さんはスクラッシュドライバーを使いこなせと言っていたな。ツインブレイカーじゃなくて、スクラッシュ……そして渡されたボトル……まさか!)」

 

グリスはゼリーを引き抜くと、ゴリラフルボトルをドライバーにセットした。

 

『チャージボトル!』

「キタキタキタァ!」

『潰れな〜い!チャージクラッシュ!ゴリラ!』

 

グリスがレンチを下ろすと、腕から液体が放出し、腕を剛腕へと変貌させた。グリスはその剛腕でストロングを殴ると、1発で撃破した。

 

「ハハッ!良いなコレ!気に入ったァ!」

 

グリスはフライングの急降下からの突進を避けると、ローズフルボトルをドライバーにセットして、レンチを下ろした。

 

『チャージボトル!潰れな〜い!チャージクラッシュ!ローズ!』

 

手のひらの穴から液体がバラのツルのような物を出した。グリスはそれを掴むと、フライングに振り下ろす。バラのムチはフライングを捕え、フライングを地面に落とした。

 

『シングル!』

「追撃と行かせてもらおうか!」

『シングルフィニッシュ!』

 

グリスはタンクフルボトルをツインブレイカーにセットすると、青いエネルギー弾を発射。フライングはそれに直撃、撃破した。

 

「ウォオオオオ!」

「おっと、まだお前がいたな!」

 

先程吹っ飛ばされたストレッチがグリスに襲いかかるが、グリスはマシンパックショルダーからの液体の噴出の威力を元にバク転を行って回避する。

ストレッチは体にゴムを纏っており、打撃系の攻撃は全て衝撃を吸収されてしまう。しかし、グリスはすぐに対策を練れた。

 

「テメェにはこいつだ!」

『ディスチャージボトル!』

 

グリスは冷蔵庫フルボトルをドライバーにセットすると、手から液体を地面に向けて噴出。ストレッチは隙だらけのグリスに再び接近する。

 

「罠にかかったな!」

『潰れな〜い!ディスチャージクラッシュ!冷蔵庫!』

 

ストレッチが黄金の液体を踏んだ瞬間にグリスはレンチを下ろし、液体はストレッチを覆って氷漬けにした。

 

「冷やしてしまえば、柔らかくはならねぇな」

『シングル!ツイン!』

 

グリスはパンダフルボトルとクマフルボトルをツインブレイカーにセットすると、レイジングビーマーを回転させてレイジングパイルを出すと、構えた。

 

「コイツで終わりだァ!!」

『ツインフィニッシュ!』

 

ツインブレイカーでアッパーをする様に振り上げると、3本の爪痕がストレッチを切り裂いた。その一撃でストレッチも撃破する。

 

「ふぅ〜。倒した倒した」

 

変身を解除した一海はエンプティボトルで3体のスマッシュから成分を抜き取った。

 

「楯無さんをほったらかしちまったな。早く戻ってやらねぇと……!」

 

楯無の事を思い出した一海は大急ぎでその場から離れた。

 

「……アレ?どうしてスマッシュがこんな所に現れたんだ?」

 

不自然な疑問を頭に浮かべながら。

 

***

 

「そんな……こんな計画があっただなんて」

 

葛城は自身の研究室で絶句していた。目の前にあるのはパソコンである。そこにはとある研究の資料があった。

 

その名は『スクラッシュ計画』。

 

「父さんはこんな計画を……!?」

 

その計画の立案、実行に移ったのは葛城巧の父、葛城忍その人だった。現在父は行方不明であるが、まさか父親の研究資料が出るとは夢にも思わなかった。

 

「それに、この名前は……」

 

葛城は資料の更に下を見る。そこには計画の対象者がリストアップされていた。そして、その中には葛城もよく知る名前があった。

 

『猿渡一海』、『氷室幻徳』の名前が……。




あらすじには『迷宮都市のベストマッチ!』からベル君を出してもらいました。ありがとうございます!ダンまちのビルド物とか凄いなーって思いながら見ています。これからも頑張ってください!

様々な募集も現在進行形で募集中です。まだしてないよーって人もバンバン送ってください!

では、次回予告!

***

次回、INFINITE・GREASE!

臨海学校ついにスタート!

一海「海だゴラァァァァァ!!」

簪は臨海学校に来てくれたのか!?

赤羽「来てくれたよな?大丈夫だよな?」
黄羽「赤ちゃん心配しすぎ」

ビーチバレーにカズミン参戦!?

一海「心火を燃やして、ぶっ潰す!」
幻徳「いや潰しちゃダメだから」

第13話 煌めきのオーシャン
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