INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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一海「仮面ライダーグリスとして戦う猿渡一海は平行世界から来たライダー、クローズこと万城龍我と出会う。最初は衝突を繰り返すが、事情を知った両者は協力?する事になった」

龍我「何で最後の最後で疑問気付けるんだよ」

一海「テメェあらすじに文句言うなバカ」

龍我「いちいちバカ言えば済むと思うなよこの野郎!」

一海「そーやって反応するからバカなんだよ。今回は強敵の襲来だってのに」

龍我「ヘッ!そんなのマジつえー、マジ最強な俺にかかれば一気に父さんだ!」

一海「それを言うなら一騎当千な。あと、黒星製造機のお前が言っても意味無いぞ」

龍我「なっ……うるせぇ!第21話で俺が強い事を見せてやる!」

一海「はいはい……第22話、スタート!」

龍我「エッ……」


恐怖のウェポン

「ん〜、出来たー!」

 

難波重工の研究室にて、メルヘンチックな服装の女性と眼鏡をかけた男がある物を完成させた。

 

「クローンヘルブロス、完成が完成したな。お前のデータのおかげだ、篠ノ之博士」

「あ、いや、そんなの良いから。じゃ、後は適当に出しといてね。ヨロシク」

 

眼鏡をかけ直しながら束に感謝する内海。しかし、束はそれを容易く一蹴すると何処かへと出ていった。

 

「……平行世界の篠ノ之束もこちらの世界の篠ノ之束も、変わらないという事か」

 

内海は疲れた様に溜息をつくと、椅子に座ってヘルブロスを見つめた。

 

「科学が創る未来はーーー」

 

内海は教師をしていた時の事を思い出す。アレはアレでとても良かった。五月蝿いし、振り回されたりしたが、満足はした。たが、自分は難波の方が似合っている。科学者として勤めるのは楽しいし、生き甲斐を感じる。確かに会長の重三郎やスタークに振り回されるのはとても遺憾だがーー

 

「(……アレ?)」

 

何故、何故IS学園で振り回されるのは嫌では無かったのに、難波で振り回されるのは嫌なのだろう。でも、教師は御免だ。だからーー

 

「だから、私は科学に縋るのか……」

 

ーー自分は、間違っているのだろうか?

疑問に思う内海。ヘルブロスを完成させた時はとても嬉しかった。達成感があった。束に感謝したのは高揚感故なのかもしれない。

 

「(私はーー)」

 

ーーカガクニシカ、スガリツケナイ?

教師であることを捨てて、難波の1部として生きるのにも嫌気が指しているのではないかと、内海は思い始める。

 

「……バカを言え」

 

内海は眼鏡をかけ直すと、椅子に深く見を委ねる。

 

「全ては、難波重工の為に」

 

自身の異常をかき消す為に彼は再び、忠誠を誓う。

 

***

 

「ほーら、一海くん。早く動いて」

「何で朝早くから手伝わなきゃいけないんすか……!?」

 

生徒会室にて俺は楯無さんと生徒会のお手伝いをしていた。三羽ガラスは龍我とこちら側の仲間達の紹介をしてもらっている。葛城さんもフォローに行くと行っていたし、大丈夫だろう。

 

「にしても、凄い回復力よね。水瀬先生もビックリしてたわ」

「あぁ、龍我のアレっすか?不思議っすよね。……平行世界でも、スクラッシュ計画に似た人体実験があったとか」

 

龍我の短時間で治った脱臼。それを元に龍我の回復力が異常であることは誰にでも分かった。

 

「それなら、一海くんと大差ないはずよ。それこそ、1から作らない限りは」

「1からって……命なんて作れるもんなんですか?」

「科学技術をナメたら駄目よ一海くん」

 

自分科学そこまで詳しくないんすよ……。ってか、命作り出すとか葛城さん並の頭の良さでない限り無理だろフツー。

 

「平行世界にもまさかライダーシステムどころか、半端ねぇ事する奴がいるなんて……」

 

どうなっちまうんだよこの世界。……と、思った所で俺はふと気づいていまう。

 

「(そいや、俺達この先どォなっちまうんだろう……)」

 

テロリストと戦っていたと思ったら、世界レベルの企業と戦争だなんて。ついに俺達も世界に進出ってか。

 

「……俺は一体、何と戦ってるんだろうなぁ」

 

1つため息をついてると、頭に扇子で叩かれた。勿論楯無さんである。

 

「そんな事で悩むなんて、らしくないわよ一海くん。ほら、さっさと手伝い終わらせてね」

「楯無さん……分かりました。さっさと終わらせて、あの筋肉バカをどうにかしておきます」

 

楯無さんは「よろしい」とイタズラっぽい笑顔をした。うーん、可愛い。

 

「カシラァ、大変だ!」

 

すると、修也が大急ぎで生徒会室にやって来た。焦り具合から何かあったのだろうか。

 

「どうした、修也?」

「敵だ!スマッシュか、何かは分からないけど!」

 

それを聞くと、俺は立ち上がって向かおうとする。楯無さんも同様にすぐに反応した。

 

「一海くん!」

「分かってます!」

 

IS学園の廊下を走り抜ける俺達。俺はスクラッシュドライバーを腰に巻くとゼリーを装填した。

 

『ロボットゼリー!』

「変身!」

 

走りながらレンチを下ろすと、装置が組み上げられていく。

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボット・イン・グリス!ブラァ!』

 

液体がスーツへと変化し、頭から液体が噴出すると、装甲を作り出してグリスへと変身した。

そのまま走っていると、今にも青いクローズもどきを膝蹴りしようとするナイトローグに似た歯車の戦士がいた。

 

「危ねぇ!」

『ディスチャージボトル!潰れな〜い!ディスチャージクラッシュ!ロック!』

 

俺はロックフルボトルをドライバーに装填すると、レンチを即座に下ろして手から鎖を放った。グルグル巻にされた歯車野郎は身動きが取れずにいる。俺は歯車野郎をドロップキックでぶっ飛ばした。

 

「大丈夫か!お前!」

「あ、ああ。大丈夫だ……」

「その声、龍我か!?って、ビルドドライバー!?」

 

クローズもどきは本当にクローズだった。……って、昨日葛城さんが教えてくれたではないか。クローズドラゴンとビルドドライバーで変身出来るって。

すると、クローズは地面に崩れ落ちてしまう。

 

「おい!大丈夫か!?大丈夫じゃねえよな!!!」

 

クローズの肩を掴むと必死に揺らしてみる。気がしっかりしてないのか反応してくれない。

 

「脳震盪を起こしてるみたいね……彼は私が見ておくわ。だから一海くんはあのスマッシュと戦って!」

「分かりました!楯無さん!」

 

楯無さんがミステリアス・レイディを纏ってやって来る。俺は立ち上がると、歯車野郎へと突っ走っていく。

 

「行くぞゴラァァァァァ!」

『ツインブレイカー!』

 

俺はツインブレイカーのアタックモードで歯車野郎を攻撃する。パイルが高速回転し、装甲を削ろうとするがビクともしていない。

 

「何っ!?」

「……」

 

歯車野郎はツインブレイカーを振り払うと、右ストレートを胸の装甲に当てられる。あまりの威力に吹っ飛ばされてしまった。

 

「ガハァッ!?グゥッ……クソッ!」

 

地面に転ぶが、すぐに立ち上がって接近する。歯車野郎は迎え撃つ為に右ストレートを再び放つが、俺は液体を放出しながらスライディングをすると、後ろに回ってお返しのツインブレイカーを当てようとする。

 

「ドラァ!」

「……」

 

しかし、歯車野郎は人間とは思えない程の反応で後ろに振り向くと、ツインブレイカーを持ってる腕を掴んでしまった。

 

「嘘だろォ……!?グッ!離れねぇ……!」

 

振り解こうにも力が強すぎて動かせない。歯車野郎が殴る様な構えをすると、腕の歯車が高速回転する。歯車野郎はフックの容量で回転する歯車を俺の顔面に当てた。

 

「……」

「グアアアッ!!??」

 

歯車が顔面を捕らえると、削る様に当てられる。歯車野郎が腕を振り抜くと、俺は振動とダメージの余り膝をついてしまう。

 

「……」

『ギアエンジン!』

「やべっ……!?」

 

歯車野郎はトランスチームガンに似た紫色の銃に白い歯車の付いたボトルに似たアイテムを装填した。銃にエネルギーが溜まっていき、銃口は俺に向いていた。

 

『ファンキードライブ!ギアエンジン!』

「ぐあああああああああああ!!」

 

身動きの出来なかった俺は歯車野郎の一撃を直撃してしまい、吹っ飛ばされてしまう。

 

「クッソォ……!」

 

痛みに苦しんでいる俺に歯車野郎は無機質に接近してきた。体を動かそうにもまだ痛みがあって動けない。

 

「ドラァ!!!」

 

すると、俺の後ろからクローズが歯車野郎に突進してきた。俺に夢中だった歯車野郎は突然のクローズに対応出来ずに倒れてしまう。

 

「龍我!?大丈夫なのか、お前!」

「大丈夫だ!」

 

クローズはそう言っているが、右手から血が流れている。ほっておいたら倒れるだろう。しかし、アイツの事だから言っても無理だろうし、俺だけじゃアレは倒せない。ならばすぐに倒してしまえば良い。

クローズが倒れている歯車野郎を蹴った。

 

「猿渡ィ!やれ!!!」

「ああ!任せろォ!!!」

『チャージボトル!潰れな〜い!チャージクラッシュ!ゴリラ!』

 

俺はゴリラフルボトルをドライバーに装填すると、間発入れずにレンチを下ろした。液体が腕を纏って剛腕を作り出すと、歯車野郎目掛けてぶん殴る。

 

「……」

 

しかし、歯車野郎はその剛腕を片手だけで受け止めてしまった。

 

「なっ!?」

「逃げろォ!猿渡ィ!」

 

俺が動揺していると、歯車野郎は膝蹴りの構えをする。しかし、クローズが背中に食らいついた。

 

「ぐっ……!ならコレだ!!!」

「早く……してくれ!」

 

俺は忍者フルボトルを取り出すと、ドライバーに装填した。

 

『チャージボトル!潰れな〜い!チャージクラッシュ!忍者!』

 

レンチを下ろすと、俺の他に3人のグリスが現れた。グリス×3は全て俺の意思で動ける。

 

「4人でどうだ!」

「4対1だぜ!」

「ぶっ飛ばしてやる!」

「行くぜェ!」

 

クローズはいつの間にかド突かれて倒れていた。時間稼ぎにはなれた。4人がかりで倒しにかかる。

 

「……」

 

しかし、歯車野郎は一瞬で分身の一体に近づくと、すぐに倒してしまった。って、分身弱っ!?いや、俺が弱いの!?え、どっち!?

 

「……」

 

歯車野郎は腕から巨大な歯車を放つと、残りの分身を倒してしまった。

 

「つ、強ぇぇ……」

「一海くん!危ない!!!」

「楯無さん!?」

 

歯車野郎の蹴りを楯無さんが庇ってくれる。2人まとめて吹っ飛ばされてしまい、俺の変身は解けてしまう。

 

「カシラァ!」

「大丈夫か!?」

「僕達も参戦するよ!」

 

勝、修也、聖吉の順に現れてハードスマッシュに変身する。三羽ガラスは巧みなコンビネーションで攻めるが、歯車野郎は的確に対応して、返り討ちにしてしまった。

 

「グッ……強過ぎるだろ……!」

『オイオイ、そんなモンなのかなぁ〜?』

 

唯一変身が解けてないクローズが立ち上がると、突然スタークが現れた。

 

「「スターク!!!」」

 

俺と龍我が同時に反応する。

 

『おおっと、そこのイレギュラーは初対面かな?向こうのスタークだよ〜。仲良くしてね〜♪』

「向こうの……?何を言ってやがる!」

「まあまあ。そこはいいんたって。それより今回は、このクローンヘルブロスに用があってね」

「クローンヘルブロス……?」

「一海!大丈夫か!!!」

 

俺とスタークが話していると、一夏達専用機持ちが増援に来てくれた。一同もスタークの存在に気づく。

 

「スターク!お前、また来たのか!」

「今度は何しに来たのよ!」

「そうだよ!幻徳を返して!」

 

シャルロットは幻徳の事もあって更に怒りを表している。

 

『そんなの、こっちのスタークに言ってよ。ダルいなぁ』

「こっちの……?」

『邪魔だって言ってんの。興味ないから』

 

一瞬動きの止まった一夏達に、スタークの手から赤黒い炎が射出される。だがその炎は空中で止まり、とてつもない音を出しながら爆散した。

 

『ドイツのAICか……面倒な』

「くっ……お、重すぎる……!」

 

ラウラは今のAICで力を使い果たしたのか、ISが解けてしまう。俺はすぐにラウラをキャッチした。

 

『ISごときじゃ適わないって。ま、私が言うのもなんだけどね〜』

「舐めんじゃねェぞゴラァァァァァァ!!!」

 

飄々としたスタークにクローズはついにキレた。接近するクローズをクローンヘルブロスが立ち塞がる。クローンヘルブロスはクローズの喉仏を殴った。

 

「ぶげェ!?」

 

クローズの走力もあり、とんでもない衝撃を喉に受けてしまう。クローズは空中で半回転して頭から地面に落ちる。

 

『ま、殺す気はないから安心して。それよりお前達弱すぎ。スクラッシュドライバーの利点全然活かしてないし。もう今はこれ以上戦っても成長が見込めないから、撤退するね。チャオ!』

 

スタークはそう言い残すと、煙でクローンブロスと共に消えていった。

 

「クソッ、逃げられたか……」

 

拳を地面に打ち付ける。悔しかったが、クローンヘルブロスはとても強力だった。

 

「か、カシラー!」

「大変だ、龍我が!」

 

勝と修也が俺を呼ぶ。そちらを見ると、龍我が倒れていた。

 

「んなっ……!?」

 

驚いて龍我の元に行こうとするが、体の痛みで動けなくなる。

 

「一海くん!」

 

すると、葛城さんがこちらにやって来てくれた。

 

「葛城さん、龍我をお願いします……!」

「分かった。一夏くん、一海くんをよろしく」

「あ、はい!」

 

こうして、クローンヘルブロスの襲撃は一旦終わった。……俺達の敗北と言う結果で。




グリス初敗北です。ビルドグリスなら負けかけましたけど。

ハードスマッシュ募集は残り一体です。お待ちしています!

さて、次回は男達の……

第23話 ボーイズの恋愛事情
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