INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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一海「仮面ライダーグリスとして戦う猿渡一海は平行世界から来た万城龍我と出会う。ヘルブロスとの戦いで負傷した俺達。俺は連携が足りなかったと判断し、一緒に晩飯を食べた」

龍我「おでんをな」

一海「美味しそうに食ってたくせに文句言うな!……ったく、で互いの事を知り俺達は1層団結力を手に入れた!」

龍我「おでん食った後にな」

一海「だから文句言うな!美味しかったろ!?」

龍我「いや、美味しいのは認めるけど、夏場に食うのはアレすぎるだろ!?」

一海「何か!?〇チョウ〇楽部みたいに食べさせれば良いか!?」

龍我「ダ〇ョウ倶〇部!?んだよそれ」

一海「知らねぇのかよ……世間知らず過ぎたろお前。デリカシーも無いし」

龍我「余計だよ!」

一海「てな訳で、俺達は連携が取れるのか!?第24話、どうぞ!」


リターンする兵器

さて、おでんと恋バナの一件から翌日。俺はアリーナにてストレッチをしていた。楯無さんにアリーナに来るように言われたけど、まだ誰も来ていない。龍我も来るそうだが、まだ来ていなかった。

 

「待たせんなよあの筋肉バカ……来たら一言言ってやらぁ」

 

龍我に対しての文句を口にしながら待っていると、龍我と三羽ガラスがやってきた。

 

「オイ、遅いぞエビフライ」

 

開始早々毒を吐いてやる。その言葉に龍我は頭に血管を浮かばせた。

 

「顔合わせて早々ケンカ売ってくるのか?あ?やるか?」

「悪いがエビフライに負ける気はしねぇなァ」

 

俺はスクラッシュドライバーを、龍我はビルドドライバーを構えた。俺はロボットゼリーをセットし、龍我はクローズドラゴンにドラゴンフルボトルを装填してからドライバーにセットする。

 

『ウェイクアップ!クローズ・ドラゴン!』

『ロボット・ゼリー!』

 

俺と龍我が変身しようとしたその時である。

 

「ストーップ!」

 

二人の間に割って入って来た。誰なのかはすぐさま分かった。ってか、1ファンとして即座に理解せねばならぬ!

 

「み、みーたん!?どうしてここに……!?」

「私が呼んだのよ、一海くん」

 

そう!何を隠そう、みんなのアイドルみーたんである!最近出番なくてゴメンね!楯無さんもやって来たな。美女2人を眺めれるとは……幸福ッ!

 

「チッ……」

 

興が逸れたのか、龍我が変身を止めてしまう。俺もみーたんの願いを聞き入れた。ドライバーを仕舞う。

 

「あなたが万城龍我君?」

「あ?ああ。そうだぜ」

「そう。私は石動美空。よろしくね」

「おう。よろしくな」

 

みーたんが龍我に自己紹介をする。ってか、龍我、そう易々と話すなよゴラ!もっとありがたみを感じろ!

すると、みーたんが龍我に手を伸ばした。龍我はそれに何を察したのか手を伸ばそうと………って、させるかゴラァァァァァァァァ!!

俺は電光石火でみーたんの元へ行くと、即座に龍我の手を払う。

 

「テメェ何みーたんに触れようとしてんだクソフライ!」

「クソフラ……!?いや、俺は今握手しようとしただけだろ!」

「みーたんと握手するなら手順を踏みやがれ!」

「て、手順!?」

「そうだよ!まずは握手券買って、並んで、手を洗って、それでやっと握手だコノヤロー!そもそもお前みたいなファンでも何でもない奴がみーたんに触れようとするのは大間違いなんだよ!」

「いや、俺は握手を……」

「だったら握手券を買いやがれ!」

「一海くん、ストップ」

 

俺は龍我にみーたんとの握手の重みを解説していると、楯無さんが扇子で頭を叩いた。あまりの痛さに蹲ってしまう。楯無さんは半目だし、みーたんの目はとてつもなく冷たい。

 

「い、痛いですよ楯無さん……」

「今のは一海くんが悪いわよ。龍我くん困ってたじゃない」

 

あのバカの事を案じるなら、俺の事を案じてくださいよ……。

 

「ごめんね、龍我くん」

「お、おう……それより、何で俺はここに呼ばれたんだ?」

「君にスクラッシュドライバーを返却しようと思ってね」

「うおっ!?」

 

またもや唐突に参上、葛城さん。本当にアンタどうやって気配隠してるんだよ。

 

「解析が終わったんだ。だからコレは君に返却するよ」

 

葛城さんはスクラッシュドライバーとドラゴンゼリーを取り出すと、龍我に渡した。すると、龍我はある事に気づく。

 

「あれ?ビートクローザーとクローズナックルは?」

「データ化してベルト内に内蔵されているから。戦闘中に呼び出せばいつでも出てくるから大丈夫だよ。あと、かなりガタが来てたからメンテナンスをしておいたから」

「サンキューな」

 

龍我はスクラッシュドライバーを腰にまく。ってか、アイテムの扱いが悪過ぎだろ。もう少し大切に扱おうとか思わねぇのかよ。

 

「それじゃあ、僕は研究に戻るから」

 

すると、葛城さんがまた何処かへと立ち去っていく。どうせまた唐突に現れるんだろうなーと思ったその時である。

 

『学園内に謎の侵入者!生徒は地下シェルターへと避難してください!』

 

焦った声の山田先生のアナウンスが聞こえてきた。そのタイミングは以前現れた奴しかいない!

 

「龍我!」

「ああ。クローンヘルブロスしかいねェよな」

「行くわよ、一海くん!龍我くん!」

「わ、私は避難してるね!」

「俺達は一夏達を呼びに行くぞ!」

「ああ!」

「僕も!」

 

みーたんは避難し、楯無さんは俺達の先導を行う。三羽ガラスは他のメンツを呼びに行った。

 

「今回は僕もついて行こう。データを取りたいからね」

「死ぬなよッ!」

 

龍我よ、葛城さんにそれは余計だと思うぞ。あの人地味に強いし。

 

校舎から出ると、すぐそこにクローンヘルブロスはいた。ヘルブロスは何かをするでもなく、黙って突っ立っている。だが、俺達を見つけた瞬間物凄いスピードで突進をして来た。

 

「来なさい!『霧纒の淑女(ミステリアス・レイディ)』!」

 

楯無さんは即座に専用機を呼び出すと、ヘルブロスの攻撃を受け止めた。

 

「くっ……!一海くん!龍我くん!早く変身して!もう持たない……!」

「いくぞ猿渡!」

「一海でいい!いくぞ!龍我!」

 

楯無さんでも耐えるのはキツイらしい。ヤベェな。早くしねぇと!俺達はそれぞれのゼリーを取り出すと、それを同時にスクラッシュドライバーにセットした。

 

『ドラゴンゼリー!!!』

『ロボットゼリー!!!』

「「変身ッ!!!」」

 

それぞれの変身ポーズを決め、レンチを勢いよく下ろす。

 

『『潰れるゥ!流れるゥ!!溢れ出るゥ!!!』』

 

ビーカーに似た装置が展開され、俺は黒、龍我は青の液体が溜まっていく。ビーカーが縮まると液体が体を包み込みスーツを作った。

 

『 ドラゴン・イン・クローズ・チャージ!!!』

『ロボット・イン・グリス!!!』

 

頭頂部から液体が放出し、肩の装甲と頭、胴体のクリアの装甲を作っていく。

 

『『ブルァァァァァァ!!!』』

 

変身を終えた俺達は殴りかかっている楯無さんの元へ行き、ヘルブロスをほぼ同時に殴った。

 

「テメェ何楯無さんに手ェ上げてんだゴラァ!!!」

「前回の分までブン殴ってやるから覚悟しやがれ!」

『ビートクローザー!』

 

俺がツインブレイカーで攻撃し、龍我はビートクローザーで攻撃する。

しかし、ヘルブロスは俺のツインブレイカーを掴むと無理矢理ずらして空いた片手で俺を殴ると、龍我のビートクローザーを避けて腹に銃弾を放った。

 

「グッ!?」

「チッ!」

 

クソッ!俺達の動きが完全に読まれてる!もっとスキをついて攻撃しねぇと!

 

「だったらもうコレはいらねェなァ!」

 

コレ?と俺が聞く前に龍我はビートクローザーを逆手に持つと、ヘルブロスに投げつけた。

 

「ああ、折角メンテナンスしたのに……」

 

葛城さんの悲鳴が聞こえるが今は反応できない。すみません、後で叱っておきます……。

 

「いくぜ!オラァ!」

 

突然の投合すらもヘルブロスは避けるが、それを想定していたのか龍我はアッパーカットを狙う。だがその手は顎に当たる手前で掴まれ、逆に龍我が顎に攻撃を喰らう。

 

「グッ……織り込み済みだこの野郎!」

 

龍我は殴り抜いたクローンヘルブロスの腕を掴み、そのまま背中に回って肩関節を締め上げた。色々と滅茶苦茶だが、隙は出来た。俺はヘルブロスの元まで走り出す。

 

「一海ィ!やれ!」

「任せろォォォォ!!!」

 

動きの取れないヘルブロスの胸部に俺は懇親の一撃を当てた。その衝撃にヘルブロスはグラりと揺れる。

 

「今だ!龍我!」

「ああ!喰らいやがれェッ!!!」

 

龍我は腕の拘束を解くと身体をパックしてジャーマンスープレックスを決め込む。ヘルブロスの頭からガツン!と轟音が響くと、龍我はブリッジを辞めてヘルブロスを離す。

 

「やったか?」

「コレをでやられてくれたらいいんだけどな……」

 

俺達を散々苦しませた奴だ。そんな簡単にやられる訳が無い。俺の予想通り、ヘルブロスはすんなりと立ち上がった。

 

「チッ……そう簡単にはやられてくれねェか……」

「ああ。いくぞ、龍我」

 

俺と龍我は同時に飛び蹴りを放つが、ヘルブロスはそれを避けてしまう。先に蹴るのが早かった俺は龍我の蹴りを鳩尾に直撃してしまう。

 

「グハァ!?」

「わ、悪ィ!かず……ッ!?」

 

今回は龍我に落ち度はない。……わざとだったら殴ってた。隙を見せてしまった龍我はヘルブロスに膝蹴りを当てられた。

 

「カシラァ!大丈夫ですか!?」

「大丈夫ですの!?一海さん!」

「カシラ!大丈夫か!」

「龍我君も大丈夫!?」

 

ハードスマッシュになった勝やセシリア、ラウラ、シャルロットが増援に来てくれる。

 

『………』

 

ヘルブロスは4人を無視して俺に迫る。俺は鳩尾のダメージがまだ残っており、動けそうになかった。

 

「AICッ!」

 

ラウラがAICを発動し、ヘルブロスを動かさない様にする。そしてシャルロットとセシリアが空中からそれぞれマシンガンとブルーティアーズで攻撃をする。クローンヘルブロスはマシンガンの弾は全て弾いたが、ブルーティアーズによるレーザー攻撃には少しダメージを受けていた。……おかしい。何故俺や龍我の攻撃は避けれたり受けても平気なのに、セシリア達の攻撃は通用するんだ?

 

「まだまだこんなモンじゃ終われねぇ!!!」

『ディスチャージボトル!潰れな〜い!ディスチャージクラッシュ!』

 

しかし、俺もこんな所でへばる訳にはいかない。俺はタンクフルボトルを取り出すと、ドライバーにセットしレンチを下ろした。腕が戦車のような形に変形する。

 

「はァ!?そんなのありかよ!?」

「いくぞゴラァ!」

 

砲門にエネルギーをチャージすると、俺はヘルブロス目掛けてエネルギー砲をお見舞した。しかし、ヘルブロスは動じることはなく。てでふりおとした。

 

「なっ……!?」

 

ドンドンと違和感を感じ出す。セシリア達の攻撃はダメージを与えられるが、俺達の攻撃は一切通用しない。まさか……

 

「カシラ!ぼーっとしないで!」

「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

俺が考えに夢中になっていると、ハードスマッシュになった聖吉と箒と鈴が攻撃を仕掛けるが、全て受け止めて逆に返り討ちにされてしまった。

 

「みんな!退いて!」

 

楯無さんの槍がヘルブロスに直撃し壁にぶっ飛ばされるが、まだピンピンしている。

 

「あのバケモン……!」

 

俺は苦虫を噛み潰したような声を出す。ISの攻撃は通用するが平気だし、俺と龍我の攻撃は全て読まれている。

 

「何か武器を……!」

 

いや、お前にはビートクローザーやクローズナックルがあるだろ。と言う前に龍我はあろう事か芝刈り機を持ち出した。

 

「お、オイ!なんてモン使おうとしてんだ!」

「手足斬り落としてダルマにしてやらァァァッ!!!」

 

チュミィィィィィィィン!という音をたてながら高速回転する刃の付いた芝刈機を上段に構えて突撃し、ヘルブロスに向かって無茶苦茶に振り回す。しかし、1つも当たらない。意味ねぇじゃんソレ……。

 

「こ・の……ッ!」

 

振り回される刃がついにヘルブロスを捕らえたーーのだが、ヘルブロスの硬さが勝ったのか、芝刈り機の刃は弾け砕けた。

 

「嘘ォ!?ぶべっ!?」

 

龍我は一瞬の動揺の隙を突かれ、横っ面にハイキックを喰らい膝から崩れ落ちる。うん、まぁ……馬鹿だったな、アイツ。

 

「お前達!大丈夫か!」

 

今度は修也と一夏がやって来た。一夏の剣は淡く光っており、零落白夜が発動している。

 

「こ……の……野郎……ッ!」

 

龍我は一夏の攻撃をかわそうとするクローンヘルブロスの脚を最後の力を振り絞って掴み、動きを封じる。根性だけはあるな、コイツ。だが、嫌いじゃねぇ!

 

『………!』

「グハッ!」

 

龍我は顔にトゥーキックを直撃され吹っ飛ばされてしまう。だが、良い時間稼ぎにはなったぜ……!

 

「良くやった、龍我……!、」

『ディスチャージボトル!潰れな〜い!ディスチャージクラッシュ!』

 

俺はロックフルボトルを取り出してヘルブロスをぐるぐる巻きにして拘束する。これでヘルブロスは隙だらけだ。

 

「一夏ァ!やれェ!!!」

「うおおおおおおおおおっ!!!」

 

俺の声に反応する様に一夏はヘルブロスを切り裂いた。小規模な爆発が起こり、ヘルブロスはたじろいてしまう。

 

「き、効いた……?」

『………!』

 

ダメージを負ったヘルブロスは周りに煙を放つと、その姿を消して何処かへと逃げていった。

 

「はァ……はァ……強すぎるだろ、アイツ……!」

「馬鹿の言う事でも、今回ばかりは賛成だぜ……」

 

俺は龍我の愚痴に同情しながら変身を解除すると、地面に寝そべった。

 

「……大体分かったかな」

 

俺達の戦いを見ながら物思いにふけていた葛城さんが口を開いた。

 

「クローンヘルブロス……なるほど、そういう事か」

「分かるように言ってくださいよ、葛城さん」

「そ、そうですよ」

 

俺と一夏で葛城さんに説明を要求する。周りの奴らも何も言わず頷いていた。

 

「まあつまりね、あのクローンヘルブロスは作られたヘルブロス……しかも、一海君と龍我君のデータを元に作られたんじゃないかな?」

「はァ?俺の?」

「そう。だから君や一海君の攻撃が簡単には通用しないようになっているんだよ。かなりメタってあるね」

 

龍我がそう言うと、葛城は人差し指を立てて説明を始める。

……待てよ。前に俺と龍我が戦ったよな。あの直前にチェスの野郎がいた。まさかだけど、俺と龍我の戦いの時にデータを取られたのではないだろうか。

 

「さっきも言ったけど、あのクローンヘルブロスは一海君と龍我君のデータを元に作られている。だから、仮面ライダーの攻撃がほとんど通用しないしある程度動きが読まれているんだね」

「な、なるほど……」

 

成程。確かに辻褄が合う。あの頭おかしいぐらいの反応速度は俺達の動きを予測出来るからと考えれば筋が通っている。

 

「そんなの倒せないじゃない。仮面ライダーの攻撃が効かないなんて、あたし達の攻撃なんてもっと効かないわよ?」

「まあまあ。でも、だ」

 

鈴が葛城さんに質問してくる。確かに俺達の攻撃も通用しないのにISで対抗しろなんてかなり厳しいだろう。しかし、葛城さんは冷静に対応した。

 

「最後に一夏君の零落白夜が効いただろう?つまり、ISのデータは入っていないんだよ。あのクローンヘルブロスにはね」

「……まさか!」

 

うん、デジャヴュを感じる。詳しく言うと、臨海学校の時を思い出す。俺は自然と一夏に目線を向けた。

 

「そう。次戦う時は、クローンヘルブロスには一夏君、君がトドメを刺すんだ」

「お、俺が!?」

 

突如指名されて驚く一夏。だが、ISの攻撃の中で唯一ヘルブロスを倒せるのは……

 

「そうだ。恐らく現状で一番ダメージを与えられるのは君の零落白夜なんだ」

「それなら、俺と龍我は次は一夏のサポートですね」

「ああ。そうなるかな」

「俺はサポート出来るけど……龍我(脳筋バカ)にサポートなんて出来るのか?」

「おい!変なルビ振るな!」

「冗談だ脳筋バカ」

「もう言ってるじゃねェかよ!」

 

俺は抗議する龍我から目を逸らしてスルーした。

 

「サポート、と言っても君達の実力が足りてないけどね」

「「うっ」」

 

葛城さんの的確なツッコミで俺と龍我は自身の胸を抑える。

 

「これは、特訓しかないわね♪」

 

あ、ヤバい。トラウマが再発しそう。助けて、みーたん。




ISに出番が!*\(^o^)/*バンザーイ

ハードスマッシュの募集を終了しました。皆さん、ご協力ありがとうございます!通常のスマッシュはまだまだ募集中なので是非送ってください!

次回は特訓です。カズミンのトラウマ再発か……!?

第25話 目指せ、パワーアップ!
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