INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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一海「仮面ライダーグリスとして戦う猿渡一海は平行世界からやってきた万城龍我と共に難波重工の差し向けてきたクローンヘルブロスと戦う。俺と万城の友情(?)パワーで見事クローンヘルブロスは倒され、龍我も無事自身の世界へと戻って行った」

??「コラボお疲れ様!」

一海「うおっ!?……あ、そうか。コラボ終わったからこれからゲスト来るんだった」

将也「宝条将也。よろしく!」

一海「あ?カンペ?えーっと、『彼の世界にもアイドルっぽい方がいるそうです』……?まさか、みーたんか!?」

将也「み、みーたんって誰……?」

一海「みーたんを知らねぇだと!?みーたんはなぁ、世界一可愛いみんなのアイドルなんだよ!」

将也「可愛いのは翼とマリアも負けてない!」

一海「みーたん!」

将也「翼とマリア!」

葛城「……これは収まりそうにないね。28話、スタート!」

一海「翼とマリア!」

将也「みーたん!」

2人「……あれ?」


禁断の箱争奪戦編 Box of disaster
小さなエネミー


「心火を燃やして、ぶっ潰す!」

 

現在、仮面ライダーグリスは市街地の銀行前で戦闘を行っていた。

原因はスマッシュにあった。見た目は金の延べ棒が重なり合い人の形をしたスマッシュである。名はゴールドスマッシュ。

 

「皆から、金を返しやがれ!」

 

グリスは両足でゴールドの首を絞めると、体重を後ろに傾けて後転の形で足を投げると、ゴールドはアスファルトに叩きつける。

 

「うぅ、ウォォォ!!」

 

ゴールドが吠えると、落ちていた鞄や銀行のATMから小銭やお札がゴールトに吸い込まれていく。

 

「あ?また吸い込むのかよ……」

 

葛城にスマッシュ情報を聞いたので赴いた一海。そこには銀行や一般人からお金を奪うゴールドがいた。

 

「ウォォォ!」

「ッ!?さっきより、重い…!」

 

ゴールドの一撃を受け止めるグリス。しかし、想像以上にその一撃は重く、一瞬たじろいてしまう。

 

「金食ったら強くなるとかおかしすぎだろ……なら、パワーにはパワーだな」

『シングル!』

 

グリスはゴリラフルボトルをツインブレイカーに装填すると、構える。ゴールドは一気に接近すると、パンチを放つが、グリスはそれを避けて腹にツインブレイカーを放った。

 

『シングルブレイク!』

「ォォォオオオ、ラァ!」

「ヌォオオオオオ!?」

 

上へとぶっ飛ばしたグリスはドライバーのレンチを下ろしてゼリーを潰した。

 

『スクラップフィニッシュ!』

 

ゼリーが腕にロボットアーム状に纏われると落ちてきたゴールドを掴んだ。

 

「ドラァァァァァ!!」

 

グリスは掴んだゴールドを地面に勢い良く叩きつけると、緑色の爆発を起こし、辺りに大量のお金を飛び散らせた。

 

「ハァ、ハァ、ハァ……コレで、終わりだな」

 

グリスはエンプティボトルを取り出すと、スマッシュから成分を取った。成分を抜き取られたスマッシュは白衣を着た男へと変わる。

 

「学園の生徒じゃない?誰だコイツ……?」

 

グリスはゼリーを引き抜くと、変身を解除する。すると、待機形態のグリスコートに連絡が入った。

 

「あ、葛城さん。スマッシュ倒しーー」

『一海くん、すぐにIS学園へ!未確認のISの襲撃だ!』

 

それを聞いた一海は3枚目の『Greasecoat』と彫られたドックタグを構えと、グリスコートを纏った。

 

「今行きます!」

『待ってくれ、一海くん!実は、そのISから……スマッシュ反応が出たんだ!』

「……エェ!?」

 

***

 

「くっ、何なんですの、あの怪力は……!?」

「分からないわよ、そんな事!て言うか、第1世代なのにあんな力あるなんて誰も思わないじゃない!」

 

セシリアと鈴の前には小柄な体格を覆うように纏われたISだった。

 

「……」

 

何も武装していないISは鈴に接近すると、鈴を掴み、セシリア目掛けて投げつけた。

 

「きゃあ!」

「鈴さん!邪魔です!重すぎます!」

「それISの事言ってるとよね!?体重の方じゃ無いわよね!?」

 

乙女に体の話は禁句である。いい例として、敵前で鈴とセシリアは言い争いを半ば勃発させていた。

 

「敵は……倒すッ!」

 

ISは剥き出しの殺意で2人に迫る。それに気づいた2人は距離を離そうとするが、ISの速さは尋常では無く、目前まで迫っていた。

 

『ロケットパンダ!イェイ!』

 

すると、人影が現れてISに突進した。地面を大きな音を立てながら転がるIS。それに対し、スタリと身軽に着地したのは白い大きな爪がついた腕をしているボディと水色のロケットのような腕をしているボディをしていた。

 

「「葛城博士!」」

「遅れて済まない!アンノウンと聞いて文字通り飛んで来た!」

 

ロケットパンダフォームに変身したビルドこと葛城である。

 

「貴方も敵なら……倒す!」

 

襲いかかるISを前転して避けると、腕についているロケットを発射した。ロケットはISの背中に当たると、ISを巻き込んで飛んでいく。

 

「くっ、そんな物で!」

「そんな物でも通用させるのがビルドなのさ!」

 

ISはロケットを弾いてビルドに迫る。ビルドはロケットを装着すると、構えに入る。

 

「潰れろ!」

 

拳を放つISをビルドはギリギリ避けると、白い大きな鉤爪『ジャイアントスクラッシャー』でISの脇腹を切り裂いた。

 

「グッ!」

 

呻くIS。通り過ぎたビルドはレバーを回すと、跳躍を行う。すると、円状のグラフが展開され、それに沿うようにビルドが飛んだ。

 

『Ready、Go!ボルテックフィニッシュ!』

「ハァァァァ!!」

「グッ……!」

 

通過上にはISがおり、そこを通過する度に鉤爪で切りつけてくる。

 

「いちいち……鬱陶しい!」

「何!?」

 

しかし、何度目かの攻撃でISはビルドの腕を掴んだ。まさかの行動に驚くビルド。

 

「吹っ飛べ!」

 

ISの拳がビルドに直撃する。すると、ボトルがドライバーから外れ、変身が解けてしまう。ISはボトルを拾うとそれを見た。

 

「やっぱり、ボトルだ……貴方もあの研究所の人間?」

「あの……?君は、まさか……!?」

 

ボトルを知っている素振りを見せるISに思い当たる節があった葛城は驚きの表情を見せる。ISは拳を握ると、葛城へ迫った。

 

「貴方も研究所の人間と言うなら、貴方は殺す!」

 

一瞬で葛城に近づいたISは拳を振り下ろす。葛城がミンチになるその瞬間である。

 

「オォラァァァァ!!」

 

グリスコートを纏って、瞬時加速+装甲赤熱化でキックをした一海だった。キックは命中し、ジュウと音を立てながら吹っ飛ばされた。

 

「大丈夫っすか、葛城さん!?」

「僕は無事だ。それより一海くん、あのISは危険だ。あの怪力は並のISでは通用しない。気をつけたまえ!」

 

一海は「ハイ!」と答えると、シールドブレイカーの3連ビームガンで牽制しながらISにじりじりと接近する。ISはお構い無しに急接近すると、拳を放った。

 

「ハァッ!」

「グッ……!あめぇぜ、ゴラ」

 

しかし、一海はISが殴ってくる事を狙っており、放たれた拳はギガンティックナックルで受け止められていた。しかし、衝撃までは完全に受け止められずにいた。

 

「何でこんな事するんだよ。ISに身内でも殺されたか?」

「IS操縦者は私を襲う敵だ。だから殺すだけ」

「勘違いも程々にしてくれ……よっ!」

 

一海は拳を掴んだままジャンプすると、ISの真上で静止し、瞬時加速を行った。ISは突然自身にかかった重力でふらついてしまう。

 

「ッーーー、知った事か。私の敵は、私が作る!そして殺す!」

 

ISは一海を地面に叩きつけてしまう。背中からの衝撃で一海は口から空気を吐き出せるだけ吐き出してしまう。

 

「カハッ!?……グッ!」

「死ね」

 

自分の顔面目掛けて振り下ろされる拳。一海はシールドブレイカーを変形させると、パイルバンカーを展開。ISに放った。

 

「なッ、ガアッ!?」

 

直撃したISは吹っ飛ばされて壁に衝突した。

 

「や、やりましたわ!」

「バッ、セシリア、それフラグ!」

 

セシリアの歓喜の声にチョップでツッコミを入れる鈴。一海は瓦礫の山に埋もれているであろうISの元へ向かう。

 

「気絶したのか?なら好都合だな」

 

一海の足が落ちていた瓦礫に当たって音を立てる。その瞬間、瓦礫の山が吹っ飛んだ。

 

「なッ!!?」

 

埋もれていたISは未だ尚健在で、一海に近づいたISは一海の腹を殴った。

 

「ガホッ……!?」

 

くの字に曲がる一海。ISは一海の背中に思いっきり拳を叩きつけた。

 

「ガハッ!」

 

地面に倒れる一海。グリスコートのシールドエネルギーは大半まで削れており、装甲の1部にはヒビが入っていた。

 

「敵は、殺す。兵器である私はそれだけが幸せ。だから、お前を、殺す!」

 

拳や足での踏みつけが一海を襲う。咄嗟に仰向けになった一海は腕で防御をするが、装甲はヒビが悪化し、シールドエネルギーも微量なものへと変化していく。

 

「グッ、ガッ……!」

 

スクラッシュ計画の影響で多少頑丈な体をしている一海だが、ダメージがない訳では無い。体は痛みで悲鳴をあげていた。

 

「死ね、IS適合者!!」

 

ISの拳が振り下ろされる。もうダメかと一海が目を瞑った瞬間である。

 

「カシラァァァァ!!」

 

オウルハードスマッシュとなった黄羽がISに突進した。突然の襲撃をISは後ろに避けるが、その瞬間にIS目掛けてキャッスルハードスマッシュがシールドを展開してタックルをした。

 

「ぐっ……ISじゃ、無い……!?」

 

困惑するISにスタッグは飛び蹴りをすると、2つの刃で切りつける。

 

「何でこんな事すんだよ?」

「私は……私は兵器!兵器は敵を倒す事でしか幸せを手に入れれない!だからだ!」

 

それを聞いた三羽ガラスは3人の顔を見あった。すると、赤羽と黄羽が青羽にISを指さして「お前が行け」みたいな素振りをする。

 

「それって……悲しくねぇか?」

「何故だ!?」

 

頭を掻きながら話し始めた青羽にISが強く反応する。青羽が隣を見てみると、赤羽と黄羽は既におらず、一海の元へと行っていた。

 

「俺は……もっと人間らしい事で幸せ掴んだ方がすげぇいいと思う。自分は兵器とかそんな事言うなよ。もっと、こう……人間らしく幸せになろうぜ!」

「人間、らしく……」

 

動きを止めるIS。青羽はISの前に立つと、人間の姿に戻った。

 

「ほら、早くIS解けよ。物騒すぎるから話も出来ねぇ」

「……うん」

 

すると、ISの体からーーー煙が発された。

 

「え……!?」

 

ISが起こしている光景に驚く葛城。煙が晴れると、そこには小さな少女がいた。

 

「本当に、本当に教えてくれる?人間の幸せ」

「まぁ、男に二言は無いとカシラは言うからな。約束するぜ」

 

青羽は少女の頭を撫でると、少女の手を見る。

 

そこには、1本のボトルがあった。

 

「ボ、ボトル!?」

 

青羽が少女からボトルを取ると、それを見る。紫に銀のボトルは何処からどう見ても三羽ガラスがハードスマッシュに変身する為のボトルだった。

 

「あ、アンタ、さっきの姿って……」

「私は、ISハードスマッシュ。検体番号0108番号」

 

赤羽や黄羽、葛城や一海も青羽の元へと来る。青羽の持つボトルを見た葛城は考える様な仕草をする。

 

「ボトル、検体番号……まさか、人体実験か?となると、この子は……」

 

葛城はハッとしたように少女を見ると、汗を一筋流しながら呟いた。

 

「東京基地の、被験者……!?」

 

***

 

「東京基地が壊滅した?」

 

難波重工にて、重三郎はとある報告を聞いていた。報告してきたのは内海である。

 

「はい。例のボトルの適応者が発見した際に被験者が暴走を起こして壊滅させたかと」

 

重三郎は何も言わずにたい焼きをほおばる。ゆっくり咀嚼しゴクンと飲み込むと、口を開く。

 

「ブロス部隊とスタークを向かわせろ。『アレ』を世界に晒す訳にはいかない」

「分かりました」

 

内海は一礼すると、足速に部屋を立ち去った。

 

「IS学園の小童共にこれ以上好き勝手される訳にはいかないな」

 

重三郎はそう呟くと、電話の受話器を掴んで番号を打つ。コール音が2、3度鳴ると、ガチャッと音が鳴った。

 

『如何しましたか、難波会長』

「奴は完成したか?」

 

若い男の声で要件を聞かれた重三郎は何かについての状態を聞いた。

 

『えぇ、順調でっせ。彼が既に至ってくれたおかげで、完成は間もないかと』

 

男の返答に笑う重三郎。ニヤニヤとした顔でたい焼きを食べる。

 

「引き続き、『仮面ライダー』の育成を頼んだよ」

 

たい焼きを飲み込むと、若い男の名を呟く。

 

「郷原光臣」




前書きには狼牙龍さんの「戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士」の主人公、宝条将也を出させていただきました。シンフォギアもエグゼイドも知ってる自分は楽しく読ませて頂いております。

そして、ゴールドスマッシュは月とスッポンさんから、ISハードスマッシュは影尾カヨさんから頂きました。ありがとうございます!
ISハードスマッシュとその少女はこれからも登場の予定です。

そして……ビルドが終わってしまいました。新世界が完成し、誰も桐生戦兎の事を知らない世界……ですが、彼には唯一無二の相棒、万丈龍我がいます。何より、彼らの勇姿を見届けた僕達がいます。
桐生戦兎が言い続ける「ラブ&ピース」が永遠にこの世界にある事を願います。

では、次回もお楽しみに!

次回、第29話 兵器達のオリジン
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