葛城「と!それを影から支える仮面ライダービルドの葛城巧は超絶ブラック企業である難波重工との苛烈な戦いを繰り広げていた!」
一海「ウェ!?葛城さん!?何でアンタがあらすじを!?」
葛城「何せったって今回からコラボ(?)!しかも……僕が主役だからね!葛城ファンの皆、見てるー?」
一海「ウソーン!?俺は!?俺はどうなっちまうんだ!?」
葛城「頑張って主人公として活躍できると良いね!」
一海「安心できるかぁぁぁぁぁい!!」
葛城「てなわけで、天才が天才による天才の為のコラボ第1回、第35話、スタート!」
巡り会うラビット達
『え、パラレルボトルの解析っすか?』
天才物理化学者であると同時に仮面ライダービルドとして戦う葛城巧は現在バイクでIS学園へと向かっていた。
「あぁ、龍我くんとの1件で棚ぼた感覚で手に入れちゃったパラレルボトルを解析すれば、何か役に立つんじゃないかなって」
平行世界からやってきた万城龍我との1件で手に入れた平行世界を行き来できる能力を持つパラレルボトルを葛城は解析する為にIS学園へと向かっていた。
『……ねぇ、葛城さん。今思い出したんすけど、龍我って1度平行世界に行ったみたいな事言ってましたよね?』
「言って……たね。うん 」
葛城は龍我とのやり取りを思い出しながら肯定する。そもそも馬鹿な龍我との会話が流暢(?)に進んだのは龍我が平行世界を知っていたからだ。
『て事は、龍我が行った事のある世界の奴と会えるかもしれないって事ですかね?』
「うーん、それは確率の問題だね。運が良ければってやつさ」
『ですよねー』と一海は残念そうにする。余程会いたかったのだろう。
「もしかしたら、会えるかもしれないね。始まりはいつも突然と言うし」
『最高潮なジャンプしそう』
何の変哲もない会話。その最中に
タァン!
葛城の真横に弾丸が着弾した。葛城はすかさず急停止する。
『葛城さん!?』
「大丈夫だ。現在進行形で襲撃を受けているだけさ」
葛城の目の前には鷲尾兄弟が1台のジープにもたれかかっていた。葛城はバイク『マシンビルダー』をスマホに変形させると、それをしまう。
「遅かったですね。待ちくたびれましたよ」
「モヤシ科学者如きが俺達を待たせてんじゃねぇぞ」
「君達みたいな難波のワンコに言われたくはないね」
葛城と鷲尾兄弟は互いに変身アイテムを取り出すとすぐに変身を行う。
『ギアエンジン!ファンキー!』
『ギアリモコン!ファンキー!』
『ラビット!タンク!ベストマッチ!』
葛城はランナーを展開し、鷲尾兄弟は煙を纏った。
「変身!」
「「潤動!」」
『ラビットタンク!イェーイ!』
『Engine running gear』
『Remote control gear』
両者は変身を終えると、ビルドはドリルクラッシャーを、エンジンはスチームブレードを、リモコンはネビュラスチームガンを構えると、同時に駆け出す。
「ハッ!」
「フッ!」
エンジンのブレードをドリルクラッシャーで受け流してからエンジンを攻撃するが、それをバックステップで避けられる。
「余所見をしてる暇はありますか?」
「余所見だなんて失礼だね!」
リモコンが弾丸を放つが、ビルドはそれをドリルクラッシャーで弾きながら避ける。
「何が目的だ!」
「そんなの、お前の持ってるパラレルボトルに決まってんだろ!」
エンジンの返答に驚くビルド。難波がパラレルボトルの存在を知っていたからだ。
「パラレルボトルを使って何をするつもりだ!」
「それを貴方が知る必要は……無いッ!」
リモコンが歯車を放ちながら返答を拒絶する。ビルドはラビットの跳躍で飛び越えるが、エンジンが空中でビルドを蹴り飛ばす。
「ぐあっ!」
吹っ飛ばされてしまうビルド。エンジンとリモコンはビルドに迫ろうとしていた。
「さぁ、さっさとパラレルボトルを差し出してもらおうか」
「そんな事……させない!」
ビルドは新たなボトルを取り出した。白と青のボトルを振ると、ドライバーにさす。
『ウルフ!スマホ!ベストマッチ!』
ビルドはレバーを回すと、2つのハーフボディが装着させる。銀の狼のようなボディと腕に装着されている大きな画面『ビルドパッドシールド』が特徴的な青いボディをしていた。
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『繋がる一匹狼!スマホウルフ!イェーイ!』
スマホウルフフォームへと姿を変えたビルドは2人のブロスに迫る。
「姿を変えた所で!」
「ハァッ!」
エンジンがブレードで攻撃するが、右腕の狼の爪のような武器『ウルフェイタルクロー』でその攻撃を受け止めると、キックで退けた。
「そこッ!」
リモコンが背後から銃弾を放つがすぐさま振り向いてシールドで防御をした。
「コレで!」
ビルドはシールドから複数のアプリを放った。アプリはリモコンとエンジンに迫り、ぶつかってくる。
「クッ、小細工程度に!」
「邪魔だ!」
2人のブロスはアプリを弾くと、ビルドに迫る。ビルドは即座にレバーを回転させた。
『Ready、Go!』
すると、3人を囲むようにアプリが円を描いて回転する。
『ボルテックフィニッシュ!イェーイ!』
音声と共にアプリの中から複数の狼がリモコンとエンジンに飛びかかるとアプリを蹴って再び襲いかかった。
「クッ、この!グアアッ!」
「こんな小細工に……!ガハアッ!」
狼達の猛攻に耐えきれなかったリモコンとエンジンは吹っ飛ばされてしまい、ボトルを幾つか落とした。
「ふぅ、奪うどころか奪われてしまったけど、どうするんだい?」
ボトルを拾ったビルドはリモコンとエンジンに近づく。ビルドに背を向けるように倒れていたリモコンはコブラフルボトルをネビュラスチームガンに装填した。
『ロストマッチ!』
リモコンはネビュラスチームガンをビルドに向けると、スタークが呼び出すコブラを放った。
「ッ!?グアッ!」
突然の奇襲に反応できなかったビルドはコブラの突進を直撃してしまう。コブラはリモコンの元へと戻っていった。
「さて、目的は達成しましたね」
「一体、何を……ッ!?」
コブラが口に咥えていた何かをリモコンに渡す。それは、パラレルボトルだった。
「ただ奇襲をしたなんて思ったら大間違いですよ。我々ブロスを舐めないでほしい」
役目を終えたコブラが消滅をすると、リモコンはその場から下がろうとする。
「ッ、行かせるか!」
「お前はここで倒されときな!」
逃走を食い止めようとするビルド。しかし、エンジンがビルドを掴むと、至近距離で回転する歯車をぶつけた。
「ぐああああああッ!!」
火花を散らしながら吹っ飛ばされるビルド。その際にボトルの何本かを落としてしまう。
「これでプラマイゼロだな」
エンジンはビルドが落としたボトルを拾うとリモコンの側へと駆け寄る。そしてリモコンがネビュラスチームガンから煙をまいた。
「あぁ、一応の警告ですが、IS学園にも警戒をした方が良いですよ?」
リモコンは煙の中で忠告をすると、その姿を消して行った。
「パラレルボトルが……!でも、それ所じゃない。今はIS学園に向かわなくちゃ……!」
『タカ!ガトリング!ベストマッチ!』
ビルドはタカとガトリングのボトルを取り出すと、ドライバーにはめてレバーを回した。
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『天空の暴れん坊!ホークガトリング!イェイ!』
ビルドはIS学園へと向かう為に空へと飛んで行った。
***
「カシラ、どうしたんすか急に!」
「そうだよ、何で外に向かうんだよ」
勝と修也が俺を後ろから呼ぶが返事をしている暇は無い。先程、葛城さんが何者かに襲撃を受けてパラレルボトルを奪われた。多分……と言うか、確実に難波だ。
「敵がいるかもしれねぇんだ!」
「「「うそーん!?」」」
俺の短文な説明を聞いて驚く三羽ガラスを後ろに俺は駆けていく。すると、スマホから着信音が鳴ったので見てみた。
「これは……スマッシュ反応か!」
マップに映し出されたポイントには『SMASH』と書かれており、そこにいるのは間違いなかった。
「テメェら、先行くぞ!」
「あ、待ってよカシラー!」
俺を呼ぶ聖吉を傍目に俺はスマッシュにいる所へと向かう。
『スクラッシュドライバー!』
俺はドライバーを腰に巻くと、ロボットゼリーを取り出してドライバーにセットした。
『ロボットゼリー!』
「心火を燃やして………変身!」
俺は即座にレンチを下ろすと俺を囲うようにビーカー型の装置が展開され、黒い液体が溜まっていく。
『潰れる!流れる!溢れ出る!』
ビーカーは捻れるように縮むと、アンダースーツを形成する。そして頭から黒いゼリーが放出され、頭、肩、胴体の装甲を作り出した。
『ロボット・イン・グリス!ブラァ!』
俺はスマッシュのいる所まで走り続ける。すると、そこにいたのは成分を抜き取られて消滅したスマッシュと、男女だった。
となると、消えたスマッシュは葛城さんのパラレルボトルを奪った張本人で、男女はそれを倒して証拠隠滅を狙ったのだろう。難波らしいずる賢いやり方だ。
「ドォラァアアアア!!」
俺は男の方に殴りかかろうとする。女の方を殴るなんて男としてアレだし、みーたんに顔向けできねぇからな!
「させません!」
しかし、女の方が俺にナックルで俺の拳と相殺させた。しょうがなく後ろへと下がる。
「ちっ、防がれたか」
「おいおい、いきなり何すんだよ」
「は?お前があのスマッシュを使って葛城さんのパラレルボトル奪わせたんだろうが!」
「パラレルボトルだと!?」
コイツとぼけているのか?だったらボコって洗いざらい話してもらう必要がありそうだ。
「ちょっと待て!話をだな!」
「パラレルボトルを返しやがれ!!」
「マスター、ここは私が」
すると、女の方が俺の前に立った。クソ、厄介だな。女は殴りたくねぇし、パラレルボトルを持ってるのは野郎の方だろうし。
「お待たせしましたね。いざ、尋常に」
「ハッ、勝負ってかぁ!」
女が剣を持って迫る。ここで真っ向から迎え撃つ……事が出来ない。あー、相手がISじゃない生身の女ってのが厄介すぎる!
「ッ!」
俺は剣での攻撃を受け流すと、ツインブレイカーをビームモードで呼び出した。
『ツインブレイカー!』
「ッラァ!」
「クッ!」
俺はツインブレイカーで足元を撃つと、女は後ろへと引いた。その間にローズフルボトルをツインブレイカーに装填させる。
『シングル!シングルフィニッシュ!』
銃口からバラのつるが伸びて女の剣に巻き付いた。
「武器があると困るからな。没収させてもらうぜ!」
「クッ、ならば!」
女はあろう事か剣を投げ飛ばしてきた。
「お前は龍我かッ!」
「?リューガ……?何処かで聞いた事が……」
俺が龍我の名前を出した瞬間、女の動きが少し止まる。俺はその間にフェニックスをツインブレイカーに装填した。
『シングル!シングルフィニッシュ!』
「燃えちまいなぁ!」
灼熱の炎が鳥の形となって女に突っ込んでいく。
「しょうがないです。名前の事は後にしましょう。そして……その程度の炎で私を焼き尽くせると思ったら大間違いです」
女がそう言いながら取り出したのは見たこともないボトルだった。女はボトルをドライバーに装填させると、ドライバーについているナックルで押し込む。
『Supureddo』
カタコトの音声がなると、女はドライバーからナックルを抜いて火の鳥目がけて殴る。すると、大量の水が放たれて火の鳥は簡単に消滅した。
「ウソだろ……!?」
「どうしました?私はここからですよ」
女は剣を再び構えて俺に接近してくる。俺はそれを受け止めるが、簡単に弾かれて斬撃を食らってしまう。
「ハアッ!」
「グアアアッ!」
地面を転がる俺。畜生、相手が女でさえなければ……!
「そろそろトドメとさせていただきますよ」
「クソッ……腹括ってやるっきゃねぇか!」
『シングル!ツイン!』
女のナックルと俺のツインブレイカーにエネルギーがチャージさせていく。互いに構えると、一気に接近し、それを放った。
『EXA break!』
『ツインブレイク!』
互いの拳が距離を縮めついに衝突ーー
「ダメだ、やっぱり出来ねぇ!」
ーーする前にやはり女を殴る事の出来ない俺はツインブレイカーを下げてしまい、女の一撃を受けてしまった。
「ぐわああああッ!!?」
マトモに受けてしまった俺は地面を文字通り滑って吹っ飛ばされてしまう。
「ぐ、ガハァ……!」
「何故貴方は躊躇を……?」
疑問に思う女は俺に迫ってきた。このまま何をされるか分からないが、負けたのは確実だった。
「そこまでだ!」
すると、聞きなれた声が上から聞こえてきた。俺と女は声の主の方を向く。そこにはオレンジとガンメタのビルドが三羽ガラスと野郎の間に立っていた。
「今度は何だ?」
「僕は仮面ライダービルド。『創る』、『形成する』って意味のビルドだ……以後、お見知り置きを……
この時こそ、天災と天才の2人が出会った瞬間だった。
てなわけで、今回からミストラル0さんの作品『IS―兎協奏曲―』とのコラボです!つい前までICとコラボしたのに図々しいかもしれませんが、よろしくお願いします!
次回は天才と天災によるタイマン勝負です。お楽しみに!
次回、第36話 ジーニアス達の激闘