INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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葛城「仮面ライダービルドとして戦う葛城巧は謎の敵、アンノウンと戦う事になる。攻防一体の中、埒が明かないと判断した僕はハザードトリガーを使用するが、遂に暴走していまう」

??「……なぁ、いつになったら名前出てくるんだ?」

一海「今回のラストに出すって言ってたな」

??「おー、良かった。アンノウン呼びされたらアギトのアンノウンの方と勘違いされちまうからな」

葛城「アギトのアンノウン?何だいそれは?」

??「あー、これ以上グダグダ話すのもまずいな。と言うか、暴走してんだろ?早く止めねぇと、まずいことになるぞ」

一海「まずいことって……暴走以外にあるのかよ?」

??「それを第37話で解説するぞ!」


ハザードを食い止めろ!

『マックス!ハザードオン!』

 

意識を手放した葛城さんがトリガーのボタンを再び押してレバーを回し出す。

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Ready、Go!』

 

すると、黒いモヤのようなオーラが葛城さんを纏われる。

 

『オーバーフロー!ヤベーイ!』

 

俺は1度これを見た事がある。ハザードフォームは暴走のリスクがあり、1度暴走をすると目に付いた対象を殺すまで止まらないマシーンとなってしまうのだ。

 

「な、なんかヤベェ事になってねぇか!?」

「どうすんだよカシラ!」

 

勝はパニクり、修也は俺に問いかけてきた。

 

「落ち着けテメェら!俺が葛城さんを止める!お前らは待機しとけ!」

「「「りょ、了解!」」」

 

俺はすぐに立ち上がると、葛城さん目掛けて走る。俺はアンノウンと戦っていた葛城さんの頬を殴った。

 

「オォリャァァァァァ!!」

 

葛城さんーーと言うよりハザードフォームは目に付いた対象もしくは攻撃してきた相手を狙ってくる。これにより対象は俺に移った。

 

「グリス!?」

「勘違いするなよ!俺は葛城さんを止める為に割って入っただけだからな!」

 

アンノウンに一言言った後、俺はツインブレイカーで攻撃をする。しかし葛城さんはそれを無視して俺の顔面を殴った。

 

「がっ!」

 

頭が大きく揺れて地面に転がる。衝撃の大きさ故に頭が多少混乱する。しかし、葛城さんはそんなのを気にせずに迫ってきた。

 

「させません!」

 

そこに女が砲弾を放って葛城さんを妨害する。アイツらもハザードフォームのヤバさを知っているのか止めるのに必死だ。

 

「シュテル!そのモヤを纏った攻撃には当たるな!溶かされるぞ」

「なるほど・・・・では前衛はお任せします」

 

攻撃の対象が女ーーシュテル?に移るが、アンノウンがフォローに入る事で今度はアンノウンに移った。その間に俺は立ち上がる。

 

「呆けてねぇでお前らも手伝え!」

「えっ?」

 

アンノウンの言葉に聖吉が素っ頓狂な声を出す。敵であるアンノウンがこちらに協力を仰いできたからだ。

 

「何で難波の手先の言う事をーー」

「だ・か・ら!俺はそんな連中知らねぇっての!どいつもこいつも人の話聞きやしねぇ」

 

修也が反論をすると、アンノウンはイライラした様子でシャウトする。……もしかして。と察してしまった俺は三羽ガラスにアイコンタクトを送ると、円陣を組む。

 

「な、なぁ……これって、もしかして……やっちまった?」

「あ、あいつの言葉を信じるなら、ですが」

「それよりも今は葛城さんを正気に戻す方が先決だな」

 

勝が焦った様子で呟くと、修也が俺の方を向きながら続いて呟く。俺は混乱している3人を纏めるために最優先すべき行動を出した。

 

「さっさとしろ!取り返しのつかない状態になっても知らんぞ!」

「おい!それはどういう事だ!」

 

アンノウンの言葉に俺は即座に反応する。多分だが、アンノウンは今の葛城さんの状況を理解している。

 

「説明してやるから俺と代われ、三羽ガラス!但し、接近戦はするなよ」

「「お、おう!」」

「わかった!」

 

三羽ガラスが俺以外の指揮に基づいて動かれるのは癪だが、状況が状況だ。俺はアンノウンの元へと向かう。

 

「まず、あのハザードトリガーってのは時間経過と共に一時的にではあるがハザードレベルを徐々に引き上げていく特性がある」

「ハザードレベルを?」

 

成程、だから東京基地の時にスタークやブロスを圧倒できたのか。

 

「ああ、そんでもってハザードレベルの数値は高くなればなる程に力を増すが、当然デメリットも存在する」

「デメリットだと?」

 

ハザードトリガーのデメリットは暴走だけと聞いたが、まさか他にもあったとは。……葛城さんなら秘密にしそうだが。

 

「まずはレベル1.0以下、スマッシュ化したら例え成分を抜いたとしても消滅する。

レベル1.1以上2.0未満、スマッシュ化する。このレベルなら成分を抜きゃ助かる。

レベル2.0以上、スマッシュ化せず人間の姿保てる。ライダー予備軍だな。

レベル3.0、ビルドドライバー使用可。

そんで少し飛ばしてレベル6.0、人間の限界。これを超えたら人間辞めてる。

レベル7.0、普通に変身出来る許容値。

そして、これ以上は人体の方が持たん。下手をすれば変身しただけで消滅しかねない」

「でも!それなら葛城さんはまだ5.0にもなってないし大丈夫なはずじゃ」

 

葛城さん曰く、葛城さんは俺よりもハザードレベルが低いらしい。ハザードトリガーを使っても人間止めるレベルまで上がることは無いだろう。

 

「但し、例外もある」

「えっ?」

 

アンノウンの突然の説明に反射的に言葉が出る。

 

「ハザードトリガー等の外的要因で急激にハザードレベルを上昇させた場合、上昇値にもよるが、肉体がハザードレベルに耐えられず消滅しかねない。こいつに搭載したハザードレベルスカウターによるとビルドの現在のハザードレベルは5.4、上昇値は1.1ってとこか。ハザードトリガーによる一時的な上昇とはいえかなり上昇してる。上昇値が2.0を超えたら危険域だと思え」

 

外的要因……今回で言うハザードトリガーを指しているんだろう。そのせいで葛城さんは命の危機に瀕しているという事か。

 

「な、なら早く止めないと!」

「ちょっ!?」

 

今回ばかりはただ事じゃ済まない。俺はアンノウンの静止を振り切って葛城さんに迫ると攻撃をするが、ビクともせずに返り討ちにされた。その攻撃の際にボトルを2本落としてしまう。

 

「アホか!今のお前のハザードレベルじゃ5.0超えたビルドに通用する訳ねぇだろ!」

「だったらどうしろってんだよ!」

 

アンノウンと俺が言い争いをしている内に葛城さんは俺が落としたボトルを拾い上げた。

 

「あっ!」

「やばっ!」

『フェニックス!ロボット!スーパーベストマッチ!ドンテンカン!ドンテンカン!ドンテンカン!ドンテンカン!』

 

葛城さんはベルトにささっているボトルを取ると、先程拾ったボトルを装填する。

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Are you ready?』

 

そのまま無言でレバーを回し、ボディを生成するプレートを出現させ形態を変化させた。

 

『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』

 

葛城さんが変身したのは俺も1度変身したことのあるフェニックスロボのハザードフォームだった。

 

「また新しいベストマッチかよ」

「気を付けろ!フェニックスは炎を操り、ロボットはパワーと防御に優れてる!」

「うわぁ・・・・一対多にはベストマッチなフォームじゃねぇか」

 

葛城さんは俺達を見ると、黒いモヤの混じった炎弾を放ってくる。

 

「これで遠距離も安心出来なくなった訳だ」

 

三羽ガラスが近づこうとすれば火炎放射の容量で火を放って接近を阻む。例え接近できても打撃による攻撃が待っているだろう。

 

『マックス!ハザードオン!』

 

さらに、葛城さんは暴走状態でお馴染みのオーバーフロー状態になる。

 

『オーバーフロー!ヤベーイ!』

「ハザードレベル5.9、本気で余裕ねぇぞ、これ」

 

アンノウンが焦り出す。あと少し時間が経てば葛城さんの死が確定してしまうという事だ。

 

「グリス!一瞬でいい、隙を作れ!」

「何か手があんのか!?」

「一か八かだがな」

『BlendTonfa Activate』

 

餅は餅屋だ。アンノウンの案に乗るしか俺は出来ない。

 

「行くぞ!お前らぁ!」

「「「おう!」」」

 

聖吉が両腕の球体を放って錯乱させると、修也のブレードが葛城さんを捉える。葛城さんは修也をターゲットにするが、シュテル(?)がフォローをしてくれた。無論葛城さんはシュテル(?)を狙うが、その前に勝がぶん殴る。

 

「うおらぁぁぁぁぁ!!」

 

俺は少しよろける葛城さんに迫ると、思いっきり踏み込んでツインブレイカーを叩き込んだ。

 

「今だ!」

「……少し我慢しろよ!」

『BlendTonfa FullDrive』

 

俺の合図に合わせ、アンノウンはブレードトンファーのスロットにガジェットキーを差し込む。さらに銃を左手に構えて跳躍。上からエネルギー弾を乱れ射ち、防御態勢になった葛城さんの懐に潜り込みラッシュを放つ。

 

「おらおらおらおらっ!!」

 

拳打、膝打ち、踵落とし等を含めたラッシュを浴びる。それは豪快さと共にある種の美しさもあった。葛城さんを浮かせると回し蹴りで大きく弾き飛ばす。

 

「コード麒麟!」

 

すると、アンノウンはブレードトンファーのブレードを展開。

 

「でぃぃぃやっ!!」

 

一気に葛城さんへと近付きアッパースイングの一撃を叩き込む。命中した葛城さんは地面に倒れ伏すと変身が解けた。

 

「………やった、のか?」

「生体反応を確認。気を失っただけのようです」

 

俺が不安げに近づくと、シュテル(?)が葛城さんの脈を確認して無事である事を確認した。

 

「変身解除ギリギリのダメージを狙ったが、上手くいったか」

 

すると、アンノウンとシュテル(?)が変身を解く。多分だが戦う意思がないんだろう。これ以上戦う意思を見せても恩に仇って奴だろう。俺達も変身を解いた。

 

「さてと、そこの兄さんも休ませんといかんし、お互いに情報交換もしたいんでどこか落ち着ける場所まで案内してもらえないか?」

 

俺達は顔を見合うと、大人しく頷く事にした。

 

***

 

「会長、パラレルボトルの回収。ダーゲットSがこちらの世界に来ました」

 

一方、難波重工では内海が重三郎に報告をしていた。それを聞いた重三郎は嬉しそうにたい焼きを食べる。

 

「では、例の計画を行え。絶対に失敗するなよ」

「かしこまりました」

 

パラレルボトルの奪取。

異世界から来た住人、天野雪兎がこちらの世界に来る様にする為の誘導。

ビルド達と雪兎の戦闘のデータ入手。

 

全ては難波重工の計画通りだった。

 

『やけに上機嫌だな、内海』

 

廊下を歩く内海にスタークが話しかける。

 

「まぁ、科学者の一員として未知のデータは嬉しいので」

『流石は難波重工の科学者のNo.2だ!……おっと、今は葛城がいないからNo.1か』

 

それを聞いた内海はスタークを睨む。

 

『おぉ、怖いねぇ……じゃあ、俺は用があるから行かせてもらうぜ。Ciao!』

 

スタークは面白半分に怖がりながら立ち去っていく。内海はスタークの後ろ姿を見送るとニヤリと怪しく笑った。

 

『まぁ、俺も今から面白い事をするために準備するんだがな』

 

スタークも内海同様仮面の下でニヤリと笑っていた。

 

影が蠢く中、天才達はどうなるのかーー




ハザードの暴走は雪兎に止めていただきました。カズミンの影が薄くい……

次回、遂に天才同士の対話です。確実に誰かの胃がマッハになるでしょう。

次回 第38話 コンタクトする主役達
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