INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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葛城「仮面ライダービルドとして戦う葛城巧は仮面ライダーグリスこと猿渡一海と共に難波重工と激闘を繰り広げていた」

雪兎「そんな中、異世界から来た天野雪兎と邂逅、難波からパラレルボトルの奪還を狙う」

一海「なぁ、気になってたんだけど、雪兎が難波のデータを手に入れたんだよな?て事は、出処があるって事だから……お前、どうやって手に入れたんだ?」

雪兎「さぁな、それは言わぬが花ってやつだぜ」

一海「うわっ、思いっきりスルーされた!?」

葛城「まぁ、雪兎くんのおかげで助かったんだし、今回は許そうよ、ね?」

一海「ま、まぁ、葛城さんがそう言うなら」

雪兎「と言う訳で、難波とのボトルを賭けた戦いが始まる第42話をどうぞ!」


開幕、ボトル奪還戦

翌朝、俺は東京基地の時の様に外で準備運動をしていた。

 

「お、一海か」

「雪兎」

 

すると、雪兎が既に外にいた。傍にはシュテルはいない。

 

「ついに作戦が始まるな。機体の確認はしておいたか」

「おう。スラスターの調子も全部しておいたぜ」

 

雪兎がGC・ヴォルフの調子について聞いてきたので万全である事を伝える。この前使った共鳴型瞬時加速が雪兎に知られて「スラスターに負荷がかかる!」と怒られたが、その後1度だけなら耐えられるようにしてくれた。

 

「……なぁ、雪兎」

「ん、どうした?」

 

俺は雪兎に前々から気になっていた事を聞いてみる。

 

「お前ってシャルロットの事が好きなのか?」

「おう」

「そっかって即答!?」

 

俺の疑問にコンマ単位で返答する雪兎にビックリしてしまう。気持ちは分かるが即答にはビックリである。

 

「逆に聞くが悩む必要ってあるか?」

「あー、確かにそうだな」

 

雪兎の言葉につい頷いてしまう。正論だし、反論する必要はないからな。

 

「そーゆーお前だって、楯無さんのこと好きだろ」

「え、なんで確定事項!?」

 

雪兎の言葉に即ツッコミをいれる。それを見た雪兎はニヤニヤしながら俺を見た。

 

「だってみーたん?よりも楯無さんの方が反応がアレだし」

「いや、そうかもしれねぇけど!聞くなよ恥ずかしい!」

「それさっきの質問思い出しながら聞けるのか?」

 

すまんな雪兎。アレはアレ。ソレはソレなんだ。逆に恥ずかしがらずに答えるお前がおかしいんだよ。

 

「で、実際どうなんだよ」

「そ、そりゃあ好きだけどよ……何か問題でもあったか?」

 

俺の返答を聞いた雪兎は少し考え出す。本当に何か問題があるのではと少し不安になっていると、雪兎の表情が笑顔になる。

 

「いや、『問題』は無いな。お守りを渡しといて正解だったと思っただけだ」

「え、あのボトル恋愛祈願のお守りなのか!?」

「うーん、どちらかと言うと縁結び?」

 

ボトルお守りの効果があっただなんて……雪兎がオカルトってのもにわかに信じ難いがな。

すると、雪兎の顔が再びニヤッてなるのを見た俺は背筋を凍らせる。

 

「で、何処が好きなんだ?」

「全部って言っちゃダメか?」

「逆に言わなかったら許さなかった」

 

俺と雪兎でタッチをする。多分、コイツ恋愛に関しては俺と同じタイプだ。愛情の矛先が定まると絶対に揺れないヤツである。

 

「一応言っとくが……一海、絶対にその気持ちを忘れるなよ。それがきっとお前の 原点(オリジン)だ」

「原点……おう、分かった。なんでそんな事を言ったのかは分かんねぇが」

 

雪兎が俺の方に拳を向ける。俺は雪兎の拳に自分の拳を合わせた。

 

「取り戻そうぜ、パラレルボトル」

「おう」

 

朝日が俺と雪兎を照らす。二つの世界による戦いはすぐ近くまで迫っていた。

 

***

 

「フーン、フーンフフーン、フーンフーン、フーンフフフーン」

 

難波エネルギー研究所の入口近くの空間にて、石動惣一はコーヒーを飲みながら寛いでいた。

 

「天野雪兎がこの世界に来て数日……ずっとここに居るのは流石に退屈するなぁ」

 

ラフなスーツに帽子、小さな丸メガネをかけている惣一は革製の椅子に座りながら退屈そうに外を見ていた。

 

「もうそろそろ来てほしい所だなぁ。なんせったって今日は『アレ』が動く日だからな」

 

難波がパラレルボトルと莫大なエネルギー、そして雪兎がこの世界に来た際に特定した座標を使って計画が行われる。スタークはそれが何も起こらずに計画が行われるのが心底つまらなかった。

 

「おかげでコーヒーの出来も悪くなっちまった」

 

惣一は残念そうにコーヒーを飲む。惣一は普通そうに飲むが、他の一般人が飲めば悶絶する程もマズさである。

惣一がコーヒーを飲むのを止めてソーサーに置いたその直後である。

 

ドオォンッ!

 

研究所に大きな爆音と揺れが響き渡った。それと同時にコーヒーカップが揺れて倒れてしまい、中に入っていたコーヒーが零れる。

 

「なんだ、遂に『アイツ』が暴れたか?」

 

惣一の言う『アイツ』は雪兎や一海、葛城の事ではない。クロコダイル部隊のリーダーの事である。

 

「スターク!」

 

すると、クロムが部屋にやって来た。それに気づいた惣一はクロムの方を向く。

 

「そんなに焦って、どうかしたのか?」

「奴らが……IS学園の連中が壁を壊して研究所内に侵入してきたぞ!」

「……は?」

 

それを聞いた惣一は意外そうに目を見開く。それに対してクロムはご立腹の様子である。

 

「何をしている!早く対応に迎え!」

「……あぁ、そうだな。お前は先に行ってくれ」

 

「早くしろよ!」とクロムは声を荒らげると早足に立ち去っていく。それを見送った惣一は真剣な表情になる。

 

「葛城がそんな事を考える訳がない……なら、あの天災が考えたのか。だとしたら辻褄が合うな」

 

惣一は手で目元を覆い隠す。その体は震えていた。

 

「フッ、フフッ、フハハハハハハ!!」

 

ーー怒りではなく、喜びで。

 

「面白い!流石だ!これだから人間は面白い!もっと俺を楽しませてくれよ、 兎の皮を被った災害(ラビット・ディザスター)!!」

 

惣一はトランスチームガンを取り出すと、コブラボトルを装填する。

 

『コブラ!』

「蒸血!」

『ミストマッチ!コブラ……!ココッ、コブラ……!ファイア!』

 

惣一は足元に銃口を向けてトリガーを引くと、煙が放たれて惣一を覆う。花火が散ると、そこには惣一の姿は無く、ブラッドスタークが立っていた。

 

『さぁて、笑われてくれたお礼をしに行かなくちゃな……コイツで』

 

スタークは自身のカラーと同じワインレッドのUSBを取り出す。スタークは我慢できなかったのか笑いだした。

 

***

 

「まさかホントに突入に成功するとは……」

「言ったろ?セオリーは無視するもんだってな」

 

雪兎からバイクを貰った俺は雪兎、シュテル、葛城さんと共に自力で、その他は車でエネルギー研究所にたどり着いた。

その後、突入する前に雪兎の提案で研究所の壁をぶち抜く事でショートカットと意表を突く事に成功した。

 

『侵入口は私が守ります。皆さんは進んでパラレルボトルの奪還を』

「頼んだぞ、シュテル」

 

俺達の後ろにはシュテルが操縦する巨大なマシン『パワードエグザ』がぶち抜いた穴から敵が来るのを守ってくれるらしい。

 

「一気に最深部まで行ってボトルを取り返すよ!」

『はい!』

 

葛城さんの一言に返事をする俺達。ISを展開したり、変身すれば相手に場所を知られるので生身の状態で研究所を進む。途中武装した研究員がいるが、後ろから気絶させたりしてすすんだ。……ほぼ雪兎の開発品である。

 

「結構簡単に進むな」

「一夏、気を抜くなよ。ここは敵地だからな」

「分かってる」

 

一夏の一言にラウラが念を押すと、一夏が頷いた。その瞬間、雪兎がクロストリガーを引き抜いて一夏の方を狙って撃った。突然の行動に一同は驚くが、雪兎は至って平常である。

 

「キャッ!?」

 

雪兎の弾丸は一夏の後ろを通り過ぎて何かに当たる。すると、何も無い虚空からバタフライが現れた。雪兎の弾丸は手斧によって防がれている。

 

「なんで分かったの!?」

「教えると思うか?まぁ天災だからって事で完結してくれ」

 

一同がバタフライに身構えるが、それを楯無さんが手で制した。

 

「楯無さん……?」

「ここは私に任せて皆は先に行って」

 

楯無さんはミステリアス・レイディを展開する。学園最強の楯無さんとは言え相手はハードスマッシュである。

 

「だったら俺も……!」

「ダメよ一海くん。貴方は先に行って、ボトルを取り返さなきゃ」

「だったら楯無さんも……」

「一海くん」

 

楯無さんが両手で俺の両頬に触れる。ISを纏っているので冷たいはずの両手は何故か暖かく感じた。

 

「心配してくれてありがとう。でも大丈夫。私には秘策があるから」

「楯無さん……行くぞお前ら!」

 

俺は不安を拭う事が出来ずにいるが、他の仲間達もいる。俺は他の仲間を率いて先に進む事を決めた。

 

「そう簡単には行かせないよ!」

 

バタフライがそう言うと、ガーディアンやハードガーディアンが出現する。

 

「もう隠す必要がないか」

「ですね」

 

葛城さんと雪兎がそんなやり取りをすると、専用機持ちは待機状態のISを、三羽ガラスはボトルを、雪兎はクロストリガーを、俺と葛城さんはドライバーを構える。

 

「来るよ!」

 

専用機持ちはISを纏い、三羽ガラスはハードスマッシュになるが、俺達は変身せずに前へ進む。葛城さんはボトルを、俺はゼリーを握った拳で殴る。雪兎はクロストリガーで撃ち抜いた。

 

『トラ!UFO!ベストマッチ!』

『ロボットゼリー!』

『Operation Start』

 

隙を狙って葛城さんはドライバーにボトルを、俺はゼリーを装填する。雪兎はクロストリガーの横についているボタンを押した。

 

「……一海」

「……んだよ」

 

すると、雪兎が俺に話しかけてきた。先程の事もあってか、自分でも分かってしまうくらいテンションは低い。

 

「誰かを愛する事って、信じる事なんだぜ」

「ッ………そうだな。すまねぇ、少し取り乱した」

「それでこそ一海だ……行くぜ」

 

俺は「あぁ」と返事する。それを見ていた葛城さんもフッと笑って横一列に並んだ。

 

「「変身!」」

「装着」

『未確認ジャングルハンター!トラUFO!イェーイ!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボット・イン・グリス!ブラァ!』

 

俺達は同時に変身を終えると、それぞれ構えて駆け出した。

 

「楯無さん……後ろは任せたぜゴラァァァァァァ!!」

 

***

 

「ドラァァァァッ!!」

 

俺は硬い扉を突き破ると、仲間達が一斉に部屋になだれ込む。そこはこれまでの道や部屋と比べて一段大きな部屋だった。

 

「ここは……」

「最深部なんだけど……コレは一体、何なんだ?」

 

部屋の奥には巨大なエネルギーの渦があり、その中心部は深い闇となっていた。

 

「これは……ワームホールか」

「その通りだ、 兎の皮を被った災害(ラビット・ディザスター)

 

雪兎が渦の正体を言うと、内海さんが突然現れて雪兎が正解である事を告げる。

 

「ようやく分かったぜ。狙いは俺じゃなくて俺の発明品だったんだな」

「貴方が我々の言う事を聞かない事なんて既に分かり切っています。ならば作ったものを我々の手で解析して利用すればいい」

 

それを聞いた雪兎は拳を握る。その拳は怒りを表していた。しかし雪兎は冷静に内海さんと会話する。

 

「アンタら、俺の仲間や恋人を狙うだなんていい度胸してるな」

「今から大人しく技術提供をしてくれれば考えますよ」

 

それを聞いた雪兎は下を向いて呆れたように首を横に振った。

 

「残念だが、アンタらみたいな奴らにくれるヤツなんて1つもないぜ」

「それは、残念だ」

『バット……!』

 

雪兎の返答を聞いた内海さんはトランスチームガンにバットフルボトルを装填すると、トリガーを引いた。

 

「蒸血」

『ミストマッチ!バット……バッバット……!ファイア!』

 

すると、内海さんはナイトローグへと姿を変えた。それを見たシャルロットが反応する。そりゃそうだ。かつて氷室がなっていたのだから。

 

「お前達にはここでいてもらおう。ワームホールも直に開く」

「そんな事させない!科学の力を悪用させてたまるか!」

 

葛城さんが走り出すと、それを阻むようにリモコンブロスとエンジンブロスが現れる。

 

「愚かな科学者如きが、我々の邪魔など!」

「大人しく他人事で終わらせておけば良かったものを!」

 

2人のブロスは葛城さんと戦闘を始める。

俺達が加勢に向かおうとすると、ルーク8体とそれを従えるチェスが現れた。

 

「今度はお前かよ!」

「そう簡単に通すとでも?内海、貴方は3人組のハードスマッシュを」

「分かった」

 

葛城さんはブロスを、俺、雪兎、専用機持ちでチェスを、三羽ガラスでナイトローグ(内海さん)を相手にする事になった。

 

***

 

「「デヤッ!」」

 

キャッスルとオウルが同時に拳を放つが、ナイトローグは2人の拳を踏み台にして後ろに回ると、顔面に弾丸を放つ。

 

「「ぐあっ!」」

「そこだ!」

 

倒れる2人を飛び越えてスタッグがブレードを振り下ろすが、その前にナイトローグはスチームブレードのバルブを回してスタッグを切り裂く。

 

『エレキスチーム!』

「ぐはッ!」

 

電撃が体に走り、スタッグが吹き飛ばされてしまう。

 

「青ちゃん!このっ!」

『ライフルモード!』

 

オウルは両腕の球体を放ってから空へ飛び立って3方向からの攻撃をしかけるが、ナイトローグはスチームブレードとトランスチームガンを合体させると、全て撃ち落とす。

 

「うわぁぁぁっ!」

「黄羽ァ!コノヤローッ!」

『バッド……!スチームショット!バット……!』

 

キャッスルは額の砲口からビームを放つが、ナイトローグの一撃に押されてしまい、倒れてしまう。

 

「アアアッ!ガハッ……」

「残念だが、お前達の動きはデータはインプット済みだ。まぁ、単純なお前達に使う程では無かったがな」

 

オウルが後ろから空中ダイブを試みるが、ナイトローグは後ろを見ずに撃ち落とす。さらにスタッグが一瞬で接近して切り伏せようとするが、即座に受け流されて至近距離で頭を撃ち抜かれた。

 

「グ……どうすれば……!」

 

拳を床に叩きつけ、悔しそうにするキャッスル。チェスと戦闘をしながらそれを見ていたグリスは加勢に向かおうとするが、ルークに阻まれる。

 

「クソ硬ぇ!このままじゃアイツらが……!」

「任せろ!」

 

クロスはいつの間にか腕につけていた銃型の装備を構える。

 

「お前達に相応しいソイルは決まった!」

「「ソイル!?」」

 

クロスの何か意識している様なセリフにグリスとビルドが反応する。クロスは気にせずにノリノリで赤い砂が入った弾丸を取り出す。

 

「『湧き上がる血の滾り』ヒートクリムゾン!」

 

クロスは弾丸を弾くと、それを銃型の装備の3つのうちの穴に装填する。

 

「『大空を超える無限』スカイブルー!」

 

さらに空色に近い砂の入った弾丸を装填する。

 

「そして……『闇を貫く閃光』ライトニングイエロー!」

 

最後に輝きの強い黄色の砂の入った弾丸を装填した。

 

「再誕せよ!三羽烏!」

 

クロスは銃口から3色の光で軌道を描くと、正面に向けてそれを放った。3色の弾丸はそれぞれ軌道を描いて三羽ガラスに向かう。

赤はキャッスル、青はスタッグ、黄色はオウルに命中した。

 

「ちょ、お前らぁ!?」

 

まさかの出来事に戸惑いを隠せないグリス。

すると、三羽ガラスの命中点から赤、青、黄色の煙が放たれて全身を覆った。

 

「う、うおー!?何だコレ!?スゲー力が漲る!」

「少し身軽になったか?」

「うわ、凄いパチパチするよコレ!ほら、パチパチー!」

 

キャッスルは身体中から炎を、スタッグは風を、オウルは電気を放つ。

 

「こ、コレは……」

ソイル()状に変化させた属性元素ボトルを三羽ガラスにぶち込んで強化したのさ」

 

唖然とするグリスに自慢げに説明する雪兎。三羽ガラスは突然の変化に戸惑いつつも、漲る力に喜びを感じる。

 

「よーし、コレなら!」

「くっ、この程度!」

 

キャッスルは背中の盾を正面に向けて炎を纏わせると、ナイトローグに突進する。ナイトローグは弾丸を放って抵抗するが、炎によって全て消滅してしまう。

 

「ドラァ!」

「ガハァッ!」

 

キャッスルの突進が直撃したナイトローグは倒れかけるが、その場に持ち直す。

すると、今度はスタッグが背中のスラスターから空気を放ちながらブレードを構えて接近する。

 

「ハァッ!」

「グッ……!」

 

スタッグのブレードをスチームブレードで受け止めるが、風圧のあまり、スチームブレードをてばなしてしまう。

さらにオウルが電撃を纏いながら空中ダイブを行う。

 

「セイヤーッ!」

「グハァッ!」

 

スタッグの攻撃を受け止めるので精一杯だったナイトローグはオウルの突進をマトモに受けてしまう。

 

「よし、トドメだ!」

「「了解!」」

 

三羽ガラスはナイトローグを取り囲むと、それぞれに構える。

 

「「「ハァーッ!」」」

「グアアアアッ!!」

 

キャッスルが炎を纏ったビーム、スタッグがかまいたちを、オウルが電撃を放つ。直撃したナイトローグの変身が解けて内海に戻った。

 

「くっ……こんなハズでは……!!」

 

内海は悔しさを顔に浮かべながらトランスチームガンから煙を巻いて逃げた。

 

「クッ、このままではまずいですね……ハードガーディアン!」

 

チェスも雪兎の魔銃によってルークの過半数がやられた事に焦りを感じだして、ハードガーディアンによる増援を行う。

 

「この調子ならゲートの解放を防げる。行くぞ!」

『おう!』

 

雪兎の一声に一同は更に奮起した。しかし、状況が大きく揺れ動く事になる、最悪の形で。

 

***

 

ワームホールのある部屋へと繋がる地下道にて、『彼』は部屋へと歩いていた。革ジャンを来た『彼』は腰にスクラッシュドライバーを巻いていた。

 

「……ついに、か」

 

『彼』は手に持っている紫色のボトルの蓋を正面に合わせると、ボトルに赤いヒビが浮かび上がる。

 

『デンジャー!』

 

不穏なBGMが流れ出すと、『彼』はボトルを上に掲げてからドライバーに装填する。

 

『クロコダイルッ!』

 

『彼』はドライバーのレンチを下ろすと、バリバリバリーン!とボトルが割れる音が鳴る。

 

『割れる!』

 

グリス同様ビーカーが展開する。

 

『食われる!』

 

そこに紫色の液体が溜まっていく。

 

『砕け散る!』

 

すると、左右にワニの顎の様な物が現れてビーカーに噛み付く。

 

『クロコダイル・イン・ローグ!』

 

ビーカーが割れると、『彼』が紫色のライダーとなり、頭部の口を開けているワニが頭に噛み付く。

 

『オォラァ!』

 

すると、顔にヒビが入り、エメラルドグリーンの複眼が現れる。

 

「行くぞ……大義の為の、犠牲となれッ……!」

 

そのライダーは地下道を歩き、確かにグリス達に迫ろうとする。 運命(最悪)の遭遇はすぐそこまで迫っていた。




ついにコラボも大詰めです。
次回はあのライダーやあのフォームが登場します。

次回、希望のラビット
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