雪兎「そんな中、異世界から来た天野雪兎と邂逅、難波からパラレルボトルの奪還をする為に研究所へと向かう」
一海「三羽ガラスが強化され、有利になったかと思いきや、新たなるライダー、ローグが出現。その正体は氷室幻徳だった」
雪兎「さらにワームホールが開かれ、難波が雪兎の世界へと進行。だが、葛城は新たなる力ラビットラビットフォームで場を切り抜け、助けに向かうのだった」
葛城「僕のラビットラビットフォーム、最高だったでしょ!?」
雪兎「ラビットラビットフォームかぁ……全身のバネパーツといい、如何にもピョンピョンします!って感じだよなぁ………そんでもってアーマー兼拘束具と聞くとやっぱあれ思い浮かべるよなぁ」
一海「なんだよソレ?」
雪兎「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」
一海「規模ッ!!」
雪兎「まぁ、設定が似てるってだけだけどな」
葛城「赤いから、2号機?」
一海「葛城さんも案外ノリノリ!?」
葛城「今回は……何号機だろう?」
雪兎「結構ノリノリだ……まぁ良いか。第44話スタート!」
「ぐっ……うぅ」
難波の研究所にて目を覚ます一夏。そこには学園の関係者や更識の者達が慌ただしく活動しており、自分は寝ているのに気づいた。
「一夏、目を覚ましたか」
一夏の覚醒に気づいた箒が駆け寄る。一夏は気を失う前の記憶を思い出そうとする。
「そうだ、俺は……」
紫のライダーであるローグ……氷室幻徳に敗北した事を思い出す一夏。その手は悔しそうに握られていた。
「一夏、大丈夫か?」
「箒。あぁ、大丈夫だ……箒、氷室の後何があったんだ?」
「あぁ、氷室が正体を表した後だな……」
一夏は箒からローグの1件の後の出来事を聞いた。ワームホールが開かれた事。葛城が強化した事。雪兎、葛城、一海の3人で雪兎の世界に行った事。
「そうか……」
「向こうの世界に行けば混乱が起こるから、私達は待機だそうだ」
幻徳が仮面ライダーとなり、葛城はハザードトリガーの力を制御できるようになった。未だ進歩できていない自分の不甲斐なさに一夏は悔しく感じた。
「これじゃあアイツの、一海の背中を追えねぇ。強くなって、皆を守れる程にならねぇと……」
「一夏……」
一海に負けないくらいに強くなると決心した一夏。しかし、今のままでは一海の足元にすら及ばないと自分でも自覚していた。
「だったら、私もその力になろう。刀も研げば斬れ味が鋭くなれるからな」
「……ありがとな」
すると、突然騒ぎが起きた。2人がそちらを向くと、スマッシュが暴れていた。多分、難波による妨害だろう。それを見た一夏は立ち上がる。
「一夏、その傷では……」
「他の奴らにガッツだけでも負けたくねぇ……諦めたくないんだ!皆の為にも!変身!」
『ドラゴン!ロック!Are you ready?キードラゴン!』
一夏は変身すると、スマッシュ達に立ち向かって行った。
***
「ついたっ!」
ビルド、グリス、雪兎の3人はワームホールを通り抜けて雪兎が住む世界にたどり着いた。
「凄いな。なんか変わってねぇか?」
「まぁ、色々あって増えたんだよ」
グリスは「色々って……」と雪兎の事を怪しそうに見るが、雪兎は「想像に任せる」と言って済ました。
「きっと難波は学園に進行を始めている。早く助けにーー」
すると、3人の前に1人の男が立つ。先程現れた仮面ライダー変身者である幻徳である。
「氷室……」
「……」
『デンジャー!』
グリスが幻徳を呼ぶが、幻徳は何も言わずにクロコダイルクラックボトルの蓋を正面に合わせて、ベルトにセットする。
『クロコダイル!』
「変身」
『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイル・イン・ローグ!!オラァ!!』
レンチを下ろすと、ビーカーが展開して紫の液体が溜まっていく。すると、両サイドからワニのようなものが現れてビーカーを砕くと幻徳の姿が変わり、頭の装甲が割れてツインアイが現れる。
「お前達をこれ以上先に行かせる訳には行かない」
「生憎、ここで止まる訳にはいかない。難波の陰謀は僕達の手で終わらせる!」
ビルドはローグに接近すると、攻撃を仕掛ける。ローグはそれを防御する。
「邪魔だ、葛城。貴様には要は無い」
「じゃあさっさと退いてくれないかな!」
両者互いに後ろへ下がる。グリスと雪兎が援護に向かおうとするが、その前にハードガーディアンが行く手を塞いだ。
「トコトン僕達を邪魔したいようだね。雪兎がいる世界なんだ。そう簡単に勝てるもんじゃないのは知っているんだろう?」
「あぁ、そんな事どうでもいい」
ローグの返答に葛城は耳を疑った。
「じゃあ君の目的は一体……」
「貴様が知る必要は、無い!」
ローグはネビュラスチームガンを撃ちながら接近を仕掛ける。ビルドはローグを警戒しながら防御をする。
「ハッ!」
「フッ!」
互いの拳がぶつかると、周りに小規模の衝撃が放たれる。ビルドは回し蹴りをすると、ローグはそれを仰け反っけ避ける。ローグはその体勢のままビルドを掴むと、頭をぶつけた。
「ガッ……クッ、ハァァァァッ!」
「グァアアッ!!」
衝撃で一瞬動きが鈍ったが、踏ん張って蹴りを放つ。すると、足が伸びてローグを木に叩きつけた。木は簡単に倒れてしまう。
「ハザードトリガーの力を制御しただけはあるな……だがっ!」
『ライフルモード!ファンキー!』
ローグはネビュラスチームガンをライフルモードにすると、サメフルボトルを装填して、バルブを回転させた。
『フルボトル!』
『アイススチーム!』
ローグはビルドに銃口を向けてトリガーを引くと、氷のサメがビルド目掛けて放たれた。ビルドはそれを拳で砕くが、ローグの姿が無くなる。
「氷室くんは……ッ!!」
すると、後ろからハードガーディアンが攻撃してくる。ビルドはその攻撃を受け止めると、なんとスチームブレードを持ったローグの腕がハードガーディアンの腹を貫通して放たれる。
『エレキスチーム!』
「うわぁぁぁっ!」
電撃を纏ったスチームブレードによる攻撃を受けたビルドは後ろに飛ばされてしまう。ローグは腕を引き抜くと、ハードガーディアンを捨てた。
「グッ、成程。考えたね……でも、僕も負けてはない!」
ビルドは立ち上がると、正面を向く。
「コード入力、フルボトルバスターッ!!」
『フルボトルバスター!』
すると、ベルトから大剣が出現する。フルボトルバスターである。ビルドはグリップ部分を開くと、ラビットフルボトルを装填する。
『ラビット!』
ビルドはローグに砲口を向ける。トリガーを引くと、赤い光弾が放たれた。
『フルボトルブレイク!』
ローグは光弾を弾くが、その腕に電撃が走る。
ビルドは追撃と言わんばかりにラビットとバンダを装填する。
『ラビット!パンダ!ジャストマッチデース!』
赤と白のエネルギーがフルボトルバスターに充填されていく。ローグはライフルにクラックボトルを装填して構える。
『ジャストマッチブレイク!』
『ファンキーショット!クロコダイル……!』
2つのエネルギー弾はぶつかり合う。爆煙が蔓延する中、ビルドはその中を突っ切ると、フルボトルバスターを振り下ろす。
「グッ……!」
「僕はまだ負けられない!愛と……平和の為に!」
命中したローグは後ろへと下がる。ビルドはフルフルR/Tボトルをベルトから引き抜くとボトル状態に戻してフルボトルバスターに装填する。
『フルフルマッチデース!』
「くっ、負けられないのはこちらもだ!」
ローグはレンチを下ろすと飛び蹴りの構えをする。ビルドもフルボトルバスターを構えた。
『フルフルマッチブレイク!』
『クラックアップフィニッシュ!』
互いの攻撃がぶつかり合い、爆発が起こる。その衝撃で両者は後ろへ吹っ飛ばされてしまった。
「うわっ!?」
「グハァッ!!」
ローグはこれ以上ビルドと戦えば相討ちになると察してネビュラスチームガンで煙をまいて姿を消した。
「オラァッ!」
「ハァッ!」
それと同時に一海と雪兎もハードガーディアンを楽に倒し終える。
「フゥ……流石、氷室くんだ。危なかった」
しかし、ここで止まる訳にはいかないと立ち上がったビルドは二人を率いて先に進む。
***
「ここが雪兎達のIS学園か!」
「あぁ、ようこそと歓迎したいところだが、今は無理そうだな」
「さぁて、出来るだけ倒していこうか!」
『ラビット!パンダ!タカ!ミラクルマッチデース!』
ビルドはフルボトルバスターを構えると、横に振る。すると、エネルギーの斬撃が放たれて一気にハードガーディアンを倒した。
「なんつーバ火力……!?」
「ボトルの特性ではなく、出力をメインにした武器か」
グリスはツインブレイカーをも超えかねない火力に驚き、雪兎はフルボトルバスターを見て分析する。
「ドンドン進むよ!」
ビルドはバスターキャノンモードにすると、ハードガーディアンを撃ち抜いていく。
「俺達も負けられないな。行くぜ一海」
「おう、葛城さんばかりにいい所見せる訳には行かねぇからなぁ!」
3人はドンドン前へと進む。すると、ビルドはとある敵を見つける。
「アレは……クローンヘルブロスか!」
ビルドはバスターソードモードに変形させると、両足に力を入れる。足に赤いエネルギーが充填されていき、それを解き放つと、一気にCヘルブロスと距離を詰めた。
「はっ!」
Cヘルブロスの前に立ちはだかったビルドはCヘルブロスをフルボトルバスターで押し返す。
「あ、あれはっ!?」
ビルドを見て興奮しているのは雪兎の世界の簪である。どの世界でも簪はヒーローが大好きなのであった。
「ちっ、葛城巧!という事は!?」
「当然俺達もいるぜ?チェス野郎」
「追い付いたぞ!難波重工!」
さらにIS『雪華』を纏った雪兎とグリスが現れる。
「も、もう一人仮面ライダー!?」
グリスの登場により更に興奮する簪。それに気づいたグリスはグッとサムズアップをキメておいた。
「天野雪兎、助っ人引き連れ只今帰還っと」
「お帰り、師匠」
「し、師匠……?」
雪兎の弟子と言うパワーワードに少し驚く一海。
「おう、何かまたパチモン野郎もいるな?」
「やっぱりパチモンだった」
3人の参戦により数による不利は埋められたが、クロムは笑みを浮かべる。
「ふふ、それで勝ったつもりか?残念だったな!クローンヘルブロスには既にお前達の最新データがインプット済みなんだよ!」
「俺、お前らにまだIS見せてないんだけど?」
「……そこの非常識以外のデータは全てインプット済みなんだよ!」
「……言い直した」
「うるさい!勝てばいいんだよ!勝てば!」
半ばヤケになりかけているクロムを見て一海は「敵とは言え少し可哀想だなぁ」と思う。無理もない。敵が敵なのだから。
「ふふ、ふはははは!」
「か、葛城さん?」
突然葛城が高笑いしだしたのに一海は怪訝な顔をして見る。
「そのくらいこの僕が想定していないと思っているのかい?」
「何だとっ!?」
状況が状況とは言え、相手は難波。ラビットラビットフォームの対策は完全に練られている事は目に見えていた。だからこそ、葛城は準備していた、ラビットラビットフォームとは別の新フォームを。
「さぁ、実験を始めようか」
葛城はフルフルR/Tボトルを一度ベルトから外して棒状態に戻し、再びそれを振り始める。先程はピョンピョンという音が鳴った段階で止めたが、今回は更にボトルを振りドン!ドン!という砲撃のような音がしたところでキャップを回転。
『タンク!』
今度は青い戦車の絵柄に変わったそれを折り畳む。
『タンク&タンク!』
「ビルドアップ」
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Are you ready?』
そして、レバーを回すと何処からともなく青い小さな戦車が現れクローンヘルブロスやチェスへと砲撃を開始する。
「くっ!小癪な!」
その隙にビルドはラビットラビットアーマーをパージし、戦車型のタンクタンクアーマーを装着していく。
『オーバーフロー!鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』
「名付けて、仮面ライダービルド・タンクタンクフォームさ!」
両手、両足、両肩に戦車のアーマーが付いており、背中には戦車のキャタピラが2つ垂れ下がっている。
「か、格好いい……」
ビルドの新フォーム、タンクタンクフォームに見とれていた簪はその様子は全てハイパーセンサーも総動員して録画していた模様。この特撮少女、抜け目ない。
「さて、後は俺達に任せろ、簪」
「……ううん、私にやらせて」
「ほう」
クローンヘルブロスにデータがインプットされていない雪兎が簪に変わろうかと声を掛けるも、簪は何かを決意したかのように雪兎の前に進み出る。
「憧れのヒーローの隣でただ見ているだけなんて……私には出来ない!」
その簪の決意に応えるかのように打鉄・弐式が光輝き出す。
「えっ?」
「その光は!?」
「あー、ここできたか」
そう、打鉄・弐式は二次移行を開始したのだ。光が消えた時、簪の打鉄・弐式の姿は大きく変化していた。その最大の違いは弐式の時は様々な装備を付けていたのだが、その多くが小型化されよりスリムなシルエットに変化しており、各部にハードポイントが増設されていた。
「『
そう言って簪が展開したのは砲撃装備をした龍、蒼いクリアパーツの翼を持つ燕、2つのドリルを持つ戦車の自律型追加補助外装を呼び出した。
「……今度はそれかよ」
雪兎は何か諦めた様子でいる。
ビルドは簪の隣に立つと、簪に耳を貸すように言う。ビルドは近づいた簪に耳打ちをすると、簪はコクリと頷いた。
「よし、準備は良いかい?」
「は、はい!」
ビルドと簪はほぼ同じタイミングでポーズを取った。
「「勝利の法則は、決まった」」
ラビットラビットフォームに次いでタンクタンクフォームも登場です!最後のシーンはビルドに関わるあのシーンのオマージュだったり。
あ、以前コラボした麦ちゃさんが、ムギさんに進化(?)して新しくINFINITE・CROSS-Zを書いたそうなので、是非見てください!
https://syosetu.org/novel/176250/
次回は難波決戦です!今度こそあのアイテムを……!!
次回 凍えるナックル!