INFINITE・GREASE   作:オーマピジョン

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一海「仮面ライダーグリスとして戦う猿渡一海は仲間達と難波重工との熾烈な戦いを繰り広げていた。夏休みの半ばに俺達は別世界からやってきた天野雪兎と遭遇。彼とその仲間と共に難波の野望を打ち砕くのだった」

??「て事はまたあらすじはゲストが登場って事か」

一海「お、久々のゲストか。今度は誰だ?」

斬輝「俺は黒金斬輝。そして、ツレの……」

リアス「リアス・グレモリーよ」

一海「あれ、リアスの方なら前に1度出てきてた様な……あ、あのリアスも別世界から来たのか」

斬輝「あの、このじゃめんどくさいだろ。もっといい呼び方はないのか?」

一海「うーん、黒リアと白リアみたいな?」

リアス「何その未来人みたいな呼び方!?クロアリとシロアリっぽく聞こえるし!」

一海「という事で色々と新展開な第47話スタート!」

リアス「て言うか私は黒なの?白なの?」

斬輝「灰色とか?」

リアス「もはやどちらでもない!?」


帰郷編 〜Coming the destroyer〜
ライダー、北へ


「楯無さん!」

 

雪兎との1件が終わった数日後、一海は自室に戻った途端楯無を呼んだ。

 

「ん、どうしたの一海くん?」

 

いつになく真剣な一海に驚きつつも要件を聞く。一海は唾を飲み込むと、頭を下げた。

 

「あ、あの、俺の地元でおっきい祭りがあるんすけど、良かったら一緒に行きませんかッ!?」

 

一海の誘いに驚き半分、嬉しさ半分な楯無だったが、そこで1つ問題点が浮かぶ。

 

「宿泊先は?日帰りは難しいでしょうし」

「え、えと……それなんすけど。ウチ来ませんか!」

「……え、え!?」

 

一海のまさかの発言に楯無も驚かざるを得なかった。

 

***

 

「おいテメェら荷物は持ったか?」

「たりめーよ!」

「いつでも行けるよ!」

「小羽、大丈夫か?」

「だいじょーぶ」

 

一海が赤羽と黄羽の荷物を確認する。青羽は小羽の心配をしていた。

 

「今日は来てくれてありがとうございます、楯無さん」

「こちらこそよ。折角の帰郷なのに部外者の私が付いて来ちゃうなんて」

「そんな事ないっすよ」

 

そして4人の他にも楯無も来ていた。

場所は都市部の駅のホーム。一同は一海達の故郷へと向かおうとしていた。

 

「騒がずに大人しくしてよよテメェら」

『はーい』

 

一海が三羽ガラスに注意を促す。楯無は一海の隣に来た。

 

「一海くんの実家って農家なのよね?」

「うす、大地主をしてて皆で協力して農業をしてますね」

 

一海は携帯で地元のファームの写真を見せる。誰も彼も笑ったり、農業を頑張っていた。

 

「もしかしてこの人が一海くんの?」

「うす、お袋と親父です」

 

一海の見せた写真の中には家族写真もあった。3人揃って笑顔を見せている。

 

「カシラー、新幹線来たよー!」

「おう、じゃあ行くか!」

『おー!』

 

一海を先頭に新幹線に乗っていく。行き先は、一海達の故郷『東北』ーーー。

 

***

 

「おー、着いた着いた」

 

一海は久々の地元に少し懐かしさを感じながら駅を歩いていく。

 

「4ヶ月ぶりだね!」

「だな、小羽の紹介を皆にしないと」

「『よろしくお願いします』ってちゃんと言う」

 

黄羽、青羽、小羽の順で口々にし、盛り上がる。

 

「やっぱり東北でも夏だから暑いのね」

「まぁ、北海道ほどじゃねぇっすよ。暑い時とか本当に暑いっすよ」

 

駅を出ると同時に1台の車からクラクションが鳴る。

 

「カシラー!コッチすよー!」

「直進!」

 

一海がそちらを見ると、1人の男が車の窓から体を出して手を振っていた。

 

「一海くん、あの人は?」

「アイツは生方直進って奴っす。ファームの1人で、ドックタグを作ってくれたのもコイツです」

 

一海や三羽ガラス、一海が楯無にプレゼントしたドックタグは全て直進が作った物である。

 

「迎えに来てくれたのか。ありがとな」

「カシラの為なら幾らでも飛んできますぜ!」

 

3ヶ月ぶりの一海にハイテンションな直進は楯無を見た途端にフリーズする。

 

「か、カシラ、その人は……!?」

「ん?あ、楯無さんか。学校の先輩とだけ言っておくよ。ファームの方で紹介するから」

 

直進は一海の思惑が理解出来ずにフリーズしたままである。その間に一海達は車に乗った。

 

「おーい、直進さーん」

「直進さんが車運転してくれねぇと俺達ファームへ行けねぇよ〜」

 

赤羽と黄羽が直進を呼ぶ。ハッとした直進は楯無の事を怪しみながら車を発進させた。

 

***

 

「おーい!皆ー!カシラが帰ってきたぞー!」

 

一海の実家の近くにあるファームに着くと、直進が窓を開けて身を乗り出すと、大声で報告する。すると、ファームの一同が一斉に車へとやって来た。

 

「カシラだって!?」

「祝え!我がカシラ再臨の瞬間である!」

「カ・シ・ラッ!カ・シ・ラッ!」

「三羽ガラスも元気じゃねぇか!」

 

一海達が降りると、ファームの人達は一海や三羽ガラスに殺到する。

 

「信頼されてるのね。改めて一海くんの凄さが分かるわ」

「あれ?カシラこの2人は?」

 

すると、ファームの1人が小羽と楯無を指さす。ファームの一同もそちらを向いた。

 

「あぁ、紹介するぜ。IS学園でお世話になってる更識楯無さんと、俺達の新しい家族の小羽だ」

 

楯無と小羽に色めきたつのを俺は見ていると、ファームの1人、三条さんが血相変えてこちらにやってきた。

 

「み、皆、大変だー!ってカシラ!何故ここに!?」

「帰郷だよ。それにもう少しで祭だろ?で、どうしたんだよ」

 

三条さんは俺達がいることに驚くが、本題へと戻る。

 

「康二とさあやが何モンかに連れていかれたんだ!」

「アイツらが!?」

 

鮫島康二と青山さあやは俺より一つ年下……中学三年のファームの一員だ。

すると、スマホにメールが送られる。それを見てみると、GPS情報だった。

 

「一海くん、これ」

「多分、罠っすね。確実に俺を嵌めたいが為にこんな手を使ってきたなんてな……」

 

ミシッとスマホが嫌な音を立てる。許せる訳が無い。大切な仲間を俺の為だけに利用するだなんて……

 

「俺一人で行く!お前らはファームで待機!」

 

俺は表面の蓋のようなパーツには蘭の絵柄が描かれている大きめの錠前のような物を取り出してロックを解除する。

 

『ロックオフ!』

 

すると、錠前は変形してバイクへと姿を変えた。雪兎特性バイク『ランクルーザー』である。

 

「で、でも、罠なんでしょ!?」

「そうだぜ!無理に行く必要はないってんだ!」

 

俺がバイクに乗ると、黄羽と赤羽が俺を静止してきた。

 

「だからってあの二人がどんな目に遭うか分かったもんじゃねぇ。ファームもガラ空きにさせる訳にもいかねぇし……こうするしかねぇんだ」

 

俺は黄羽と赤羽を宥めるように話すと、大人しく引き下がってくれた。俺がヘルメットを被った時に誰かが後ろに乗る。

 

「私も行くわ、一海くん」

「楯無さん」

「1人で行ったら囲まれてやられちゃうわよ。せめて2人で行きましょう」

「楯無さん……ありがとうございます!んじゃ、行ってくらぁ!」

 

楯無さんがヘルメットを被ると、俺はバイクを発進させた。

 

***

 

バイクで高速道路を駆け抜ける。車の間を通って先へ先へ進んでいた。

 

「楯無さん、GPSは?」

「もう止まってるわね。多分そこが敵の本拠地だと思うわ」

「……今回も、もしかして」

「難波ね。雪兎くんの1件で懲りてくれたら良かったのに」

 

わざわざ俺の身内を狙ってきたのだ。それこそ難波以外有り得ないだろう。

 

「でも何で俺達をおびきよさせる為にこんな遠回りな事をしたんすかね?」

「そこまでは分からないわね。とは言え、敵がいることには変わりないわ」

 

確かにその通りだ。俺の仲間に手を出したからには覚悟してもらう必要がある。

俺が加速しようとしたその瞬間である。突然の浮遊感が感じられた。そしてすぐに理解した、俺達が落ちているという事を。

 

「「ッ!?」」

 

突然の出来事に驚くが、ランクルーザーを即座に錠前に戻すと、グリスコートを纏って着地する。楯無さんもミステリアス・レイディを出していた。

すると、市街地の所から騒ぎが起きていることに気づく。

 

「楯無さん!」

「私は大丈夫!周りの避難は任せて一海くんは騒ぎの方へ!」

「分かりました、頼みます!」

 

俺はGC・ヴォルフで加速すると、騒ぎの中心へと向かう。人々が自分とは逆の方向へとにげているのが見て分かる。中心に近づいてきたのか、街はボロボロになり始めていた。

俺はGCを解くと、腰にドライバーを巻いて走った。

 

「おりゃあああああ!!」

 

すると、路上に一体の異形……もといハードスマッシュを見つける。左腕がスズメバチの腹と針になっており、針が連続で発射されていた。辺りを狙って撃っているだけで誰かを狙う様な事はしていない。

 

「おい!お前何してんだ!」

「何よ!私が何かしてたら悪い!?」

 

すごい気迫で逆ギレされた。俺のことを知らないって事は反応から一般人に近いかもしれない。

 

「いや、周りを破壊しておいてんだよその言い方!怪我人でたらどうすんだ!」

「死なないように建物しか壊してないんだからいいじゃない!」

 

凄い開き直り様だなコイツ……!?話が出来ないのなら力づくで止めるしかない。俺はドライバーを腰に巻くと、ゼリーを装填する。

 

『ロボットゼリー!』

「これ以上俺の地元で暴れるってんなら、それ相応の覚悟をしてもらうぜ……変身!」

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボット・イン・グリス!ブラァ!』

 

俺は変身を終えると同時に走り出す。ハチ女は俺の足元を狙って針を連射するが、俺はお構い無しに進み続ける。

俺は背中からゼリーを出しながらハチ女の真横をスライディングで通り抜けると、後ろから羽交い締めする。

 

「あ、話なさい!このっ!訴えるわよ!」

「るせぇ!大人しくしやがれってんだ!」

 

 ハチ女は俺を無理矢理振り払う。地味に力強いなコイツ!

ハチ女はパンチにしてはやけくそ過ぎる攻撃をするが、俺はそれを少し仰け反るだけで回避する。そして、ハチ女にお返しとしてチョップを脳天に叩き込んだ。

 

「い”っ……たぁ……!ちょっと、何本気で叩いてんのよ!」

「こうでもしねぇとお前大人しくならねぇだろ」

「うるさいうるさいうるさい!私の気持ちなんて全ッ然分かってないアンタの言う事なんて聞くかーッ!」

 

最早戦闘とは程遠い状態だ。駄々をこねる子供とそれを宥める(?)大人である。

 

「あー、クソ!こうなったら強硬手段だ!」

『ツインブレイカー!』

 

俺は後ろへ大きく下がると、ツインブレイカーを呼び出すとロックとゼリーを装填する。

 

『シングル!ツイン!ツインフィニッシュ!』

 

ハチ女に狙いを定めてトリガーを引くと、銃口から鎖が放たれ、ハチ女に絡みつく。

 

「ぎゃー!?何コレ!?私に何するつもり!?」

「ギャーギャーうるせぇ!大人しくしてろ!」

「どうせ私に変な事するんでしょ!?エロ同人みたいに!」

「しねぇよ。俺には楯無さんがいるからな」

「ケッ、アオハルしやがって」

 

「言うてろ」と言いながら俺は鎖を掴んでハチ女を引きずる。

 

「あっ、ちょっと!私一応女なんですけど!もう少し丁重に扱いなさいよ!」

「暴れる様な女に優しくするつもりはねぇよ」

 

すると、俺の携帯に連絡が入る。画面を見ると、直進から来ていた。

 

「どうした急に……おう、何だ?」

『てぇへんだカシラ!ファームに敵が来たんだ!三羽ガラスが守ってくれてるが結構キツそうで、カシラに来てほしいんだ!』

「な…ッ、分かった。すぐに行く」

 

俺はハチ女をバイクに乗せると、すぐに発進させた。

 

***

 

「ん?」

 

農作業着を着ている1人の青年がファームへと向かおうとしていると、そのファームの人達が逆方向から来ていた。

 

「どうかしたのか?」

「あぁ、旅人さん!向こうは危険ですよ!」

「何か変な奴らがファームを襲ってきたんだ!」

 

青年は戦地が存在するほうを見る。ファームの人々が逃げる中、青年は反対方向へと歩いていった。

 

ーーーその首にカメラをかけながら。

 

「オラァ!」

 

キャッスルの炎を纏った鉄拳がハードガーディアンを砕く。

猿渡ファームでは難波が襲撃をしていた。三羽ガラスが現在難波の相手をしていた。

 

「やっぱり2人をさらったのって」

「あぁ、難波だろう、なっ!」

 

黄羽の考えに青羽が攻撃をしながら肯定する。

すると、1人の青年が戦場に現れた。クロムである。

 

「お前は……駒野郎か!」

「また会いましたね。今度は一筋縄ではいきませんよ」

 

クロムはチェスボトルを腕に突き刺すとハードスマッシュになった……のだが、その姿は大きく変化していた。

 

「く、黒い……チェス!?」

 

全身真っ黒に変色しているのである。さらに呼び出したポーン達も純黒となっている。

 

「私達は強化して、ハードスマッシュからハザードスマッシュになったのさ!強くなれたのは貴方達だけではないぞ!」

 

三羽ガラスに迫るポーン達。三羽ガラスも迎え撃つが、即座にその変化に気づいた。

 

「コイツら、少し強くなってるぞ!」

「クソッ!コイツらと戦うので精一杯だ!」

「小羽に戦わせる訳には行かねぇ、ここで踏ん張るぞ!」

「「おう!」」

 

ポーン相手に抵抗する三羽ガラス。チェスの隣に1人の男が現れた。

 

「さて、貴方の出番ですよ。覡時雨」

「ヘッ、ついに俺の出番か!」

 

覡はハンマーフルボトルを取り出すと、振って自身の腕に突き刺した。煙が体を纏うと、頭はハンマーで胴体は機械的、左腕には巨大なハンマーが装備されたハードスマッシュへと変化した。

 

「ハッハー!ぶっ壊してやる!」

 

ハンマーハードスマッシュは左腕のハンマーを地面に叩きつけると、三羽ガラスとポーンを纏めて衝撃波に飲み込んだ。

 

「「「うわぁぁぁぁぁ!!?」」」

 

突然の攻撃に吹っ飛ばされる三羽ガラス。ポーン達も無事ではあるが、ダメージは受けているようだ。

 

「お、おい!ファームが……!」

「あぁ……!?」

「嘘だろ……」

 

ハンマーが放った衝撃波は農地にも影響が出ており、広い土地の一角とは言え、一丸となって作り上げてきたものを壊された三羽ガラスは怒りに震えた。

 

「ギャハハハハ!!良い感じに滅茶苦茶になったな!もう1発行くぞ!」

 

第二波が来ると身構える三羽ガラス。ハンマーの一撃が放たれる前に何者かがハンマーの腕にしがみついた。

 

「カシラのファームには、手出しさせねぇ!」

 

ハンマーにしがみついていたのは直進だった。とは言え直進は生身の人間。ハードスマッシュに適うほどの力はない。

 

「あぁん?邪魔なんだよ!」

「グハッ!?」

 

ハンマーは容易く直進を引き剥がすと頬を殴り飛ばす。妨害されたのが癪だったのかハンマーの目標は直進へと変わった。

 

「そんなに死にてぇなら……1人で惨めに死にな!」

 

ハンマーは左腕の槌を振り下ろそうとする。直進は覚悟して目を瞑り、槌は直進を叩き潰すーー

 

「グハァッ!?」

 

ーー前に1台のバイクがハンマーを轢き飛ばした。運転手はヘルメットを外す。素顔を見た直進はその目を見開いた。

 

「あ、アンタは旅人さん!?」

 

青年、もとい旅人はバイクから降りると周りを見る。

 

「随分と暴れたな」

「お前は……お前は誰だ!?」

 

クロムが突然の乱入者に声を荒らげた。旅人は不敵な笑みを浮かべると懐からドライバーを取り出した。

 

「嘘だろ!? 」

「ドライバー……って事は!?」

 

赤羽と青羽が驚愕して声を出す。

旅人は腰にドライバーを巻く。両サイドの黒いハンドルを引くと、中央のバックルが90度回転した。

 

「俺か?俺は……」

 

旅人はベルトについているカードホルダーから1枚のカードを取り出すと、表を正面に向けた。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!変身!」

 

旅人はカードを裏にひっくり返すと、バックルに挿入させた。

 

『KAMENRIDE』

 

旅人はサイドハンドルを押すと、バックルが元の位置まで回転する。それと同時にドライバーからライダークレストが浮かび上がった。

 

『DECADE!』

 

音声と共に18の灰色の虚像が出現、その全てが旅人に重なると顔に7枚のカードが装着され、灰色だった体はマゼンタへと染まった。

 

「俺は仮面ライダーディケイド……世界の破壊者だ」




久々の前書きゲストは椎名洋介さんの「ハイスクールD×D 呪われし鉄刃」から黒金斬輝とリアスでした。リアスは2度目の登場ですね、別人ですけど。

ハチ女こと、キラービーハードスマッシュはミストラルさんの、ハンマーハードスマッシュは十露盤さんから貰いました!ありがとうございます!

そしてまさかの登場、世界の破壊者ディケイドです。
感想欄で鳴滝は何人やってくるのか楽しみです(*・ω・*)wkwk

次回からディケイドが大暴れ。IGも破壊されてしまうのか!?

次回、第48話 ディケイドは世界を壊す
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