夢月の冒険録   作:まべるん

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原作開始です。

投稿、遅れてしまい申し訳ありません。


現在

ルーシィ・ハートフィリアは唖然としていた。ルーシィはハルジオンという街でナツ・ドラグニルという人間とハッピーという猫に会い、2人は実は魔道士で妖精の尻尾の魔道士だったのだ。そしてなんやかんやあって自分も憧れの妖精の尻尾に入ることになり、ナツについてきたのだが…

 

「これは一体どういうことよ…」

 

そう、ナツとハッピーが帰ってきた途端ギルドで喧嘩が起こったのだ。テーブルなどは普通に壊れているし、あそこにいる壁にもたれかかっている人間など頭から血を噴き出している。普通にあれはやばい。

 

「な…なによ、これ…まともな人が1人もいないじゃ「あら?新入りさん?」

 

倒れ伏していたルーシィに声がかかってきた。顔を上げてみるとそこにはミラジェーンがいた。ミラジェーンは妖精の尻尾の看板娘で、雑誌の週刊ソーサラという魔法専門誌でも活動している有名人である。そんな有名人を生で見て興奮するのは当たり前で…

 

「キャ~!!!本物~♥はっ…じゃなくて…アレ、止めなくていいんですか!?」

「ん~?あー、いつものことだからぁ、放っておけばいいのよ。」

「……。」

 

このような喧嘩が毎日起こっているのか…?そう考えるとルーシィは頭が痛くなった。

 

「…?見ない顔ね。」

「!?」

 

ルーシィに突然再び声がかかってきた。そちらの方向に振り向いてみると、そこにはメイド服を着た金髪の10代後半の少女がいた。ミラジェーンはその少女を知っているらしく

 

「あら、夢月。おかえりなさい。仕事のほうはどうだった?」

「ん、まあまあかな…?でも今月はもう大丈夫よ。しばらくはゆっくりする。」

「むげつ?」

 

どうやらこの少女は夢月というらしい。夢月は自分の名前が呼ばれたことに気づきルーシィのほうを向く。

 

「そうよ。私は夢月。…貴女は…?」

「え、えと、私はルーシィ。ルーシィ・ハートフィリア。」

「…へえ。よろしくね、ルーシィ。」

 

そう言い夢月はルーシィに微笑む。その後にミラジェーンに声をかけた。

 

「ミラ、お腹すいた。いつものできる?」

「はいはい。いつものね?」

 

そう言いミラジェーンはギルドのカウンター席のほうに戻っていった。夢月もそれに続きカウンター席のほうに向かっていった。

 

(ふう…。まともな人もいるのね。良かった、安心した…。)

 

勿論、まともな人というのは夢月である。だが、決して夢月はまともではない。だが、ルーシィはそのことをまだ知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ハートフィリア…ね。」

「ん?夢月?どうかした?」

「いや、なんでもない。」

 

…ハートフィリア家、確かそこのお嬢様が行方不明になったというのを仕事をしていてその依頼人から聞いたことがある。もしかしたら…ね。あながち間違いじゃない気がする。

 

「あっーーーーー!!!オレのパンツ!!!…お嬢さん、よかったらパンツを貸して…」

「貸すかーーーーーーー!!!」

「……うるさっ。」

 

毎回思うがこのギルドはいくらなんでもうるさすぎだ。なぜ毎日喧嘩が発生するのだろう。いつかこのギルドの建物がそのおかげで潰れたとしても私は納得できてしまう。

 

「まぁまぁ、いつものことでしょ?はい、夢月。チーズハンバーグ。」

「いや、それでもさ…ああ、もういい。ありがと、ミラ。」

 

私はチーズハンバーグを口に入れる。…うん、おいしい。やはり食事をしている時間は落ち着く。

まるで、後ろの騒ぎが聞こえなくなるくらい。なんかどんどん争いが激しくなっているが、まぁ大丈夫だろう。私は再びチーズハンバーグを口にいれる…が________

 

 

 

スッパコーンッ!!___________グシャ…。

 

 

 

 

 

「……ぁ。」

 

 

 

 

なんということだ…。チーズハンバーグの上にスリッパが乗っている。最初は自分の後頭部に直撃。それならまだ忠告だけで許そう。だが、この上に乗っているもののせいで、チーズハンバーグは食べれないものと化してしまった。1つだけ言っておくと、私の食べ物のうらみは大きい。

 

「______ッ!!!ミラ…。」

「…あ。あー。作りなおそっか?」

「…いや、いいわ。ちょっと、加勢してくる…」

「……ほどほどにしておくのよ?」

「それに関しては勿論よ。」

 

私はそうミラに返事を返した途端、思いっきり椅子から立ち上がり、私にスリッパを投げてきたであろう人間、ナツに接近する。丁度ナツはエルフマンを殴り飛ばしたところだった。エルフマンのご冥福をお祈りしない。死んでないし…。そして私は思いっきりナツの顔面を憎しみの拳で殴った。

 

 

 

バッコーンッ!!!

 

 

 

…結果から言うとナツは15mほど吹っ飛んだ。…30mほどぶっ飛ばすつもりだったが、手加減しすぎたらしい。

 

「いってえ!いってえ!何すんだよ!?夢月!?」

 

どうやらコイツは一体何をしでかしたのか知らないらしい。

 

「…そう、そういうセリフはね、ナツ、カウンター席見える?そこにあるチーズハンバーグの上に乗っているスリッパを見てから言って欲しいものね。」

「あ?……オレの投げたスリッパ…」

 

やはりこいつが投げたらしい。もう一回殴りたくなったが、これ以上は色々とまずい。私は気が人間よりも乱れやすく、少し戦闘するだけで自我を忘れてしまう。自我を取り戻すためには、一回私を誰かしらが戦闘不能にしなければいけない。だが、自分で言うのもあれだが、私は強いのだ。先ほどのナツを殴ったのも、レベル10で表すのならば、私はレベル1しか本気を出していない。私はこれを発狂と呼んでいる。

 

「全く、本当に勘弁して欲しいのだけど…やってられないわ。」

 

私は深く溜息を吐く。そろそろ気が安定してきた。だが、やはり食べ物の恨みが残っている。暴力以外で一体どうやったら食べ物の恨みを返せるのだろう。このまま2時間お説教とかだろうか。

 

「あ、あの、夢月さん?」

「ん?あぁ、ルーシィ…どうしたの?」

「あの…ナツ、もうあっちに行っちゃってますけど…」

「………ぁ?」

 

ルーシィの言葉を聞いてナツがいた方向に向く。が____いなかった。なんということだろう。あいつは反省さえしていない。それどころか今、食べ物を投げた…グレイに当たった。

 

…これ、本気(発狂)出しちゃっていいかな…?

 

信じられない。食べ物を粗末にするなど…食べ物を投げてはいけないということをあいつは習わなかったのだろうか。なのにも関わらず殴れない…。いや、殴ってはいけない…が、もう我慢の限界だ。私の本性が殴ってしまえ(殺ってしまえ)と言っている。…うん、私は頑張った。よし、行こう。(殺ろう)

 

 

 

 

 

「そこまでじゃ…」

 

…私がニンゲンに飛び掛かろうとシタところにダレカの声が響いタ。

 

『やめんかバカタレ!!!!』

 

「ッ!!」

 

正気に戻る。…声の主はマスターマカロフだった。

 

マスターが怒鳴ったことで、周りが一気に静かになる。皆の手も止まった。と、思った刹那______

 

「だーっはっはっは!!!みんなビビりやがって!!!この勝負はオレの勝______ぴ。」

 

勝ちと言う前に、ナツがマスターに踏まれた。そう、踏まれた。今、マスターはギルド内で巨大化している。そのせいで、マスターが歩くたびにズシン、ズシンと足音が響く。私はこの光景を見て鼻で笑う。今回はマスターがナツを潰してくれた。今回は許してやろう。

 

「…夢月」

 

マスターが私に話しかけてきた。

 

「なんですか?」

「落ち着くのじゃ。目つきが変わっているぞ。」

「……ハイ。」

 

どうやらバレていたらしい。…それもそうか。

 

私は自分を落ち着かせたあと周囲の状況を見る。と、1つの金髪が目にとまった。ルーシィだ。…とても震えている。恐らく巨大化しているマカロフのせいだろう。私ではない…違うよね?こっち見てないし。発狂の瞬間みて怯えられたなんてないだろう…ないよね?

 

すると、マスターもルーシィに気がついたらしく、声をかけていた。少し遠くに居るので声は聞こえないがあれはどう見たってルーシィがおびえている。それに気づいたのか、気づいていないのか、どてらにせよマスターは魔法を解いた。次第にマスターは小さくなり。ついには私よりも身長が小さいおじいちゃんとなった。

 

そして驚いているルーシィに挨拶をした後、格好をつけるためだったのだろうか、回転しながら2階に階段を使わずにジャンプで登ろうとした__________が、失敗して頭をぶつけている。正直笑える。

 

が、マスターは仕切り直し、

 

「ま~たやってくれたのう、キサマら、見よ、この評議会から送られてきた文書の量を。」

 

そういった後に、マスターは1人1人、評議会から送られてきた文書を読み上げる。…まじめに聞くと、みんな色々とやらかしているなと感じる。

 

まぁ、だいたい日常茶飯事なので私は気にしていないが。

 

「夢月」

 

私が呼ばれた…なにかやらかしたっけ?

 

「山にある薬草を採取する仕事で、採取したまではいいが、その後、山を五分の一崩壊。」

「…あぁ…。」

 

そういえばそんなこともあった。いや、あれはしょうがなかったのだ。帰りに狼の群れが襲ってきて仕方なく頑張って対処していたら、なんだか楽しくなってきてしまい、発狂する前に終わらせるために山を崩壊させたのだ。

何匹か逃がした狼もいたが、怯えていて襲って来ることはなかった。

 

「キサマらァ…ワシは評議員に怒られてばかりじゃぞぉ…」

 

どうやらマスターはご立腹らしい。どうでもいいが。いつものことだし。

 

「だが…評議員などクソくらえじゃ。理を超える力は_______

 

また始まった。この話何回目だっただろうか。魔法は奇跡の力ではないという話だろう。私はしばらくマスターの言葉を話半分で聞く、そして

 

「評議員の馬鹿どもを怖れるな…自分の信じた道を進めぇい!!!それが妖精の尻尾の魔道士じゃぁ!!!!」

 

マスターがそう締めくくったとたん、大きい歓声があがる。このまま静かな方がよかったのだが、やはりこのギルドではそうもいかないといったところだろう。

 

 

「…ま、楽しいし、おいしい料理を食べれるからいいけどね…。ここ好きだし。」

 

私はそう結論を出したところで、仲間と混じって、この宴を楽しむことにした。

 

 

 




発狂の設定は自分で考えた設定です。原作とは関係はありません。
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