スーパーロボット大戦OGs~獅子の牙~   作:Mk-Ⅳ

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Mk-Ⅳ「感想をくれてたら早く書くと言ったな」
イサム「ああ、そうだな」
Mk-Ⅳ「あれは嘘だ」(ドヤ
イサム「……」
Mk-Ⅳ「あ、ごめんなさい。たたっ切ろうとしないで」
イサム「なら、なぜ遅くなったか言え」
Mk-Ⅳ「いやね、パソコンの調子が悪くなってさ、ショックでやる気出なくてさ」
イサム「ドライバーインストールしようとしたら、画面真っ暗になったもんな」
Mk-Ⅳ「それでノーパソ引きずり出して書いたんだけど、処理が遅い遅い」
イサム「五年くらい前のだからな」
Mk-Ⅳ「そんなわけで申し訳ありませんが、これかれ更新が遅くなると思います」
イサム「パソコンを修理に出しているので結果次第で、新しいのを買うと思うので来月ぐらいまでこんな感じだとおもいます」
Mk-Ⅳ「では、言い訳はこれくらいにして本編をどうぞ!」


第九話

伊豆基地 通路

 

「う~ん暇だなぁ」

 

訓練も無く、知り合いも立て込んでおり暇を持て余しているイサムは、退屈しのぎに散歩していた。

 

「ラトゥー二も見当たらないし、どうしたもんかねぇ」

 

ぼやいていると見知った後ろ姿が視界に入る。

 

「わおイルム兄だ。おーいどこ行くのぉ」

 

これ幸いと駆け寄りながら声を掛けるイサム。

 

「おっイサムじゃねえか、これからリュウセイのところに行くんだ」

「そうなんだ。俺もついて行っていい?」

「ああ、いいぜ」

 

イサムが同行したいことを伝えると、笑顔で了承するイルムガルド。

 

「それで何しに行くの?」

「リュウセイが乗る新しい機体について話に行くんだ」

「新しい機体?どんなの?」

「”ビルトラプター”さ」

 

疑問符を浮かべているイサムに、機体名を告げるイルムガルド。

 

「ビルトラプターて、”あの”?」

「そ、”あの”っだ」

「大丈夫なの、それ?」

 

イサムの脳裏に以前のテストで、パイロットのキョウスケを乗せたまま、墜落していくビルトラプターが思い起こされる。

 

「大丈夫さ、あの時のデータを見直してマオ社で改善されているから」

「なら大丈夫か。そういえば追い出されてから、リンさんとは連絡してるの?」

「お、追い出されたんじゃねえ、ガミガミうるせえからこっちから出ってたんだよ!」

 

突かれたくない所を突かれ、見栄をはって怒鳴るイルムガルド。

 

「逃げたんですね。わかりたくねえ」

「やかましいわ!」

 

呆れた視線を向けてくるイサムに、拳を振るうが軽く避けられるイルムガルド。

 

「チッ、あいかわらずすばしっこい奴だ」

「フフン、俺に当てようなんて百年はやあいたっ!」

 

カッコつけようとしたイサムにゲンコツをみまうイルムガルド。

 

「いったいなぁ!話してる途中で攻撃すんなよ!」

「油断大敵ってやつだ!未熟者めが!」

「いったな!この!」

「でっ!やりやがった!この!」

 

脛に蹴りを入れるイサムに、両頬を思いっきり引っ張るイルムガルド。

こうしてじゃれあいながら、目的地へ向かって行く二人であった。

 

伊豆基地 ブリーフィングルーム

 

「うーす、リュウセイさん新しい機体に乗るそうですね」

「ああ、そうだけどなんで疲れた顔してんだ?イルム中尉も」

 

披露困憊で入ってきた二人にそう問いかけるリュウセイ。

 

「いやなにこの人の駄目っぷりを再認識したんですよ」

「お前は黙ってろよ」

「イヤデース」

「このこの野郎!」

 

睨み合って取っ組み合いを始めようとする、イサムとイルムガルド。

 

「そ、それで二人は何をしに来たんだよ」

「ああ、お前さんがラプターに乗るって聞いてな」

「ええ」

「気を付けろよ。何せ、あの機体には実験中に大破したっていう過去があるからな」

 

まずいと思い話題を変えるリュウセイに、衝撃の事実を告げるイルムガルド。

 

「な、何だって…!?ホントかよ、ロブ!?」

「あ、ああ…。あの機体は変形機構その他に問題が多くてな…」

 

驚愕したリュウセイは、慌てて一緒にいたロバートに確認し、申し訳なさそうに答えるロバート。

 

「俺は、あいつのテストパイロットだった、キョウスケの奴に同情するね」

「でもあの事故はハンスの野郎が無理やりやらせたからで、ラプターは悪くないよ」

 

今はいないキョウスケに同情の念を送るイルムガルドに、原因はハンス・ヴィーパーにあると言うイサム。

 

「ハンス・ヴィーパーって…ああ、あの陰険そうなオッサンか」

「おいおい口には気を付けろよ?その陰険に睨まれて、飛ばされた奴も多いんだ」

 

顔を思い浮かべ嫌そうな顔をするリュウセイに、忠告するイルムガルド。

 

「イルムもあの人にいちいち逆らわなければ、もっと出世していただろうに…」

「出世なんか願い下げだね。俺は気楽な立場の方がいいのさ」

「だからリンさんに尻に敷かれるんじゃないの?」

 

もったいないと言うロバートに、自分の生き方を話すイルムガルド。そして容赦なくツッコムイサム。

 

「お前という奴は…」

「と、とにかくビルトラプターはホントに大丈夫なのかロブ?」

「一応、問題点は俺たちの方でクリアしてある」

 

再び取っ組み合いを始めようとするので、話題を変えるリュウセイとロバート。

 

「一応か…」

「リュウセイ、ビルトラプターはハガネの格納庫内に置いてある。細かい調整作業をやるから、先にハガネに行っておいてくれ」

「ああ、わかった」

「俺たちも手伝おうよイルム兄」

「ああ、そうだな」

 

そう言ってハガネのある地下ドックへと向かうイサム達。

 

伊豆基地 地下ドック

 

「ふ~ん…これが私達の艦、ハガネか…。結構カッコいいと思わない?」

 

スペースノア級弐番艦”ハガネ”を見ながら、リオ・メイロンが隣にいるクスハ・ミズハに話し掛ける。

 

「リオはこういうのに興味あるの?」

 

「ん…。父様の仕事の影響かもね」

 

何かを思い出すような仕草をするリオ。

 

「これがハガネか…。艦首部分がシロガネと違ってるな」

「リ、リュウセイ君…!」

「ク、クスハ…!何でここに!?」

 

思わぬ再会に驚愕するリュウセイとクスハ。

 

「な、何?あなたの知り合いなの、クスハ?」

「う、うん…。幼馴染みで、同じ高校に通ってたの…」

「へ~え…。私、リオ・メイロン。ハガネのオペレーターなの。よろしくね」

「あ、ああ。それより、クスハ…どうしてこんな所に…!?」

 

戸惑いながらもクスハに問い詰めるリュウセイ。

 

「リュウセイ君こそ…突然連絡が取れなくなって…」

「そ、それは…」

 

守秘義務があるため、答えることが出来ずに俯いてしまうリュウセイ。

 

「先に行き過ぎですよリュウセイさん。いくら新造艦が見れるからって」

「ん?何か取り込み中みたいだな」

 

やれやれといった表情で追いつくイサムと、取り入った状況であることに気付くイルムガルド。

 

「…どういうことなの?」

 

二人の様子が変なので間に割って入るリオ。

 

「これには色々とわけがあって…」

「って言うか、クスハ…ハガネのドックにいるってことは、もしかして…!?」

 

リュウセイの言葉を遮るように、突然警報が鳴り響く。

 

「!な、何だ!?」

「お客さんがいらっしゃったか!」

「イサムとリュウセイは出撃準備だ!お譲ちゃん達はハガネへ行け!」

「あいよ!」

「了解!」

 

イルムガルドの指示に従い駆け出すイサムとリュウセイ。

 

「リュウセイ君!」

「大丈夫だ!心配するな!

 

クスハの呼び止めにそう答えながら、走り去るリュウセイ。

 

「リュウセイ君…」

「クスハ!早く!」

「う、うん!」

 

不安を拭えないクスハだが、リオの呼び掛けでハガネへ向かうのであった。

 

 

 

 

伊豆基地

 

PT隊が出撃するとすでに戦闘が始まっていた。

 

「チッ、何て連中だ!今までのとはレベルが違うぜ!!」

 

ジャーダが戦況の悪さに悪態づく

 

「早くも正念場ってことね。こうなったらキメなきゃ…!」

「何をキメるんだ?」

「覚悟よ、覚悟!」

「へッ…じゃあ、奴らに見せてやるとするか!」

「見せてやるって…?まさか……」

「闘士だよ、不屈の闘志!」

「なあんだ、良かった。あんたのことだから、てっきり…」

「お前ら、何度言わせればわかる!作戦中は私語は慎め!!」

 

コントをかますジャーダとガーネットに、カイの雷が落ちる。

 

「す、すみません、少佐」

「…まあ、いい。この状況で軽口を飛ばせるのは、度胸がある証拠だ」

「…そりゃ、どうも」

「お前たちはハガネへの転属が決まっている。こんな所で死ぬんじゃないぞ」

「わかってますぜ、少佐」

 

気合いを入れてカイに答えるジャーダ。

 

「よし…ゴースト1より各機へ!ハガネの発進路を確保するぞ!!」

「了解!」

 

カイの指示に返答しレバーを握りしめるイサム。

 

「イサム…」

「どうした、ラトゥーニ?」

「これ…」

 

ラトゥーニから通信が入り、データが送られてくる。

 

「敵機の行動パターンを分析したの、よかったら使って…」

「おお!この短時間ですごいな、ありがとう!」

「う、うん…」

 

笑顔でお礼を言うと顔を赤くし俯いてしまうラトゥーニ。

 

「お、何だずいぶんとその子と仲がいいじゃないかイサム」

 

イルムガルドがニヤつきながら通信に割って入ってくる。

 

「そりゃ友達だからな」

「友達ねぇ」

「何だよ」

 

意味深な顔をするイルムガルドを軽く睨みつけるイサム。

 

「そこんところどうなんだい、お嬢ちゃん?」

「えっと、その…」

 

イルムガルドがラトゥーニに聞くと、ますます顔を赤くして俯いてしまう。

 

「おい、ラトゥーニが困ってるだろ」

「お前達、私語はそれくらいにしておけ」

 

イサムが止めようとするとイングラムから通信が入り、一機のPTが格納庫から出てくる。

 

 

「イングラム少佐、ビルトシュバインに問題はないな?」

 

「…ええ」

 

カイが確認を取ると問題の無いことを告げるイングラム。

 

「む…?リュウセイ曹長はどうした?」

「機体の調整が済み次第出撃します」

「わかった。よし、各機迎撃開始だ!!」

「よっしゃぁ!行くぜレオ!!」

 

先陣を切りブースターを全開にして飛翔し、敵陣へ突撃するMk-II カスタム。

 

「おらぁ!」

 

手近なリオンに肉薄しシシオウブレード改で切り裂く。

 

その隙を突いて他のリオン部隊がレールガンやホーミングミサイルを放つ。

 

「おっとぉ!」

 

機体を左右に滑らしたり、バルカンで撃ち落としながら回避するMk-II カスタム。

 

追撃しようとするリオン部隊だが、別方向からの銃撃で撃墜されていく。

 

「先行し過ぎイサム…!」

「この戦力差じゃ、俺がかき回すのが一番だろ」

 

着地したMk-II カスタムに、ラトゥーニ機が並び立つ。

 

「イサムはそのままかく乱を続けろ。ラトゥーニは援護してやれ」

「了解!行くぞラトゥーニ!」

「わかった…!」

 

カイの指示に答えると機体を敵機に向けて、加速させるイサムとラトゥーニ。

 

「ターゲット・インサイト…!」

 

接近してくるイオン部隊に、マシンガンを放ち散開させるラトゥーニ。

 

「チェストォォォォォ!!」

 

その隙を突き機体を接近させ、シシオウブレード改で撃墜していくイサム。

 

「すごいなこのデータ、敵の動きを予測しやすい」

 

ラトゥーニの送ってくれたデータに感心しているイサム。

 

「おい!そっちに一機向かったぞ!!」

「え、うぉっと!?」

 

ジャーダが慌てた様子で通信を入れてくるが、それに答える前に直感に従い機体を上昇させると、今までいた場所に弾丸が撃ち込まれる。

 

「なんだ、あいつは!?」

 

攻撃してきた機体を確認すると

 

AMのようだが四肢があり黒のカラーリングをした機体であった。

 

「…四肢がついている…。近接・格闘戦もこなせる新型AMなのね」

 

機体を分析したラトゥーニ通信を入れてくる。

 

「マジかよ、PTの取り柄が無くなっちまうぞ」

「でも多くは生産されていないはずだから…」

「なら、ここで落とす!」

 

ブースターを吹かし、新型機”ガーリオン”へ一気に突撃するMk-II カスタム。

 

「はぁっ!」

 

シシオウブレード改を振り下ろすも、回り込むように回避され、背後を取られてしまう。

 

「なっ!?がぁっ!!」

 

驚愕している隙に背中を蹴り飛ばされ、地面に叩き付けられるMk-II カスタム。

 

「イサム!」

 

ラトゥーニがマシンガンやスプリットミサイルを放つも、すべて軽々と回避されてしまう。

 

「早い…!」

「こなくそぉ!!」

 

機体を起き上がらせ、投擲モーションに入るMk-II カスタム。

 

「大車輪!」

 

シシオウブレード改を投げつけると回避行動に入るガーリオン。

その回避先を予測して肉迫し、拳を振るうMk-II カスタム。

 

「っ!?」

 

だが、腕を掴まれ止められてしまう。

 

「まだだ!」

 

投げつけたシシオウブレード改が、戻って来てガーリオンの背後に迫る。

 

「(よし!動揺した隙に手を振りほどいて…)」

 

そこで思考が止まってしまう。

なぜならあろうことか、ガーリオンは背後を見ずにバーストレールガンでシシオウブレード改を撃ち落としたからである。

 

「うそ、だろ…」

 

余りの事態に唖然としてしまうイサム。

 

「成程、シラカワ博士の言う通り素質は有るようだ」

「!?オープンチャンネル!?」

 

ガーリオンがオープンチャンネルで語りかけてくる。

 

「私はエルザム・V・ブランシュタイン。コロニー統合軍少佐だ」

「まさか、教導隊の!?」

 

相手の名前を聞き戦慄するイサム。

 

「はっ!」

「ぐぁ!」

 

コックピット部に、ひざ蹴りを受け吹き飛び、地面に叩きつけられるMk-II カスタム。

 

「うぁ、ぁ」

 

あまりの衝撃に意識が飛びかけるイサム。

だがガーリオンはそのまま追撃せず、ハガネの発進口へと向かって行く。

 

「イサム!!」

 

ラトゥーニ機が慌ててMk-II カスタムに駆け寄る。

 

「なんくるないさぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」

「!?!?!?」

 

突然沖縄方言を叫びながら、機体上半身を起き上がらせるイサムに、驚いてしまうラトゥーニ。

 

「痛ってえな、こんちくしょぉ!」

「い、イサム大丈夫なの…?」

「ちょっと危なかったがな!」

 

そう言って機体を立ち上がらせるイサム。

だが先程の衝撃で頭部を打ち付けたのか、ヘルメットのバイザーが割れ、額から流血していた。

 

「あいつはどこいった?」

「ハガネに向かっていったけど…」

「なら追いかけるぞ!」

「でも…」

 

これ以上の戦闘は危険だと、止めようとするラトゥーニ。

 

「でももへったくれもねえ!このまま寝てても後悔するだけだ、そんなんじゃ死ぬまで笑ってられねえよ!」

「死ぬまで笑って…」

「そうさ!死ぬときは後悔の無かったって、笑っていられるような生き方をしたいんだよ俺は!」

「…わかった…。でも忘れないであなたは一人じゃない、私や皆がいることを」

「ああ、力を貸してくれラトゥーニ!」

「うん!」

 

笑顔で頷き合うと、戦場へと戻って行くイサムとラトゥーニ。

 

 

 

 

 

戦場に戻るとハガネが発進しており、それを阻もうとDCが攻撃を加えていた。

 

「押されてるな、あの黒いのはどこだ!?]

「あそこ、ハガネに肉迫してる!」

 

ラトゥーニの指示する方向を確認すると、ガーリオンがハガネの機銃を破壊しているのが確認出来た。

 

「とにかくあいつを止めるぞラトゥーニ!」

「わかった!」

 

ラトゥーニの返答を聞き機体を加速させるイサム。

再びハガネへと接近しようとするガーリオンへ、体当たりして阻むMk-II カスタム。

 

「何!?」

 

突然のことで反応が遅れ回避できず、体制を崩すガーリオン。

 

「お前の相手は俺だぁ!!」

「むっ!」

 

追撃で振るわれるシシオウブレード改を回避して、距離を取るエルザム。

 

「まさか、あの状態から追って来るとはな」

「はは、丈夫さが俺の取り柄なんでねぇ!」

 

シシオウブレード改を構えながらそう言うイサムと、後ろで援護体勢に入るラトゥーニ。

それに応えるように構えるエルザム。

 

「イサム、ラトゥーニ無事だったか!」

「カイ少佐、こいつは俺達が抑えます!」

「なっ無茶だ!お前達が敵う相手じゃないぞ!」

 

イサムの発言に驚き止めようとするカイ。

 

「誰かが相手せにゃならんでしょうが!」

「それなら俺がする!お前達は下がれ!」

「そんな敵に囲まれている状態じゃ、無理でしょうが!」

 

イサムの言う通りカイ機は、多数の敵機に囲まれ身動きが取れないでいた。

 

「ここは彼らに任せましょうカイ少佐」

「イングラム少佐、しかし…」

「ハガネが離脱すれば敵も撤退するでしょう。それまでの時間さえ稼げれば…」

「…わかった。だが無茶はするなよお前達!」

「了解!」

 

カイにそう答えるとガーリオンを見据えるイサム。

 

「待っててくれるとは余裕だな」

「君とはいや、君達とは正々堂々戦いたいのでな」

「そうかい!」

 

ガーリオンに接近しシシオウブレード改を振るうMk-II カスタム。

左腕に持ったアサルトブレードで剣尖を逸らされ、バーストレールガンを放とうとするが、ラトゥーニ機がマシンガンを放ち阻止する。

 

「ならば!」

 

ラトゥーニ機にバーストレールガンを放つエルザムだが紙一重で回避される。

 

「良い腕だ。だが!」

 

一気にラトゥーニ機に接近して、アサルトブレードで横から切り掛かるガーリオン。

 

「っ!?」

 

余りの速さに対応しきれず、左腕を犠牲にして回避し、マシンガンを放ちながら距離を取るラトゥーニ。

 

「オラァァァァァァアアア!!」

 

背後からMk-II カスタムが、シシオウブレード改で切り掛かるも、カウンターの蹴りを受けて吹き飛んでしまう。

 

「私の動きを分析しているようだが、それでは甘いな」

「クソッ、なんて奴だ!」

 

余りの強さに思わず悪態づくイサム。

 

「こうなりゃ、一か八かだラトゥーニ!牽制頼む!」

「わかった!」

 

ラトゥーニ機が牽制している隙に、ガーリオンへ突撃するMk-II カスタム。

 

「甘いと言ったはずだ!」

 

バーストレールガンで撃ち落とそうとするエルザム。

 

「行っけぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!」

 

背部の大型ブースターを切り離し、ガーリオンへと放つMk-II カスタム。

 

「何と!?」

 

思わぬ戦法に動揺するもすぐに冷静になり、バーストレールガンで撃ち落とすエルザム。

爆煙が巻き上がり視界が悪くなる。

 

「なるほど、煙幕か」

 

爆煙で視界が塞がれるも、敵機を探そうと集中するエルザム。

 

「うらぁ!」

 

右側の煙からMk-II カスタムが飛び出し、殴り掛かるがアサルトブレードで切り落とされてしまう。

 

「残念だが…」

 

ふとMk-II カスタムが、シシオウブレード改を持っていないことに気付くエルザム。

 

「まさか!」

 

アラームが鳴り上方を向くと、シシオウブレード改を持ったラトゥーニ機が迫っていた。

回避行動をとるが、シシオウブレード改のスラスターによって加速された一撃を避けられず、左肩を切り落とされるガーリオン。

片腕で強引にシシオウブレード改を振るった反動で、左腕がもげてしまうラトゥーニ機。

 

「我がトロンべにここまでのダメージを与えるとは…」

「…エルザムハガネから離れろ。今から戦術巡航ミサイルを発射する」

 

イサム達の健闘を称えるエルザムに、母艦で指揮を執っているテンペスト・ホーカーから通信が入る。

 

「ハガネを沈める気ですか?」

「こちらの戦力を分断されすぎた。敵の増援が来る前にハガネの推進部を破壊し足を止める」

「…復讐に焦るあまりに、ことを急ぎすぎてはいませんか?」

「…作戦前に言ったはずだ。ハガネと試作機の奪取が難しい場合は…とな」

「…了解」

 

少し思案した後、撤退するエルザム。

 

「退いてくれたか…」

「うん…。!?これは…」

「どうしたラトゥーニ?」

「敵の戦術巡航ミサイルがハガネに向かってる!」

「何だと!?」

 

ラトゥーニから告げられた内容に驚愕するイサム。

 

「ハガネで迎撃出来るか?」

「先の戦闘で迎撃装置が破損していて…」

「マジかよ!どうすれば…。ってあれはR-1か?」

 

どうするか悩んでいるとハガネの甲板で、ブーステッドライフルを構えているR-1を発見するイサム。

 

「ミサイルを狙撃するつもり?」

「出来るのかよそんなこと?」

「普通は無理だけど…」

「もしかしてT-LINシステムか?とにかく頼むぜリュウセイさん」

 

成功を祈っているとR-1から、ブーステッドライフルが放たれミサイルに直撃し爆散する。

 

「よっしゃぁ!やったぜ!!」

「うん!」

 

ラトゥーニと成功を喜んでいると、帰還命令が出る。

 

「よう、イサム、お嬢ちゃん!無事か!」

「イルム兄!ああ無事だよ!」

「すげーなお前ら!あの”黒い竜巻”を追っ払ちまうなんて!」

「ラトゥーニ怪我してない!?」

「うん、大丈夫だよジャーダ、ガーネット」

 

イルム達からの通信に笑顔で答えるイサムとラトゥーニ。

 

「あれ、ラトゥーニお前笑って…」

「え?私笑ってる…」

 

ジャーダに指摘されて、自分が笑えていることに気が付くラトゥーニ。

 

「うん、笑えてる、笑えてるよラトゥーニ!」

「ガーネット私…」

 

信じられないと言った表情で、ガーネットにつぶやくラトゥーニ。

 

「おお!そういえば君が笑ってる所初めて見たよ俺!」

「イサム…」

「うん、やっぱり笑ってるのが一番可愛いね」

「!?!?!?!?!?!?!?」

 

イサムにそう言われて顔を真っ赤にして、ハガネへ向かって行ってしまうラトゥーニ。

 

「あれ!?ラトゥーニ!おーい!」

「いきなりじゃ、あの子には刺激が強すぎたんじゃねえか?」

「えー、そうかな?」

 

イルムの発言にうーんと首を傾げるイサム。

 

「イサムありがとうな」

「どうしたんですジャーダさん?」

「俺たちじゃあの子の笑顔を取り戻してやれなかったんだ…」

 

悲しそうにイサムに告げるジャーダ。

 

「あの、ラトゥーニって」

「あの子はね”スクール”って言うパイロット養成機関の出身なんだけど…」

「そこでの過酷な訓練や精神操作が原因で、重度の対人恐怖症になったちまったんだ。今でこそだいぶマシになってきたがな」

「…そうなんだ…」

 

ラトゥーニの過去を知り悲痛な表情になるイサム。

 

「だから、あの子ことをよろしく頼む」

「これからも仲良くしてあげてね」

「はい!わかりました!」

 

笑顔で力強く頷くイサム。

 

「よし、女のことなら百戦錬磨のこの俺に任せておきな!」

「せめてリンさんとよりを戻してから言えよ尻軽野郎が」

「言ったなお前!それを…!」

 

自信満々に言うイルムに冷たく吐き捨てて、通信を切り帰還するイサムであった。

 




Mk-Ⅳ「いやー8000文字いったよ」
イサム「今までの倍ぐらいだな」
Mk-Ⅳ「つーかこれ遅くなったのPCのせいじゃなくね?」
イサム「やる気喪失した分は遅くなったな」
Mk-Ⅳ「ま、まあ今回はかなり盛り上がる話だしね」
イサム「これからはキャラも増えていくから忙しくなるぞ」
Mk-Ⅳ「とりあえず週一更新はしていきたいね」
イサム「よしでは今すぐに…」
Mk-Ⅳ「モンハンやるぞー!!」
イサム「ってそれが一番の原因だろうがぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
Mk-Ⅳ「デットエンド!」
イサム「たくっ、ではビシバシ書かせますので次回をお楽しみに!」
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