イサム「介錯してやるから早く腹切れよとイサムです」
Mk-Ⅳ「いやいや、ちゃんとした理由があるんですよ」
イサム「ほう、言ってみろ」
Mk-Ⅳ「BF4楽しいです」
イサム「さて、ギロチンにするか」
Mk-Ⅳ「待って!年末の準備で忙しくなってきたの!!」
イサム「最初からそう言えよ…」
Mk-Ⅳ「ですのでしばらく更新が遅くなると思いますが、これからもよろしくおねがいします」
イサム「それでは、本編をどうぞ!」
アイドネウス島 総帥執務室
室内に備え付けられた椅子に腰掛け写真を眺める中年の男。その表情には写真に写っている人物への愛情が感じられる。
そこへ来訪者を告げるベルが鳴る。
「私だ」
「おい、おっさん帰ったぞ」
「ケンか。入れ」
写真を机に置き対応すると、見知った少年が机のモニターに映し出されたので、入室を許可する。
「邪魔するぞ」
「ああ、それでハガネはどうであった?」
まるで欲しかった物を待ちわびていた子供のように、催促してくるビアン・ゾルダークに歳を考えろよと言いたくなったが、無駄なことはわかっているので口には出さないケン。
「アンタの睨んだ通り、中々面白い連中が揃っていたぜ」
「ふふ、そうかご苦労だった。本来であれば私が直接出向きたかったのだがな」
「立場を考えろよ。万が一ってこともあるだろうが」
「何だ、私の心配をしてくれるのか?」
「ほざけ。とにかくアンタらの願いが叶いそうなのはハガネと宇宙の”ヒリュウ改”になりそうだな」
茶化してくるビアンを軽く睨みながら、話題を変えるケン。
「うむ、これで我々が敗れようともこの星を守る剣が打ち上がる」
「礎になりますってか。たいした覚悟だな」
愉快そうに笑うビアンに若干呆れ気味のケン。
「誰かがやらねばならんのだ。誰かがな」
「それで娘に嫌われてもか?」
「……」
机に突っ伏して暗いオーラを放つビアン。僅かにすすり泣く声が聞こえてくる。
「自分で言っておいてあれだが、一々落ち込むなよ…」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんリューネ!!!私は、私は!!!」
写真を抱きしめて泣き叫ぶおっさんが落ち着くまで、部屋に置いてある漫画で時間を潰すケンであった。
「すまない、取り乱してしまった」
「安心しろ、もう慣れた」
二人のやり取りから日常的に起こるようである。
「では、お前には今後もハガネ迎撃に就いてもらおう」
「いいが、アイツとの決着を優先させてもらうぞ」
「構わん、元々そういう契約だからな」
不適に笑いながら去るケンの背中を、同じように笑いながら見送るビアンであった。
「転属、だと?」
「は、はい…。あなたの指揮下に入れと辞令が…」
格納庫に向かうと一人の男に敬礼して出迎えられるケン。
「だ、第15機動部隊から本日付けで転属となりました、リョウト・ヒカワ曹長です…」
「そんな話聞いてねえぞ」
弱弱しく告げるリョウトを訝しむケン。
「おい、その書類見せろ」
「は、はい!」
「総帥直々か…。チッあのおっさんめ、黙ってやがったな」
「あ、あの…」
書類を確認しているとリョウトが恐る恐る尋ねてくる。
「そういやぁお前、アードラーのジジイが太っちょと一緒に拉致った奴か」
「ら、拉致って…」
「避難のドサクサに紛れてしょっぴいて来られたんだろうが」
「いえ、その…」
「成程、そういうことかおっさんめ…」
何かに気付き面倒臭そうに舌打ちするケン。
「え、あの…」
「で、お前はどう思ってんだ?」
「え?」
ケンの質問の意味がわからず首を傾げるリョウト。
「今の状況に満足かってことだよ」
「そ、それは…」
答えられずに俯いてしまうリョウト。
「不満か、当然だろうがな。後、お前はDCのやり方をどう思う?」
「……」
「いいから正直に答えろ」
「ち、力で解決するのは好きではありません」
今までより強い口調で返答するリョウト。
「そうか、ならここはお前の居場所ではないのだろう」
「それは…」
「後は自分で考えろ。これから俺達はお前の古巣の部隊と一緒にハガネに仕掛けるぞ」
「りょ、了解です」
ケンが話を打ち切ると人影が近づいて来る。
「ホッ!そんな役立たずを押し付けられるとは災難だなガキ」
「……」
「ん?何だ太っちょか」
現れたテンザンに縮こまるリュウトと興味の無い様子のケン。
「誰が役立たずだと?」
「お前の隣にいる腰抜けだよ。折角のゲームを楽しめないな」
「げ、ゲームだなんて…」
「ひゃは!そんなんだからテメェは腰抜けなんだよ」
「……」
嘲笑うテンザンに何も言い返せずに俯いてしまうリョウト。
「黙っていろ雑魚」
「あっ!?」
「コイツはお前より見所がある」
「特務大尉…」
「ハッ!笑わせんなこんな…」
「命を背負う気の無い奴よりは、ある」
「意味のわかんねえ…」
「止めておけテンザン」
横からやって来た男が、ケンの胸ぐらを掴もうとするテンザンの腕を掴んで止める。トーマス・プラット、テンザンの所属する部隊の隊長である。
「トーマス少佐…」
「そんなことしたってお前が損するだけだぜ」
「このガキが!」
「価値観の違いって奴だ。そうでしょう特務大尉?」
「ああ、そうだな」
「そろそろブリーフィングの時間ですので、また後で」
そう言うと、テンザンを連れて去っていくトーマス。
「す、すいません僕のせいで…」
「……シッ!」
「!?」
謝罪してきたリョウトの顔面にいきなり蹴りを放つケン。
それを両腕を交差させてガードするリュウト。
「男が軽々しく頭を下げるな、見ていて腹が立つわ!」
「す、すいま…」
「そんな態度しかしねえから、あんな奴になめられるのだ!」
「で、でも僕なんか…」
「お前が本気になれば、あんな奴簡単に捻れるだろうが!」
「む、無理ですよ!」
「男が泣き言を言ってんじゃねえ!」
容赦なく連続で蹴りを放つケンに、避けながら涙目で抗議するリョウト。
このやり取りはブリーフィングが始まるまで続くのであった。
ライン諸島 スターバク島海域
空中で待機しているアリオールのコックピット内で手と足を組んでくつろぐケン。
眼下のサンゴ礁の暗礁海域に配置された陸上戦艦”ライノセラス”が二隻付近を通過中のハガネに砲撃を行っている。
「確かに餌としては最適だな…」
一人で呟いているとトーマスから通信が入る。
「そろそろハガネが来ますんで、活躍を期待してますよ特尉」
「勝手にしていろ、俺は好きにやらせてもらう」
「ええ、お任せしますよ」
含みのある笑みを残し通信を切るトーマス。
「ケッ、何であんな奴にヘコへコしなきゃなんねぇんだ」
「まあ、そう言うなビアン総帥の懐刀と呼ばれてる奴だ。精々利用させてもらうさ」
「ホッ、話がわかるじゃん少佐」
「ああいう馬鹿は踏み台になるのが一番なんだよ」
「ちげえねぇ」
「っと獲物が来やがったな」
嘲笑っているとレーダーが、ハガネのPT隊を捉えのであった。
「DCの奴ら好き勝手やりやがって!」
「落ち着けリュウセイ。まずは敵の砲撃を止めるのが先だ」
焦れるリュウセイを落ち着かせるライディース。
「リオ、前に出過ぎないように気を付けてね」
「了解です!」
アヤの言葉に、量産型ゲシュペンストMk-IIにのったリオが力強く答える。
「って、何でリオがPTに乗ってるんだよ!?」
「イサム君がいないんだから戦力の補強は必要でしょ!オペレート、私の分も頼むわよ!」」
驚愕しているエイタとの通信を切りレバーを握り締めるリオ。
「各機へ敵部隊を突破し敵艦を叩け」
「了解!くらえ、ファイナルビーム!!」
イングラム号令の元、ウィングガストがグルンガストに変形して胸部から放ったビームがリオン数機を消し飛ばす。
「このまま押し切る!」
「させん!」
追撃に入ろうとしたグルンガストに、急降下してきたアリオールが切り掛かる。
「計都羅喉剣!」
肩から取り出した大剣で弾き、返し刀で切り掛かるグルンガスト。
「フンッ!」
両手のシシオウブレードで受け流した勢いを利用して、逆手に持ち替えてグルンガストの頭部に突き刺そうとアリオール。
「ッ!オメガレーザー!!」
両眼から放たれたレーザーを、羽で受け止めながら距離を取るアリオール。
「どうした超闘士名は伊達か!」
「その機体、ケンか!イサムには悪いが、ここで落とさせてもらう!」
「来い、イルムガルド!!」
切り結ぶグルンガストとアリオール。
「特尉、例のサイバスターという機体は確認出来ません」
「なら、お前は他の奴を抑えていろ」
「りょ、了解です」
ケンとの通信を終えると、自身へ向かって来る機体郡を確認するリョウト。
「中尉があの鳥野郎を抑えてる間に、敵艦を仕留めるぞ!」
「き、来た!」
戦闘のジャーダ機をロックオンするが、撃つことを躊躇いトリガーを引けないリョウト。
「捉えた!当たれ!」
「うわぁ!」
リオ機が放ったマシンガンを慌てて回避するリョウトのリオン。
「反撃してこない?舐めてるの!?」
「ぼ、僕は…」
果敢に攻めるリオと、戦うことに迷ってしまうリョウト。
「さぁて、そろそろ頃合だな。おい、ライノセラス、バレリオン隊、PT部隊に砲撃だ」
「しかし特尉の部隊がまだ後退していませんが…」
「問題ねぇ打ち合わせ通りだからよ」
「りょ、了解しました」
通信を終えると不敵な笑みを浮かべるトーマス。
「ひゃはははは!本当はなんも話してねぇけどな!!」
「その方がいい足止め役になるからな」
まるで劇を鑑賞するかのように戦場を眺めるトーマスとテンザンであった。
「ムッ」
「う、うわぁ!!」
アリオールとリョウト機を巻き込んだ砲撃がハガネ隊を襲う。
「な、何だ!?こいつら味方にも…!」
「各機へ散開しろ!狙い撃ちされるぞ!」
イングラムの指示で回避行動に入るも何機か被弾してしまう。
「おい、生きてるかリョウト」
「と、特尉僕を庇って…」
右側の羽と腕が吹き飛び、傷だらけとなるアリオール。
「捨石にされたようだな俺達は」
「そ、そんな!」
ケンから告げられた内容に驚愕するリョウト。
「そう言うこった!」
テンザンのガーリオンが、バーストレールガンをアリオールとリョウト機へ放つ。
「あの砲撃でくたばってくれりゃぁ楽だったが、まあいい!俺の手でプチッと潰してやるよぉ!」
「ぼ、僕達は味方じゃ…!?」
「てめえらは気に入らねぇから、ここで海の藻屑にしてやるよぉ!」
「そ、そんな…」
自身の置かれた状況に唖然とするリョウト。
「ヒャハハハァ!とっ!」
飛来してきた弾丸を回避するテンザン機。
「ちょっとあなた!味方を攻撃するなんて何考えてるのよ!!」
「うぜぇんだよ雑魚が!」
バーストレールガンで反撃しギリギリで回避するリオ機。
「そこのあなた、逃げなさい!」
「え?」
「ハガネに事情を話せば回収してもらえるから!」
「で、でも君が…!」
「いいから!こんな奴、私だけで!」
「笑わせんな雑魚が!!」
アサルトブレードで右腕を切り裂かれるリオ機。
「ホラホラ!踊れ踊れ!」
「く、ぅぅ…」
痛めつけるように攻撃するテンザン機。
「や、やめるんだ!」
「うるせえ!指図すんな!」
リョウトの言葉に耳を貸さずに攻撃を続けるテンザン。
「やめろ…」
「ヒャハハハ!!」
「やめろって…」
「ああ!?聞こえねえぞ!?ハッキリ言いやがれ!!」
嘲笑うテンザンにリョウトの中の何かが切れた。
「やめろって、言ってるんだ!!!」
「うおおぅ!?」
リョウト機から放たれたレールガンで吹き飛ぶテンザン機。
「て、テメェ…!」
「もう下がれ出来れば、傷つけたくない」
「舐めてんじゃねえぞ!!」
激昂してリョウト機に攻撃するがことごとく回避される。
「退かないのなら!」
ホーミングミサイルで牽制し、回避先にレールガンを打ち込みダメージを与えていく。
「こ、この俺が!?」
予想外の事態に動揺している隙にリオ機が肉薄し左腕を構える。
「ジェットマグナム!!」
「ぐ、おおおぅ!?」
頭部を殴り飛ばされるテンザン機。
「ち、ちくしょう!覚えてやがれ!!」
捨て台詞を残して撤退していくテンザンであった。
砲撃にさらされ損傷していくハガネ。
「損害を報告しろ!!」
「第一主砲損壊!第五、第八ブロック炎上!!PT隊の損害も増大!!」
テツヤに切羽詰まった表情で損害を伝えるエイタ。
「…やむをえん。トロニウム・バスターキャノンを使用するぞ」
「し、しかし切り札をここで…」
「活路を切り開くためにはやむを得ん」
「その前に俺を出してくれますか?」
ダイテツが決断しようとした時、聞き慣れた少年がモニターに映る。
「イサム君!?」
「どうもーって挨拶している暇は無いみたいですね」
「だが、その傷でPTに乗るのは…」
包帯だらけのイサムを見て身を案じるダイテツ。
「そうも言っていられないでしょう。ここは一つ俺に賭けてもらえませんか?」
「…わかった。その賭けに乗らせてもらおう」
「ありがとうございます!期待してて下さいな!」
イサムが笑顔でサムズアップして通信が切れる。
「いいかイサム君。まだプラズマ・リアクターの調整が十分では無い、くれぐれもリミッターは外さないように」
「OK、所長」
レオーネをカタパルトへ固定させながら、ジョナサンの説明を聞くイサム。
「進路クリアー。頼むから無事に帰ってきてくれよ、お前がいなくなると寂しくなるからな」
「大丈夫ですよエイタさん。皆と一緒に帰って来ますから」
不安そうな表情をするエイタに、笑顔で答えるイサム。
「さあ、行こう相棒。イサム・トウゴウ、レオーネ行くぜ!」
カタパルトから漆黒の機体が打ち出される。
「艦長…」
「今は託そう。彼の可能性に」
「はい」
戦場へ向かう黒獅子を見送るダイテツとテツヤ。
機体を加速させシシオウブレード改を抜刀させるイサム。
「うおらぁ!」
すれ違い様にリオンを一機切り裂く。
「イングラム少佐!」
「その機体に乗っているのはイサムか?」
「ええ、俺が敵艦を叩くんで援護頼みます!」
「いいだろうやってみせろ」
矢継ぎ早にイングラムと通信し、機体をライノセラスに突撃させるイサム。
「何だ新型か?おい、バレリオン隊奴に砲撃を集中させろ」
トーマスの指示を受けバレリオンの砲口がレオーネへと向けられる。
降り注ぐ砲弾を避けきれず被弾し、立ち往生してしまうレオーネ。
「糞っ!機体が重い!!」
思うように機体を操れないことに戸惑うイサム。
「このままじゃ、カッコ付かないんだよ!!」
シシオウブレード改を盾にして強引に前進していくレオーネ。
「しぶてぇな。ならコイツでどうだ、ブレイクフィールドオン!!」
トーマスのガーリオンがブレイクフィールドを纏い、レオーネへと突撃する。
「っ!?ぐおぉぉぉぉぅ!」
シシオウブレード改で受け止めようとするも、堪えきれず弾き飛ばされるレオーネ。
「イサム!」
「ラトゥーニ!?よせ!下がれ!」
ラトゥーニ機がマシンガンで牽制しながら、レオーネを庇うように立つ。
「へ、獲物がノコノコ来やがったか!」
弾幕を回避しながら、バーストレールガンを放つトーマス機。
懸命に反撃するも、レオーネを庇っているために回避出来ず、次第に被弾していくラトゥーニ機。
「もういい!俺を置いていけ!!」
「嫌!!」
イサムの呼びかけに頑なに首を振るラトゥーニ。
「ずっと、ずっと守られてきたけど、今度は私が守る!!」
「お前…」
ラトゥーニの姿に自分を庇って死んでしまった、養祖母のシノの姿が重なる。
「(また、守れないのか?結局俺じゃあ…)」
イサム…
「!?お婆ちゃん?」
諦めるなんてらしくないわよ。どんな逆境にも立ち向かうのがあなたの取り柄でしょ?
「ああ、そうだねお婆ちゃん。まだ、こんな所でつまづいてられるかよぉ!!!」
イサムの意思に応えるかのように、レオーネの間接部が金色に輝きだす。
「しゃらくせぇ!纏めて潰してやる!ソニック・ブレイカー!!」
ブレイクフィールドを纏ったトーマス機が、ラトゥーニ機へ迫る。
「うおぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
レオーネがラトゥーニ機を押し退けて前へ出る。
「へっ今更テメェに何が出来る!」
「うらあぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
シシオウブレード改とブレイクフィールドがぶつかり合い閃光を放つ。
だが、次第にレオーネが押されは始める。
「イサム!!」
「大丈夫だラト!!お前は俺が守る!!!」
イサムが叫んだ瞬間、レオーネに変化が訪れる。
コンソールに”burstmode starting”と表示され各部の装甲がスライドし、露出した内部フレームが廃熱によって金色に輝きだす。
最後に頭部のバイザーが開きツインアイと顎部分の四角い突起があらわになり、鶏冠状のアンテナが左右に別れ獅子の鬣のような形へと変わる。
「へ、変形しただと!?」
変形したレオーネに驚愕するトーマス。
「うぉらぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」
拮抗していたシシオウブレード改が、容易くブレイクフィールドごとトーマス機の右肩を切り落とす。
「ば、馬鹿な!パワーが、桁違いだ!おい、ライノセラス!こ、コイツを砲撃しろ!!」
叫び散らすように指示を飛ばすトーマス。
ライノセラスから打ち出された砲撃が、レオーネへと降り注ぎ爆煙に包まれる。
「イサム!!」
溜まらず悲鳴を上げるラトゥーニ。
「へ、へへ、これなら一溜まりも…」
言い終わる前に、爆煙から無傷のレオーネが飛び出す。
「そ、そんなはずが…」
「すごい…」
驚愕する二人をよそにライノセラスへと突撃するレオーネ。
迎撃しようと直援のバレリオンと共に弾幕を張るライノセラスだが、レオーネに達する前に展開しているG・テリトリーに阻まれる。
「G・テリトリー収束!」
バレリオン隊を飛び越え、シシオウブレード改を構える。
すると、機体を包んでいたG・テリトリーがブレードへ集まり、ピンク色へと輝きだす。
「切り裂け!グラビティ・スラッシャー!!!」
すれ違いながら、ライノセラスの船体を紙のように切り裂いたレオーネ。
ライノセラスの爆発を背に廃熱の煙が内部フレームから漏れ出す。
「ら、ライノセラスを一撃で…」
「どうやらここまでだな」
余りの事態に唖然としているトーマス機にアリオールが上空から近づいてくる。
「ま、まだ前線の…」
「前線の連中は増援で現れたサイバスターのMAPW(MAP兵器)で壊滅したぞ」
「な!?」
予想外過ぎる事態に、もはや開いた口が塞がらないトーマス。
「じゃあ、用事も済んだし俺は帰るぜ」
「!ま、まさか貴様こうなることが…」
トーマスが言い終わる前に撤退するケン。
「フッそうでないと張り合いが無い」
実に愉快そうに笑いながら撤退していくケンであった。
岩場に膝を着き、バーストモードからセーフティーモードへ戻るレオーネ。
「オーバーヒートしちゃったか、ごめんね無理させちゃって」
労うようにコンソールを撫でるイサム。
「イサム大丈夫!?」
ラトゥーニ機が駆けつけ、慌てた様子のラトゥーニがモニターに映し出される。
「うん、大丈夫。機体がフリーズしちゃっただけだから」
「そう、良かった…」
安堵の表情を浮かべるラトゥーニ。
「ね、ねえイサム…」
「ん?何」
「さっき私のことラトって…」
頬を染めて恥ずかしそうに問い掛けてくるラトゥーニ。
「ああ、前からラトゥーニってちょっと呼びづらいかなって思っててさ。嫌だったかな?」
「そ、そんなことない。凄く嬉しい…」
嬉しそうにはにかむラトゥーニ。
「うにゃぁ…よかったぁ…」
「イサム?」
可愛らしい声と共に静かになるイサム。
何事かと慌てて自分の機体の手を足場にコックピットを出て、レオーネのコックピットハッチを開け覗き込む
すると、寝息を立てているイサムが目に入った。
「寝てる…」
コックピットに入りイサムのヘルメットを取ると、幸せそうな寝顔である。
「ふふ、お疲れ様…」
頭を優しく撫でると「ふにゃぁ」と鳴くイサム。
「っ!?」
鼻から何かが溢れそうになり、慌てて手で押さえるラトゥーニ。
深呼吸して落ち着ける為に別のことを考えようとする。
そこでふと、イサムに庇われた際の言われたことを思い出す。
大丈夫だラト!!お前は俺が守る!!!
恥ずかしさと嬉しさが胸の奥から込み上げてくると同時に、イサムと出会ってから抱き続けた想いに気付く。
それは…
「大好き、イサム…」
そう言ってイサムの頬に口付けをするラトゥーニ。
その瞬間物音がする。
「え…?」
恐る恐る音のした方を向くと、ハッチから覗きこんでいるイルムガルドと目が合う。
「やべっ」
「……」
「や、やあ二人とも大丈夫かな?お兄さんが助けに来たよ」
明らかに口調がおかしいイルムガルド。
「見ました?」
「い、いや覗き込んだばっかりだから何も見てないよ」
顔から冷や汗が流れ始めるイルムガルド。
「見ましたよね?」
「ちょ、胸倉掴まないで、苦しい、から…」
右腕でイルムガルド胸倉を掴み持ち上げるラトゥーニ。
「中尉ちょっと来てもらえます?」
「で、デートの、お誘いなら、また、こん、どで…」
「大丈夫です、少し記憶を消すだけですから」
「それ、ぜんぜん、だい、じょうぶ、じゃない…」
どんどん青ざめていくイルムガルドだが、構うことなく引きずっていくラトゥーニ。
ラトゥーニサンハナシアイマショウ。ボウリョクジャナニモ…#%’%&I')&%&%$$!!"~!!!
「うにゅぅ~ラト~」
断末魔が響き渡る中でも気持ちよさそうに眠っているイサムであった。
Mk-Ⅳ「詰め込みすぎたかもしれん」
イサム「計画的に書かんからだ馬鹿め」
Mk-Ⅳ「今後の展開を考えるとこうするしかなかったんや」
イサム「まあ、せっせと書いてくれば構わんが」
Mk-Ⅳ「よかろう!ではまず、ラトゥーニの唇の感触をおしえ…」
ア、ギロチンハヤメテクダサイ、ジオングミタイニナッチャイマスヨ。アレーカオガコロガッテイクー
イサム「それでは次回もお楽しみに!」
※11/29追加
Mk-Ⅳ「お待たせしました。イサムの新たな牙レオーネの設定です」
イサム「これくらいもっと早くやれよボケ」
Mk-Ⅳ「もうちっとでも優しく出来ませんかね!?」
イサム「それではどうぞ!」
Mk-Ⅳ「だから聞けよ!!」
レオーネ(イタリア語で雄ライオン)
・分類:試作型パーソナルトルーパー
・機体カラー:黒
・型式番号:RTX-010-04R
・全長:セーフティモード時:19.7m
バーストモード時:21.7m
・重量::58.0t
・動力:プラズマ・リアクター
・空中浮揚機関:テスラ・ドライブ
・基本OS:TC-OS
・開発者:ジョナサン・カザハラ、カーク・ハミル、マリオン・ラドム
PTへのプラズマ・リアクター搭載試作機ヒュッケバインMk-II四号機(本作オリジナル)をベースとしている。
プラズマ・リアクターにより膨大な馬力を誇るが、操作性が劣悪になり扱える者がいないためイサム専用に改造された機体。テスラ・ライヒ研究所、ラングレー基地、マオ社の協同で行われた。
プラズマ・リアクターの小型化に成功したが、出力調整が困難になり、対策として各部装甲を展開し廃熱させることで安定させている。そのため装甲展開時にフレームが金色に発行する。その反面フレームが露出するので、耐久性に難があるためG・テリトリーで補強している。
武装はMk-II カスタムに引き続きシシオウブレード改とバルカンのみであるが、G・テリトリーを収束させることで切れ味を増加可能。
※文字数が足りないのでこちらに載せさせて頂きます。申し訳ありません