イサム「てっ言っても、もう一週間経とうとしてるけどな」
Mk-Ⅳ「し、仕方ないだろう!新年始まっていきなり5連勤だぞ!ファック!」
イサム「そりゃ運が無かったと諦めろ。そんなことよりいよいよDC戦争編も大詰めだな」
Mk-Ⅳ「そんなことって…。まあ、長くなるから今回は前後編に分けたけどね」
イサム「ほお、お前にしては頑張ったな」
Mk-Ⅳ「そこは素直に褒めてよ…」
イサム「だが断る(キリッ)」
Mk-Ⅳ「もういいよ。それでは本編をどうぞ…」
ハガネ 格納庫
先のオペレーションブレイク・アウトで辛くも勝利したハガネ・ヒリュウ改だが、損傷した機体が多く、次の作戦に備え整備兵が休むことなく格納庫内を駆け回っていた。
「俺達だけでアイドネウス島への大気圏からの強襲か、また貧乏クジか」
「現状他に打つ手が無いからな連邦は」
「艦隊が包囲網を敷いてはいるそうだけど」
「そんなもん形だけだろ。手柄を独占されたくないんだろうよ」
自分達の機体の整備がひと段落しコンテナに腰掛けながらぼやくイサムに、壁に寄り掛かりながら肩をすくめるイルムガルド。
「仕事熱心だねぇ。ま、やるしかないけどさ」
「ああ、そういやラトゥーニはどうした?」
「なんでおどおどしてんのさ…。ラトなら今回からラプターに乗るからその調整だよ」
「そ、そうか。リュウセイがR-1に乗るからな」
「(なんで安心してんねん…)にしてもまだ調整中のはずだけど大丈夫なのかな?」
「変形しなけりゃ問題は無いそうだ」
「(リュウセイさんの潜在能力に賭けるってことか、イングラム少佐は)」
「つーか、あんまり他人を気にしてられねーんじゃねえかお前は?」
考えにふけるイサムにそう指摘するイルムガルド。
「わかってるよ。次はケンも全力で来るだろうしね」
「…今更だけど、どうしてこうなっちまったんだろうな。同じ道を見ていると思っていたのにな」
「なんとなくだけど、今でも目指している先は一緒じゃないかって思うんだ」
天井を仰ぎ見るイサム。
「どうしてそう思うんだ?」
「変わって無いんだよね、アイツの剣が昔とさ。だから、アイツなりにこの星を守ろうとしてるんじゃないかな」
「イサム…」
「だから、俺も全力でぶつかりたいんだよ。どんな結果になろうともさ」
「そうか…。なら、絶対に勝てよ!」
そう言って拳を突き出すイルムガルド。
「ああ、もちろん!」
コンテナから降りて拳を合わせるイサムであった。
アイドネウス島 DC本部屋上
太陽が沈み夜が訪れていても、DCの総本山であるこの島では来るべき敵に備えて戦闘員、非戦闘員問わずに慌しく人が行きかっていた。
そんな喧騒の中でも夜空には星々が光り輝き幻想的な光景を映し出していた。
「……」
フェンスの上に立ちながら夜空を眺めているケン。
「美しいな」
「おっさんか」
やってきたビアンに視線だけ向けるケン。
「いいのかよ、決戦前にこんな所をうろついててよ」
「私のやるべきことは終わった後は他のものがやってくれる。お前こそいいのか?」
「ああ」
そっけない返事をするケンだが、ビアンは気にすることなく言葉を続ける。
「マイヤーのことを気にしているのか?」
「……」
「あ奴も覚悟していたことだし、お前もやるべきことはやった。誰もお前を責めたりはせん」
「…エルザム少佐も同じことを言いやがってよ、俺一人だけ馬鹿みてえじゃねえか」
夜空を眺めながら自嘲的な笑みを浮かべるケン。
「ケンよ明日の戦いで私が敗れたならば…」
「わかっている。それも契約の内だからな」
それからは無言で夜空を眺める二人の頬を夜風が心地よく撫でる。
少ししてケンが口を開く。
「アンタと出会って4年くらいになるか。まあ、なんだ色々と面白かったぜ」
「私もだ。息子が出来たようだったよ」
照れくさそうに言うケンに、実に楽しそうに笑うビアン。
「お前はお前の道を進め、自分の信じた道をな」
そう言って去っていくビアン。
振り返ることなく夜空を眺め続けるケン。
「自分の信じた道、か」
目をつむり明日の戦いに思いを馳せるケンであった。
太陽が昇り始め朝日が差し込み鳥が鳴き始める中、突然とサイレンが鳴り響き轟音が静寂を打ち破る。
アイドネウス島を包囲している連邦艦隊が、ミサイル攻撃を開始し島の迎撃システムが稼動した為である。
アイドネウス島 司令室
「対空システム正常に作動中、地上施設への損害は極軽微」
「”グレイストーク”アードラー副総裁より通信です」
「繋げ」
オペレーターの報告にビアンが指示するとモニターにアードラーが映し出される。
「ビアン総帥、あの程度の封鎖艦隊、我らの戦力にとってものの数ではありませぬぞ?」
「この程度なら防空システムのみでシャットアウト出来る。今少し待て」
「待つと申しましてもこの期に及んで何を…」
「本命の一矢を、だ」
再びサイレンが鳴り響き、レーダーに大気圏から突入してくる艦影が映し出される。
ハガネが大気圏からの突入を完了し艦首をアイドネウス島へと向ける。
「トロニウム・バスターキャノン、エネルギー充填完了!」
「基準砲撃座標までカウント300、照準アイドネウス島軸線クリア!」
エイタらオペレーターの報告を聞き、トロニュウム・バスターキャノン用のトリガーを起動させ握り締めるテツヤ。
「重力ブレーキスタンバイ!カウント…」
「待て!」
ダイテツが何かに気がつきテツヤのカウントを遮る。
ハガネの眼前に広がる雲を何かがを突き破り迫り来る。
「スペースノア級参番艦”クロガネ”!」
その正体に気づき驚愕するテツヤ。
「艦首超大型回転衝角起動、対艦格闘戦用意」
クロガネが艦首に装備されているドリルを回転させながら、ハガネへ突撃して来る。
「急速転舵!かわせ…」
「ならん!進路このまま!照準維持カウント続行!」
ダイテツの指示に慌ててカウントを再開するテツヤ。
「カ、カウント3…2…1…」
「トロニウム・バスターキャノンッてぇい!」
ダイテツの号令と共にテツヤがトリガーを引くと、ハガネ艦首モジュールから高出力エネルギーが解き放たれ、クロガネのドリルとぶつかり合い互いに軌道が僅かに逸れ片翼をもぎ取り合いながら交差する。
ハガネが放ったバスターキャノンは、本来狙っていた司令部から外れた部分に着弾する。
「て、敵艦の砲撃射線北東へずれました!ひ、東部地下研究ブロック被害甚大!」
「指揮管制機能を”ヴァルシオン”へ移せ、その後戦闘員、非戦闘員問わず本部施設より退避せよ」
指示し終わると席を立ち格納庫へ向かうビアンであった。
クロガネとハガネが交差した際の格納庫内
「うわぁ!?何かにぶつかった!!」
「そのようだな」
「いやいや、冷静すぎるでしょうキョウスケ!?」
「慌てたところで何も変わらん。艦長達を信じるのみだ。何なら賭けるか?」
「「いえ、結構です」」
突如襲った衝撃に動揺するブルックリンとエクセレンだが、いたって冷静なキョウスケ。
「大丈夫だ最終決戦にピンチはつきものだからな!」
「アニメと一緒にしないの…」
「というか涙目になっているぞリュウセイ」
痩せ我慢しているリュウセイに呆れながらツッコム、アヤとライディース。
「あ、何か昔の思い出が頭の中を駆け巡ってるぅ~」
「それ、走馬灯ですよタスク曹長!?」
「男がこれくらいでピーピー泣いてんじゃねえよ!」
悟りを開いたような表情のタスクを心配するラッセルと、活を入れようとするカチーナ。
「やっぱり、僕達だけじゃ無理なんじゃ…」
「何弱音はいてるのよ!前の作戦も上手くいったじゃない大丈夫よ!」
弱気になっているリョウトを励まそうとするリオ。
「そうだぞリョウト。男たるものどっしりと構えていればいいんだ」
「いやイルム中尉、そんな如何わしいもの見ながら言われても…」
「失敬だなリオ君、これは男の精神を高める神聖な物であってだな…」
「コックピットにそんなものを持ち込むな。後で没収だ」
「そんな殺生な少佐!?」
グラビア本を読みながら偉そうに言い放つイルムガルドに引き気味のリオと、容赦なく宣告するイングラム。
「俺、この戦いが終わったら…」
「やめてジャーダ!それフラグだから!」
不吉なフラグを立てようとするジャーダを、全力で阻止するガーネット。
「うぷっ」
「大丈夫かにゃマサキ?」
「クスハのドリンク飲んだかにゃね。よく倒れなかったにゃ」
「これも、シュウを倒す為だ…」
「だからってあんにゃに飲まにゃくても…」
顔色はいいのに今にも倒れそうなマサキと、マサキが飲んだ量を思い出し身震いしているシロとクロ。
「フフッ」
「どうしたんですかギリアム少佐?」
楽しそうに笑うギリアム・イェーガー(オペレーションブレイク・アウト前に情報部から合流した)に疑問に感じ話し掛けるラトゥーニ。
「いや、いい部隊だと思ってね。これならきっと成功するだろう」
確信に満ちた表情で言うギリアム。
「うぇぷっ」
「ってお前も大丈夫かイサム?」
具合が悪そうなイサムを心配するイルムガルド。
「う~食い過ぎたかな」
「やっぱりな!だから止めとけっていったんだ!ここぞとばかりに食いやがって!」
「いやいや大丈夫、大…丈…夫うぇ」
さらに顔色が悪くなっていくイサム。
「大丈夫じゃないだろう」
「ちょ、ちょ本当に出そうなのイサム君!?」
「待て!早まるな!深呼吸するんだ!」
「そ、そうだ。ハイ!ヒッヒッフー!」
「ジャーダ違う!それ出ちゃうからぁぁぁぁあああ!!」
予想外の事態に慌てふためく一部のメンバー。
「う、もう…」
「諦めんなよ…」
「イルム兄…」
「諦めんなよ、お前!!どうしてそこでやめるんだ、そこで!!もう少し頑張ってみろよダメダメダメ!諦めたら!周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって!あともうちょっとのところなんだから!もっと、熱くなれよぉおおおおおおおお!!!
「お、俺はうおぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
「おい、茶番はもう終わったか?」
「「はーい」」
どこぞの炎の妖精のようなことを言い出すイルムガルドと、それで復活したイサムを冷めた目で見るイングラムだが、それは決して彼だけではないだろう。
「ここは、いつもこんな感じなのかな?」
「…はい」
流石に苦笑いのギリアムに恥ずかしそうに俯きながら答えるラトゥーニ。
「良し、各機ジガンスクードを盾に出撃。ATXチームとイサム、ラトゥーニが先頭になり一気に司令部を制圧するぞ!」
イングラム指示の下、ジガンスクードが敵の攻撃を防いでいる間に出撃していく機動部隊。
「さあ!派手に行くぜぇ!!」
G・テリトリーで弾幕を弾きながら、シシオウブレード改でリオンを切り裂いていくレオーネ。
「馬鹿が!背後ががら空きだ!」
レオーネの背後を地上の”ランドリオン”が狙おうとするが、その瞬間機体を影が覆う。
咄嗟にパイロットが上を向くと、飛び上がったアルトアイゼンが両肩のハッチを開いて迫って来ていた。
「クレイモア、持って行け!」
両肩のハッチから打ち出されたベアリング弾が、豪雨の如くランドリオン部隊の降り注ぎ粉砕していく。
ハッチを閉じ、着地したアルトアイゼンが残ったランドリオンに、右腕に装備されたリボルビング・ステークを突き刺す。
「打ち抜く!!」
パイロットのキョウスケがトリガーを引くと、リボルバー式の弾倉が回転し杭打機が作動して、ランドリオンを粉砕する。
「こ、こいつら!」
「落ち着け!距離を取って仕留めろ!」
リオンとランドリオン部隊が距離を取り、バレリオン部隊がビッグヘッド・レールガンで、レオーネとアルトアイゼンに狙いを定め発射しようとした瞬間、次々と砲口を打ち抜かれて爆散していく。
「はいはーい、おいたは駄目よぉ」
「ターゲット、ロック」
エクセレンの駆るヴァイスリッターとラトゥーニが乗り換えたビルトラプターが、空中からバレリオンを狙撃していく。
「スナイパー!?小癪な!」
ヴァイスリッターとビルトラプターを狙おうとリオン部隊が迫る。
「チャクラム・シューターGO!」
その隙を突き、ブルックリンが駆る”ヒュッケバインMk-II”が飛翔し、右腕に装備している有線式の小型チャクラムで撃墜していく。
「でかしたブリット君!後でいいことしちゃうわよん」
「そう言う場合碌なことがないんで遠慮します」
「もう、最近可愛げがないんだから」
「前方、高エネルギー反応。砲撃来ます!」
何時ものようにトークをかますエクセレントとブルックリンに、ラトゥーニが警告する。
「散開しろ!」
キョウスケの指示通りに回避行動に入ると、先ほどまで自分達が居た場所にビームの雨が降り注ぐ。
「うおっと、あぶねっ!」
砲撃で出来たクレータを見ながら冷や汗をかくイサム。
「あら、避けられちった」
砲撃を行ったディバイソンのコックピット内でエールが残念そうに言う。
「ま、あれ位は避けてもらわんとな」
ディバイソンの横に並び立つアリオールに乗るケンはさも当然といった表情である。
「あらら、強敵登場ね」
「エクセレン後続の部隊は?」
「他の増援に足止めされてるわね。流石悪の総本山わんさか出てくるわね」
「…今、ハガネから連絡があった。プランBに意向だ」
「敵をおびき寄せて、サイバスターのMAPWで一網打尽か」
作戦前のブリーフィングを思い返すイサム。
「ならあいつらを足止めしないと」
「イサム、羽つきはお前に任せるぞ」
「おうよ!」
「俺とエクセレンは砲撃型の相手をするぞ」
「倒しちゃってもいいのよね?」
「不吉だからやめろ。ブリットとラトゥーニ少尉は他のを任せる」
「「了解!」」
散開しそれぞれの目標へ向かって行くイサム達。
「まずはこれをどうぞ!」
ヴァイスリッターがディバイソンに、オクスタン・ランチャーをEモードで発射するも、ブレイク・フィールドに阻まれる。
「ステーク、行け!」
その隙に接近したアルトアイゼンがリボルビング・ステークを突き刺そうとする。
「ととっ!」
機体を逸らしながら、抱えているジャイアント・ガトリングを格納し右脇で、アルトアイゼンの右腕を挟み込むディバイソン。
そのまま力比べの状態となる。
「ならば、クレイモア!」
両肩のハッチが開きスクエア・クレイモアの発射体勢に入るアルトアイゼン。
「うおりゃぁ!!」
発射される前に力ずくでアルトアイゼンをぶん回し、放り投げるディバイソン。
追撃で左側のジャイアント・ガトリングを放とうとするが、ヴァイスリッターの狙撃に阻まれる。
「鬱陶しいっての!」
ジャイアント・ガトリングと装甲各部からミサイルをヴァイスリッターへ放つディバイソン。
「ちょちょ!多い多い!」
弾丸を避けながらミサイルを打ち落とすヴァイスリッター。
アルトアイゼンとヴァイスリッターがディバイソンと対峙している頃、レオーネとアリオールも地上でぶつかり合っていた。
「はあぁぁぁぁアアア!!」
シシオウブレード改の推力を利用し叩きつけようとするレオーネ。
「おおぉぉぉぉオオラァ!!」
機体を逸らしながら回避し、右手に持ったシシオウブレード突き立てるアリオール。
それを左腕で受け流しながらタックルをするレオーネ。
「うらぁぁぁぁあああ!!」
そのままスラスターを吹かしかち上げ、勢いのままに回転切りを放つレオーネ。
「チィッ!」
バク転の要領でレオーネの顎を蹴り上げ、距離を取るアリオール。
「はは!やはりお前と闘り合っている時が、一番心躍るなぁイサムぅ!!」
「なんだかんだでそうみたいだな、ケン!!」
再び距離を詰め互いに持つブレードがぶつかり合い、火花を散らす。
「そらよ!」
鍔競合っている状態からアリオールが力を抜き機体を退る。
「うおっと!?」
突然押し込んでいた相手がいなくなったことで、つんのめるレオーネ。
「らぁ!」
そこへ右膝を思いっきりレオーネの胴体に叩きつけるアリオール。
「ぐ、おおぅラァ!!」
膝が当たると同時に左腕で膝を抱え、スラスターを吹かしながらアリオールを押し倒すレオーネ。
「もらう!!」
右腕でシシオウブレード改を持ち上げ、突き立てようとするレオーネ。
「なめんなぁ!!」
スラスターを吹かしながら空いている左足で、レオーネの横腹を蹴り飛ばし強引に引き剥がすアリオール。
左手を支点に体操選手のような機動で、体勢を立て直すレオーネ。
両足で地面を蹴り上げてバク転しながら起き上がるアリオール。
体勢を立て直したまま睨み合う両者。
「強く、強くなったなぁイサム」
感慨深そうに呟くケン。
「ああ、あの日からお前を倒す為に、な」
「そうだ。それでいい!もっと強くなれイサム!!」
喜びを隠し切れないように笑うケン。
「やはりお前は…いや言うまい」
何かを感じ取ったが、敢えて言わないイサム。、
「そろそろ時間だ…。次で決めさせてもらうケン!」
「いいだろう。来いイサム!」
レオーネはシシオウブレード改を上段に構え、左足を前へ大きく開き限界まで腰を降ろす。
アリオールは両手のシシオウブレードを鞘に収め、前のめりになるほどに上半身を下げる。
静寂が訪れる中、仕掛けるタイミングを見極めようとする両者。
そこへ流れ弾が両者の間に着弾する。
その瞬間、両者共に飛び出す。
「「チェストォォォォォォォォォオオオ!!!!」」
ピンクと青色に輝く刃がぶつかり合い交差する。
両者が駆け抜けた後に、ハガネがいる方角が光に包まれるのであった。
「っ!?あれはサイバスターのMAPW!?」
ハガネがいる方角からあふれ出す輝きに、思わず動きを止めてしまうディバイソン。
そこにヴァイスリッターが放った弾丸が、両腕のジャイアント・ガトリングを破壊する。
「しまっ!」
エールが言い終わる前にアルトアイゼンが懐へ潜り込む。
「もらったぞ!」
突き刺さろうとするリボルビング・ステークを、両腕を交差させて受け止めるが、続けて放たれた衝撃に耐え切れず、両腕が破損し吹き飛ぶディバイソン。
「マサキ君が上手くやってくれたみたいね」
「そのようだな」
作戦が成功したことに安堵するキョウスケとエクセレン。
「キョウスケ少尉、エクセレン少尉!」
そこへブルックリン機とラトゥーニ機が合流する。
「サイバスターのMAPWで敵部隊の半数を撃破、まもなく後続と合流出来ます」
「そうか。イサムの方は…」
「待てよ、何もう勝った気でいるんだよオイ」
イサムと合流しようとするキョウスケ達を阻むように、立ち塞がるディバイソン。
「まだ立ち上がるか…」
「見た目通りのタフさねぇ」
半壊している状態でも稼動しているディバイソンに、驚嘆するキョウスケとエクセレン。
「行かせない、ケンの邪魔は誰にもさせない」
「あいつ、あんな状態でも戦う気か…」
エールの気迫に押されるブルックリン。
「何故、そこまであの男に尽くす?あの男は…」
「知った風に言うな!ケンのことを何も知らないくせに!それにあいつは変えてくれた!何もなかった私の世界を!生きる意味を与えてくれた!」
「あなたは…」
「この気迫本物ね…」
キョウスケの言葉に激怒するエールに、その愛が本物だと感じ取るラトゥーニとエクセレン。
「どちらにせよ邪魔をする気は無い。確認しに行くだけだ」
「ケンの戦いの邪魔をさせることは何もさせない」
「あらら。どうするのキョウスケ?」
「……」
頑なに道を塞ぐディバイソンの対応を思案するキョウスケ。
「キョウスケ少尉、私達は先に司令部を目指しましょう」
「ラトゥーニ少尉?だが…」
「彼女がケンという人を信じているように、私達もイサムを信じましょう」
「…わかった。ハガネにもそう伝えよう。エールといったな、それでいいか?」
「ええ、それならいいわ」
「いいのか、本陣に敵を通して?」
キョウスケの提案をあっさりと受け入れたエールに、疑問を投げかけるブルックリン。
「あんた達なら”最後の試練”を受ける資格があるからね」
「最後の試練って何なのよ?」
「行けばわかるわ」
エクセレンが問い掛けるも、これ以上答える気は無いようである。
「なにがあろうとも進むだけだ。行くぞ」
「あ、待ってよキョウスケ~」
先行するキョウスケを追い掛けていくエクセレン達であった。
「行ったか…」
キョウスケ達が去ったのを確認するとヘルメットを脱ぎ頭を抑えるエール。
すると手に赤色の液体が付着する。
「あーあ…派手に出てるわねぇ…」
先ほどアルトアイゼンの攻撃を受けたさえに、頭部を計器に打ち付けており、大量に出血していたのである。
「ま、取り合えず…役目は…果た…したし…いっか…」
自分のやるべきことは終わった。
後は愛する彼の勝利を願って、エールは意識を手放すのであった。
Mk-Ⅳ「果たしてイサムとケンの決着は、そしてエールはどうなるのか!?次回”究極ロボヴァルシオン起動!”を待て!」
イサム「おい、作者」
Mk-Ⅳ「ん、何?」
イサム「お前のフォルダから違う小説が出てきたんだけど」
Mk-Ⅳ「ちょ!?勝手に漁るなよ!」
イサム「いいから答えろや」
Mk-Ⅳ「待て待て!刀を向けるな!ちゃんと説明するから!」
イサム「で、これは何だ?」
Mk-Ⅳ「いやさ、この小説ってさコミックスをベースにしているじゃん」
イサム「ああ」
Mk-Ⅳ「今、ジ・インスペクター編やってるけど。その先ってコミックス化されるのかなって最近思い始めたのよ」
イサム「まあ、先にアニメ化されるかだろうな」
Mk-Ⅳ「でしょ?まだジ・インスペクター編も完結してないしさ、ぶっちゃけ何年後って話になるわけよ」
イサム「つまり、それまでの繋ぎにしたいと?」
Mk-Ⅳ「そうそう。この先この小説進めなくなっちゃうかもしれないしさ」
イサム「それが何時になるかもわからんだろうが…」
Mk-Ⅳ「つーか、息抜きが欲しい」
イサム「そっちが本音か…。で、書きたい作品は?」
Mk-Ⅳ「”問題児たちが異世界から来るそうですよ?”にオリ主を混ぜたもの」
イサム「ほう、理由は?」
Mk-Ⅳ「アニメで知って、最近このサイトの作品を読んでいて主人公達のフリーダムさや設定に引き込まれていったのよ」
イサム「それでプロローグだけ書いたのか」
Mk-Ⅳ「うん、そう。DC戦争編が終わったら少しの間だけ新しいのを書いてみたいんだよね」
イサム「そこは読者の皆様の意見しだいだろうな」
Mk-Ⅳ「そんな訳でして、活動報告にこの件に関して書いておくので、よろしければご意見を下さい。それでは次回をお楽しみに!」