小説書くのを忘れないように気を付けないと。
それでは本編どうぞ!
伊豆基地 滑走路
「日本よ!俺は帰ってキタァァァァァァァァァァァァァァ!」
「そういうのは、色々と危ないからやめたほうがいいぞ…」
「どうも、ロブさんお久しぶりです」
輸送機”タウゼントフェスラー”の前で叫んでいると、迎えに来たロバート・H・オオミヤに声を掛けられる。
「最近はそういうのは敏感な世の中だからさ、気を付けてくれよ」
「ヒュッケバイン問…」
「だから、ダメだってば!!」
何か言おうとしたイサムを慌てて止めるロバート。
「いやー、すいませんね久々の日本で舞い上がっちゃったよ」
「君はいつもそんな感じだけどね…」
マイペースなイサムに思わずため息が出てしまうロバート
「それにしてもロブさん」
「何だい?」
「何でずっと尻を両手で隠してるんですか?」
「ああ、”あの時”のことがね…」
「本当、すいませんでした!」
遠い目をするロバートに思わず土下座するイサムであった。(詳しくは一話参照)
「お~、ラングレー並に広いですねここ」
基地指令に挨拶に向かうためのジープに乗りながら、興味深々といった感じに周りを見回す。
「極東の要だからな。PTを部隊規模で運用しているし、元教導隊のメンバーもいるしな」
「親分と同じ?わお、あってみたいな」
楽しそうにはしゃぐイサムを見ながら、変わらないなと微笑むロバート。
「そういえば、今ロブさんが関わっている計画の方はどうなんですか?」
「ああ、EOTを多く使っている分、調整が難しくてな。なかなかにやり応えがあるよ」
疲れが見られるが、楽しそうに話すロバート。
「無理はしないでよ?テスラ研の皆も心配するからさ」
「ありがとうなイサム」
心配そうな顔をしているイサムの頭を撫でると、気持ちよさそうに笑顔になるのを見ると疲れが和らぐロバートであった。
伊豆基地 指令執務室
「始めましてイサム君、私が基地司令のレイカー・ランドルフだ」
「始めまして!イサム・トウゴウです!未熟者ですがよろしくお願いします!!」
ロバートに指令執務室に案内されたイサムは基地司令のレイカーに無駄にデカい声で挨拶していた。
「君の話はラングレー基地のグレッグ指令から聞いているよ。何でもPTの三体一の模擬演習で近接ブレードだけで、圧勝したそうじゃないか」
「いえいえ、相手が大した事…あ、すいません」
「いや、実際君の言うとおりPTの配備が遅れており、パイロットの練度も不足している状態だ」
「今の連邦では”エアロゲイター”に対抗するのは困難だろう。だからこそ君のような力有る者が必要なんだ」
「はい!精一杯頑張ります!」
「うむ、期待しているよ」
元気よく返答するイサムに満足するように頷くレイカー。
「では、こちらにいる二人を紹介しよう。私の参謀を務めてくれているサカエ・タカナカ中佐と、”SRX計画”の責任者であるイングラム・プリスケン少佐だ」
「…サカエ・タカナカだ」
「イングラム・プリスケンだ」
「イサム・トウゴウです!よろしくお願いします!」
サカエの疑念とイングラムの観察するような視線を気にする事なく挨拶するイサム。
「イングラム少佐は君が身を置く部隊の指揮官を務めている」
「それでは、少佐後は頼む」
「了解しました」
「では、部下を紹介する着いてこい」
「わかりました」
イングラムが退出しイサムもそれに続いていく。
「……」
「不満かサカエ?」
イサムを伊豆基地へ招くことを告げた時から、いまだ納得のいっていない様子のサカエに、声を掛けるレイカー
「当然です!貴重なPTを子供に任せるのは納得できません!」
「だがこれはノーマン・スレイ少将も認められた事だ」
「ですが…」
「それにこれからの結果を見て判断しても良いのではないか?私は彼の可能性に賭けたいのだ」
「可能性ですか…?」
「そう、あの真っ直ぐな瞳にな…」
期待のを込めた目でイサムが出て行ったドアを見つめるレイカーであった。
伊豆基地 ブリーフィングルーム
イングラムに連れられブリーフィングルームに着くと二人の男女が待っていた。
「彼がテスラ研から派遣されたイサム・トウゴウだ」
「イサム・トウゴウです!イサムって呼んでください!」
「アヤ・コバヤシよ階級は大尉、よろしくね」
「ライディース・F・ブランシュタイン、少尉だ」
互いに自己紹介するもライディースからは疑念の視線を向けられる。
「どうした?ライディース」
「お言葉ですが少佐、本当にこんな子供を戦場に出すのですか?」
「ちょっと!ライ!」
「いえいえ、いいんですよ大尉」
厳しい口調で疑問を呈するライディースを、咎めようとするアヤを気にした様子の無いイサムが止める。
「イサム君…」
「こんな子供に、背中は預けられないとおっしゃりたいのでしょう?」
「そうだ…」
「でしたら役立たずと判断されたら、見捨ててくださった結構です」
「そんな…!」
なんの躊躇いも無く言い放つイサムに驚愕するアヤ。
「わかった、そうさせてもらおう」
「少佐!?」
即答したイングラムに、彼を信頼しているアヤも困惑してしまう。
「レイカー指令からは極力彼の意思を尊重させるよう言われている」
「それに我々にはお荷物を抱えている余裕はない」
「…わかりました」
「まあまあ、自分で言った事なんでお気になさらず」
自分に為に落ち込んでくれるアヤに対して、慰めながら優しい人だなと思うイサム。
「それで、この部隊はどういった事をするんですか?」
「”SRX計画”と言う計画で開発された機体を扱うための部隊だ」
「確か、人型機動兵器の性能向上に重点を置き、対異星人用の人型機動兵器を開発する兵器開発計画、でしたっけ?」
「そうだ。お前には、スペースノア級の護衛やこの部隊の訓練を支援してもらう」
「わかりました」
「では、明日からイサムも交えての訓練を行う。本日はこれで解散だ」
そう告げるとイングラムは去って行く。
「(いやー、ぶっちゃけ何か信用できん気がするわぁー)」
「イサム君、よければ私たちと一緒にお食事でもどうかしら?」
「いいわよね?ライ」
「ええ、構いません」
イングラムについて色々と考えていると、アヤから食事の誘いを受ける。
「おお、いいですね!さあ、行きましょう!親睦を深めましょう!お腹を満たしましょう!」
「ちょっ、ちょと変わった子かしらね…」
「え、ええ…」
イサムのテンションに戸惑う二人であった。
伊豆基地 食堂
「いやー、テスラ研もですが、ここの飯も美味いですねー」
「それは良かったんだけど…」
「よく食うな…」
イサムの周りには五人分はあろうかという程の食器が積み重ねられていた。
「食ったら背が伸びるかなー、て思ってたらこんなになっちゃいまして」
「まあ、確かに…」
「低いな…、それに最初は女の子だと思ってしまった。」
「……(泣)」
「す、すまない!泣かせるつもりは…」
「いえ、いいんです、事実ですから。それにしてもライディース少尉は俺のこと嫌っているのかと思いましたけど」
「ライで構わない、別に嫌っているわけじゃない。ただ、PTに乗るということがどういう事かわかっているのかと思ってな」
「異星人と戦うのはもちろん地球人同士で戦う事もあるってことでしょう?そこらへんの覚悟はとっくの昔に出来てますよ」
「昔に?」
「ええ、ぶっちゃけ昔に色々あって人を本気で切ろうとしましたし」
「それって…」
「まあ、力及ばず返り討ちにあって、その時に人が死ぬのはどういう事なのかってのも身に染みましたよ」
「イサム…」
知り合ってからずっと笑みを浮かべていたイサムの表情が曇り戸惑ってしまうアヤとライディース。
「ああ、すいませんね変な話をしてしまって、どうか気にしないでください」
「…わかった」
「だが、一人で背負い込み過ぎるのはやめておけよ」
「そうよ、もう私たちは仲間なんだから一緒に助け合いましょう」
「…はい、必要になったらお二人のお力を借りさせて頂きます」
「(すいませんそれでも、”アイツ”とは自分の手で決着をつけないといけないんです」
伊豆基地 通路
居室に案内してくれると言うアヤとライについていっていると後ろから声を掛けられる。
「よおイサム、早速仲良くやってるな」
声のした方を向くとイルムガルト・カザハラとその後ろに一人の男がいた。
「わお!イルム兄だ!この基地にいたことをすっかりと忘れていたよ」
「ほおぉすっかりと言うようになったじゃねえか…」
「ははは、ジョークだよジョーク。だからその握り締めた拳を降ろしてよ。ほ、ホラ!後ろにいる方を紹介してよ!」
鬼の形相で拳を握り締めるイルムに、冷や汗を流しながら両手で静止し話題を変えるイサム。
「ああ、コイツはキョウスケ・ナンブ俺の後輩だ。ホラ、キョウスケコイツがよく話してたイサム・トウゴウだ」
「キョウスケ・ナンブ曹長だ、噂は中尉より聞かされている」
「どんな噂か激しく気になりますけど、イサム・トウゴウです」
互いに自己紹介し握手する二人。
「お二人もお見知りおきを」
「アヤ・コバヤシ大尉よ」
「ライディース・F・ブランシュタイン少尉だ」
イサムと一緒にいたアヤとライディースにも敬礼で挨拶をするキョウスケに二人も敬礼で返す。
「ブランシュタイン?もしやコロニー統合軍の?」
「ああ、そうだが、もう俺には関係の無い事だ」
「…そうでしたか、失礼しました」
ブランシュタインと言う名に心当たりがあり、確認するもライディースの雰囲気を察し謝罪するキョウスケ。
そんな雰囲気変える為、イルムがライディースに話し掛ける。
「よお、ライ。久しぶりだな」
「ええ、お互い忙しく時間が取れませんでしたからね」
「二人は知り合いなの?」
仲良く話す二人に疑問を感じたアヤが質問する。
「ええ、以前月で行われたテストの時に知り合ったのです」
「そうだったの(月でと言うとライが左腕を失うことになった暴走事故があった…)」
その事故の事をイングラムから聞かされていたアヤだったが、口にするのはやめるのであった。
「アヤさん、この人は俺の兄貴分のイルムガルト・カザハラさんでえ~と階級は」
「中尉だ。後、イルムでいいぜ」
「年下のアヤさんより低いんだ」
「うるせーこの野郎」
「ひひゃいよー、いひゅむにー」
余計なことを言ったイサムの口を、思いっきり引っ張るイルムガルド。
「仲が良いのね二人共」
「イルム兄はですね、テスラ研の所長の息子さんで、暮らし始めた時から遊んでくれたんです」
「そうそう、コイツは昔っから生意気でね手を焼いたよ」
「イルム兄こそ恋人いるのにナンパしまくってるじゃないか、だからアヤさんも気を付けた方が良いですよ」
「ええ、そうさせてもらうわ」
「オイィィィィィィィィィィィ!!彼女の視線がゴミを見るような目になっちまったじゃねえか!!」
イサムの襟を掴んでおもっいきり揺らすイルムガルドだが、屁でもないように笑っているイサム。
「事実です中尉」
「キョウスケ、お前まで…」
「人として感心しませんね」
「ライ!?」
泣き崩れるイルムガルドを見ながら、大笑いするイサム。
「お前!しょっちゅうエロ本貸してやっただろうが!」
「知るか!人前で言うなよ!」
突然の暴露に慌てだすイサム。
「イサム君それ本当?」
「い、いやアヤさん!これはそこの最低野郎が!」
ものすごく怖い目で睨みつけてくるアヤに、冷や汗が溢れ出すイサム。
「オメーから借りに来てたじゃねか」
「やめれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「ちょっとイサム君そこに座りなさい、正座で」
「え、いやここ廊下…」
「いいから!」
「は、はい!」
オカンオーラ全開のアヤの気迫に押され、正座するイサムを見て逃げ出そうとするイルムガルド。
「中尉もです!」
「うげぇ!」
その矛先はイルムガルドにも向き、一緒に正座させられる。
その視線は先ほどよりも冷めていた。
「いいですか!子供になんて物を…!」
「(なんて事をしてくれたんだよ馬鹿!)」
「(元はと言えばお前のせいだろうが!)」
「聞いているの!!!」
「「はっはい!すいません!」」
イサムとイルムガルドはライディースとキョウスケに目線で助けを求める。
「では、曹長これからシュミレーターでも一緒にどうだ」
「喜んでお付き合いします少尉」
「((あっさりと見捨てやがった!!))」
触らぬ神に祟りなしといった感じで、そそくさと去って行く二人。
こうしてアヤオカンによるお説教は夜が明けるまで続くのであった。
「((だれかマジで助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!))」
というわけで、これからはリュウセイルートで物語は進みます。
ああ、早くラト出したいなぁ。
では次回もお楽しみに!
※2014/1/10大幅に書き直させて頂きました。