囚われの美術館   作:スペリア

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囚われ

「ん?…ここは…」

 

目を覚ますとそこは絵や彫刻が飾られた美術館のような場所だった

ただ何故、ここにいるのか?自分には分からない

目が覚めると美術館にいる何て普通ならあり得ないと思うだろう。

だが、これは現実だ…肌寒さを感じ臭いまでする

頬を軽くつねると痛みも感じる。

 

 

「何故、俺は美術館にいるんだ?」

 

寝ぼけて美術館に来たんなら病気だろ

だが服装までちゃんとしている…

 

 

「取り合えず回って見るか」

 

 

俺は美術館を探索することにした。

そこには沢山の絵が飾られており

さまざまな画家の絵がある。

俺はある一枚の絵を見ると何故かその絵から目が離せなかった。

 

その絵は旅館にある和の部屋の絵…絵の題名は

【女将の景色】と書かれていた。

 

女将の景色?…この旅館の女将が見た景色か?と考えていると俺は強烈な目眩に襲われた。

目を閉じ頭をかかえた。

 

少し肌寒さを感じ目を開けると目の前には

あり得ない光景が広がった。

何故なら、さっきまで美術館にいたはずなのに

旅館の玄関にいるからだ。

 

 

「…仕方ない…探索してみるか」

 

俺は靴を履いたまま旅館の中を探索を始めた。

入り口にはカウンターがありそこにはノートパソコンが置かれていたがパソコンの電源はついていなかった。

 

俺は歩いていると赤と青の暖簾に風呂と書かれた場所があった。

俺は青の暖簾をくぐり中に入るとそこは旅館のお風呂場だった。

体を流すシャワーと乱雑に散らばった桶に水の入った風呂…何故かそのお風呂場から嫌な臭いがした。

俺はすぐに出ると臭いも少し楽になった。

何故か分からないが嗅いだこともない異臭なのか?

異臭の臭いがあの風呂場にはあった。

 

俺は風呂場をあとにして違う場所を探索を始めた。

次に来たのは厨房だった。

厨房は綺麗に管理されていたのか鍋や包丁が綺麗な状態で置かれていた。

 

「次に行くか…」

 

俺は次の場所に向かっていると壁に飾られたお面の目が

動いて観察するように見ていることは気付かなかった。

 

 

次に来たのは宴会場だった。

並べられた座布団とテーブル…俺はテーブルの下を覗くとそこには一枚の紙があった。

俺はその紙を拾いその紙を見た。

 

『8月14日…最近、お風呂場の調子が悪いのかしら?早く修理を頼まないと…昨日から女将の姿も見えないしどこに行ったのかしら?…一昨日に来た女性のお客さまと口論になっていたし…もう最悪ね』

 

 

「女将が行方不明か…」

 

俺は紙をたたみポケットに入れ探索を始めた。

すると天気が悪くなったのか雨がぽつりと降り始めた。

 

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