前回のあらすじ
ロン、リゼに不良のことをばらす
気にすんな的なことになった
ラリトという、人物が今度街に来ることを話した
メチャクチャ強くて、二つ名があることは教えてない
ココア「このお店のカップって無地だよね」
甘兎庵に行ってから数日。リゼとの距離が少し縮まったような気がする。ラビットハウスで働いてるとふと、ココアがそんなことを言った。
チノ「シンプルイズベストです」
ロン「確かにな。無地は何にもないから見てて心が落ち着く」
俺がそういうと、ティッピーも頷いた。そういや、ウサギって人の言葉がわかるんだな。
ココア「そうえば、この前面白いカップ見つけたんだ」
リゼ「へぇ、どんなのだ」
ココア「真ん中にろうそくを立てて、いい匂いがして......」
ロン「それはアロマキャンドルだと思うぞ」
ココア「へ? ま、まぁ新しいカップを今度探しに行こ! 」
そうして数日後、俺たちはカップを見に行くことにした。
ー数日後ー
リゼ「お、あの店良さそうだな」
ココア「わぁ、かわいいカップがいっぱい! 」
赤いカップは......さすがにないか。俺は紅い月(レッドムーン)という、二つ名をつけられてから赤いものが好きになり始めた......あれ、洗脳されてる!?
ココア「......あ、これなんていいかも」
そう言って、ココアの手と別の人の手が丁度カップに触れ、互いを見た。こういうのって、よく恋愛に発展する漫画が多いけどそうそうないんだよな、現実だと。この世界でも。そう考えてると、ココアがその人のことを見てもじもじし始めた。いや、困ってるからやめてあげような。
リゼ「あれ、よくみたらシャロじゃん」
ん、リゼの知り合いか......ってよくよくみたら原作キャラだったな。転生してから十年以上たってるし、あまり原作知識ないからなぁ。
シャロ「天々座(てでざ)先輩!? 」
リゼ「リゼでいいよ」
チノ「知り合いですか? 」
リゼ「私の学校の後輩だよ。ココアたちと同い年」
ココア「え、リゼちゃんって年上だったの? 」
ロン「え!? ココア気づいてなかったのか」
俺は一回会っただけで分かったから、ココアも分かってるのかと思ってた。
シャロ「どどど、どうしてここに? 」
ん、リゼのまえだと緊張しちまうのか? 体が震えてるし。
リゼ「喫茶店で使うカップを買いにきたんだよ。シャロは欲しいものあったか? 」
シャロ「いえ、私は見てるだけで十分です......この白くすべらかなフィルム......ハァ~」
シャロはカップを指でなぞったりしながらそう言った......これは自分の世界に入ってるな。
ココア「それは変わった趣味ですな」
ロン「いつもチノを妹って言ったり、もふもふしてたりするお前には言われたくないと思うぞ」
チノ「......そうえば、二人は学年が違うのにいつ知り合ったんですか? 」
シャロ「私が暴漢に襲われそうになった所を助けてくれたの」
ロン「おぉ......」
リゼ「あれ? 」
ココア「かっこいいね。......それって、こんな感じ? 」
<ココアロードショー>
細い路地裏にいる暴漢と壁を背にして立っているシャロ。
シャロ(だ、誰か助けて! )
シャロは追い込まれて暴漢に襲われそうになった......が!
リゼ「失せろ!! 」
リゼが後ろの壁から跳んできて威嚇射撃をした。そして、シャロの前に着地すると、
リゼ「この私が断罪してくれる! 」
暴漢に向けて銃を向けていつでも打てる体制をして―――
リゼ「......って、違う違う! 」
<ココアロードショー 終了>
面白くなりそうなところでリゼに止められた。
ロン「じゃあこんな感じか? 」
<虎尾阿ロードショー>
リゼ「あっ、シャロ」
シャロ「天々座先輩!? ど、どうしたんですか? 」
シャロは休日にリゼを見かけて、声をかけた。
リゼ「あ、あぁ。少し予定があって」
シャロ「用事って何ですか? 」
リゼ「ま、まぁ色々とな」
リゼがそう言って、シャロと別れようとすると、
お巡りさん「ちょっといいかな」
声をかけられた。
シャロ「どうしました? 」
お巡りさん「ここで本の万引きが起きたと聞いてね。女性の持ち物を見るのは気が引けるが、確認させてくれるかい? 」
シャロ「別にいいですよ。ねぇ、天々座先輩」
シャロがリゼの方を見ると、自分のバッグを大切そうに抱えていた。
シャロ(いやーーーっ!! なんで大切そうにバッグ持ってるんですか!? )
リゼ「す、すまないが私は急ぐんでな。さようなら!! 」
リゼがそう言って、走ろうとするとバッグから本が二冊落ちた。
お巡りさん「ん、これは......」
お巡りさんが本のタイトルを確認しようとすると、
リゼ(お......おっおお、おおぉおお!! )
リゼはお巡りさんの鳩尾にチョップをくり出して怯ませた後、拳銃を出して撃った。(ギャグシーンなので、大丈夫です。無傷です)
シャロ「天々座先輩、落としま......」
シャロが落とした本のもう一方を確認しようとすると、リゼがこの世の終わりのような顔をして......
リゼ「............」
近くにあった建物の屋根に素早く登り......
リゼ「フンッ! 」
ムーンサルトをくりだした。このとき、リゼが持っていた本はちゃんと買ったやつで題名には「かわいい動物大全集(上)(下)」と書かれていた。
リゼ「だから、全然違う! それにロンの回想だと私が人をやってるじゃないか! 」
<虎尾阿ロードショー 終了>
リゼ「本当はな......」
シャロ「あっ、言っちゃ駄目です!! 」
ー回想 下校中ー
シャロ(不良野良ウサギ!? 噛まれる、怖い、通れない!! )
リゼ「あ~また通行の邪魔してるな。しっしっ」
ー終了ー
チノ「............」
チノは黙ってシャロの方をジット見る。
ココア「............」
ココアも同じくシャロをジット見る。俺も同じことをする。
シャロ「う、ウサギが怖くて悪い!! 」
顔を真っ赤にしながらシャロはそう言って......いや、悪くないけど意外だと思って。
虎尾阿ロードショー
ロンロードショーだと、しっくり来ないので苗字で。
若干、○曜ロードショーに名前が似ているような。
内容の元ネタは日○から。
紅い月(レッドムーン)
忘れている人がいるかもしれないので、軽く説明。
ロンの二つ名。以上。