ロン「なぁココア。タカヒロさんに何を贈ればいいと思う?」
俺は親父さんに電話する前にタカヒロさんに何をプレゼントするか話し合おうとした。物によっては結構前から用意しないとな。そして、場合によっては親父さんに力を借りたいし。
ココア「それなら、手作りネクタイなんてどうかな?」
ロン「そのアイデアは良いな」
よくよく考えると手作りの方がいいかもな。そっちの方が愛情がわくだろうし。
チノ「ウサギ柄じゃないと父は喜びませんよ」
ロン「意外だな……」
てっきり、もっとダンディな物を想像してた。
ココア「なら、三人で作ろっか」
そもそも三人で作れるのか?ネクタイが作れないとか以前の問題として役割が……まぁいいか、プレゼントは決まったし。
ーーーーー
ロン「……あ~、親父さん。俺だ、ロンだ」
俺は親父にリゼのことについて確認するため電話をした。
親父さん『ロンか。一体どうした?』
ロン「リゼが他店で働いてることを知ってるか?」
まずはそこだ。もしここで知らなかったら親子の距離がかなりヤバいことになるがな。
親父さん『あぁ。理由は聞いたら「親父には関係ない」と言われたけどな……グスッ』
ロン「お、おい泣くなよ……大の大人だろ?」
親父さん『だ、だって……昔はよく俺に構ってきたのに今はもう……こうなったらやけ酒だ!』
まだ聞きたいことは山ほどあるのに飲もうとするな!
ロン「まてまて。後一つだけ話がある」
これだけは話しておかないと困る。重要な話だしな。
ロン「リゼが働いてるのは、親父さんのワインを割ってしまったからだ」
親父さん『……なんだって? その話を詳しく』
俺はその事について説明し始めた。まさかパトリオットサーブが普通に通じるとは思わなかった。
ーーーーー
親父さん『マジか……』
驚いているような、落ち込んでいるような声が電話から聞こえた。一体どうしたんだ?
親父さん『ロン、落ち着いて聞け……それはリゼの勘違いだ』
……は、勘違い?
ロン「どういう意味だ?」
俺がそう言うと親父さんが説明を始めた。
<親父さんロードショー>
親父さん「今日はどれを飲もうか」
俺はリゼとの距離感が遠いことに気づいてから自分のコレクションのワインを週に一本のスペースで飲んでいた。え、コレクションなのにかって?細かいことは気にするな。兎に角、その日もやけ酒……もといやけワインとして飲もうとしていたが……
親父さん「ん? うほぉわ!?」
俺の足元に黒光りする害虫がいたんだ。俺は驚いて近くにあった物でそいつを倒したんだ。それがおそらくは『リゼが割ったと思ってるワイン』だ。幸いなことに部屋は防音になっていて、誰にも気づかれなかったので掃除道具を用意して掃除しに行こうとしたら……
親父さん「無い……だと?」
さっき割った筈のワインが片付けられていたんだ。窓が割れているだけで、他は何処にも異常が無かったんだ。恐らくはそこでリゼとすれ違いになったんだろう。掃除道具探すのに時間がかかったし。
<親父さんロードショー 了>
親父さん『……ということがあったんだ』
お、お……お前だったんかい!どうしてラケットとハネが偶然部屋に入って、偶然ワインを割ったなんておかしい話だと思ったよ。
ロン「兎に角、親父さんはリゼが他店で働いてくることは気にするな」
親父さん『分かった』
そうして電話はきれた。やれやれ……この親子は色々と複雑だな。
申し訳程度の原作部分
元々は冒頭のあのシーンは無かったけど、今回は短い気がしたので追加。
なお、かなり適当。
親父さん
ふざけました、はい。
アニメと単行本のを少し混ぜました。