(ガル○ンの○カさん風に言ってみました)
今回頑張りました……一話で纏めました。
ロン「ココア、そうえばココアの実家からジャム渡されてたの忘れてた。ごめん」
俺はココアの実家からジャムを渡されていたことを忘れていたので、ココアに謝って渡した。
ジャムはビン10瓶程の量である。
帰ってきたときに渡そうとしたが、色々と大変だったからな……
あとモカさんのジャムの味が悪いのを俺は知っている。
このジャムを作ったのはココアのお母さんなのが幸いだな。
モカさんはパン『だけ』は旨いがそれ以外が不味いのだ。
数々の喧嘩を乗り越えてきた俺が気絶するレベルである。
チノ「こ、こんなに沢山来たんですか!?」
そりゃ驚くよな。
ラビットハウスは喫茶店のため、パンなどでジャムは使うが10瓶もあればだいぶ足りるだろう。
ココア「よくお姉ちゃんの手作りスコーンにつけて食べてたなぁ……懐かしい」
ロン「……そうだな」
不味くてなぁ!
俺は明後日の方向を見ながら答えた。
……なんだかリゼとチノが悲しそうな目で此方を見てくる。
なんだ?まぁ気にしなくていいか。
チノ「ココアさん。今日は休んでいいので、何処かへ出掛けてください」
この前のチラシ配りで効果が出たのだろうか。
少し客が増えたラビットハウスで働いていると、チノがココアに休むよう言った。
珍しいな。何時も日向ぼっこをして怒られているココアに休め?
何かあったのか?けど、特に誕生日でも何でもないからなぁ……
ココア「なんで!?」
チノ「秘密です」
……あ!もしかして、さっきのジャムの話か。
恐らくはモカさんのジャムの不味さを思い出してるのを、昔を思い出してると勘違いしたのだろうか。
メグ「ココアちゃん……止めさせられちゃうの?」
マヤ「世知辛い世の中だ」
そうえばマヤとメグも遊びに来てたな。
それとマヤ、そんなことを考えなくていいぞ。
……前世含めて30近くの俺が言うとニートの発言に聞こえるな。
まぁ面白そうだから乗るか。
ロン「ココア……フルールがある。ラリトとシャロに言っておくから、そこで頑張れよ」
ココア「そんな目で見ないで!」
冗談だから本気にするなよ。
リゼ「兎に角……一人じゃ寂しいだろうし、この毛玉を貸したらどうだ?」
リゼがそう言うと、ココアが一瞬で笑顔になった。
そうしてティッピーを抱えながら『駆け落ちだー!』と言い外へ出ていった。
ロン「ココア、制服のまま遊びに行くなよ!?」
ココアは急いで戻ってきて着替えた。
そうして改めて出掛けた。
リゼ「なぁ、ロン。ココアの実家はどんな所なんだ?」
ロン「そうだなぁ……」
中学生組はスコーンを作る練習をするため、厨房へ。
俺とリゼはその間店を任された。
チノが厨房から出ててきて『スッポンの作り方分かります?』と聞いてきた。
な、なんでスッポンなんだ?
そう思いながら『シャロに聞いてきな』と全て押し付けた。
後で分かったことだがただ単に間違えたそう。
それはそうと、客が居なくなったのを見計らったのか、リゼがココアの実家について聞きたいそうだ。
あまり話しすぎると客が来たとき困るから、大雑把に話すか。
ロン「まずココアには兄が二人いるな。あったことないけど
それと両親に、モカさんっていう姉がいるな」
リゼ「ココアの行動はその姉が原因か……」
恐らくはそうだろう。
ココアは末っ子だから、上の兄姉の影響を受けたのだと思う。
素数数えようとしたり、頼られたいと思ってたりと。
ロン「……あ! そうだ。マヤ、メグ!」
俺はふと思ったことがあり、マヤとメグを呼んだ。
チノはシャロの所に行ってまだ帰ってきてない。
メグ「ロンさんどうしたの~」
マヤ「ロンにぃどうした?」
ロン「学校の制服のままだと汚れると大変だから、別の服に着替えた方がよくないか?」
そう、マヤとメグは現在学校の制服のままなのだ。
しかも色が白なので汚したりしたら大変だろう。
リゼ「確かにそうだな。二人ともついて来てくれ」
そう言ってリゼは二人を何処かへ案内する。
恐らくは更衣室だろう。
俺はリゼ達が戻ってくる間、客が来なかったのでカウンターの整理などをしていた。
マヤ「リゼー、私の服と交換しようよ!」
戻ってきた三人だが、マヤは服が不満のようだ。
よく見ると、メグはココアの制服に対してマヤは普通にYシャツだとというなんとも味気ない感じである。
リゼ「あ~……って無茶言うな!」
服の大きさを抜けば、とても似合うと思うな……
『セーラー服で海軍ごっこ!』とかリゼなら言いそう。
そしていつか大将になって、火を使う能力者を返り討ちに……これは違うアニメだったな。
ロン「マヤ、デカイと思うが俺ので我慢してくれないか?」
俺はYシャツの上に着ていた、オレンジ色の服を脱いでマヤに渡す。
これで満足してくれるか?
マヤ「ロンにぃ……これデカイ」
ロン「知ってた」
俺の身長175cmで、マヤは多分140cm有るか無いか位だろう。
流石に大きすぎるか……そのあとリゼがバータイムの女性用制服があるのを思い出してマヤはそれを着た。
出来ればもう少し早く思い出してほしかったな。
そうして、チノも帰ってきてスコーン作りが始まったそう。
ロン「進んでるか?」
チノ達がスコーン作りを進んでいるか見に行くと、三人とも首を傾げて悩んでいた。
少し手伝うか。
俺は店の方をリゼに任して、中学生組がいる厨房に来た。
チノ「あっ……ロンさん」
三人はシャロから貰ったであろうメモを見て悩んでいた。
流石に言葉だけだと分からない部分があるか……シャロは悪くないけど。
ロン「俺が教えるから少し待ってろ」
俺はスコーンを作る行程を真似るためボウル等を出した。
スコーンを作るわけではなく、どうしたら作りやすいかを教えるだけだ。
そもそも今から作り始めたら余計に時間がかかってしまうから仕方ない。
そうして俺は分からない所だけをアドバイスしていった。
だから味がどうなろうと、形がどうなろうと知らない。どうせリゼとココアが食べるだろう……食べるよね?
マヤ「出来たー! 意外と簡単だったね」
メグ「ココアちゃんみたいに上手く焼けないよ~」
マヤは形がボロボロで、味がモカさんの料理よりはマシだった。
メグはとても綺麗に出来ており、初めてなのに何回も練習したかのように美味しかった。
チノ「言ってる事と逆に見えます」
ごもっともだ。
それに……
ロン「最初から上手く出来るわけは無いからな」
そうして三人はリゼに食べさせに行った。
そのあと、マヤとメグは帰った。
片付けをするため店はチノとリゼに任した。
厨房から出てくるとき、昔の話かなにかをしていたので邪魔にならないよう話し終わるまで待った。
そうして、ココアが帰ってくるとまだ勘違いしている二人はココアをとても気遣った。
きちんと誤解も解けたが。
ココア「昔一回ね、この街に来たことあるの」
今日のバイトが終わり、リゼ達四人でマヤとメグが作ったスコーンを食べながら昔の話をしていた。
ロン「その時に俺と会ったんだったな」
思えば懐かしいな。
ココアに抱きつかれたり、髪飾りあげたりとか。
今思うと色々とあったな……色々と。
ココア「小さい頃だったから、ロン君と会ったこと以外はよく覚えてないけど……
わくわくした気持ちだけは残ってたんだ」
確かに。俺もまだ木組みの街に来た時の気持ちは覚えている。
あの時は原作関係なしに楽しかったな。
原作知識……殆ど持ってないけど。この世界で普通に産まれたとしてもあの時の気持ちは一生忘れないだろう。
ココア「だから、ここの学校に通うのに憧れたの
末っ子だったから、妹も出来て毎日が楽しいよ」
その妹はチノって言わないよな……
いや、ココアの事だからそう言うな。
まぁ今その事に触れるのは止めておくか。
リゼ「そうだったのか……」
ロン「俺はココアに誘われてこの街に来たけど、正解だったと思ってる」
チノ「それは良かったです」
チノはその言葉の後に『ところで』と付け、
チノ「ジャムかけすぎじゃありませんか?」
あ、確かにそうだ。
俺はココアの皿に目をやると、スコーンには大量のジャムが。
これじゃあ食べようとしたら、絶対手につく程の量だろ……
ココア「えっ! ま、不味くないよ!」
リゼ「あぁ、マヤのから先に食べたのか」
なるほど……納得だ。
【火を使う能力者】
最近ニコ○コ動画で人気のネタ。
調べてみたが、人気になった理由は不明だそう。