青山さん、誕生日おめでとうございます!
ココア「そうえば、青山さんはいつチノちゃんのお爺ちゃんと知り合ったの?」
俺たちは今日もラビットハウスで仕事中。だが、青山さん以外の客はいない……泣いていいかな?
ロン「あ、それ俺も気になる」
青山「マスターと、ですか?」
青山「マスターと出会ったのは私が学生の頃でした……」
青山さんはゆっくりと思い出しながら、語り始めた。
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私がラビットハウスと出会ったのは学生時代の頃でした。
青山「ラビットハウス……ですか。ウサギが沢山いるんですかね?」
そう思った私はお店に入ってみることにしました。
マスター「いらっしゃい」
お店に入ると、マスターとティッピーさん以外誰もいませんでした。
青山「あの~、すいません。ここにウサギはいないんですか?」
マスター「あぁ、ウサギか。いるにはいるんじゃが……こいつしかのぉ」
そう言ってマスターが出したのは、ティッピーさんでした。
青山「へぇ……こういうウサギもいるんですね」
実は昔は今のティッピーさんとは違って、そんなに表情豊かじゃ無かったんですよ。
マスター「とりあえず、席に座りなさい」
そう言って、私は席に案内されました。
マスター「注文はなににする?」
私はメニューを見始め、オリジナルブレンドのコーヒーを頼みました。
青山「……マスター、何してるんですか?」
マスター「あぁ、これか。少し小説を書いていてな……」
青山「そうなんですか……私も書いていいですか?」
マスター「あぁ、構わんよ」
これが、私とマスターとの出会い。そしてその頃から小説を書き初めて、小説家になろうとした切っ掛けでした。
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ロン「…………」
俺はじっとココアの方を見た。確か、前にチノから聞いたがココアはウサギがいると思ってここに来たんだよな。青山さんと同じだな。俺の視線にここは気づいてるだろうが、俺の方に向かず青山さんに話しかけた。
ココア「そ、それでその後はどうだったの?」
青山「その後ですか? それからはそこのコーヒーの味が好きになって、毎日のように行き始めました」
そうして、青山さんはまた語り始めた。
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私はラビットハウスに毎日のように通ってる頃、私はいつも使っていた万年筆を無くしてしまいました。
青山「……マスター、どうしましょう」
私は珍しく落ち込んでいて、マスターが困っていたのを覚えています。
マスター「うむむ……そうじゃ、青山。代わりの物ならあるが、見つかるまではそれを使ってみてはどうじゃ?」
そう言ってマスターが持ってきたのは、今の私が使っている万年筆でした。私は代わりの物とはいえ、万年筆があって嬉しかったです。
青山「ありがとうございます、マスター!」
その数日後、万年筆は私の学校の机の中にありました。しかし、私はマスターから頂いた万年筆がとても嬉しくて今でも使っています。あ、見つかった万年筆は取ってありますよ。今はこっちじゃないと書けませんけど。
【数日後】
そうして、万年筆が見つかった日に、
マスター「青山、万年筆があって良かったな」
青山「はい。あ、あのマスター……」
マスター「ん? あぁ。その万年筆ならあげてやるわい」
後から知ったんですけど、この万年筆はマスターが小説を書き初めてから買ったものでかなりの値段がするそうですよ。
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ロン「へぇ、そんなことが……」
昔のマスターはツンデレなのか?それにしても、ティッピーのやつ今日は表情がいつも以上にコロコロ変わるな。
ココア「チノちゃんのお爺ちゃんて優しかったんだね」
青山「マスターは、口ではティッピーさんを嫌っていましたが、本当は大好きだった。なんてこともありましたし」
ティッピーがまた照れてる。マスターがいた昔を思い出してるのか?っとと、仕事しないと……あ、青山さん以外客がいないんだった。