F@te/ball of angelous   作:金管飴

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第3話 協力

〜side ???〜

「うふ。うふふふふふ。そうですか。もう3騎も。うふふ。これは有利に事が運んでますねぇ。」

佐久間まゆ。読者モデルだったが、突然アイドルになった少女。穏やかな表情と引き込まれるような歌声で一世を風靡したアイドル。だが、ファンの対立が深まっていくと、彼女は引退を宣言。その後は姿をくらましていた。

「ええ。そうですね。マスター。ところでこのドーナツ、食べてもよろしいでしょうか?」

紫色のリサイタルドレスのような衣装を身にまとう彼女のサーヴァント。先日の3陣営の戦闘を影から見届けた者がまゆがおやつとして用意していたドーナツに手を伸ばしながら言った。

「いやもう食べる気まんまんじゃないですか。まあ構いませんけど…。今夜も索敵お願いしますね。情報が多いものが戦いを制しますからね。」

まゆはドーナツを頬張るサーヴァントに話しかけながら、自分もドーナツに手を伸ばすのであった。

 

〜side セイバー〜

暖かな春の日差しが部屋に差し込む。北条加蓮は約9時間の睡眠の後目覚める。昨日の時点では気づかなかったが、魔力の使用により身体にかなり負担がかかっていたようだ。

「おはよう。マスター。」

セイバーは椅子に座っていた。脇の傷はすっかり元どおりになっている。

「ん。おはよ。」

加蓮は起き上がり、一階へ。冷蔵庫を開け、朝食を作る。1週間に一度、プロデューサーさんが食材をもってきてくれているがそれもいつまでもつかわからない。お互い無職なのだから。一応政府からの資金援助を受けることもできるらしいのだが、無闇に公の場に姿をさらすのは危険だという理由でほとんどのアイドルは貯金を崩しひっそりと生活しているようだ。

朝食を作り終わり、2人分のご飯と味噌汁を食卓にならべる。

「(食費倍か…。)」

加蓮は少し気を落とす。

「おいしいよ。マスター。英霊になったら食事は必須じゃないんだけど、やっぱり何か食べないと始まらないよね。」

セイバーは屈託の無い笑顔でそう言った。喜んでもらえてるしいいか。加蓮はそう思った。

何分間かたわいのない会話をした後、セイバーは真面目な顔になりこちらを見る。

「で、昨日の茨のサーヴァントのことなんだけど、まともに1対1でやりあったところで勝ち目は無い。でも 他のマスターもそう思っているはず。ここは他のマスターと同盟を結んで、まずあの茨のサーヴァントを倒すのが得策だと私は思う。茨のサーヴァントを直接見たランサーと、あと1陣営くらい欲しいかな。」

同盟。確かにあのサーヴァントを倒すには協力しかないように思える。

「じゃあ今夜は同盟を結んでくれる陣営探しだね」

そう言って2人は食事を済まし、夜に備えるのであった。

 

〜夜〜

加蓮達が街を探索しはじめ小1時間。爆音を鳴らしながら1台のバイクが道を走り抜けた。

「マスター。意外にはやく見つかったよ。他のサーヴァント。」

セイバーがバイクを目で追いながら言う。

あちらのサーヴァントも気づいたのか、進行方向を変え、こちらへ向かってくる。

バイクを停め、運転していた女性が話しかけてきた。

「へぇ。セイバーか。こちとらまだ召喚されて1日しかたっていないが、いきなり3騎士に出会うとか、ツいてるな。」

黒いズボン、上半身にはサラシを巻き、赤いマントを羽織っている。

テレビでみたことのある特攻隊長。といった感じだろうか。

「みりゃわかると思うが。アタシはライダー。悪りぃが索敵だけで終わるようなクラスじゃねえ。ほら、剣を構えろよセイバー。」

ライダーは拳を突き出し挑発する。

「ちょっとライダーさん。少し話をしてからでも…。」

後ろに乗っていた少女。恐らくマスターであろう少女が止めに入る。

「北条加蓮ちゃん…だよね?あなたがセイバーのマスター?」

落ち着いた、安心する声で話しかけてきた少女。

「初めまして。私は高森藍子。〇〇プロダクションに3ヶ月前にスカウトされた新人アイドルだった者です。」

高森藍子。少し耳に挟んだことはある。3人でユニットを組んで活動していた、新人アイドル。やはり。3人目のマスターもアイドルであった。

「藍子ちゃん。よろしくね。」

挨拶をした後、すぐに茨のサーヴァントのことを話し、同盟を持ちかける。

 

 

「ハァ?同盟だァ?何甘いこと抜かしてんだこいつら?そんなの受けるわけないだろ?な?マスター。」

加蓮は少し考えた様子を見せる

「…。私も昨日、あの巨大なツタのようなものは見ました。ええ。確かに、同盟を結んだ方が終盤まで生き残れる可能性は高いかもしれませんね。」

藍子は頷きながらそう言った。

「オイオイまじかよ。マスターがそう言うなら仕方ねぇが少しでも変な動きしたら速攻で首飛ばすからなセイバー!?」

「ええ。そうですね。ルールはちゃんと決めておきましょう。」

藍子は紙を取り出しながら言う。

そこへ、ライダーと出会ったとき、あらかじめ作っておいた同盟に関する内容のメールに位置を指定して呼び出した文香とランサーが来た。

「もう1陣営。見つけたのですね加蓮さん。メールを貰った後ランサーと話し合いましたが確かに私も同盟を結ぶことが最善の策だと思います。」

文香達も同盟に参加してくれるようだ。

「もうランサーと会っていたんですね…。加蓮ちゃん。同盟はこの3陣営で組むんですか?」

藍子の問いかけに加蓮は頷く。

「それでは改めて、ルールを決めましょうか。この同盟の目的は、茨のサーヴァントの撃破。茨のサーヴァントへの攻撃を最優先して、目的を達成するまでは同盟内での戦闘はおこなってはならない。こんな感じでどうでしょうか?」

藍子は紙に文字を書きながら提案した。

「私はそれで構いません。」

「私もそれで大丈夫だよ。」

2人とも賛同する。

「それでは、ここに同盟は結ばれました。短い間でしょうがよろしくお願いしますね。これ、私のメアドです。登録お願いします。」

そういって手渡された紙には丁寧な文字で藍子のメアドと、同盟のルールが書かれていた。

「おう。じゃあマスター。その茨のサーヴァントとやらを探しにいこうぜ。まだ走りたりねぇ。」

「うん。じゃあ行きましょうか。」

そう言ったライダー達は再びバイクを走らせていってしまった。

 

「…。私達も、探しましょうか。」

加蓮は頷くと、2人はそれぞれ違う方向へ、茨のサーヴァントを探しに向かうのであった。




material
【クラス】ライダー
【マスター】高森藍子
【真名】???
【性別】女
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷D 魔力D 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】対魔力 D 騎乗 B
【固有スキル】カリスマC ? ?
【宝具】???
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