独占と嫉妬と……   作:はるのき

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細かいところ修正しました。


執事

「は?」

 

何を言ってるんだこの少女は。俺が執事?

 

「だから!私の執事になって!」

 

「何で俺なの?」

 

「なんとなく」

 

「はぁ」

 

ため息をつくしかなかった。本当にこの櫻木という少女の考えがわからない。だからもちろん答えは

 

「丁重にお断りする」

 

「なんで?」

 

「執事をする義理がないし、俺に利益は?」

 

「うぅん、ないかな?」

 

普通に利益がないことを明かすのか。本当にこの少女の考えていることはわからない。

(嘘ダナ)

 

「なら、俺が執事をする必要はないだろう」

 

「仮でもいいから!」

 

「まず本当の理由を言おうか」

 

「なんのこと?」

 

「何で俺を櫻木さんの執事にさせたいの?」

 

(ワカッテイルクセニ)

 

「うぅん、言わなきゃダメかな?」

 

「当たり前」

 

「君のことが好きだから」

 

やっぱりこの少女は意味が分からない。俺のことが好き?愛情など捨てた俺に?自ら孤立している俺に?(意味ガワカラナイ)

 

「ダメかな?」

 

少女は今にも泣きそうな顔で俺を見てくる。その顔を見た途端、捨てたものが自分に近づいてくるような気がした。

 

「はぁ、仮だからな?」

 

我ながら何でこんなことを言ったのか。何を考えているかわからない彼女も、彼女の話に乗ってしまった自分も嫌いだ。

 

「ありがとう!じゃぁ、早速家に来てくれる?」

 

「はぁ、わかりましたよ、『お嬢様』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君のことが好きだから」

 

何であんなことを言ったのだろう。私は...愛さないと決めたのに。ただ、「約束」を果たすためだったのに。(嘘ツキ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校門まで無言で彼女について行った。そこには、黒い車が止まっておりメイド?と思わしき女性が横に立っていた。

 

「お疲れ様です。お嬢様」

 

「彼が如月君」

 

「わかっておりますよ。お嬢様」

 

なんかよくわからないが話が進んでいっている。

 

「如月様。こちらに」

 

「は、はい」

 

言われるがまま車に乗せられた。横には櫻木さんが座っている。家に来てくれる?と言っていたし櫻木さんの家に行くのであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分くらい経っただろうか。櫻木さんの家に着いたようだ。二言三言でいうと、大きい、広い、和風。

 

「如月君。住み込みでしてもらっていいかな?」

 

また唐突にわけのわからないことを言い出した。答えは

 

「構わないよ」

 

「え、いいの!?」

 

彼女は素っ頓狂な声を出して驚いた。

 

「だって家には誰もいないし、家に固執する意味もない」

 

「荷物は?」

 

「また今度取りに行けばいいだろう」

 

「う、うん」

 

はぁ、執事。執事かぁ。過去に執事経験がなければこうなることはなかったのだろうか。そろそろ、仮とはいえ執事らしいことしなくちゃいけないかな。何でこんな感情抱いてるんだろ。孤立するって決めたのは自分だというのに。

(サァ、ナンデダロウネ?)

 

「如月君。こっちに」

 

「はい、お嬢様」

 

「え?」

 

「仮とはいえお嬢様の執事ですので」

 

「そう、だったね。ここが君の部屋。ここに寝泊まりしてもらうね。で、こっちが」

 

と、部屋の紹介をされた。その途中に気付いたがさっきのメイドさんともう一人のメイドさん以外、この家に人はいないようだった。まぁ、どうでもいいが。人が少ないに越したことはない。なぜなら独りになりやすいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お嬢様、私は何をすればよろしいのでしょう」

 

「まず、学校での護衛、家での身の回りの世話をお願いしたいな」

 

「かしこまりました」

 

「学校でも執事でいてね?」

 

学校で執事。孤立できなくないか?というか生徒たちが集まってくる気しかしない。

 

「それは...」

 

「いてね?」

 

毎度思うが執事というのは自由になれないな。本当、なんで執事に戻ったのか。(ワカッテルクセニ)

 

「はい」

 

「身の回りの世話はなにするかわかるよね」

 

「と、いいますと?」

 

この辺は主によって違うからわからない...

 

「まぁ、私のいうことを聞いてくれればいいよ」

 

と笑いながら彼女は言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前とは違うが家事、料理、などなどメイド二人、菜月さんと、彩月さんと一緒に済ませた。菜月さん、彩月さんは双子ということもあってか両者ともに静かな性格だった。どこか懐かしい感覚。

 

「如月さん、お嬢様が呼んでおりましたのでお嬢様の書斎に」

 

「あ、はい、わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんで、また晴を見ると心がむずむずするんだろう。捨てたはずなのになぁ。(諦メタラ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼女の書斎の前で立ち止まり扉をたたく。

 

「誰?」

 

「如月です」

 

「入って」

 

「さっそく仕事攻めにしちゃってごめんね」

 

「いえ、お嬢様の執事なのですから当然です。で、ご用事はなんですか?」

 

「ちょっと書類の整理をしてほしくて。本当はお父さんの仕事なんだけど、2か月前になくなってね。母もいないから私が経営するしかないの」

 

あまり考えたくないがまぁ、似た者同士って感じだな。

 

「わかりました。で、企業名は、桜城...」

 

「気づいた?」

 

「なんとなくわかっていたことですので、この家に来てから、『約束』は守ります」(ヤッパリ)

 

彼女と俺は以前会ったことがある。小学生の時、親の意向とは反していたが執事兼執事見習いをしていたのが桜城家。名字の漢字を違っていたから何とも思わなかったが。(本当ハ違ウノニネ)

 

「ではお嬢様、仕事をしましょう?」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この家にはもう来たくなかったのにな。運命ってやつなのかな。はぁ。(フッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早めに言っておいた方がいいもんね。前の時みたいにはならないようにしなきゃ。(無理ダネ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今日、もう一話出せたら出します。
なんというか私の欲望がにじみ出てるなって思った。
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