独占と嫉妬と……   作:はるのき

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この話、書いてる途中に先に出した数話の修正しましたぁ。自分で自分の書いたものを読むのってやっぱり好きじゃないなぁ。


狂気

身体は完全に回復したため、いつも通りお嬢様とともに学校に向かった。

 

「昨日はご迷惑をおかけしました...」

 

「だから、構わないよ?気にしない気にしない」

 

「は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「櫻木さん、少し良いですか?」

 

放課後、お嬢様に藍川が話しかけた。目障りだから消えてほしい。が、お嬢様に危害を加えているわけではないため、俺にはどうしようもできない。

 

「いいよ、晴はそこにいて?」

 

「かしこまりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、どうかしたの?」

 

この人とは部活のこと以来、話してないから何もないと思うけど。せっかく晴と一緒にいれたのに。

 

「好きです」

 

「はい?」

 

「だから、僕はあなたが好きなんです。僕と付き合ってくれませんか?」

 

この男は何を言ってるんだろう。私のことが好き?冗談じゃない。気持ちを抑えてはいても私は晴が好きなのに。丁重に断ろう。

 

「すみません、それは」

 

私の答えをこの男は言葉で遮る。

 

「やれ」

 

そして私は、背後からの攻撃により、意識を手放さされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅い、何かあったのか。なら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにはお嬢様のカバンが落ちていた。

 

「誘拐か。よくもまぁ、俺の近くで」

 

カバンを開きスマホを取り出す。校則違反だが知ったことでない。こんな時のために、お嬢様の服には発信機が取り付けてある。本人にそのことは言ってないが。そして、またカバンを開き、黒光りするあるものを取り出した。

 

「さぁ、返してもらわなくてはな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん。ここは...」

 

「おはよう。櫻木」

 

「あ、早く私をここから解放しなさい!」

 

手には手錠、足には縄。身動きが取れない。

 

「嫌だね、君は俺の『妻』という肩書の『奴隷』となるのだから」

 

「誰があなたなどの...」

 

「なるさ。家はそっちの家よりも権力を持っている。君の執事、どうなるんだろうね?」

 

晴...そうか...これは罰なのかな?私が晴を縛ろうと少しでも思っていた、「罰」なんだ...仕方ないね...

 

「ふっ。ふふふ。さぁ、踊ろうか」

 

そういうと藍川は私の制服に手をかけていく。あぁ、そうか。「奴隷」とはそういうことなんだ。晴にあげたかったなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、藍川。家のお嬢様を返していただきたいのだが?」

 

俺は黒光りするもの。すなわち、刃渡り5.5cmのナイフを藍川の首元に突き立てる。銃刀法違反?軽犯罪法違反?そんなことは知ったことではない。俺は今にも狂いそうなんだ。いや、すでに狂っているか今にもこいつを刺してしまいたい。だがお嬢様の目の前でこいつの小汚い血液を散らすなど論外だ。

 

「え、そこらにいたガードはどうした!」

 

「お休みになられておりますよ?」

 

「第一、そんなものを俺に向けていいと思っているのか!?」

 

「晴?」

 

お嬢様の声のする方向を向く。お嬢様は制服がほとんど脱げていた。そこで俺はもう...まず手に持っているナイフを瞬時に仕舞いその間に空いている左手で藍川の体をこちらに向ける。その後

右手で鳩尾を殴り、左手で下あごを殴る。最後に右手で鳩尾の少し上を斜め下から全力で殴る。これで20秒間は呼吸すらできまい。

 

「晴、ごめんね?こんな...」

 

「私などどうなっても構いませんよ。ただ...」

 

「ただ?」

 

「お嬢様の裸体が私以外の前に晒されて狂ってしまいそうです...」

 

「え、あ、だ、大丈夫!何もされてないから!もう少し晴が来るのが遅かったらと思うとゾッとするけど」

 

「あ、申し訳ございません。私変なこと言いました!警察はすでに呼んでおりますのでご安心を」

 

「いい...帰る...いい?」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服以外は触られずに済んだからよかったけど、晴に嫌われた、よね。あはは。もうどうしようもなくなっちゃったな。もう死んでしまいたい。

 

「そんな顔なさらずに」

 

「晴?」

 

「死んでしまいたい、って顔なされてましたよ?」

 

晴にはわかるんだ。やっぱり。私の考えてることなんて。

 

「嫌いになった...よね...」

 

「その質問をさっきまであなたのせいで狂気に満ちていた人に言いますか?」

 

まるでそれ以上言うな、そういわんばかり声色で、でも優しい顔で私に語りかけてくる。あはは、あんな目にあったのに未だにこの人を、晴を縛りつけたくて仕方がない。さっきの晴の狂気さえ、自分に向けてほしいと思うほどに、晴のすべてを...

 

「晴」

 

「はい、どうしました?お嬢様。」

 

「家に帰ってしばらくしたら私の自室に来て」

 

「書斎ではなく。ですか?」

 

「うん」

 

「かしこまりました。お嬢様」

 

もう、いい、よね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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