【完結】猫娘と化した緑谷出久   作:炎の剣製

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更新します。


NO.052 発目女史との作業

 

 

 

放課後に出久はサポート科のラボへと顔を出していた。

そこで再会する発目明という少女。

出久の姿を確認するや、

 

「あなたはいつぞやの! と、言いますか最近結構一年の間で有名な緑谷さんですね!?」

「うん。発目さん、体育祭以来だね。こうして会うのは」

「あの時はご贔屓にしてもらいありがとうございますー!」

 

発目も出久の事を覚えていたようで最初は世間話な感じで話は進んでいく。

そこにパワーローダーが話しかけてきて、

 

「おい発目。お前に仕事だぁ!」

「お仕事ですか!? それはどういった!?」

「それはほれ。そこの緑谷がお前にぜひとも頼みたいって事で話を振ってきたんだ。腕を上げるチャンスだ。失敗だけはすんなよ……?」

「はいはいはい! 私で良ければ喜んで!! こういう時に縁を作っておくのもいいものですねー!」

 

発目はそう言って満面の笑顔を浮かべる。

 

「それじゃ緑谷さん。さっそくですけどどんなご要望でしょーか!」

「うん。僕のヒーロースーツをちょっと改良したいんで見てもらってもいいかな?」

「お任せください! では、緑谷さんはまず着替えてくださいねー!」

「うん。わかったよ」

 

出久はそれでラボにある更衣室で返ってきたヒーロースーツに袖を通していって、なんか以前よりもフィット感が増していることにいい仕事をしているなと実感しながらも着替えていく。

その際に足のブーツにも注文を入れておいたために、膝までを覆う少しだけ硬くて分厚い……そう蹴るのに適したフォルムになっていたのでやはりいい仕事ぶりだと思わずにはいられない感じであった。

着替え終わって発目に見せに行くと、

 

「おおー! スカートが可愛らしいですねー」

「ありがとう」

「それでこれをどう改良するのですか!? 腕がなりますよ!」

 

もう発目は今すぐにでも改造したい気持ちで一杯であった。

それで出久は「発目さんらしいなぁ……」と思いながらも、

 

「うん。今回は足の方に重点を置いて改良してもらいたいんだ」

「ふむ。足、ですか……」

「うん。今まで拳だけでほぼ戦ってきたんだけど、どうせなら全身を使った戦い方をしたいと思って。

それにこの前のヒーロースーツを壊す要因がブーツが僕の足による蹴撃の負荷で威力に耐えられなくて弾けちゃったんだ……。

それで今はこんな少しごつい装甲のあるものに変えてもらったんだけど……それでもどこか不安で、だけどこれ以上は耐えてくれるのを信じるしかないから……そうだね。最終的には足による攻撃が拳と同等かそれ以上の威力を出せるような仕組みを取り入れたいなって感じかな……?」

「ふむふむ……」

 

それで少し考え込む発目。

しばらくして、

 

「わっかりました! お客の無理・無茶・無謀な要望にも完璧に応えるのが私のモットーですからお任せくださいな!」

「お、お願いします!」

「それでですがー……少しブーツをお借りしてもよろしいでしょうか……?」

「え? うん、いいけど……もうなにか思いついたんですか?」

「ええ、それはもう。こう、ビビッと閃いちゃいましたよ! 少し時間を置かせてもらってもよろしいでしょうか!?」

「わ、わかりました」

「では! パワーローダー先生! 一緒にお願いします!」

「わぁーったよ……緑谷さんは少し待っててよ。こいつを一人にすると何を作るかわかんねーからな」

「ひどいですねー。私は誰でもご要望通りに応えるのが信条ですよー?」

「そう言っててめぇは今までどれだけのサポートアイテムのゴミ山を築いてきたと思ってんだ!?」

 

パワーローダーに頭を叩かれる発目。

発目も「いやー、発明は私の存在意義ですからねー」とむしろ開き直っていたりする。

そんな感じで二人がラボの奥へと入っていくのを見届けながら、出久はどんな改造をされちゃうんだろうと不安に思う……。

ま、まぁパワーローダー先生も見ていてくれるんだから大丈夫だよね……?と、無理やり気分を持ち直す事に成功はしたもののやはりどこかサポート科の人間はぶっ飛んでいる印象だから不安はぬぐいきれないのが正直な所である。

それからしばらくして時間的には40分くらいだろうか経過した頃に、

 

「緑谷さん! 一応仮組みが出来ましたので試着してもらっても構わないでしょうか!? 自信作です!」

「もう!? ずいぶん早かったね!」

「お客様の待ち時間も考えてのスピード作業……これもサポート科では当然の事ですのでー!」

「そ、そっかー……」

 

それで改良されたであろうアイアンブーツを出久は見る。

特に改良された点と言えばスパイクの部分がかなり分厚いソールが追加されているところだろうか……?

それ以外は特に変わった点は見られないが、果たして……?

 

「発目さん。これはどう改良されたの?」

「フフフ。まずは履いてみてからご確認してください。きっと驚きますよ?」

「う、うん……」

 

出久はそれで履いていって履き心地を確認する。

少し重くはなったが、それでも動きやすさは阻害されていないために誤差範囲だろう。

他に目ぼしい点といったら何があるのかとりあえず出久は足を動かしてみたが、特に変更点が分からなかった。

それで少し困惑気味に発目に目を向けて説明を求めた。

 

「ふっふっふー。そのご様子ですとまだお気づきになられないようですねー。気づいたらきっと驚きます事請け合いですよ!」

「まぁ、こいつの腕は俺も認めているところはあるからなぁ……とりあえず動ける場所にでも移動しようか」

「わかりました!」

 

三人で運動場に移動をする。

そして一つの標的が設置されるのを合図に、

 

「それじゃ緑谷さん! あの標的を思いっきり蹴ってみてください! あ、つま先の蹴りの方がお勧めですよ!」

「わかりました!」

 

出久はそれで脚力強化とワン・フォー・オールを同時に発動して瞬間的に加速をして高速移動を行いその威力も上乗せしてつま先から標的を蹴りにいった。

着弾する出久のアイアンソール。

最初の蹴りによって圧がかかったと同時に、ドォンッ!!という出久も想定外の破壊力が出て標的は木っ端微塵に砕け散っていた。

 

「こ、これって……なんだろう? 蹴った瞬間になにかが作動して二回も蹴りをした感覚……」

「フフフ。お気づきになられましたか。その通りですよ! よくその靴を見てください」

 

出久はそれで煙を排出しているアイアンソールを見る。

そこには先ほどまでこうではなかったのに、つま先部分が飛び出している感じだったのだ。しかしそれもすぐに引っ込んでしまったが……。

 

「これって!?」

「はいー。ご説明しますとこのアイアンソールはつま先で衝撃を与えた瞬間に中に内蔵されているバネが作動して飛び出る仕組みで計算上二回連続で攻撃できるように設計されているんですよー。ソールのおかげで防御率も上がっていますので是非お勧めですよー」

 

それで出久はもう一度つま先で地面を蹴ってみた。

するとまたしてもバネが作動して飛び出して軽く蹴っただけなのに地面が破壊されたのだ。

 

「すごい……すごいよ発目さん! 僕の考えている以上の威力が出てる!」

「お気に召しましたかー!」

「うん。とっても!」

「それはよかったです! 私の新しいベイビーを可愛がってあげてください! 壊れたら修理しますので!」

「ありがとう!」

 

発目に感謝の言葉を贈る出久。

そこに見守っていたパワーローダーが近づいてきて、

 

「そんじゃ、緑谷さん。ちょっとコスチューム改良の件でまたうちと贔屓にしている一流デザイン事務所と話し合って申請をしないといけないからコスチュームは預からせてもらうよ」

「え、でも……」

「大丈夫だ。腕は確かだから三日くらいすれば戻ってくる。それなら期末試験までには間に合うだろ……?」

「わかりました。それじゃお願いします」

 

それからスーツをパワーローダーに預けた後、

 

「緑谷さん! なぜかあなたとはこれからもいいお付き合いが出来そうな気がしますので是非ご贔屓にお願いしますね!」

「わかったよ、発目さん」

「ほぉ……?」

 

そこにパワーローダーが感心したような声を上げる。

 

「どうしました? パワーローダー先生?」

「いや、発目がまだ生徒の君にこんなに積極的に自分を売り込んでいくのが珍しくてね。俺からも言わせてもらうがこいつはどっかおかしいけど腕は確かだから、こういう縁は大切にした方がいいぞ」

「は、はい!」

 

そんな感じであっという間に出久のコスチュームγが出来上がった瞬間だった。

 

「それじゃ、あとは勉強を頑張ろう!」

 

期末テストに向けて意欲を燃やす出久だった。

 

 

 




出久のコスチュームが出来上がりました。

顔には目を光対策で覆うピクシーボブみたいなアイマスクをしています。
上半身は母のジャンプスーツを原作より女子風に改良した感じである。爪を出し入れできるように指貫製のグローブを付けています。
そして下半身は緑色のスカートに黒いスパッツを着用して、足は原作のよりスリムな感じをイメージしていただければと思います。
現時点で仮免時の性能は持っていますね。
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