竜人種の勇者の冒険   作:焼きカステラ

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勇者の冒険、異世界突入

「あれ?」

 

「、、え?」

 

勇者エリザの剣が勢いに乗る前に老執事が拳で受け止め、そのまま勇者を吹き飛ばした

 

「うそお!?」

 

エリザベートは空中で体勢を立て直し、なんとか着地した

そして周りにはパーティーメンバーの仲間、私が作ったNPC達が並んで立っていた

 

 

「ここまで一緒に来たんだ、スタンドプレーはよせ、あの魔王の横の奴は私がやる」

黒い戦装束に真紅の魔槍を携えた、赤紫のロングヘアー、赤い瞳の女性、スカサハが突撃体勢に入る

 

「んじゃ、ぼちぼち始めますか、マスターは魔王頼みますよ、俺は取巻きを抑える」

緑の衣装に身を包んだ痩躯の男、ロビンフットが右手に装備している弓に毒矢を装填する

 

「あの老執事、なかなかやるわね、私がタイマンで抑えるわ」

そう言って拳を構える黒髪ロングのモンクで神官のマルタ

 

「ようし、戦いだ! 苦手だけど全力で行こうか!魔王は任せたよ、マスター」

白いフード付きの白いローブを着た年齢がよくわからないが老人にも見えない男、マーリンは歪な形の杖に魔力を込めている

 

ちなみに勇者エリザの装備は勇者の剣(直剣)と勇者の盾(赤いラウンドシールド)勇者の鎧(赤いビキニアーマー)

 

 

『サーバーダウンの延期?でもさっき衝撃と痛みが少しあったような、、、っていうかなんでNPC動いてるの!?しかもしゃべってるぅ!?』

 

 

 

 

「モモンガ様、玉座の間まで侵入を許しまうという失態、どのような罰もお受けいたします。ですが、今一度、我々がこの手で侵入者を排除する事をお許し下さい」

 

白いドレスの女がモモンガの前に立ち、老執事は中央で拳を構え、6人のメイド達が散開し武器を構える

 

 

『どういう事だ!?いや、それよりも今の状況はマズイ、既に戦闘態勢だ、どうすればいい!?』

 

エリザベートのNPC達もモモンガのNPC達も既に殺気をむき出しにしている。何も声を掛けなければ即座に戦闘が始まるだろう、だが今の状況は到底理解出来ない、サーバーダウンがされずにNPCが自発的に動いて声を発しているのだから

 

 

 

『これってゲームが現実になった的な奴?私、ガチ勇者?夢じゃないよね痛かったし?』

 

『とりあえずエリザベートさんに《メッセージ/伝言》を送って戦闘中止させないと大変な事になる』

 

『私が、、、本物の勇者に、、、、!!!!私、やるわッ!!』

 

『《メッセージ/伝言》「行くわよ、みんな!!」え、ちょエリザベートさん!?』

 

 

勇者側が動いた事により戦闘が始まった、白いドレスの女、アルベドにスカサハ、老執事のセバスにマルタ、メイド6人、プレアデス達にロビン、マーリンは補助魔法を唱えながらみんなの支援とプレアデスへの攻撃

 

エリザベートが何も指示を出していないにも関わらず、何故か役割分担がされていて連携が取れている

 

 

「手に持っているワールドアイテムは使わないのか?ハンデには丁度言いいと思うのだが」

 

「くっ!槍兵の人間風情が!」

 

スカサハの真紅の魔槍をアルベドが斧で応戦しているが、スカサハの方が押している

 

 

 

「中々やるわね、とても老人とは思えないわ」

 

「貴方は、神官とお見受け致します、私の相手をするには役不足かと」

 

「これでもモンクも極めているつもりよ、甘く見ないで!」

 

純粋なモンクのセバスが有利に戦闘を進めている

 

 

 

「チッ蛆虫が、こしゃくな真似を!」

 

「この毒、特殊な毒、しっかり避けて」

 

「ころころ姿が消えてイライラしますぅ」

 

「毒は私が治すっすよ!ユリ姉、なんとか動き止められないっすか!?」

 

「気配ごと消えていて、攻撃する時しかわからないの、私だけじゃ無理よ!」

 

「魔術師の分際で、剣など、、、!!」

 

 

 

 

「俺のスキル《顔のない王》は破れないぜ!だが、起爆させる前に毒を治されるのはちょっと困るなぁ」

 

対象が毒を帯びていると、その毒を火薬のように爆発させる事が出来る、起爆方法は矢を当てる事

 

 

「私はこう見えても、剣を教える身でもあるからね、なめてもらっては困るよ」

杖と剣を持ちながら離れれば魔法、近づかれたら剣で応戦しながら戦闘を進める

 

こちらは圧倒的にロビン達が優勢に戦闘を進めている、当然だろう、この2人はLv100NPC、プレアデスで一番レベルが高いナーベラルですらLv63だ。

 

 

 

 

中央で激しい戦闘が行われる中、階段の下と上で《メッセージ/伝言》で会話をしながら固まっている2人がいた

 

 

 

『あれ?モモンガさん?やらないの?』

 

『なんで戦闘始めちゃってるんですか!?おかしいでしょ!?』

 

『いや、本物の勇者になれたという喜びでつい、、、』

 

『どうするんですか!?これ今更止めたらおかしい流れですよ!?』

 

『安心しなさい、魔王モモンガ!!貴方が私を倒せば勇者のスキルの《死に戻り》で拠点に戻るわ!』

 

『発動しなかったらどうするんですか?本当に死んでしまったらどうするんです?』

 

『大丈夫よ、私にはわかる、使えるスキルが、手に取るようにっ!』

 

『でもNPC達はどうするんですか?』

 

『仲間には拠点に瞬時に戻れるアイテムを所持させているから、私が倒れれば、撤退するはずよ!多分!』

 

『多分って、、、それで残られても困るんですけど』

 

 

「どうした、マスター!1人では厳しいか?すぐにこの女を片付ける、それまで耐えろ」

 

「モモンガ様!申し訳ございません、すぐに、すぐに片付けます!もうしばらくお耐え下さい!」

 

 

玉座の横のスペースで戦闘をしている2人から声が掛かる

 

 

『もう、やるしかないわ!大丈夫、即死耐性の指輪は外してあるわ!勇者のスキルで素の状態でもレジスト率高いけど、何回かやればきっと通るわ!』

 

『わかりました、デスナイト出しつつ《グラスプ・ハート/心臓掌握》使うんで、俺には攻撃しないで下さいね』

 

 

「行くわよ!魔王モ モ ン ガ !はぁぁぁああ!!」

 

「来い、勇者エリザベート!《中位アンデット作成/デスナイト》《グラスプ・ハート/心臓掌握》」

 

「ぐぅ!?痛い!けど、、、!!」

 

何故だろう、凄く落ち着いている、負ける気がしないわ!

 

スキル《勇者の魂》精神の安定化、状態異常耐性、最善の行動への思考誘導、常に実力が発揮出来る勇者の固有スキル

 

 

「てぃやあ!!」

 

エリザベートは腕を振り回しながら切りつけ、デスナイトを多段ヒットで倒す

 

「やるではないか、だがいつまで持つかな?」

 

モモンガは追加のデスナイトを召還しつつ、《グラスプ・ハート/心臓掌握》を唱える

 

「うぐっ、まだまだ!エリちゃーん、ストラーッシュ!」

 

剣に魔力を込め、光の刃を作り出し、切りつけるが、デスナイトのどんな攻撃を食らっても1度耐えるスキルで倒しきれなかった

 

「おまけよ!《マキシマイズ・マジック!ドラゴン・ライトニング/魔法最強化・龍電》!!」

 

雷の龍はデスナイトを焼き貫き、そのままモモンガに当たる

 

 

 

『痛ったい!?痛いですよエリザベートさん、ダメージあるのか!?』

 

『そう、それが痛みよ!心臓にぎにぎされる私の気持ちが少しはわかったんじゃない?さぁ、早く即死させなさい!』

 

『、、、わかりました、落ち着いたらこちらから《メッセージ/伝言》を使います』

 

 

 

「これで終わりだ、勇者エリザベート!《グラスプ・ハート/心臓掌握》」

 

「ぐぅ!!」

 

「《グラスプ・ハート/心臓掌握》!」

 

「がぁ!!」

 

「《グラスプ・ハート/心臓掌握》!」

 

「……ばたっ」

 

 

 

「何度でも挑んで来るがいい、、、そしていつか、私を倒してみせよ」

 

モモンガは玉座に座り言葉を続ける

 

「そこまでだ、勇者の仲間達よ!勇者は死んだ、諦めて引くが良い」

 

戦っていた者達が戦闘を止め、勇者の仲間達は一箇所に集まる

 

 

「間に合わなかったか、仕方あるまい」

「ああ、マスターがやられたんなら俺達も引いた方がいい」

「正直、私も危なかったんだけどね」

「さぁ、撤退しよう、私も疲れた」

 

勇者の仲間達は転移制限下でも転移可能な課金アイテムを取り出し、使用する。

 

 

「待ちなさい!、、、くっ、よろしかったのですか、モモンガ様?」

 

「ああ、構わん、本来であれば、ここまで辿り着く事も出来ないだろう、今回は特例だ」

 

「ですが、ここまで進入を許してしまったのは私の失態です、どうかこの命で償いを」

 

「よい、アルベド、お前の全てを許そう、今後も私に忠義を示せ」

 

「はっ!寛大な処置、ありがとうございます」

 

「でわ、皆に指示を出す、セバスはナザリックを出てナザリックの周辺地理を確認せよ、アルベドは、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふあー、、、これからどうしよう」

 

 

《死に戻り》により拠点に戻る、、、はずだったエリザベートは見知らぬ森の中にいた

 

 

「こんな森なかったと思うのだけれど、、、とりあえず周辺地理の確認よね」

 

 

歩き始めたエリザベートの周囲に光の柱があらわれ、そこから仲間達が出てきた

 

 

「マスター、無事、、、ではなかったよな、次頑張りましょうや」

 

「全く、あれほど即死耐性の装備をしていたのに、なんでやられてるのよ?」

 

「外していたのを、忘れていたわ!」

勿論、自主的に外していた。

 

「そういう所なおさんと、ずっと魔王には勝てないぞ」

 

「そのスキルは蘇生する前に戻ってしまうのが欠点だね」

 

「それはそれとして、ロビン!周辺地理の確認をお願い!」

 

「あいよ、任せとけ」

 

ロビンは森の中を駆け抜けていく

 

「でわ、私とマルタは食料を確保してくるとしよう」

 

「え?私も行くの?」

 

「なんだ?丸太拾いの方が良いのか?」

 

「あんた喧嘩売ってんの?」

 

「ほらほら、2人とも、時間は有限だぞ?」

 

スカサハとマルタは食料調達に向かう

 

「私とマーリンはここで待機ね!」

 

「いいや、君はもう少し鍛錬を積んだ方がいい、私が教えてあげよう」

 

「ぇぇ、、、疲れてるのに、、、」

 

勇者が何故か稽古をつけられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはエ・レエブルの南東にある森林付近、蒼の薔薇は冒険者組合から群れをなしているゴブリン達の討伐依頼を受けて偵察を行っていた

 

 

「数が多い」

「予想以上」

 

双子の忍者、ティアとティナが偵察を終えて戻ってきた

 

「そいつはやりがいがありそうだ、どれくらいいたんだ?」

刺突戦鎚を持つ大柄な女性、ガガーランが問いかける

 

「100以上」

「オーガも混ざってる」

 

「よくもまあ、それだけ集まったものだ、何かあったのか?」

仮面を着けた小柄な少女、イビルアイも思考する

 

「こういう時は同属に聞いてきてもらおう」

「ガガーランなら適任」

 

「おいおい、俺はオーガじゃねぇぞ?」

 

「、、、わからんな、だが私達の任務はゴブリン達の討伐だ」

 

「だな、少し面倒だが、いっちょやるか!」

 

 

 

イビルアイ達が考えた作戦はティアとティナが森から誘き出し、ガガーランとイビルアイで迎撃、そこに後からティアとティナが合流するという物、、、だったのだが

 

 

 

 

作戦を実行に移す前にゴブリン達に動きがあった、まるで森の中から逃げるかのように出てきたのだ

 

 

「どうなっている!?何があった!?」

 

「わかんねぇけど、あっちから来てくれるんなら、手間が省けるじゃねえか!」

刺突戦鎚を構えて戦闘態勢に入る

 

「トロールもいる」

「なんか増えた?」

 

次の瞬間、森で轟音が鳴り響く、木が薙ぎ倒され、何かがゴブリン達を追っている。そして吹き飛ばされるゴブリン達と共に2人の女性が飛び出してきた

 

「なんでゴブリンの持ってる干し肉なんか集めないといけないのよ、、、」

 

「仕方がないだろう?私達は誰も料理スキルを持っていない」

 

「そういう事は食料探しに行く前に気づきなさいよ!」

 

「ほら、まだまだ沢山いるぞ、手を動かせ」

 

「止めてないでしょうが!ああ、もう、うっとおしい!」

 

 食料調達に向かったスカサハとマルタは、自分達が料理スキルを持っていないことに気づき、側にいたゴブリン達から干し肉を奪うという行動に出た。その結果、予想以上に数が多く、闘争心に火がついたスカサハとマルタは、木を薙ぎ倒しながらゴブリン達を狩っていき、いつのまにか森を飛び出していた。

 

 

 

「何者だ?只者ではないな」

 

「ああ、あの槍使い、強えぞ、隣のモンクも相当な腕だ」

 

「ゴブリン達は、あいつらから逃げていたのか」

 

「なんで狩ってる?」

「私達も行く?」

 

「理由はわからないが、こっちも依頼を受けている、私達も行くぞ!」

 

 

蒼の薔薇のメンバーの4人も森から出てきたゴブリン達に攻撃をしかける、それから5分もせずにゴブリン達は殲滅された。

 

 

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