5月19日まで延期させていただきます。
改めて改定内容を話させてもらいますと
「」の前に話している人物の名前を書くかどうか、です。
どうかよろしくお願いします。
5月も終わりに差し掛かって来た日の夜だった。
夜景は社畜の残業で出来ている、と言う格言がある。
しかしこの一人部屋に何をするでもなく座っている男は働いているのでは無い。その逆である。
彼は一人酒を愉しんでいるのだった。
日中は国会でボロが出ないように答弁をしてマスコミに追いかけられ、与党から批判ばかりされるのだ。1日1回はこの時間がないとやって行けない。
そう、彼はいわゆる政治家というやつだった。政治家といってもあの中年などではない。まだスマートな感じのする、30半ばである。
良くも悪くも政治家らしい、酒と権力、そして弁論に秀でた才能があった。
だから彼はその才能を自分のために使った。ある時は名誉のために、またある時は金銭の為に。
結果、彼のその才能は凄まじい効果を発揮した。5年前に第1党だったにも関わらず支持率が地に落ちた自分の党の支持率を持ち前の口八丁でうなぎ上りにして、与党に返り咲く一歩手前まで来た。
だからこそ、彼は前内閣の、自分の党の古狸の犯した不祥事を、汚職を隠蔽したい。『あの』孤児院もそのうちの1つだ。元々あの施設では密かに預かった子供達で人体実験を行うつもりだったらしい。
まあ艦娘という存在によってその役割の対象は一般の子供からゲームのキャラクターへと大きく変遷することになったわけだが。
マスコミにも少なからず金を払い、国会にも、内閣にもバレないように水面下の工作だった関わらず一人、思わぬところからの横槍が入った。
その孤児院の近所に住んでいるという、艦娘を連れて来た張本人の探偵。あの男の素性を調べたが、自分からは想像もつかないほど惨めな人生を送って来たようだ。
そんな男に対しての敗北は許されない。そんな彼のプライドが動いて居た。それはもはや執着のようなものだった。勝利への、自らへの執着。
彼は天才だった。自分が天才だと声高に叫ぼうが、周りの人間がそれを許容できるほどの。
過去の党の悪事がバレないのは彼の答弁が超一流だから。
野党の議員が堂々と活躍できるかというと彼の才能が超一流だから。
彼がなぜ高慢かというとそれを咎める才能の持ち主がいなかったから。
だが、彼は気付くべきだったかもしれない。
敵も又、超一流だった事に。
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瑞鳳「で、何?幸治郎。話って」
夜、と言ってもまだ午後9時。雪風が寝る時間を見計らって瑞鳳に声をかけた。あの健康優良児め。
浅田「話っていうのはな、まぁ大切な話だ。これからのお前を振り回すかもしれない」
瑞鳳「...今までだってそうじゃん?」
浅田「そうか?」
瑞鳳「だって今まで色々やって来たつもりだよ?あの夜中に見張りした時だって風邪引いちゃいそうだったんだからね」
そう言って彼女はくすくすと口に手を当てて笑う。
浅田「俺そんなにひどかったか...?まあいいや。とりあえずようけんだけ言うぞ」
浅田「お前、俺とケッコンカッコカリしろ」
瑞鳳「へ?」
ここからが本当の『艦娘アパート』です。どうぞよろしくお願いします。