雪風「おはようございます、こうじろうさん!!あれ?瑞鳳さんどこですか?」
浅田「おはよう雪風。まだ朝の6時だぞ...あと瑞鳳ならそのソファで悶絶している」
そう言って俺が指差した先には瑞鳳がクッションにしがみ付いてウーアー、と人語ではない謎の音声を発している瑞鳳がいた。
雪風「どうしたですか?瑞鳳さん?」
瑞鳳「うぅ〜..........。聞いてよ雪風ちゃん、ケッコンされちゃった....」
雪風「そうなんですか!?おめでとうございます!」
瑞鳳「でもこんな急にさ〜...まだ心の準備だってできてないのにぃ〜!」
浅田「ではお前は準備ができればいいのか?」
瑞鳳「え?ま、まぁそりゃ、ね?そんなに嫌いなわけじゃないし...」
浅田「..........」
雪風「..........」
瑞鳳「え、ちょっと待って。なにその沈黙?」
雪風「いや、好きなんだなって」
浅田「俺はこんな奴でも嫌いじゃないやついるんだなって」
瑞鳳「自己評価低すぎない?」
浅田「そうか?まぁそんな事はどうでもいい。作戦概要を説明する」
瑞鳳「本当にできるの?それ...」
雪風「色々と悪い人のような気がして来ました...」
浅田「何か問題でも?騙して騙す。簡単だろ?それに資金面とか時間的にもこれがラストチャンスだ。気張って行こう」
浅田「で、だ。お前らにはまず戸籍を作ってもらう」
瑞鳳「どうやって?」
浅田「役所に行って新しく作る。普通は生まれた時に既に出来ているはずだが一部では無戸籍の人間がいるんだ」
雪風「どうしてですか?」
浅田「親が制度を理解してなかったり書類作成から受理までにかかる費用を負担できなかったり...だな。今回の口実は自宅出産をしたから出生証明書が無い、と言う設定でいこう」
瑞鳳・雪風「???????」
浅田「つまりお前らは生まれたと言う証明ができない。でもそこに居る。だから存在を認めてもらうために戸籍を作りに行く。そう言う感じだ。まぁお前らは余計な口挟まずに黙って見てろ」
雪風「はーい...」
浅田「あ、あとお前らの名前に含まれる漢字には名前にしてはいけない漢字が含まれている。だから偽名を使うぞ。あと苗字は俺ので」
瑞鳳「思いつかないの?」
浅田「一応ケッコンしているんだ。苗字一緒にしないと変だろ」
瑞鳳「え、うん。まあ確かにね」
浅田「あと雪風、お前はちょっと同じ名前にしなくていいぞ」
雪風「え〜!なんでですか!?」
浅田「それが1番のキモなんだよ。ちゃんと変えねえと後々響く。事が終わったらちゃんと姓を同じにしといてやっから」
騙す事。それ自体については俺は何の躊躇いも無い。どうせ何もしなくても騙される世界だ。それなら騙して騙されるゲームをした方が100倍楽しい。
浅田「で、準備はいいだろうな」
雪風「はい!バッチリです!」
瑞鳳「あの...これ大丈夫なの?」
浅田「心配するな。ダメならそこまでさ........雪風、お前の活躍に懸かっているからな。頼んだぞ」
雪風「はい!」
浅田の出した秘策、それは一体なんでしょうか!