(凍結中)UNCONTROL SWITCH BLACK・HAZARD ヤベーイ………(白目)   作:神崎真

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続いちゃったよ(白目)。


漆黒の殺意

side 三人称

 

夕暮れの公園、美しい少女が佇む。しかし、足元に血塗れで生き絶えかけた少年が転がっている為、サイコホラー映画のワンシーンの様だ。

 

 

───本当、人間って取るに足りない。

 

 

少女は堕天使と言われる存在で、倒れている少年を殺す事が目的だった。その為に少年の彼女として近づき、初デートの最期に殺害した。そして今度は目撃者を殺すのだ。

 

 

「────3、2、あら、やっと出て来……」

 

 

カウントダウンを終える前に、木影から現れる漆黒のパワードスーツを纏ったナニカ。それは人形の様に棒立ちで俯いていた。

堕天使は本能的に恐怖を感じ、直ぐさま否定し、誤魔化す様に声を張り上げる。

 

 

「……神器(セイクリッドギア)?ふん、虚仮威しもいいところだわ」

 

 

パワードスーツを纏ったナニカ、否、ビルドは顔をゆったりと上げ────刹那、堕天使は顔面に強い衝撃を受けて吹き飛んだ。

 

 

「ッッッ!!」

 

堕天使は噴水に打ち付けられる。

 

 

────何が起こった?

 

 

と、痛みで朦朧する頭で考え、見てしまう。数瞬前まで堕天使が立っていた場所に、拳を突き出したビルドが立っていたのだ。

 

 

「………あり、えない」

 

 

ビルドと堕天使までの距離は10メートル程度。その距離を視認させずに接近して拳を振り抜くなどあり得ない、マグレ偶然と堕天使は断じてしまう。次に湧いたのは怒りだった。

 

 

「殺す、人間風情がこの私を!」

 

 

創り出される光の槍、堕天使は渾身の力で投擲する。人が触れただけで死ぬその一撃をビルドは軽々と払いのける。堕天使は驚愕しながらも光弾を創り出し、連射する。ビルドはそれを、まるで取るにたらないと言わんばかりに、体で受ける。

 

攻撃を受けて、なお平然と堕天使に歩み寄る姿は、重厚な戦車を彷彿させた。

 

 

「嘘よ、嘘よ、嘘よ、嘘よ、嘘よ!?あり得ない、あり得ない、あり得ない!!」

 

───これは本当に人間か!?

 

 

堕天使は恐怖のあまり、逃げる為に翼を広げ飛び立つ。しかし、次の瞬間には地に落ちていた。邪魔をしたのはビルドが投げた、ただの石だった。そして、遂にビルドは堕天使の元へとたどり着く。

 

 

「──────グッ!!」

 

 

堕天使は首を掴まれ、強引に立ち上がらせられる。その時初めて、堕天使はビルドの眼を見る。

 

 

────何処までも無機質で無感情な眼差し、なのに感じるドス黒い殺意、これは人間というより殺戮マシーンではないか。

 

 

ビルド左手で堕天使の首を握りつぶすかの如き力で握りながら、右手でハザードトリガーのスイッチを押した後、ベルトのハンドルを回しだす。

 

 

《MAX HAZARD ON》

《ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!》

 

 

ビルドに溜まりつつあるエネルギーを身近に感じて、堕天使は理解する。

 

 

────これを喰らえば死ぬ?嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!死にたくない!!

 

 

堕天使はヤケクソ気味に光弾を放つ。その感情に呼応するかの様に、先程と比べ物にならない程の威力となった光弾がビルドに直撃する。

 

それは確率で起こすと限りなくゼロに近く、普通なら今程度の光弾の火力では発生しない現象。それを堕天使は引き当てる。

その現象の名は────強制変身解除

 

 

 




これにて打ち止め。
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