(凍結中)UNCONTROL SWITCH BLACK・HAZARD ヤベーイ………(白目) 作:神崎真
全身に激痛が走る。しかし、耐えられないわけじゃないので、ラビットゼリーと、砕け散ったスクラッシュドライバーの、使い回せそうな部品を回収する。残った部品は踏み躙って、完全に使用不能にする。
「にしても、目的は達成したとか言ってたが……!」
そこで気づく。奴の狙いは最初から友達だった。そして、この町にいる、堕天使はドーナツシェイクだけじゃない。
「やられた!」
おそらく友達は、既に殺された後だろう。今行った所で間に合わない………けど。
「仇だけはとって「その必要はないよ」
姿を現したのは、金髪のイケメン。確か隣のクラスの奴だ。
「僕は、部長の使いで来たんだ。君の友達は、部長が無事に保護したから安心して」
そういえば、マドンナ先輩の部下はあと3人いるんだった。なら、彼がその一人だろう。
「………ありがとう」
「それを言うなら、僕じゃなくて部長に」
イケメン君は、明日の放課後に友達にネタバラシするから、教室で待ってるようにと言うと、去っていった。
残された俺は一度溜息をついて、手持ち無沙汰にラビットゼリーを弄ぶ。
結局、仮面ライダーになっても、自分の命守んのに精一杯とか、ホント
「ダセェよな」
***
次の日の放課後。約束通りに迎えに来たイケメン君は、俺と友達を連れて、オカ研へと向かう。向かう途中に、ふと腹が痛くなったので、イケメン君に一言告げ、トイレへと旅立つ。
正直、友達に向けた悪魔の説明をするのだろうが、俺は一度聞いているので意味が無いのである。
「もし、そこの少年」
「はい?」
声を掛けられたので、思わず立ち止まる。主は軽薄そうな兄ちゃんだった。
「職員室どこか知らない?」
「ああ、それなら────」
見ず知らずの人だったので、少し警戒したが、ただの迷子だったので、道を教える。そりゃ(シリアスなイベントが)そう(やすやすと続く訳がない)よ。
「ああ、成る程そっちに行けばよかったのか」
「では」
軽薄そうな兄ちゃんに背を向けて、歩き出す。そろそろ腹が限界なのだ。
「おう、ありがとよ───────仮面ライダー」
「!?何で知って……居ない?」
慌てて振り返るも、男は既に居なかった。代わりに、男が立っていた場所には、紙が入ったクリアファイルが落ちていた。それに歩み寄り、拾い上げて中身を確認する。
「あの兄ちゃん、何者だ?」
本来この世界に無いはずの、『ラビットタンクスパークリング』の製作方法が書かれた、この書類を恐らく奴は持っていた。
考えられる可能性は大きく二つ、一つは俺を転生させた神の使い。もう一つは────
「他にもいるのか、俺以外の転生者が………」
薄気味悪さを感じながらも、書類をファイルに直して、脇に抱える。思考は一旦放棄して、トイレに行こう、もう限界。
***
トイレから戻り、オカ研のドアの前で立ち止まる。
前来た時も思ったが、この部屋は不思議と入りづらいオーラを放っている。まぁ、入るんですけどね。
「遅れまし………
「ドーラァーゴーンー波ァァァァッ!!!」
た…」
思わず、言葉が止まる。
部屋の中央で、友達は馬鹿なことをしていた。
主人公が転生したのは、ラビラビタンタンフォームが出る前です。