カクとイムラはもう一度ニシノのところへ、元に戻る薬はないか聞きに向かった
カク 「どうして、無いんだよ!?」
ニシノ「あれはねぇ…タマタマできた物だからね、そんなにすぐにはできないねぇ……」
イムラ「そこを何とかできないんですか?」
ニシノ「何とかね……まぁ~何とかやってみるけど……あっっ…」
カク 「何?何か思い付いた?」
ニシノ「新しい毒ならあるよ…」
カク 「もぅーー!毒はいいからーー!」ニシノの店を出た…「…あぁぁ~これからどうするんだよ…俺」
イムラ「まぁ今、悩んでいても元には戻らないから、これからの事を考えようよ」
カク 「お前さぁ、人の事だと思ってよくそんな事言えるな?」
イムラ「あーごめん」
カク 「・・・軽いな」
イムラ「まぁ明日休みだから、これからの事を話そうよ」
カク 「せっかくの休みなのに何でこんな事になったんだ…」と落ち込んでいる
イムラはカクをジッと見ながら「…もしかしてそのスカーフ1枚しか持ってないの?」
カク 「えっ?そうだけど…」
イムラ「いや…そうだけどじゃねーよ、他に着る物無いのかよ!」
カク 「だって、生まれてから1度も上の服なんて着たこと無いし…」
イムラ「じゃぁ明日、服屋に行って上の服買ったら……」
カク 「そんな事言っても……ゴールドが無い…」
イムラ「……仕方ないな、ほらっ ゴールド」
カク 「えっ!?いいのか!?」
イムラ「ただし、服買う以外は使うなよ!」
カク 「……えー」
イムラ「えーって、他に使うつもりだったのか?」
カク (カジノに使うとは言えないな……)「いや…そんなんじゃないけど」
次の日、カクは服屋に行った。
カク 「来たのはいいけど…どれを買えばいいんだ……やっぱり女物の服かなぁ~」
店員 「お客様、何かお探しですか?」
カク 「えっ?いやぁ~俺に似合う服を…」
店員はカクを上から下へ眺めると「はい…それでしたら、この服はいかがでしょうか?」
カク(うるさいんだよ…服くらい、自分で選ぶっつうの!)
店員は次々と色んな服を勧めてくる…
カク 「値段は…………たっ高い、こんな服が!?」(この店員…高い物ばかり見せてきやがって)
定員 「お客様気にいった物はありましたか?………消えた!!」
服屋から出ると「もうこんな服屋来ねぇ!つぶれちまえ!」と毒づいた…
カクは色々見て回ったが…段々面倒臭くなり(もういいや、家にある適当な布で胸隠そう…)
カクはイムラと待ち合わせをしている武器屋へ向かった…一番の近道は、大きな公園を横切って行くルートだ
歩いていると、どこからともなく声が聞こえてきた(ん?この声は……)ふとそちらを見ると(うわぁ~、ここで何してんの!)
カツラギは剣を振り回して「はぁ!はっぁ!はぁ!はっぁー!」
カク(こんな所で必殺技の練習をしてるのか!?)
カツラギはちょっと気取って「もうちょっと迫力が欲しいなぁ……」
カクはカツラギの後ろを静かに通ろうとした…すると、カツラギは剣を振りながら格好良く、くるっと回ろうとして「あっ!お前!?」
カク (…見つかった!?)
カツラギは体勢を戻し腕組みすると「また会ったな……私のスカーフを返しに来たのか、それとも私が必殺技ポーズを練習するのを見に来たのか…」
カク 「いやぁ~、ただの通りすがりで…」そっとその場を離れようとする……
カツラギは素早くカクの前に立ち塞がり「待て……」
カク 「な、何っ?」
カツラギ「私に言う事があるんじゃないのか…」
カク 「えっ?カツラギさん、まだ怒ってる?」
カツラギ「当たり前だ、知らない女に一天王と言われただけではなく、ひとりぽっちと……」いじられた事に腹を立てている…
カクは又も思わず「いやぁ、一天王は本当の事じゃん…それにさっきも1人で練習してたし…」
カツラギは怒ってカクの胸につけていたスカーフを掴み取った!
カクは慌てて胸を押さえて「ちょ、ちょっと!?返して!」
カツラギ「返して?何を言っている、このスカーフは元々私の物だぞ…それにお前、私の事を一天王と言ったな、そんなことを言う女に貸す義理は無いな!」
カク 「何だよ…四天王がそんな事をしていいのかよ!」
カツラギはカクの目と鼻の先に顔を近づけると「じゃあ…お前は四天王である私にあんな暴言を吐いていいのか?…私に謝るか、そのままの姿でいるかだ…どうする?」
カク (あーもう!何で俺が!)「ごめん…」
カツラギ「ごめんなさい、四天王のカツラギ様だろう」
カク(うぜー)「…………」
カツラギはニヤニヤしながら「どうした…早く言わないと誰かが来てその姿を見られてしまうぞ…」
カクはうつむき小声で「………」
カツラギ「何だ、聞こえないぞ…」
カクはカツラギの胸ぐらを掴み引き寄せると耳元に近づき「ごめん…なさい…四天王の……カツラギ様……」
カツラギ「イィッ!?」カクはカツラギの首根っこを強く噛み、カツラギが持っていたスカーフを手に取ると、もの凄い勢いで走って逃げた!
カツラギはただ逃げるカクの後ろを黙って見ていた…噛まれた所を手で押さえると「ほぅ……舐めた、真似をするじゃ無いか…」
武器屋の前にいたイムラ「遅いなぁ……あっ来た」
カクは真っ青な顔でやって来た
カク 「………」
イムラはカクの服装が全然変わっていないのを見て「服、買わなかったの?……」
カク 「…イムラ…」
イムラ「ん?何」
カク 「俺…死ぬかもしれない……」