ポンコツ 怪しい薬を飲んだら……   作:マインドルフ

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ポンコツ 怪しい薬を飲んだら……3

イムラ 「大丈夫?」

 

カク   「…大丈夫に見える?…」

 

イムラ 「一体何があったの?…」

 

カクが答えようとすると「あっ…!魔王様」

 

カク  「はっ?イムラさん、そんな冗談聞きたくないんだけど…」

 

イムラ 「いや、冗談じゃないから!前見ろ、前!」

 

カク  「前?………!?魔王様!」

 

魔王  「………………」

 

イムラ 「魔王様…?」

 

魔王  「…イムラ…」

 

イムラ 「は、はい」

 

魔王  「カクは何処に行った?」

 

イムラ 「えっ…カクですか?」

 

魔王  「まだ家にいるのか?」

 

イムラ 「いえ…あのー…カクならここにいます…」と、カクをチラッと見た

 

魔王  「何?」

 

カク  「俺が…カクです…」

 

魔王  「えっ?」

 

 

今まで起きた事を説明した

 

魔王  「……………カク」

 

カク  「は、はい」

 

魔王  「本当にお前なのか?」

 

カク  「はい、俺です。」

 

魔王はカクをガン見してる

 

カク  「魔王様…さっきから俺の胸見てません?」

 

魔王  「えっ、いや見てない…見るわけがない…」

 

イムラ 「えーと魔王様、お尋ねしたい事があるんですが…その…魔王様なら戻る方法が分かるんじゃないかと…」

 

魔王は即答で「私は知らない…」

 

カク  「あっ!じゃあ魔王様、元に戻るまで有給取って休みたいんですが…」

 

イムラ 「お前、有給残ってないだろ」

 

カク  「えっ……嘘…」

 

魔王  「姿が女になっただけで…仕事には何の問題もないだろう…」

 

カク  「うっ…それは…」

 

イムラ 「ところで、魔王様は何をしに来たんですか?」

 

魔王  「…お前達の様子を見に来ただけだ…」

 

そう言うと、あっという間に消えた

 

カク  「あ〜!せっかく有給もらえると思ったのに!クソッ!」

 

イムラ 「おいっ、女性がクソッて言うなよ…」

 

カク  「はぁ~、何言っての~俺は体は女でも、中身は男だよ!」

 

イムラ 「でも、今は女じゃん…」

 

カク  「まぁ~そうだけど……ん?……俺のスマホがない…どっかで落とした!?」

 

イムラ 「えっ?スマホ落としたの…」

 

雨が降りだした…

 

カク  「あっ、雨だ」

 

イムラ 「今日はもう帰ろうか……また明日聞かせて」

 

 

 

 

カクは急いで自分の家へ…

 

カク  「あ〜あ、もうびしょ濡れだよ…今日は本当に最悪な日だ!」

 

階段を昇って行くと後ろから音がして一緒に昇ってくるのが分かった…振り向くとびしょ濡れのカツラギが後ろにいた

 

カツラギ「貴様…おいっ、そこの馬鹿」

 

カク  「うわぁあぁ…!なんでここにぃ!?」

 

カツラギ「貴様の馬鹿な知り合いに教えてもらってな」

 

 

 

 

以前カクがカツラギの首を噛んだ時スマホを落とした…

 

カツラギ「ん?これは…スマホ」

 

手に取るとすぐに着信音が鳴った…少し悩んだが「…はい…」

 

ミツイ 「ん?誰だお前は…」

 

カツラギ「このスマホを拾ったんだ……持ち主に届けたいんだが…」

 

ミツイ 「あ〜そのスマホの持ち主なら、知っています。確かXXX・ XXXのアパートに住んでる…」

 

カツラギはそれだけ聞くとすぐに切った…ニヤリとして「フッ…早速今日行くか…」 と、いう訳だ

 

カク(あの、クソメガネ!何で俺のアパートを教えたんだよ!)「スマホを返してください!」

 

カツラギ「いいぞ、そのつもりで来たんだからな…受け取れ」

 

カクは警戒しながら…(腕を掴んでこないよな…)

 

カク  「届けてくれて、アッザース…じゃっ!」

 

家の中に急いで入ろうとすると「おいっ…俺がわざわざ届けてやったのに、なんだ今のは!『ありがとうございます。四天王のカツラギ様』だろうが…それなのに貴様はアッザースなどと…」

 

カク  「ハクション!」

 

カツラギ「なんだ……ハクション!」

 

カク  「寒いし、雨もひどくなってきたので早く帰った方がいいですよ」

 

カツラギ「貴様、この雨の中を帰れと……このドシャ降りじゃ帰りたくても帰れん」

 

カク  「四天王ならこれぐらいの雨平気でしょう」

 

カツラギはスマホを取り出し「魔王様に報告してもいいんだぞ…貴様が私に対して無礼な態度をとった事を…」と画面を触り始めた…  

 

カクは焦りながら「分かりましたから!中に入ってください!」

 

部屋に入るとカクは洗面所へ行き「俺、こっちの部屋で着替えるから…そっちで着替えて…」(えーと、確かここにタオル………あった、あった、これを胸に巻こう……カツラギのスカーフは後から洗濯に…)

 

カツラギは上半身裸になり「おい、私の着替えはあるのか?」

 

カクがカツラギの所へ行き「えっ?あるわけ無いじゃん…タオルで我慢してください」(うわぁ!意外とすごい体しているな)

 

カツラギ「なんだ私のこの体を見て、見惚れているのか?」

 

カク  「えっ?いや、違うけど…」

 

カツラギ「貴様、男性の身体を見て何とも思わないのか?」

 

カク  「えっ?いや〜、全然思いませんけど…」(女に体を見せつけるお前が変態だよ)

 

カツラギ「恥かしがる事はないぞ、本当のことを言え」

 

カク  「えーと…じゃあカリカリに痩せてると思ってた」

 

カツラギ「貴様、酷いな……私は毎日鍛えているからな…イケメンでもあり四天王でもあるしな…」

 

カク  「でも、いくらイケメンで鍛えていても、一天王には変わりないんじゃないの?…」

 

一天王と言った途端表情が変わった

 

カク(あっ、やべー)

 

カツラギ「貴様…また四天王でない事を言ったな!」

 

カク  「あ~その、つい口が…」

 

カツラギ「私が、一天王と言われるのがどれほどの……もし貴様が男だったら私の必殺技を喰らわせているところだ!跡形も無くこの世界から消えるぞ!」同時に雷が鳴った!

 

カク  「うわぁ!」

 

カツラギ「なんだ、雷が怖いのか?…」

 

カクは声をびびらせながら「怖く……ない……無い無い、全然怖くないし、うん…」(勇者の次に怖いのが雷…)

 

以前、魔王様に落とされたことがあった

 

カツラギ「しかし、貴様のしっぽは正直だぞ」

 

カクのしっぽは股に隠れていた「あっ!?」

 

するとカツラギは「はっはっは…貴様のびびった顔を見たら怒る気が無くなった…雷に感謝するんだな…はっはっはっははは馬鹿!」

 

突然真っ暗になった!

 

カク(ちょっ!?えっ!何っ!停電!嘘~!ただでさえ雷が怖いのに!?)

 

体を震わせ座っているとカツラギがカクの体を抱きしめ、優しく頭を撫でた…「仕方ない女だ…安心しろ、もう怖く無いぞ…」

 

カクは少し落ち着くと、ハッと気付き「あーちょっ!?えっ!離れて!」(俺今、男同士で抱き合ってる!?……で、今は俺は女だった…じゃない!)

 

カツラギは全然離れようとしない「落ち着け、明かりがつくまで待て」

 

カク  「はっ?何言って…」また雷が鳴って「うわあー」大人しくしているしかなかった

 

しばらくすると明かりが点いた

 

カツラギ「……もう大丈夫か?…」

 

カク  「もう大丈夫ですから…怖くないんで離れて……」

 

カツラギが静かに離れる…とカクは素早く頭からコタツへダイブした

 

上半身だけコタツに突っ込みながら(うわぁ~~!初めて抱き着かれた相手がカツラギかよ~!)

 

カツラギ「おい、私の着替えは?」

 

-------つづく-------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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