ハイスクールD×D『if. Only one of existence 』   作:輝山口

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どうも輝山口です!矛盾だらけ設定ガバガバかもしれないけど、それでもいいと思う方はぜひ読んでいってください。


動き始める者
プロローグ


side???

そこは魂の集まる場所だった。しかし地獄でも天国でもない。いや、そもそも()()の魂が集まる場所ではなかった。そこにある魂は少なくとも()()()()を持っている。

 

『……ここは…』

 

そこに一つの魂が流れ着いた。いや、呼ばれた。その魂は『個』であり『個』でなく、『郡』でもあり『郡』でもない。そんな『矛盾した魂』が一つの魂に近づいていった。

 

『君が■を呼んだのかい?』

 

『うん、▲が君を呼んだんだ。』

 

その魂は『一つの欠片を背負った魂』だった。そしてその欠片は純粋な黒であった。一点の汚れもない何処までも純粋な黒だった。

 

『なあ、どうして■を呼んだんだ?■がどんな存在か分かっているんだろ?』

 

『矛盾した魂』は疑問だった。何故自分を呼んだのか?どうして自分なのか?自分は最も嫌悪され、禁忌な存在であるのに。

 

『うん…分かってる…君だからこそ『欠片』を託そうと思ったんだ。…いや、むしろ君にしか出来ない事だ。』

 

『そんなことは分かってる。質問を変えよう、何故君()()()()()()?その欠片は『大罪の欠片』だろう?それと■は引かれ合う存在だ。その欠片を置いていけば良かったじゃないか。』

 

そう、『矛盾した魂』は『欠片』と引かれ合う存在だ。更に最も嫌悪され、禁忌な存在。普通の、しかも無防備な魂では近くに居るだけで魂が蝕まれ、その魂自身を狂わせるだろう。その存在をしっかりと認識しているなら尚更だ。

 

『今でも不快感が込み上げて狂いそうだろ?だからこそ、君がここに居る理由が分からない。何故そうまでして■と会うんだ?』

 

実際『一つの欠片を背負った魂』はその形を崩していた。元の形など最早見る影もなく、何か少しでも切っ掛けがあればバラバラになってしまいそうなほどになっていた。

 

『…奴らが…奴等が来るんだ…あの全てを呑み込む存在が…』

 

『っ!!!』

 

『一つの欠片を背負った魂』がその言葉を放った瞬間、『矛盾した魂』は込み上げてくる嫌悪感、怒り、喜びや憎しみで激しく明滅を繰り返した。

 

『あぁ、そうか…奴等が君の世界に来るのか。ってことは君の目的は……』

 

『正確には次に▲が産まれる世界だよ…あの世界はまだ上の方達から見つかってない、管轄外の世界だ。そして、とても希望に満ち溢れている世界なんだよ。』

 

『その知識も欠片のおかげか?』

 

茶化す様な聞き方にたまらず『一つの欠片を背負った魂』は力が抜け、困ったような雰囲気を醸し出した。

 

『アハハ…まあそうなんだけどさ。』

 

『一つの欠片を背負った魂』は一度息を吐き出すかの様に微かに明滅すると、真剣な雰囲気を醸し出す。その態度で察したのか『矛盾した魂』も切り替える。

 

『…守りたいんだ…あの世界を、▲の新たな居場所を。』

 

『どうやって?幾ら欠片が在るとしてもそれだけで奴等に勝てる程甘くはない事ぐらいは君もわかってるだろ。』

 

『うん、そうだね。▲の力なんてたかが知れてる。今の▲では一つも倒せないだろう。『大罪の欠片』があってもそれは変わらない。』

 

『だろうな。今の君では奴等に勝てないし、ましてや世界を守るなんて事、できる筈がない。無駄死にして終わりだ。』

 

自嘲するかのように明滅する『一つの欠片を背負った魂』に『矛盾した魂』は容赦なく追撃していく。

 

『うん、その通りだ。()()▲では奴等に勝てない。……だから、強くなる。』

 

『どうやって?』

 

『何をしてでも、だ。』

 

『例えば?■の力を借りるっていう答えは止してくれよ。』

 

『簡単だよ。それは…』

 

『それは?』

 

一旦そこで止め、『一つの欠片を背負った魂』は『矛盾した魂』にズイッと近づき…

 

キィィィィィンッ!

 

その魂を激しく輝かせる。するとまるで共鳴し合うかの様に『矛盾した魂』もその魂が輝く。

 

『▲が君になればいい。』

 

『…!』

 

驚いた雰囲気が『矛盾した魂』から出る。それはそうだろう。何故なら自分になるという事は魂の混合、自分と同じ存在になるということだ。

 

『…良いのか?■になるって事は■と交わるという事。君はこれから決して逃れられない血みどろの戦いにずっと身を浸すということになる。それに君の世界では大丈夫でも、管轄内の世界では全てに嫌悪されるんだぞ?』

 

『もうこれしか方法はありません。…いや、自分がこの選択を選びたいんです。』

 

最早『一つの欠片を背負った魂』は揺るがないだろう。ボロボロだった筈の魂はしっかりとその形を元に戻していた。…いや、前よりも更に強固に逞しく、力強くなっていた。まるでこれこそが覚悟の現れだと言わんばかりに。

 

『…ハァ〜〜…ま、いいだろう、合格だ。』

 

それを聞いた瞬間喜びを表すかの様に強く輝き、揺れ踊る『一つの欠片を背負った魂』。

 

『!、それじゃあ!』

 

『ただし!』

 

しかし『矛盾した魂』に一喝されピタリと止まる。『矛盾した魂』が『一つの欠片を背負った魂』に近づきその魂を擦り合わせた。その瞬間…

 

『やるからには絶対に守るぞ、世界。』

 

『…っ…はい!』

 

カッ!

 

両方の魂が強く輝き、共鳴し合い空間を埋め尽くしていった……

 

 

 

 

 

 

『そういえば聴き忘れてたけど君の『大罪の欠片』の属性は?嫉妬?それとも憤怒?』

 

『え、色欲ですけど?』

 

『……え?』『へ?』

 

 

 

 

……埋め尽くしていった……

 

 

 

 

   _______________

 

__________________________

 

 

そして……

 

「オギャァ!オギャァ!オギャァ!」

 

「無事産まれましたよ奥さん。」

 

「産まれたわよあなた!」「ああ、よく頑張ったな!」

 

「ふふ、元気な子が産まれましたね。あ、この子の名前はどうするんですか?」

 

「もう決めてあるのよ、ねえ?あなた」「ああ」

 

 

 

 

「一誠…兵藤一誠…それがこの子の名前よ…」

 

 

歯車は動き出す……

 

 

(……色欲って……マジデ?)

 

 

……動き出す……

 

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