とりあえず今年はヤオザミ成長記を完結させることを目標に頑張ります。
1/8:×レウスS→〇レイアS
早速誤字がありました、報告ありがとうございます。
クシャルダオラ――それも最も気性が荒いとされる錆びた個体――が接近中との報告があった。
予兆は随分と前からあった。先日にその姿を現したこともある……即座に退散していったが。
故に本格的な襲撃に備え、各地から資材を集め、近づくモンスターを退け、街を修繕し防衛兵器を新設した。
誤算だったのは、そのクシャルダオラが筆頭ハンターにとっての仇敵である事と、強大とされる甲殻種が二匹もバルバレ管轄内をうろついている事か。
元より古龍種とは神出鬼没かつ強大な種族ではあるが、頭部に傷を負ったクシャルダオラはその一歩上を行くという。
こちら側から挑んだとはいえ、熟練である筆頭ハンターとその師匠を敗退させたのだから。
その事実は古龍種という相手を考えれば低く捉われがちだが、古龍種を撃退した経験が豊富とされる二人だからこそ、その事実は重く受け止めている。
故に、今回は【我らの団】ハンター・リリトに加え筆頭旅団四名、計五名のハンターが参戦することを許された。
ドンドルマは人類にとって重要視されている拠点の一つであり、ようやく街の機能が復活しようとしているのだ。
ここで古龍種によって完膚なきまで破壊されては、人類の生活環境に大きな支障を与えることになる。何としても守らなければならない。
この特別処置には、もう一つの理由がある。それは……。
―――
―ギュオオオォォォォォ!
嵐が吹き荒れる音を掻き消す金属音のような咆哮を轟かせ、クシャルダオラは錆びた体に龍風圧を纏わせる。
その直後に轟音と共に砲弾が放たれたが、龍風圧によって勢いを消され、身に纏う風の防壁によって砲弾が静止、地面に落ちる。
その轟音と咆哮を無視するかのように旋律を奏でるのは、狩猟笛を吹き鳴らす【我らの団】女ハンター・リリトだ。
レイアSシリーズを着込んでいるが、体力を増強させるこの装備は安心感が違うらしい。古龍種の一撃を恐れてこそだ。
普段のリリトはヘヴィボウガンを主力としているが、風を操るクシャルダオラを相手ということで武器を変更している。
狩猟笛マスターバグパイプが持つ風圧の影響を無効化できる旋律だけでも、クシャルダオラとの対峙はずっと楽になると事前に学んだからだ。
「旋律完了しました」
「よし、引き続き砲弾を装填する!どうか持ちこたえてくれ!」
リリトに加え筆頭旅団全員に旋律が行き渡る。保険として旋律効果を受け取った筆頭ハンターは移動式大砲への装填を続けた。
吹き荒れる嵐に比べると小さな音色だがクシャルダオラの聴覚にはしっかり届いており、襲い掛かろうとわざわざ四足で走り出した。
「こちらです!」
旋律を終えたリリトはクシャルダオラから見て右方向へ回避。直後に筆頭ランサーが操作するバリスタでクシャルダオラを射抜く。
挑発と見て取ったのかクシャルダオラはリリトに背を向けて助走し、バリスタを撃ち続ける筆頭ランサーへ飛ぶ。
「目を閉じるッス!」
筆頭ルーキーが叫んだ直後、クシャルダオラの眼前に放り出された閃光玉が発光。
強烈な閃光をかろうじて防いだ筆頭ランサーに対し、クシャルダオラは閃光に目が眩んで失速。
流石の古龍種も混乱し、龍風圧も解けて地面に落下。閃光玉には勝てなかったよ。
「今のうちね」
ガシャコンと音を立てて毒液入りの弾丸を装填、筆頭ガンナーが防壁の上からクシャルダオラを狙い打つ。
落下の衝撃で上手く立てないことを良い事に連射。リリトは筆頭ガンナーの射線に入らぬようにしつつ、クシャルダオラの頭部を笛で殴打。
立て続けに攻撃したい処だが、そうは問屋が卸さないとばかりにクシャルダオラが起き上がる。
リリトは起き上がる直前に笛を背負って退避、直後にクシャルダオラの前足と尾が地面を抉った。
視界が回復すれば、全身にめぐる毒と錆へのストレスが合わさり、すぐさま怒りを露わにしてリリトに襲い掛かる。
リリトはクシャルダオラから距離を取りつつ、バリスタの援護射撃で動きを妨害してくれている事もあり、懐にしまっていた物をしかと確認する。
試作高密度滅龍炭……ドンドルマが新たに開発した【巨龍砲】を発動するのに必要な材料だ。
だが発動にはまだ早い。安全な場所から見守っているであろう筆頭ハンターの師匠が持つ知識と経験、そして勘を頼りにした指示を待っているのだ。
(間に合ってくれ……!)
その筆頭ハンターは移動式大砲から砲弾を発射。連続して砲弾が、毒で弱り風圧が消えたクシャルダオラに降り注ぐ。
それを見届けた筆頭ハンターは少しでも早く装填しようと、体内に蓄積する汗と熱、そして疲労を無視して砲弾を運び出す。
彼が焦りを増している理由。それは仲間やドンドルマの安否、そしてクシャルダオラという脅威が居る事もあるが、もう一つの理由がある。
現在は遺跡平原を行き来しているオウショウザザミ。二名のハンターの報告によると、盾蟹の亜種とチャチャブーと共に大人しくしているのを確認したという。
未知の樹海にて密漁ハンターを追いかけまわしているツジギリギザミ。密漁ハンターを囮にドンドルマを遠ざけるのが目的だ。
この二匹だけは何としても、クシャルダオラを撃退するまでにドンドルマから遠ざけなければならない。
片方は絶対無比と言っても過言ではない防御力を持ち、数少ない資料を照らし合わせた理論によれば、巨龍砲ですら防ぐ可能性もあるという。
片方は尋常でないほどの攻撃力と切れ味を持ち、ドンドルマの施設は勿論の事、万が一でも巨龍砲に関連した施設を破壊されたら全てが無駄に終わる。
普通の大型モンスターならこうはならないが、この二匹は例外だ。
並のハンターが狩れるような相手ではないし、古龍種を撃退する為の手段を防ぐ、もしくは破壊する力がこの二匹にはある。
古龍種という災害そのものを撃退するだけでも大変だというのに、撃退する為の手段を潰されては堪ったものではない。
ならばすべきとは何かといえば……二匹が訪れるより先に古龍種を撃退する。これに尽きる。
かといって【巨龍砲】は発射までに時間がかかり、体力を温存したままのクシャルダオラに当たる可能性は低い。
クシャルダオラを出来るだけ弱らせ、注意を引き付け、巨龍砲を確実に当てる。
古龍種とて生き物だ。持続的に自身を追い込む敵と認識し、強大な一撃があると解れば自ら撤退していく。
その為に五人がかりでクシャルダオラを追い込んでいる最中だ。その甲斐あって怒りの中、彼らを敵と見なし、執拗に攻撃を繰り返していた。
筆頭ハンターは連続砲撃を受けたクシャルダオラを見届けた後、古龍種の相手を続けるべく、再び砲弾を装填し始める。
―――
(いいぞ、確実にクシャルダオラの体力が消耗していく)
吹き抜ける風と打ち付ける雨を体中に受け止めながら、師匠は遠くに見えるハンター達を見守る。
筆頭ハンターの師として、ここから見守るしかないのは苦痛でしかない。
だからといって、近衛兵が傍らにいるとはいえ、自分がここから逃げて良い理由にはならない。
クシャルダオラの体力を見極め、巨龍砲の一撃を当てる可能性を高め、彼ら5人の無事を祈る。
万が一の場合は安全地帯も兼ねた拠点に待機している【我らの団】の飛行船で逃走もできる。
だが自分を含め、彼らもハンター達の帰還を信じている。当然ドンドルマを救ってくるとも。
彼らを代表して自分が見守らなければ―――師匠はそう心に言い聞かせながら、ハンターと古龍種の戦いを見つめていた。
―だがしかし。
「伝令!伝令―!」
―慌てて師匠に駆け付けてきた衛兵の言葉が、最悪の事態を知らせる。
「ツジギリギザミがドンドルマに接近中との報告あり!囮として雇った密漁ハンター達もドンドルマ内に侵入したとの報告が!」
―心強かな師匠が、嵐に流されるように姿勢を崩した。
色々と穴のある設定だと私でも思っています(汗)
クシャルダオラと戦う時はマスターバグパイプをよく使っていました。
モンハンダブルクロスなる新作が出ますが、もうやる気になれません。
LoLというネットゲームと、スマホゲーに大ハマりしてしまって(汗)
ポケモンSM共々関心はあるんだけどなぁ…逢魔ディアブロにのじゃロリっ子…(涎
誤字・脱字等ありましたらご了承ください。報告等お待ちしております。