東方伝龍録〜Legend Dragon Recording〜 作:Kurokodai
理想郷……それは人々が思い夢見る理想的な幸福に満ちた世界
この地球上でも様々な理想郷が存在していた
桃源郷・アルカディア・エデンの園・イーハトーブ・蓬莱など昔の人々が存在していたと信じ込まれていたという理想郷は数多くあった
…しかし、人間たちは知らなかった
かつて存在していた人類によって生み出された隠された理想郷のことを……
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ここは『空想界』
この地球で生まれた第一の人類『古代の民』によって築き上げた理想郷
かつて25億年前、とある失われし大陸にて超文明の国を築き上げて来た
その文明の力は遥かなものであり、実現不可能な品物まで作り上げることができるのだ
しかし、最初の滅亡『スノーボールアース』を逃れるために民は国を捨て、一時宇宙へと避難した
その結果、その滅亡により国は完全に消滅し、地球上にいた生き物も消え失せてしまった
その後、日本の北の大地にて、膨大なエネルギーと『龍脈』が満ちた土地を見つけ出し、その土地に新たな国を作り上げたのがこの『空想界』であった
ここでは理論では交わることのできなかった『魔法』と『科学』の両立を果たしている
さらにこの国は、民から絶対的信頼を得ている王族により安定した世界となっていた
また万が一のことも考え、古代の民には強力な属性の持ち主を国を守る者として、王族を守る存在『守護王族』と『裏守護王族』を作った
『守護王族』はそれぞれの位置に国を作らせ、それぞれの張っている結界を一つにまとめた強力な結界『
それにより、外界からこの世界は遮断され、平和に過ごすことができました
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ここは空想界にある一つの神社
この神社はこの世界の秩序を保つ力を備えた特別な神社であった
その神社の縁側で一人の人物が読書をしていた
その人物の服装はロングコートの様な白の神主の服に、頭にはハチマキと右には髪を上げた様な飾りをつけており、右目は太極図のついた眼帯の様な布で隠されていた
彼の名は神幻零之亮
この神社、『零龍神社』の神主にして御子神
身長は今時の小学五年ぐらいであった
体はまだ子供でも、立派な神であり、信仰もかなりのものであった
零之亮「ふぅ…前まではかなりの『現象』が起きていたけどこの所は平和だなぁ」
今彼が言っていた『現象』
これはこの世界での事件、または異変のことである
この理想郷でも事件は起こるものである
その全ては空想界を滅ぼしてしまう程の脅威であった
そんな『現象』を解決して来たのは、零之亮と彼の仲間たちであった
それによって、空想界は平和に保ち続けていた
っとここで何かに感づいた零之亮
すぐさま横にあった槍の付いた払い棒を手に持ち、近くの茂みに向かって声を発した
零之亮「そこにいるのはわかっているぞ、『邪気』」
すると、茂みから黒い球体の様な化け物達が現れた
そいつの正体は『邪気』
どうやって生まれたのかも、何が目的なのかも不明な存在
数はとても多く、今目の前にいるのはその中の数匹であった
実はこれまでの『現象』の黒幕は全てこの邪気であった
邪気は別の生命体に憑依し、意識を乗っ取り悪事を行うのであった
これまで守護王族に憑依し、この空想界の存続の危機に落としれて来た
しかし何故、ここに邪気が現れたのはわからなかった
ここは邪気にとっては敵の本拠地でもあり、神聖な場所でもあった
だが、彼は例え何の目的でここへ来ても、全てを
零之亮「さぁ、来い邪気ども。僕が全て
するといきなり彼の背中に右に黒の勾玉、左の白の勾玉を模した様な翼が展開された
展開するとそのまま彼は空に浮遊し始めた
彼は邪気に向けて手を翳すと手のひらから大量の光の玉が出現し邪気に向けて発射した
その光に当たった邪気の一匹はそのまま消滅していった
邪気達はそれに答える様に禍々しい玉を大量に発射した
彼はその玉を掠ることもなく躱していった
中には、彼に向かって体当たりしてくるのもいたが、彼が持つ槍のお払い棒で貫く
零之亮「まだまだ、いつもの技を出して行くよ!」
そう言うと、中心には目の模様が描かれた機械の板を手に持っていた
彼は目の模様を指で押すと機械の板は光りだした
そのまま彼は上に掲げてこう叫んだ
神威『金剛銀斬』
すると彼の横に金と銀の塊が現れた
この塊から、金からは礫の様な形状の玉と銀からは真空刃の様な玉が発射された
もちろんこの玉が当たった邪気は次々に消滅した
気づけば、彼の目の前に邪気はすべて消えてしまった
とここで彼は妙な事に気がついた
零之亮「(おかしい…いつもならこいつらは憑依しようとすれば真っ正面から憑依するのに今回は何故かそんな行為をしてこない)」
きっと何か裏がある・・・
とこんなことを考えてたその時
後ろから何かが当たった
零之亮「ぐっ!?まさか!?」
後ろを見るとそこに見えていたのは…
邪気「きしししし」
零之亮の中に入り込もうとしている一体の邪気であった
零之亮「そう言うことか!注意を引いて油断した所を狙っていたのか!」
そう思っていると、意識が遠のいて行くのが感じられた
しかし、零之亮はすぐさま意識を保とうとする
零之亮「くっ!この程度でやられる訳には!」
とそこへ更なる邪気が次々に入り込んで行く
あまりの数が入り込んだことにより体から黒い塊が出てきて体の周りを覆い始めた
零之亮「がっ!?あっ!?」
次第に覆っていき、最後は顔も覆われてしまった
その姿は彼の本来の姿の原型は無く、ただ黒い塊に覆われ、目は鋭くなっていた
それは神ではなく、醜い化け物の姿であった
『ガアアアアアアアアァァッ!!』
続く